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どう使い分ける?ホールスパイスとパウダースパイスについて

毎日の料理にスパイスを取り入れたいと思ったとき、まず迷ってしまうのはホールスパイスとパウダースパイスの違いです。ホールスパイスとパウダースパイスはどう使い分ければよいのでしょうか。今回はホールスパイスとパウダースパイスの違いや特徴についてご紹介します。

どう使い分ける?ホールスパイスとパウダースパイスについて
目次

01スパイスの形状の種類

スーパーのスパイス売り場などでも見かけるスパイスには「ホール」と「パウダー」の二つの種類があります。
これらのスパイスの違いは、簡単に言えばスパイスの形状の違いということになります。
「ホールスパイス」とは、スパイスの原型で販売されているもののこと。スパイスには植物の果実や種を乾燥させたものや、木の皮、葉など様々な種類がありますが、ホールスパイスはこれらのスパイスが原型または原型に近い形で販売されているものを指しています。
一方、「パウダースパイス」は、ホールスパイスを挽いて粉にしたもの。スパイスはそのままでも使用できますが、粉にして料理に加えることも少なくありません。
たとえば、コショウの場合、粒で販売されているものが「ホールスパイス」、粉にして販売されているものが「パウダースパイス」ということになります。
なお、スパイスを粉にして販売するパウダースパイスの場合、粒を完全に粉にする場合と、粒を軽く潰した状態で販売するといった挽き方の違いも生まれますが、少しでも潰れている場合はパウダースパイスとして分類されることが多いようです。

02ホールとパウダーの選び方

それでは、実際にスパイスを選ぶとき、ホールとパウダーではどのような点に注意すればよいのでしょうか。

2-1味と香り

ホールでもパウダーでも、同じスパイスであることに変わりはありません。ただし、原型のまま使うか粉にするかによって、味と香りに違いが生まれます。
実はスパイスの香りの元となっているのは揮発性の成分。この成分はスパイスの内側に存在し、原型の場合には殻や皮で覆われているため、ほとんど匂いが出ることはありません。しかし、スパイスを引いたり砕いたりすると、殻や皮が壊れてスパイスから香りが立ち上ります。そのため、パウダー状に加工されたスパイスはホールのものよりはるかに強い香りを感じることができます。
しかし香りの成分は殻や皮を砕いた瞬間から揮発していくもので、放置していくと香りが弱くなってしまいます。そのため、ホールスパイスは弱い香りでも長期間持続するのに対して、パウダースパイスはすぐに香りが飛んでしまうという特徴があります。
また、ホールとパウダーでは味にも違いが生まれます。
スパイスの多くは苦味や辛みとなる成分を含んでいますが、これは粒子が細かくなればなるほど舌がそれを強く感じるようになります。そのため、ホールスパイスに比べるとパウダースパイスのほうが味を強烈に感じる傾向にあります。ただし、味も香りと同じで粉が細かくなればなるほど飛びやすくなります。

2-2使いやすさ

ホールスパイスとパウダースパイスを選ぶ場合、使いやすさによって選ぶという方法もあります。ホールスパイスは大きな塊なので、そのまま料理に入れてもなかなか成分が抽出されないため、時間をかけて加熱する必要があります。また、ホールスパイスを入れっぱなしにしていると、口当たりが悪いこともあるため、袋などに入れて取り出す必要もあります。など一方のパウダースパイスは、粉末なので液体などに混ざりやすいという特徴があります。パウダーの場合には分量を調整しやすいといったこともメリットですが、加熱するとさらに香りが飛びやすくなるため注意が必要です。

2-3料理法

ホールスパイスは長時間加熱する料理に多く用いられます。スパイスの香り成分は油に溶けやすい性質を持っているため、熱した油で炒めることで、油に匂いを移して料理全体にいきわたらせることができます。また、香りの持続力が強いため、長時間加熱を行う煮込み料理などにも適しています。
一方のパウダーは香りの持続時間が短いため、加熱する場合は仕上げに振りかける、パウダーを加えた後は火を弱くするといった工夫が必要になります。さらにパウダースパイスはダマになりやすいため、料理に加えた後はしっかりとかき混ぜる必要があります。ただし、パウダースパイスは均一に加えることができるため、あらかじめ肉や魚に振りかけてマリネすることで、素材にしっかりと香りを加えるといった使い方も可能です。

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03ホールスパイスの特徴と使い方

それでは、実際の料理にホールスパイスを使用すると、どのような特徴が生まれるのでしょうか。
ホールスパイスを料理に使用した場合の特徴として、食感や味のメリハリが楽しめることが挙げられます。ホールスパイスは乾燥した状態では固い殻と皮に覆われていますが、適度に水分と熱を加えることで柔らかくなり、料理の中のアクセントとして楽しむことができます。また、ホールスパイスを噛んだときに、しっかりとしたスパイスの風味が楽しめるのも魅力のひとつ。全体にいきわたった香りとはまた一味違うスパイスの魅力を味わうことができます。
また、香りの持続時間が長いというのもホールスパイスの特徴のひとつです。スパイスを料理に使用する目的として、食材の匂いを消したりクセを押さえたりという役割がありますが、ホールスパイスを使用することで、食材の旨みだけを際立たせることができます。
そのため、ホールスパイスは煮込み料理などに用いられますが、長時間加熱しても香りが続くというのもホールスパイスの特徴です。
特に本格的なスパイスカレーを作る場合、最初に油にスパイスを入れて香りを立たせて、仕上げにもう一度スパイスを温めた油を加える「テンパリング」という作業が行われることがありますが、もし大き目のホールスパイスを使っていても、すぐに取り出せるというメリットもあります。
このほかにも、ホールスパイスには丸ごとオイルや酢に入れて香りを移すといった調理法や、適度な大きさに砕いたり挽いたりして、ベストな香りと味を楽しめるという利点もあります。

04パウダースパイスの特徴と使い方

ホールスパイスを粉状にしたパウダースパイスの大きな特徴は、何と言っても使いやすいこと。最近ではスーパーなどでもスパイスが手に入りますが、小さな瓶に入ったパウダースパイスなら手ごろな量と値段で入手することができるため、初心者でも簡単にスパイスを加えられるほか、初めて使うスパイスでも適度な量で試すことができます。
また、パウダースパイスを数種類ブレンドするだけでも、使いやすいオリジナルのパウダースパイスを作ることもできます。カレー料理に使われることが多いガラムマサラも、実はパウダースパイスを組み合わせたもの。スパイスは複数の種類を組み合わせることで、単体で使用するときよりもはるかに豊かな香りが生まれるもの。そのため、簡単に手に入るパウダースパイスは自分好みの味を見つけるときにも役立ちます。
さらにパウダースパイスの場合、素材に練りこんだり、液体に溶かしたりと様々な使い方ができることもメリット。ホールスパイスの中には、細かくするために非常に労力がかかるものもありますが、その手間が省けるというのも便利な点です。

05まとめ

それぞれの長所と短所があるホールスパイスとパウダースパイス。上手に使い分けることができれば、料理上手へ一歩近づくことまちがいなしです。

この講座は!プロの監修を受けています!

講座のテキスト、問題集や添削課題と共に、プロの先生によって監修されています。
日沼紀子
日沼紀子 先生
1980年生まれ、秋田県出身。
秋田大学卒業後、食品会社のスパイス部門立ち上げ、マーケティングベンチャー企業を経て独立。
東京都内でのカフェ経営、講師活動後、移住。
現在は岡山県備前市「レストランCROISEMENT」を拠点としている。
『スパイス&ハーブ料理の発想と組み立て』(中国・台湾で翻訳)他、著書多数。
日沼紀子

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