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ヨガの呼吸法の効果とやり方とは?

ヨガを実践する上で、呼吸法は欠かせない要素です。正しい呼吸は、心身の調和を促進し、内なる平和をもたらします。
ヨガにとって呼吸法は非常に重要です。呼吸と言えば誰でもやっていることですが、実は非常に置くが深いもの。呼吸法をマスターすることは本当のヨガを体験することでもあります。今回はヨガの呼吸法の効果ややり方についてご紹介します。

どうするのが正解?ヨガの呼吸法の効果とやり方について
目次

01ヨガにおける呼吸の重要性とその役割

ヨガにおいて、呼吸は単なる生理的な行為以上のものです。
それは、心身のバランスを整え、内なる平和を見つけるための重要なツールとして機能します。

呼吸は、ヨガのポーズ(アーサナ)と同様に、体と心の調和を図る鍵となります。
ここでは、ヨガにおける呼吸の基本的な役割とその重要性について、詳しく解説していきます。

1-1呼吸の基本とヨガにおける位置づけ

呼吸は生命の根源であり、ヨガでは「プラーナ」と呼ばれる生命エネルギーを体内に取り入れる手段とされています。
ヨガの実践において、呼吸を意識的にコントロールすることで、心と体のバランスを整え、深いリラクゼーションを促進することが可能です。

呼吸の基本を理解することで、ヨガの効果を最大限に引き出せるのです。

呼吸とヨガの関係性

呼吸とヨガの関係は非常に深く、切り離すことはできません。
ヨガのポーズを取る際、呼吸を正確に行うことで、体の動きと心の平静を保てます。

例えば、吸う息と共に体を伸ばし、吐く息と共に体を緩めることで、ポーズが持つ本来の効果を最大限に引き出せるのです。
このように、呼吸はヨガの動きをサポートする重要な役割を果たしています。

プラーナヤーマの概念とその意義

プラーナヤーマは、呼吸を意識的にコントロールするヨガの技法であり、心身のエネルギーを調整するために重要な役割を果たします。
「プラーナ」は生命エネルギーを意味し、「アヤーマ」は制御や調整を意味します。

プラーナヤーマを実践することで、呼吸を通じて体内にプラーナを取り入れ、エネルギーの流れを整えることが可能です。
この技法は、単なるリラクゼーションに留まらず、精神的な成長や心の平穏をもたらす効果も期待されます。

02ヨガで実践する呼吸法の種類

ヨガの実践において、呼吸法は重要な役割を果たします。
呼吸法は、体の動きをサポートし、心身のバランスを整えるための不可欠な要素です。

ヨガにはさまざまな呼吸法が存在し、それぞれが異なる効果をもたらします。
ここでは、ヨガで実践される代表的な呼吸法について、その多様性とそれぞれの基本的な手法について詳しく解説します。

2-1ヨガにおける呼吸法の多様性

ヨガには、目的や状況に応じてさまざまな呼吸法が取り入れられています。
これらの呼吸法は、心を落ち着かせるためや、エネルギーを高めるため、さらには精神的な浄化を促進するために使用されます。

呼吸法の選択は、ヨガの目的やその日の体調、精神状態によっても変わるため、ヨガの多様性を深く理解することが求められます。

ヨガの腹式呼吸とその基本的な手法

腹式呼吸は、ヨガにおいて最も基本的でありながら効果的な呼吸法の一つです。
この呼吸法では、息を吸い込むときに腹部を膨らませ、息を吐くときに腹部を凹ませることで、横隔膜を最大限に活用します。

腹式呼吸は、リラックス効果が高く、ストレスの軽減や精神の安定に寄与します。
この手法は初心者にも取り入れやすく、ヨガの基本として広く実践されています。

他の代表的な呼吸法との比較と選択

ヨガには、腹式呼吸以外にも多くの呼吸法が存在します。
例えば、カパラバティ呼吸法は、強い呼吸によって内臓を刺激し、エネルギーを高めるために用いられます。

一方、ウジャイ呼吸法は、喉を締めて行う呼吸法で、内面の集中力を高め、心を落ち着かせるのに効果的です。
これらの呼吸法は、目的や状況に応じて選択され、実践者に異なる効果をもたらします。

ヨガの多様な呼吸法を理解し、適切に選択することは、ヨガの効果を最大限に引き出すために非常に重要です。

03腹式呼吸の効果とその実践

腹式呼吸は、ヨガの基本的な呼吸法の一つであり、その効果は多岐にわたります。
この呼吸法を正しく実践することで、身体と心の両面においてさまざまな健康効果を得られます。

ここでは、腹式呼吸がもたらす身体への影響と健康効果について、詳しく解説していきます。

3-1腹式呼吸がもたらす身体への影響

腹式呼吸は、単なるリラックス効果だけでなく、身体の内部に大きな影響を及ぼします。
この呼吸法を実践することで、インナーマッスルを鍛え、内臓に対するマッサージ効果を得られます。

これらの効果がどのように健康に寄与するのか、詳しく解説します。

インナーマッスルの強化とその効果

腹式呼吸を行う際、腹部を意識的に動かすことで、インナーマッスルが効果的に鍛えられます。
インナーマッスルは、体幹を支える重要な筋肉であり、姿勢の改善や腰痛の予防に効果的です。

また、これらの筋肉が強化されることで、運動パフォーマンスの向上や基礎代謝の増加にもつながります。
腹式呼吸は、日常生活の中で簡単に取り入れられるエクササイズであり、長期的に見て身体全体の強化に役立ちます。

内臓へのマッサージ効果と健康への影響

腹式呼吸は、横隔膜の動きを通じて内臓を穏やかにマッサージします。
このマッサージ効果により、消化器官の働きが活性化し、便秘の改善や胃腸の健康維持に役立ちます。

また、内臓の血流が促進されることで、栄養素の吸収効率が向上し、全身のエネルギーレベルが高まります。
さらに、内臓の健康が改善されることで、免疫力の向上や病気の予防にも効果的です。

3-2腹式呼吸の健康効果

腹式呼吸は、身体への直接的な影響に加えて、全身の健康にも多くのメリットをもたらします。
この呼吸法を続けることで、血行が促進され、代謝が向上するほか、自律神経のバランスが整い、心身の健康が総合的に向上します。

これらの効果について、具体的に解説していきます。

血行促進と代謝向上のメカニズム

腹式呼吸を行うことで、呼吸が深くなり、体内への酸素供給が増加します。
この結果、血行が促進され、全身に新鮮な酸素と栄養が行き渡るようになるのです。

さらに、血流の改善により、代謝が活性化し、エネルギー消費が効率的に行われるようになります。
これにより、冷え性やむくみの改善、さらにはダイエット効果も期待できます。

自律神経のバランス調整とその重要性

腹式呼吸は、リラックス効果が高く、自律神経のバランスを整えるのに非常に有効です。
自律神経には、交感神経と副交感神経の二つがあり、これらのバランスが崩れると、ストレスや不眠、免疫力の低下などの問題が生じます。

腹式呼吸を続けることで、副交感神経が優位になり、心身がリラックスし、ストレスの軽減や質の高い睡眠が得られます。
これにより、全体的な健康状態が改善され、日常生活の質が向上します。

04腹式呼吸の具体的な実践方法

腹式呼吸は、リラックス効果や健康増進に優れた呼吸法です。
しかし、その効果を最大限に引き出すためには、正しい手順とコツを習得することが不可欠です。

ここでは、腹式呼吸を効果的に実践するための具体的な方法について詳しく解説します。

4-1腹式呼吸の手順とコツ

腹式呼吸を正しく行うためには、まず基本的な手順を理解することが重要です。
呼吸を深く行うことで、身体全体がリラックスし、ストレスが軽減される効果が期待できます。

初心者でも簡単に実践できる腹式呼吸の手順と、それを効果的に行うためのコツについて解説していきます。

初心者向けの腹式呼吸ガイド

腹式呼吸を初めて行う場合、まずはリラックスできる環境を整えることが大切です。
静かな場所で、椅子や床に楽な姿勢で座りましょう。

初心者向けの腹式呼吸のステップは、以下の通りです。

リラックスした姿勢を取る
背筋を伸ばし、肩の力を抜いてリラックスします。
手は膝の上に置き、目を軽く閉じます。

鼻からゆっくりと息を吸う
息を吸い込むときに、お腹が膨らむように意識しましょう。
肩や胸ではなく、腹部が大きく膨らむのを感じながら深く吸い込みます。

ゆっくりと息を吐く
次に、口を軽く開けて、ゆっくりと息を吐き出します。
吐くときにお腹がへこむのを感じながら、全ての息を吐き出します。

リズムを整える
吸う時間と吐く時間をできるだけ均等にし、リズムを整えます。
例えば、4秒かけて吸い、4秒かけて吐くと良いでしょう。

繰り返し行う
この呼吸を5分から10分間、落ち着いた状態で繰り返します。
最初は短い時間から始め、徐々に時間を延ばしていきます。

初心者にとっては、最初はお腹を膨らませる感覚が掴みにくいかもしれませんが、練習を重ねることで次第に慣れてきます。

効果を最大化するための練習法

腹式呼吸の効果を最大限に引き出すためには、日々の練習が不可欠です。
腹式呼吸の効果を高めるための練習法は、以下の通りです。

日常生活に取り入れる
腹式呼吸を習慣化するために、日常生活の中で意識して行うようにします。
例えば、朝起きたときや寝る前、仕事の合間など、リラックスできる時間に短いセッションを行うことが効果的です。

呼吸の深さを意識する
練習を重ねる中で、呼吸の深さを意識的にコントロールできるようにします。
浅い呼吸ではなく、腹部が大きく動くような深い呼吸を目指しましょう。

メンタルリラクゼーションと組み合わせる
腹式呼吸を行う際には、心を落ち着けることも重要です。
呼吸に集中し、余計な考えを手放すことで、より深いリラクゼーション効果が得られます。

ヨガや瞑想と併用する
腹式呼吸は、ヨガや瞑想と非常に相性が良いです。
これらの実践と組み合わせることで、心身の調和が一層深まります。

呼吸のリズムを整える
練習を続ける中で、呼吸のリズムを一定に保つことを意識します。
一定のリズムで呼吸を行うことで、自律神経のバランスが整いやすくなります。

これらの練習法を取り入れることで、腹式呼吸の効果をより一層高められるでしょう。
日々の実践を通じて、心身の健康を維持し、ストレスに強い体を作り上げる手助けとなります。

05ヨガにおける呼吸法の進化と実践例

ヨガにおいて、呼吸法は単なる技術ではなく、心身の成長を促進するための重要な手段として位置づけられています。
長い歴史の中で、ヨガの呼吸法は進化し、多くの実践者によりさまざまな形で応用されてきました。

ここでは、ヨガを通じた呼吸法の成長とその進化について探り、具体的な実践例を通じてどのように日常生活に活用できるかを見ていきます。

5-1ヨガを通じた呼吸法の成長と進化

呼吸法は、ヨガの中心的な要素の一つとして、時代と共に進化を遂げてきました。
古代インドの伝統的なプラーナヤーマから、現代の多様なアプローチまで、呼吸法は常にヨガの実践者にとって欠かせないものでした。

呼吸法がどのように成長し、進化してきたのかを詳しく解説します。

呼吸法を日常生活に取り入れる方法

呼吸法は、ヨガのセッションだけでなく、日常生活の中でも非常に有用です。
現代社会のストレスやプレッシャーに対処するために、呼吸法を活用する方法を知ることは重要です。

日常生活に呼吸法を取り入れるための具体的な方法を紹介します。

朝のルーティンに取り入れる
一日の始まりに数分間の深い呼吸を行うことで、心を落ち着け、集中力を高める効果があります。
朝の時間は静かで落ち着いているため、深い呼吸を行うのに最適なタイミングです。

仕事中のリフレッシュに活用する
仕事の合間に短い呼吸のセッションを行うことで、リフレッシュでき、仕事のパフォーマンスが向上します。
デスクに座ったままできる簡単な腹式呼吸法を取り入れると良いでしょう。

就寝前のリラクゼーション
夜、寝る前に深い呼吸を行うことで、一日の緊張を解きほぐし、質の高い睡眠を促せます。
腹式呼吸やゆっくりとしたリズムの呼吸法が効果的です。

ストレスが溜まったときの対処法
急にストレスを感じたときや緊張が高まったときには、数回の深呼吸を行い、心を落ち着けられます。
このような時には、呼吸法が感情のバランスを取り戻すのに役立ちます。

ヨガのセッションにおける呼吸の役割

ヨガのセッションでは、呼吸法が体の動きと連動して行われ、心身の調和を図ります。
呼吸が持つ役割を理解し、それを最大限に活用することで、ヨガの効果をより深く体感できます。

ここでは、ヨガのセッションにおける呼吸の具体的な役割について解説します。

ポーズと呼吸のシンクロ
ヨガのポーズ(アーサナ)は、呼吸と連動して行うことで、その効果を最大限に引き出せます。
例えば、吸う息で体を伸ばし、吐く息で体を沈めることで、ポーズの安定性と柔軟性が向上します。

メンタルフォーカスの強化
呼吸に意識を集中することで、心が静まり、内面の集中力が高まります。
これにより、ヨガのセッション中に雑念が入りにくくなり、深い瞑想状態に近づくことが可能です。

エネルギーの流れを整える
ヨガの呼吸法は、体内のエネルギー(プラーナ)の流れを整え、バランスを保つ役割を果たします。
これにより、ヨガの効果が長く持続し、日常生活における活力が向上します。

リラクゼーションとストレス軽減
ヨガのセッションの最後に行われるシャバアーサナ(屍のポーズ)では、ゆっくりとした深い呼吸が行われ、全身の緊張を解きほぐします。
この段階での呼吸は、セッション全体を締めくくる重要な要素です。

このように、呼吸法はヨガの進化と共に深く発展してきました。
日常生活に取り入れることで、その恩恵をより多く受けられるでしょう。

06ヨガにおける呼吸法の精神的効果

ヨガにおいて、呼吸法は単に身体を健康に保つためのものではなく、精神的な健康を支える重要な要素でもあります。
深い呼吸を通じて心を落ち着かせることで、ストレスの軽減や心の安定を促進し、日常生活における精神的なバランスを保てます。

ここでは、ヨガにおける呼吸法が精神にどのような影響を与えるのか、そしてその効果を最大限に引き出すための方法について詳しく解説していきます。

6-1呼吸法が心に与える影響

呼吸法は、心と体をつなぐ架け橋として機能し、精神的な健康に大きな影響を与えます。
呼吸を意識的にコントロールすることで、感情の波を穏やかにし、内なる平穏を見つけられます。

呼吸法がどのように心に影響を及ぼすのかについて、詳しく解説していきます。

ストレス軽減と心の安定

ストレスは現代社会において避けられないものであり、長期間にわたるストレスは心身に悪影響を及ぼします。
呼吸法は、このストレスを効果的に軽減するための強力なツールです。

深い呼吸を行うことで、副交感神経が優位になり、心拍数が下がり、血圧が安定します。
この状態はリラクゼーション反応と呼ばれ、ストレスを軽減し、心の安定をもたらします。

具体的には、腹式呼吸などの深い呼吸法を実践することで、身体がリラックスし、緊張が解けると同時に、心が穏やかになり、ストレスが軽減されます。
日常生活において、仕事や人間関係のストレスに対処するために、定期的に呼吸法を取り入れることは非常に効果的です。

こうした呼吸法を習慣化することで、心の安定が得られ、ストレスに対する耐性も向上します。

マインドフルネスとの関係

マインドフルネスとは、今この瞬間に意識を集中させ、自分の内面や周囲の環境をありのままに受け入れることを意味します。
呼吸法は、このマインドフルネスを実践するための基本的な手段の一つです。

呼吸に意識を向けることで、過去や未来の思考から解放され、現在に集中できます。
呼吸法を通じてマインドフルネスを実践することで、心が穏やかになり、日常の雑念や不安が和らぎます。

例えば、意識的に深呼吸を行い、吸う息と吐く息に集中することで、心が今ここに戻り、余計な考えが浮かばなくなります。
この状態を続けることで、内面の平和が保たれ、心の健康が促進されます。

また、マインドフルネスは、感情のコントロールにも効果的です。
呼吸法を通じて自己の感情を観察し、無理に抑え込むことなく、ただそのままに受け入れられるようになります。

このプロセスは、心の平穏を保つ上で非常に重要です。

07ヨガにおける呼吸と瞑想の関係性

ヨガは、身体と心を調和させるための包括的な実践であり、呼吸と瞑想はその中心的な要素です。
呼吸法と瞑想は切り離せない関係にあり、互いに補完し合うことで心身のバランスを整える効果を発揮します。

ここでは、ヨガにおける呼吸と瞑想の関係性について探り、呼吸を通じて瞑想を深める方法やその相乗効果について詳しく解説します。

7-1呼吸を通じた瞑想の深め方

瞑想は、内なる静寂を見つけ、心を落ち着かせるための重要な手段です。
しかし、瞑想を深めるには、意識的な呼吸が不可欠です。

呼吸は、心を現在に引き戻し、集中力を高めるための効果的なツールとなります。
ここでは、呼吸を通じて瞑想を深めるための具体的な方法を紹介します。

呼吸を使った集中力の向上方法

瞑想中に意識が散漫になることは珍しくありません。
日常の雑念や心配事が頭をよぎり、瞑想の深さを損なうことがあります。
このようなとき、呼吸に意識を集中させることで、心を再び静かに保てる可能性が高いです。

まず、瞑想の最初の段階で深い呼吸を行い、呼吸のリズムに集中します。
息を吸うときに、体にエネルギーが満ちていくのを感じ、息を吐くときに、緊張や不安が解き放たれていくイメージを持ちます。
このプロセスを繰り返すことで、心の雑念が少しずつ消えていき、集中力が高まります。

また、呼吸のカウントも集中力を高めるための有効な手段です。
例えば、息を吸うときに「1、2、3」と心の中で数え、吐くときにも同じように数えることで、呼吸に対する意識を高められます。

このように呼吸を使って意識を集中させることで、瞑想の深さが一層増し、内なる静寂に達しやすくなります。

呼吸と瞑想の相乗効果

呼吸と瞑想は、互いに相乗効果を発揮する関係にあります。
深い呼吸を行うことで、瞑想中の心と体の状態が整い、リラクゼーションが促進されます。

同時に、瞑想を通じて呼吸がより安定し、深まることで、身体全体のエネルギーの流れがスムーズになります。
具体的には、呼吸が深く安定することで、副交感神経が活性化され、心拍数が落ち着き、血圧も安定するのです。

この状態は、瞑想中に内なる平穏を見つけるために理想的な環境を提供します。
また、呼吸によって体内の酸素供給が増え、細胞レベルでのエネルギー代謝が活性化されるため、身体がリラックスしやすくなります。

さらに、呼吸と瞑想の相乗効果により、心身のバランスが整い、ストレスや不安が軽減される効果も期待できます。
このように、呼吸と瞑想を組み合わせることで、心身の健康を総合的に向上できるのです。

01ヨガにおける呼吸とは?

それではヨガにおける呼吸とはどのようなものなのでしょうか。

1-1ヨガは呼吸を重要視している

ヨガと言うと、独特なポーズを行うことで柔軟性をアップさせるエクササイズというイメージです。
そのため、ヨガといえばポーズと考えている人も少なくありません。しかし、実はヨガはポーズ以上に呼吸の方法を重要視しています。

1-2プラーナヤーマ

ヨガの呼吸は「プラーナヤーマ」と呼ばれています。この「プラーナヤーマ」は「プラーナ」という言葉と「アーヤーマ」という言葉がひとつになって生まれたものです。
「プラーナ」は生命や生気、息という意味。一方の「アーマーナ」は、静止やコントロールを意味します。つまり、ヨガでいう呼吸「プラーナヤーマ」は、単に息を吸って吐くというだけでなく、息を吸い、止めることで生命エネルギーを自分でコントロールして調整したあと、身体の中を巡らせるということです。
また、「プラーナヤーマ」を行うことで、人間の身体と大地や大気といった自然エネルギーとのつながりが強くなり、エネルギーのバランスが整うというのがヨガの考え方です。

1-3呼吸は自分でコントロールできる身体運動

運動というと身体を動かす、筋肉を鍛えるといったものが思い浮かびます。しかし、呼吸うそのものも、かなりハードな運動になります。
実際に試してみれば分かるように、ゆっくりと呼吸をし続けるのはかなり難しいもの。身体のあちこちに力が入ったり、息が続かなくなったりということも珍しくありません。このように、呼吸は自分でコントロールできる全身運動のひとつでもあります。

1-4ヨガにはいくつか呼吸法がある

一口に呼吸といっても、その方法は様々です。特にヨガの場合には、十を超える種類の呼吸法があるといわれています。
代表的なものは、お腹を膨らませる腹式呼吸や胸を膨らませる胸式呼吸ですが、ヨガ独特のものには、左右の花の穴で交互に息を吸ったり吐いたりすることで自律神経の動きをコントロールする「片鼻呼吸」や、吐くときに喉の奥の期間を細くして呼吸の圧を上げるウジャイ呼吸といったものもあり、これらの呼吸は流派や目的によって使い分けられています。

02ヨガの腹式呼吸とは

本格的にヨガを行うときには様々なものが用いられますが、その中でもぜひ覚えておきたいのが腹式呼吸です。

2-1代表的な呼吸法のひとつ

腹式呼吸はヨガの代表的な呼吸法のひとつです。呼吸を行った場合、大きく働いている部分は胸骨と背骨、肋骨に囲まれた胸郭と、胸郭の下にある横隔膜です。
胸郭が広がるとそこに空気が入り込み、胸郭がしぼむと空気が押し出されることで呼吸が行われます。
そうすることで、肺の中には常に新鮮な空気が入り、そこから酸素が取り入れられて、二酸化炭素が排出されますが、この呼吸には大きく分けると三つの方法があります。
ひとつは胸郭が膨らむ胸式呼吸。もうひとつが横隔膜が伸び縮みすることで行われる腹式呼吸。最後のひとつが胸式と腹式が同時に行われる胸腹式呼吸です。

2-2基本となる呼吸法

この三つの呼吸にはそれぞれの特徴があります。胸式呼吸の場合、肺の上半分にしか空気が入りません。一方、腹式呼吸の場合、肺全体を大きく膨らませることができるため、大きく酸素を吸い込むことが可能です。さらに息を吐くときにも多くの二酸化炭素を排出することができます。
つまり、ゆっくり、多くのエネルギーを取り入れることができるということ。
そのため、ヨガでは腹式呼吸が基本の呼吸法とされています。

03腹式呼吸による効果

腹式呼吸には、多くの空気を取り入れること以上に様々なメリットがあります。

3-1インナーマッスルを鍛える

腹式呼吸のときに働くのが、身体の奥深くにあるインナーマッスルです。インナーマッスルは大きな筋肉の内側や裏側にある細かい筋肉のこと。体積は大きくありませんが、細かな動きによって身体を根底から支えています。
しかし、このインナーマッスルは細い筋肉なので、トレーニングなどでなかなか動かすことが難しく、すぐに衰えてしまう筋肉。
腹式呼吸を行うことで、腹筋や背筋の内部にあるインナーマッスルが活性化、身体を正しい姿勢に保つだけでなく、ボディラインを整える効果も期待できます。

3-2内臓のマッサージ効果

腹式呼吸を行うときには、横隔膜が上下しますが、このとき、胃や腸などが押し下げられる効果があります。
胃や腸などは疲れてくるとどうしても働きが鈍くなってしまう臓器。さらに身体の外側から内臓をマッサージすることはできません。
しかし、腹式呼吸を行うことで横隔膜を押し下げると、胃や腸などに適度な刺激を与えるマッサージの効果を得ることができます。

3-3血行促進

腹式呼吸によって内臓やインナーマッスルが刺激されると、血行も促進され血液循環もよくなります。
血液は内臓によって作られ、筋肉の働きによって全身を循環しますが、内臓や筋肉の働きが弱くなると、どうしても循環がうまくいかなくなることがあります。また、内臓や筋肉のどちらかだけが衰えても、循環は上手くいきません。
腹式呼吸によって内臓と筋肉が同時に鍛えられることで、全身への血行が促進、冷えの解消やむくみの改善などが期待できます。

3-4代謝の向上

血液の循環が良くなるということは体温がアップするということ。
これは身体がエネルギーを消費していることを意味します。つまり代謝がアップして、溜まった脂肪やカロリーなどが自動的に消費されているということ。
代謝がよい身体は摂取したカロリーをすぐに熱に変えるため、太りにくく痩せやすい体質を手に入れることにもつながります。

3-5自律神経のバランスを整える

腹式呼吸は自律神経のバランスを整える効果があります。腹式呼吸を行った場合、自律神経の中の副交感神経という部分が働きます。
この副交感神経は身体を休息させるときに働く神経で、睡眠などには不可欠な存在。正常な場合は活動を司る交感神経と交互に働くことで健康な状態を保つことができますが、もしストレスなどで交感神経が過多になっている場合、なかなか副交感神経に切り替わらず、身体を上手く休ませることができなくなってしまいます。
しかし腹式呼吸によって副交感神経が活性かすると自律神経のバランスが整い、健康な生活を取り戻すことができます。

04腹式呼吸のやり方

様々なメリットがある腹式呼吸。実際に行うときにはどんなことに注意すればよいのでしょうか。
腹式呼吸の基本は、鼻から息を吸ってお腹に空気を入れて、口からゆっくりと吐き出すということです。
そのときには身体に力を入れないことが重要。肩や首の力を抜いて呼吸を行いましょう。
もしお腹に空気を入れるという感覚が分からない場合、床やマットに横になって行いましょう。息を吸ったとき、腰や背中が床についている感覚があればお腹に空気が入っている証拠。
慣れてくれば立ったり座ったりして行いましょう。

08まとめ

ヨガの呼吸法は、心身のバランスを整えるための非常に効果的なツールです。
正しい呼吸を意識的に行うことで、ストレスの軽減や心の安定が促進され、日常生活における精神的なバランスを保てます。

ヨガを通じて呼吸法を実践することで、身体と心の調和が深まり、健康維持に寄与します。
初心者でも簡単に取り入れられるので、ぜひ日々の習慣として活用してみてください。

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講座のテキスト、問題集や添削課題と共に、プロの先生によって監修されています。
浜北恵 先生
自宅サロン運営
1976年生まれ。埼玉県出身。十数年のアパレル業界での販売、そしてブランドの40店舗総括する管理職を経験。忙しい日々と大きなプレッシャーで心身ともに健康であることが必要だと思うようになり、スポーツクラブでインストラクターの道へ。

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