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幼児食マイスター®

幼児食の味付けについての基本的な知識や注意点

子どもの将来の味覚や健康にも大きな影響を与える幼児食。幼児食を作るときには特に味付けには注意したいものです。今回は、幼児食を作るときの味付けについての基本的な知識や、注意点をご紹介します。

子どものためにも知っておきたい、幼児食の味付けについての基本的な知識や注意点
目次

01幼児食の味付けの基本

離乳食を卒業した、1歳半から2歳の子どもが口にする幼児食。その味付けについてはどのようなことが基本となるのでしょうか。

1-1なるべく味付けは薄く

幼児食の味付けの基本は「薄味」です。1歳を過ぎると、子どもにも大人と同じ味付けでもOKという意見もありますが、実は子どもの味覚は大人よりも鋭敏です。人間は舌にある「味蕾(みらい)」という感覚器で味を感じますが、大人に比べて子どもの味蕾の数は約三倍、機能も大人に比べて味を感じやすくなっています。そのため、大人が食べて薄いと感じる味でも子どもにとっては十分。また、子どもの頃から濃い味付けに慣れてしまうと、大人になっても繊細な味を感じることができなくなり、肥満や高血圧、糖尿病の原因となることもあります。
できれば2~3歳ごろまで、子どもの料理は大人の約半分の調味料で薄味を心がけましょう。

1-2塩分や脂肪分などが多い食事はできるだけ避ける

大人に比べると、子どもの胃腸はまだまだ未発達なものです。そのため、塩分の強い食事や、糖分が過多な料理を食べると、きちんと消化できなかったり、胃が痛くなったりということも考えられます。また、ジャンクフードなど脂っこいものを食べていると、きちんと消化・吸収ができず、消化不良を起こしてしまいがち。さらに子どもは身体が小さいため、塩分や糖分が強いと、大人よりも影響を受けやすく、高血圧や糖尿病といった生活習慣病と同じ疾患が起きてしまうこともあります。
スナック菓子やジャンクフード、炭酸飲料は子どもが大好きな食品のひとつですが、こういった食生活を続けていると、子どものうちから肥満を始めとする生活習慣病になる可能性があるだけでなく、大人になってもそのリスクが高まります。
人間の身体の脂肪の量は、脂肪細胞の数によって決まるものですが、この脂肪細胞は生まれてから3歳ごろまで増え続けて、それ以来、減少することはありません。つまり、油っぽいものや高カロリーのものを食べ続けていると、子どもの頃に脂肪細胞が増えてしまい、一生太りやすい体質のままということにもなってしまいます。逆に言えば、親が食生活を管理できる幼児食は子どもの一生の健康や体型を左右するもの。油っぽいものや甘いものなどをたまに与える分には構いませんが、それが続くと、子どもの将来に大きな影響を与えてしまいます。

1-3辛い物、刺激物は日常的に与えない

調味料だけでなく、子どもの幼児食には辛い物や刺激物は避けたほうがいいでしょう。特に唐辛子など辛いものには注意が必要。唐辛子の辛さの成分は「カプサイシン」と呼ばれる物質ですが、人間がこの物質を感じるのは、味覚ではなく痛覚細胞や温覚細胞。このカプサイシンは人間の神経伝達物質に影響し、脳が「辛い」という信号を送ります。この反応は非常に強いものなので、子どもにとっては決して気持ちのいいものではありません。もちろん、大人であれば辛さを味の要素としてとらえることもできますが、子どもには刺激が強すぎます。
様々な食べ物を経験することも大切ですが、消化不良の原因となることもあるため、辛い物や刺激物はできるだけ避けたほうがよいでしょう。唐辛子以外にも、わさび、からし、マスタードといった調味料にも注意しましょう。もし大人と子どもが同じものを食べると言う場合には、まず薄味にした子どものものを作ったあと、大人用としてこれら刺激のある調味料を足すとよいでしょう。

02幼児食の味付けの注意点

幼児食はまだまだ小さい子どもが食べるもの。子どもの食事ならではの注意点もあります。

2-1お酒やみりんにはアルコールが含まれるので、しっかり加熱

和食には欠かせないお酒やみりんですが、使用する場合にはしっかり加熱してアルコールを飛ばしましょう。言うまでもなく、アルコールは子どもにとって有益なものではありません。また、料理用のワインやブランデーなどを使用するときも、しっかり煮切ってから使用することが必要です。ただし、アルコールが含まれているものを加熱するときは、アルコールの度数によって火が高く上がったり、アルコールに火が入って燃えたりといったこともあるため、調理をするときには、燃えやすいものを置かない、蓋をするなどしっかり注意を払いましょう。

2-2加工食品は味覚の麻痺を引き起こす可能性があるので注意

子どもの食事に加工食品を使用するときにはちょっと注意が必要です。と言うのも、インスタントラーメンやスナック菓子などは非常に濃い味付けになっているため、味覚がマヒする可能性があるからです。特に子供の味覚は大人に比べても非常に繊細なもの。将来にわたって影響があることも考えられます。
また、顆粒だしや固形スープ、鍋のスープのもとなどを使用するのも幼児食にはおすすめできません。これらのだしの素も、大人にとってはちょうどいい味付けですが、子どもにとっては味付けが濃すぎるものです。
さらに加工食品の中には、アレルギー物質が含まれている可能性もあります。幼児食を始めたばかりと言う頃は、まだまだアレルギーの危険がある食品は避けていることが多いため、もしアレルギーがあると言う場合でも、発見が遅れることも考えられます。そのため、加工食品を食べさせるときは、アレルギーの表示にも気を付けましょう。
また、加工品には保存料や着色料など、食品添加物なども多く含まれています。食品添加物の中には、影響の少ないものなどもあるため、それほど神経質になる必要はありませんが、加工食品を食べさせるときには様々なリスクも考えられるため、少し注意を払ったほうがよいかもしれません。

2-3市販のお惣菜を与える時は、熱湯で茹でてから余分な味付けを流す

忙しいときに重宝するのが市販のお惣菜ですが、味付けが濃いのが欠点。また、お惣菜の味付けにはどのような調味料が含まれているのかはっきり分からないという不安もあります。それでもどうしても市販のお惣菜を食べなければならないというときには、熱湯にくぐらせるなどして、表面の味付けを洗い流すという方法もあります。特にやきとりや魚の煮つけ、ミートボールなどの料理では、市販のものはどうしても味付けが濃くなりがちなもの。表面を洗うことによって味付けを流すことで、殺菌の効果もあるため、子どもに食べさせても安心な料理になることでしょう。また、味付けが強いお惣菜だけでなく、刺激物や香辛料が使われている可能性があるときにもこの熱湯で洗い流すというテクニックは有効です。熱湯で洗うと味が抜けてしまうのでは?と考える方もいるかもしれませんが、お惣菜の場合、しっかりした味付けなので、すでに中まで味が入っていて、子どもにとっては十分な濃さです。少しでも不安になった場合は、熱湯をくぐらせておくと安心できるでしょう。

03まとめ

子どもの将来のためにも、幼児期に何を食べさせるかは非常に重要になります。幼児食の基本は薄味。もし、親御さんも肥満や糖尿病、高血圧といった生活習慣病が心配なら、親子で一緒にダシをしっかり聞かせた薄味の料理に統一するというのもいい方法かもしれません。

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講座のテキスト、問題集や添削課題と共に、プロの先生によって監修されています。
むろいのりこ 先生
フードコーディネーター
病院・福祉施設の栄養士・大手食品メーカーの経験を経て、出産を機に独立。 15年以上給食業界に携わった経験を活かし、現在はレシピ提案の他、不定期の料理教室や、食品メーカーのアドバイザーまで幅広く行っています。

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