手作りパンがイースト臭い原因と対処法
頑張って作った手作りパン。しかし焼き上がって食べてみると、変な臭いがすることがあります。それは「イースト臭」と呼ばれるもの。ではなぜパンからイースト臭がするのでしょうか。今回はパンがイースト臭くなる原因とその対処法についてご紹介します。
01イースト臭とは?
焼き上がりだけでなく、パン生地をこねている間にも、あまり美味しそうではない匂いがすることがあります。実はこれがイースト臭です。
イースト臭は、イースト菌が持っているにおいのことで、発酵臭と呼ばれることもあります。
このイースト臭は酸っぱいようなにおいが特徴ですが、通常はパンが焼きあがると生地の中のイースト菌も死滅、焼き上がりのパンからもイースト臭は消えてしまうものです。
しかし、パンの作り方などによっては焼き上がった状態のパンにもイーストのにおいが残ってしまうことがあります。
02イーストの種類と匂い
実はひとくちにイーストといってもその種類は様々。また、イーストの種類によってもイーストのにおいは異なります。
2-1天然酵母
天然酵母とは、穀物や果物といった天然の素材に含まれている酵母のことです。天然酵母にはリンゴやレーズン、小麦粉などの様々な素材が用いられ、温度管理などが難しいという特徴があります。
天然酵母には様々な種類の酵母が混じっているため、パンに複雑な風味が生まれるだけでなく、イースト臭もほとんど感じることがありません。
2-2生イースト
生イーストは乾燥させていない状態のイーストのことです。ドライタイプと比べると、保存できる期間が短いという欠点はありますが、イーストの力が強いため、短期間で発酵が行うことが可能です。また、耐糖性も強いため、乾燥させたイーストを使用した場合よりもふわふわしたパンを使用することができます。また、生イーストも乾燥タイプのイーストに比べると匂いをあまり感じません。
2-3ドライイースト
ドライイーストは乾燥させたイーストのことで、水分が抜けているため、長期間の保存ができるのが特徴。ただし、生のイーストに比べると強めのイースト臭があります。
2-4セミドライイースト
セミドライイーストは、生イーストとドライイーストの長所を兼ね備えたイーストです。それぞれのメリットが含まれて扱いやすいというのがセミドライイーストを使うメリットですが、ドライイーストよりもさらにイースト臭は強くなります。
2-5インスタントドライイースト
インスタントドライイーストは家庭でパンを作るとき、もっとも用いられるイーストです。インスタントドライイーストはあらかじめ発酵させる必要がなく、粉の状態でそのまま使用することができる、少量でもしっかり発酵させることができる、扱いやすいといった特徴がありますが、イーストの中でももっともイースト臭が強いのが欠点です。
03手作りパンがイースト臭い原因と対策
せっかくのパンの味が台無しになってしまうイースト臭。イースト臭が出てしまうのにはいくつかの原因があります。
3-1イーストが多い
出来上がったパンから強いイースト臭がするという場合、そもそも使用しているイーストの量が多いということが考えられます。
イーストはパンをふくらませる発酵には欠かせないもので、特に温度が低い季節などの場合、パンが膨らみにくくなるためつい多めのイーストを使ってしまうことがありますが、これがイースト臭の原因となっている可能性があります。
もしパンからイースト臭がする場合、使用するイーストの量を減らしてみるなど、レシピの見直しを行いましょう。
また、目分量で計量している場合、無意識にレシピよりも多くのイーストを使っていることがあります。そのため、計量はきちんと行いましょう。また、イーストの種類によっても適切な量は異なります。もし生イーストの代わりにドライイーストを使用する場合は、量を四割程度減らすこと。そうしなければイーストが多すぎて、出来たときにイースト臭いパンになってしまいます。
3-2発酵時間が短い
発酵時間が短い場合、焼き上がりにイースト臭が残ってしまうことがあります。
パンの発酵にはイーストが欠かせませんが、そのときに重要になるのがイーストの活性。イーストの活性には適度な温度や糖分、水分などが欠かせませんが、もし時間が不足している場合、パン生地の中にきちんと活動していない不活性なイーストが残ってしまいます。
不活性なイーストが残ると、出来上がったときのイースト臭の原因となります。
きちんとイーストを発酵させるためには忍耐力が必要ですが、パン作りは急ぐと必ず失敗するもの。実際に発酵時間が短いパンは、ゆっくりと発酵させたパンよりも味が悪くなってしまうとも言われています。さらに、使用したイーストの種類によっても発酵時間は異なります。ドライタイプのイーストの場合、発酵力が強く短時間でも発酵できますが、天然酵母や生イーストの場合、長時間の発酵が必要です。
そのため、発酵の時間だけを目安にせず、生地を押して発酵具合を確かめるフィンガーチェックなどを目安にするのも良い方法です。
3-3発酵温度が高い
発酵には適度な温度が必要ですが、逆に発酵温度が高すぎる場合にもイースト臭が残ってしまいます。
もし発酵のときの温度が高いと、生地のふくらみはよくなりますが、イーストの中にはきちんと活動しきれないものが残ってしまい、結果として出来上がりのイースト臭につながってしまいます。
目安となるのは35℃。これより高い温度で発酵を行うとイースト臭が残りやすくなります。
04イースト臭いパンを防ぐポイント
できれば避けたい出来上がりのイースト臭。イースト臭を防ぐためにはいくつかのポイントがあります。
4-1分量をきっちり確認
まず重要なのは、粉と水に対するイーストの分量をきっちり確認すること。イーストは数グラムの違いでも、出来上がりに大きな影響を与えます。そのため、粉に混ぜるときにはきちんと分量を確認することが必要です。
イーストをきちんと活性化させる
イースト臭を防ぐためには、イーストをきちんと活性化させることが必要不可欠です。特に、注意したいのは使用するイーストの種類と保管の方法。
同じドライイーストでも、メーカーによって匂いには違いがあります。また、イーストの保管方法によっても、イーストがきちんと発酵しないことがあります。
ドライイーストの場合には、開封したら密閉できるジッパー付きのバッグなどに入れて冷蔵庫などで保存すること。もし常温などで放置していると、その状態でイーストが活性化してしまい、パンに入れても発酵ができなくなることがあります。
そうなると、またイーストを追加して、結局出来上がったときにイースト臭が残ってしまうということになりかねないため、イーストの保存の状態や使用期間にはしっかり注意をすることが重要です。
4-2正しい発酵をおこなう
パン作りには正しい発酵を行うことが必要です。発酵を行うときには、イーストの状況だけでなく、温度と湿度にも注意が必要。特に乾燥はパンの出来上がりに大きな影響を与えてしまいます。もしオーブンなどの発酵モードを使用する場合でも、きちんと湿度があるかどうかを確認しましょう。
05まとめ
初心者の手作りパンではイースト臭が残ってしまうことも珍しくないもの。パン生地作りやイースト選びなどを正しく行うことで、イースト臭のない美味しいパンを作ることができますよ。
この講座は!プロの監修を受けています!
講座のテキスト、問題集や添削課題と共に、プロの先生によって監修されています。
shino 先生
猫好きパン職人
神奈川県出身。
和裁士、一般事務職を経て調理師専門学校にて調理、パン、洋菓子、フードコーディネートを学ぶ。
その後、大手製パン会社のベーカリー部門に入職。
パン職人となる。
退職後、神奈川県茅ケ崎市の自宅工房にて、「3日目もふわふわパン」が焼けるようになるパン教室&販売shino'sパン工房を主宰。
70,000人以上が受講申し込みしている諒設計アーキテクトラーニングの通信講座
あなたも早速受講して、資格を取得しましょう!
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Copyright © 2021 RYO SEKKEI ARCHITECT LEARNING SCHOOL All rights reserved.
イースト臭は、イースト菌が持っているにおいのことで、発酵臭と呼ばれることもあります。
このイースト臭は酸っぱいようなにおいが特徴ですが、通常はパンが焼きあがると生地の中のイースト菌も死滅、焼き上がりのパンからもイースト臭は消えてしまうものです。
しかし、パンの作り方などによっては焼き上がった状態のパンにもイーストのにおいが残ってしまうことがあります。
02イーストの種類と匂い
実はひとくちにイーストといってもその種類は様々。また、イーストの種類によってもイーストのにおいは異なります。
2-1天然酵母
天然酵母とは、穀物や果物といった天然の素材に含まれている酵母のことです。天然酵母にはリンゴやレーズン、小麦粉などの様々な素材が用いられ、温度管理などが難しいという特徴があります。
天然酵母には様々な種類の酵母が混じっているため、パンに複雑な風味が生まれるだけでなく、イースト臭もほとんど感じることがありません。
2-2生イースト
生イーストは乾燥させていない状態のイーストのことです。ドライタイプと比べると、保存できる期間が短いという欠点はありますが、イーストの力が強いため、短期間で発酵が行うことが可能です。また、耐糖性も強いため、乾燥させたイーストを使用した場合よりもふわふわしたパンを使用することができます。また、生イーストも乾燥タイプのイーストに比べると匂いをあまり感じません。
2-3ドライイースト
ドライイーストは乾燥させたイーストのことで、水分が抜けているため、長期間の保存ができるのが特徴。ただし、生のイーストに比べると強めのイースト臭があります。
2-4セミドライイースト
セミドライイーストは、生イーストとドライイーストの長所を兼ね備えたイーストです。それぞれのメリットが含まれて扱いやすいというのがセミドライイーストを使うメリットですが、ドライイーストよりもさらにイースト臭は強くなります。
2-5インスタントドライイースト
インスタントドライイーストは家庭でパンを作るとき、もっとも用いられるイーストです。インスタントドライイーストはあらかじめ発酵させる必要がなく、粉の状態でそのまま使用することができる、少量でもしっかり発酵させることができる、扱いやすいといった特徴がありますが、イーストの中でももっともイースト臭が強いのが欠点です。
03手作りパンがイースト臭い原因と対策
せっかくのパンの味が台無しになってしまうイースト臭。イースト臭が出てしまうのにはいくつかの原因があります。
3-1イーストが多い
出来上がったパンから強いイースト臭がするという場合、そもそも使用しているイーストの量が多いということが考えられます。
イーストはパンをふくらませる発酵には欠かせないもので、特に温度が低い季節などの場合、パンが膨らみにくくなるためつい多めのイーストを使ってしまうことがありますが、これがイースト臭の原因となっている可能性があります。
もしパンからイースト臭がする場合、使用するイーストの量を減らしてみるなど、レシピの見直しを行いましょう。
また、目分量で計量している場合、無意識にレシピよりも多くのイーストを使っていることがあります。そのため、計量はきちんと行いましょう。また、イーストの種類によっても適切な量は異なります。もし生イーストの代わりにドライイーストを使用する場合は、量を四割程度減らすこと。そうしなければイーストが多すぎて、出来たときにイースト臭いパンになってしまいます。
3-2発酵時間が短い
発酵時間が短い場合、焼き上がりにイースト臭が残ってしまうことがあります。
パンの発酵にはイーストが欠かせませんが、そのときに重要になるのがイーストの活性。イーストの活性には適度な温度や糖分、水分などが欠かせませんが、もし時間が不足している場合、パン生地の中にきちんと活動していない不活性なイーストが残ってしまいます。
不活性なイーストが残ると、出来上がったときのイースト臭の原因となります。
きちんとイーストを発酵させるためには忍耐力が必要ですが、パン作りは急ぐと必ず失敗するもの。実際に発酵時間が短いパンは、ゆっくりと発酵させたパンよりも味が悪くなってしまうとも言われています。さらに、使用したイーストの種類によっても発酵時間は異なります。ドライタイプのイーストの場合、発酵力が強く短時間でも発酵できますが、天然酵母や生イーストの場合、長時間の発酵が必要です。
そのため、発酵の時間だけを目安にせず、生地を押して発酵具合を確かめるフィンガーチェックなどを目安にするのも良い方法です。
3-3発酵温度が高い
発酵には適度な温度が必要ですが、逆に発酵温度が高すぎる場合にもイースト臭が残ってしまいます。
もし発酵のときの温度が高いと、生地のふくらみはよくなりますが、イーストの中にはきちんと活動しきれないものが残ってしまい、結果として出来上がりのイースト臭につながってしまいます。
目安となるのは35℃。これより高い温度で発酵を行うとイースト臭が残りやすくなります。
04イースト臭いパンを防ぐポイント
できれば避けたい出来上がりのイースト臭。イースト臭を防ぐためにはいくつかのポイントがあります。
4-1分量をきっちり確認
まず重要なのは、粉と水に対するイーストの分量をきっちり確認すること。イーストは数グラムの違いでも、出来上がりに大きな影響を与えます。そのため、粉に混ぜるときにはきちんと分量を確認することが必要です。
イーストをきちんと活性化させる
イースト臭を防ぐためには、イーストをきちんと活性化させることが必要不可欠です。特に、注意したいのは使用するイーストの種類と保管の方法。
同じドライイーストでも、メーカーによって匂いには違いがあります。また、イーストの保管方法によっても、イーストがきちんと発酵しないことがあります。
ドライイーストの場合には、開封したら密閉できるジッパー付きのバッグなどに入れて冷蔵庫などで保存すること。もし常温などで放置していると、その状態でイーストが活性化してしまい、パンに入れても発酵ができなくなることがあります。
そうなると、またイーストを追加して、結局出来上がったときにイースト臭が残ってしまうということになりかねないため、イーストの保存の状態や使用期間にはしっかり注意をすることが重要です。
4-2正しい発酵をおこなう
パン作りには正しい発酵を行うことが必要です。発酵を行うときには、イーストの状況だけでなく、温度と湿度にも注意が必要。特に乾燥はパンの出来上がりに大きな影響を与えてしまいます。もしオーブンなどの発酵モードを使用する場合でも、きちんと湿度があるかどうかを確認しましょう。
05まとめ
初心者の手作りパンではイースト臭が残ってしまうことも珍しくないもの。パン生地作りやイースト選びなどを正しく行うことで、イースト臭のない美味しいパンを作ることができますよ。
この講座は!プロの監修を受けています!
講座のテキスト、問題集や添削課題と共に、プロの先生によって監修されています。
shino 先生
猫好きパン職人
神奈川県出身。
和裁士、一般事務職を経て調理師専門学校にて調理、パン、洋菓子、フードコーディネートを学ぶ。
その後、大手製パン会社のベーカリー部門に入職。
パン職人となる。
退職後、神奈川県茅ケ崎市の自宅工房にて、「3日目もふわふわパン」が焼けるようになるパン教室&販売shino'sパン工房を主宰。
70,000人以上が受講申し込みしている諒設計アーキテクトラーニングの通信講座
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2-1天然酵母
天然酵母とは、穀物や果物といった天然の素材に含まれている酵母のことです。天然酵母にはリンゴやレーズン、小麦粉などの様々な素材が用いられ、温度管理などが難しいという特徴があります。
天然酵母には様々な種類の酵母が混じっているため、パンに複雑な風味が生まれるだけでなく、イースト臭もほとんど感じることがありません。
2-2生イースト
生イーストは乾燥させていない状態のイーストのことです。ドライタイプと比べると、保存できる期間が短いという欠点はありますが、イーストの力が強いため、短期間で発酵が行うことが可能です。また、耐糖性も強いため、乾燥させたイーストを使用した場合よりもふわふわしたパンを使用することができます。また、生イーストも乾燥タイプのイーストに比べると匂いをあまり感じません。
2-3ドライイースト
ドライイーストは乾燥させたイーストのことで、水分が抜けているため、長期間の保存ができるのが特徴。ただし、生のイーストに比べると強めのイースト臭があります。
2-4セミドライイースト
セミドライイーストは、生イーストとドライイーストの長所を兼ね備えたイーストです。それぞれのメリットが含まれて扱いやすいというのがセミドライイーストを使うメリットですが、ドライイーストよりもさらにイースト臭は強くなります。
2-5インスタントドライイースト
インスタントドライイーストは家庭でパンを作るとき、もっとも用いられるイーストです。インスタントドライイーストはあらかじめ発酵させる必要がなく、粉の状態でそのまま使用することができる、少量でもしっかり発酵させることができる、扱いやすいといった特徴がありますが、イーストの中でももっともイースト臭が強いのが欠点です。
03手作りパンがイースト臭い原因と対策
せっかくのパンの味が台無しになってしまうイースト臭。イースト臭が出てしまうのにはいくつかの原因があります。
3-1イーストが多い
出来上がったパンから強いイースト臭がするという場合、そもそも使用しているイーストの量が多いということが考えられます。
イーストはパンをふくらませる発酵には欠かせないもので、特に温度が低い季節などの場合、パンが膨らみにくくなるためつい多めのイーストを使ってしまうことがありますが、これがイースト臭の原因となっている可能性があります。
もしパンからイースト臭がする場合、使用するイーストの量を減らしてみるなど、レシピの見直しを行いましょう。
また、目分量で計量している場合、無意識にレシピよりも多くのイーストを使っていることがあります。そのため、計量はきちんと行いましょう。また、イーストの種類によっても適切な量は異なります。もし生イーストの代わりにドライイーストを使用する場合は、量を四割程度減らすこと。そうしなければイーストが多すぎて、出来たときにイースト臭いパンになってしまいます。
3-2発酵時間が短い
発酵時間が短い場合、焼き上がりにイースト臭が残ってしまうことがあります。
パンの発酵にはイーストが欠かせませんが、そのときに重要になるのがイーストの活性。イーストの活性には適度な温度や糖分、水分などが欠かせませんが、もし時間が不足している場合、パン生地の中にきちんと活動していない不活性なイーストが残ってしまいます。
不活性なイーストが残ると、出来上がったときのイースト臭の原因となります。
きちんとイーストを発酵させるためには忍耐力が必要ですが、パン作りは急ぐと必ず失敗するもの。実際に発酵時間が短いパンは、ゆっくりと発酵させたパンよりも味が悪くなってしまうとも言われています。さらに、使用したイーストの種類によっても発酵時間は異なります。ドライタイプのイーストの場合、発酵力が強く短時間でも発酵できますが、天然酵母や生イーストの場合、長時間の発酵が必要です。
そのため、発酵の時間だけを目安にせず、生地を押して発酵具合を確かめるフィンガーチェックなどを目安にするのも良い方法です。
3-3発酵温度が高い
発酵には適度な温度が必要ですが、逆に発酵温度が高すぎる場合にもイースト臭が残ってしまいます。
もし発酵のときの温度が高いと、生地のふくらみはよくなりますが、イーストの中にはきちんと活動しきれないものが残ってしまい、結果として出来上がりのイースト臭につながってしまいます。
目安となるのは35℃。これより高い温度で発酵を行うとイースト臭が残りやすくなります。
04イースト臭いパンを防ぐポイント
できれば避けたい出来上がりのイースト臭。イースト臭を防ぐためにはいくつかのポイントがあります。
4-1分量をきっちり確認
まず重要なのは、粉と水に対するイーストの分量をきっちり確認すること。イーストは数グラムの違いでも、出来上がりに大きな影響を与えます。そのため、粉に混ぜるときにはきちんと分量を確認することが必要です。
イーストをきちんと活性化させる
イースト臭を防ぐためには、イーストをきちんと活性化させることが必要不可欠です。特に、注意したいのは使用するイーストの種類と保管の方法。
同じドライイーストでも、メーカーによって匂いには違いがあります。また、イーストの保管方法によっても、イーストがきちんと発酵しないことがあります。
ドライイーストの場合には、開封したら密閉できるジッパー付きのバッグなどに入れて冷蔵庫などで保存すること。もし常温などで放置していると、その状態でイーストが活性化してしまい、パンに入れても発酵ができなくなることがあります。
そうなると、またイーストを追加して、結局出来上がったときにイースト臭が残ってしまうということになりかねないため、イーストの保存の状態や使用期間にはしっかり注意をすることが重要です。
4-2正しい発酵をおこなう
パン作りには正しい発酵を行うことが必要です。発酵を行うときには、イーストの状況だけでなく、温度と湿度にも注意が必要。特に乾燥はパンの出来上がりに大きな影響を与えてしまいます。もしオーブンなどの発酵モードを使用する場合でも、きちんと湿度があるかどうかを確認しましょう。
05まとめ
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shino 先生
猫好きパン職人
神奈川県出身。
和裁士、一般事務職を経て調理師専門学校にて調理、パン、洋菓子、フードコーディネートを学ぶ。
その後、大手製パン会社のベーカリー部門に入職。
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3-1イーストが多い
出来上がったパンから強いイースト臭がするという場合、そもそも使用しているイーストの量が多いということが考えられます。
イーストはパンをふくらませる発酵には欠かせないもので、特に温度が低い季節などの場合、パンが膨らみにくくなるためつい多めのイーストを使ってしまうことがありますが、これがイースト臭の原因となっている可能性があります。
もしパンからイースト臭がする場合、使用するイーストの量を減らしてみるなど、レシピの見直しを行いましょう。
また、目分量で計量している場合、無意識にレシピよりも多くのイーストを使っていることがあります。そのため、計量はきちんと行いましょう。また、イーストの種類によっても適切な量は異なります。もし生イーストの代わりにドライイーストを使用する場合は、量を四割程度減らすこと。そうしなければイーストが多すぎて、出来たときにイースト臭いパンになってしまいます。
3-2発酵時間が短い
発酵時間が短い場合、焼き上がりにイースト臭が残ってしまうことがあります。
パンの発酵にはイーストが欠かせませんが、そのときに重要になるのがイーストの活性。イーストの活性には適度な温度や糖分、水分などが欠かせませんが、もし時間が不足している場合、パン生地の中にきちんと活動していない不活性なイーストが残ってしまいます。
不活性なイーストが残ると、出来上がったときのイースト臭の原因となります。
きちんとイーストを発酵させるためには忍耐力が必要ですが、パン作りは急ぐと必ず失敗するもの。実際に発酵時間が短いパンは、ゆっくりと発酵させたパンよりも味が悪くなってしまうとも言われています。さらに、使用したイーストの種類によっても発酵時間は異なります。ドライタイプのイーストの場合、発酵力が強く短時間でも発酵できますが、天然酵母や生イーストの場合、長時間の発酵が必要です。
そのため、発酵の時間だけを目安にせず、生地を押して発酵具合を確かめるフィンガーチェックなどを目安にするのも良い方法です。
3-3発酵温度が高い
発酵には適度な温度が必要ですが、逆に発酵温度が高すぎる場合にもイースト臭が残ってしまいます。
もし発酵のときの温度が高いと、生地のふくらみはよくなりますが、イーストの中にはきちんと活動しきれないものが残ってしまい、結果として出来上がりのイースト臭につながってしまいます。
目安となるのは35℃。これより高い温度で発酵を行うとイースト臭が残りやすくなります。
04イースト臭いパンを防ぐポイント
できれば避けたい出来上がりのイースト臭。イースト臭を防ぐためにはいくつかのポイントがあります。
4-1分量をきっちり確認
まず重要なのは、粉と水に対するイーストの分量をきっちり確認すること。イーストは数グラムの違いでも、出来上がりに大きな影響を与えます。そのため、粉に混ぜるときにはきちんと分量を確認することが必要です。
イーストをきちんと活性化させる
イースト臭を防ぐためには、イーストをきちんと活性化させることが必要不可欠です。特に、注意したいのは使用するイーストの種類と保管の方法。
同じドライイーストでも、メーカーによって匂いには違いがあります。また、イーストの保管方法によっても、イーストがきちんと発酵しないことがあります。
ドライイーストの場合には、開封したら密閉できるジッパー付きのバッグなどに入れて冷蔵庫などで保存すること。もし常温などで放置していると、その状態でイーストが活性化してしまい、パンに入れても発酵ができなくなることがあります。
そうなると、またイーストを追加して、結局出来上がったときにイースト臭が残ってしまうということになりかねないため、イーストの保存の状態や使用期間にはしっかり注意をすることが重要です。
4-2正しい発酵をおこなう
パン作りには正しい発酵を行うことが必要です。発酵を行うときには、イーストの状況だけでなく、温度と湿度にも注意が必要。特に乾燥はパンの出来上がりに大きな影響を与えてしまいます。もしオーブンなどの発酵モードを使用する場合でも、きちんと湿度があるかどうかを確認しましょう。
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イーストをきちんと活性化させる
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4-2正しい発酵をおこなう
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05まとめ
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神奈川県出身。
和裁士、一般事務職を経て調理師専門学校にて調理、パン、洋菓子、フードコーディネートを学ぶ。
その後、大手製パン会社のベーカリー部門に入職。
パン職人となる。
退職後、神奈川県茅ケ崎市の自宅工房にて、「3日目もふわふわパン」が焼けるようになるパン教室&販売shino'sパン工房を主宰。
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