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心理カウンセラー資格・メンタル士心理カウンセラー®

心理カウンセラーの仕事内容は?活躍している職場や必要資格を紹介!

大人も子どもも関係なくストレスの溜まりやすい昨今、その悩みやストレスを解消する手助けをしてくれる「心理カウンセラー」が注目されています。
需要が増えたことで、昔に比べ仕事のバリエーションも増えました。
そのため医療現場に限らず、心理カウンセラーは多くの現場で活躍しています。
ただ病院以外の職場がぱっと思い浮かぶ人は少ないのではないでしょうか?
そこで今回は、心理カウンセラーの働く職場と仕事内容に注目してみましょう。
なんとなく心理カウンセラーとして働いてみたいと考えている方や、現在心理カウンセラーを目指して勉強を頑張っている方は必見です。

目次

01心理カウンセラーとは?

心理カウンセラーとはクライアントの心の問題に寄り添い、カウンセリングをしたり心理療法を施すことで、悩みを解決に導く人のことです。基本的に心理カウンセラー自ら悩みを解決することはなく、クライアント本人が解決への道を歩めるよう手助けをしていきます。
「心理カウンセラー」は資格がなくても名乗れるので、誰でも心理カウンセラーになれます。しかし信頼されて心の内を話してもらうためには、心理関連の資格を持っている方が有利なことは間違いありません。
心理関連の資格は非常に人気があり、「臨床心理士」を筆頭に数多くの民間資格が存在しています。
そんな中、心理関連唯一の国家資格「公認心理師」が誕生。
心理カウンセラーはますます注目を集めています。行動心理資格

1-1メンタルについてのスペシャリスト

心理カウンセラーは、簡単に言えばメンタルについてのスペシャリストということになります。現代社会では、多くの人がストレスを感じ、それによってメンタルの状態をそこなっている人も少なくありません。
また、人によっては不調の原因がどこにあるか分からないこともあるもの。
心理カウンセラーは、心理学などの専門知識を活かして、メンタルの不調を解決して、健康な状態に戻れるようにサポートを行う仕事です。

1-2悩みを抱えている人の相談にのる

心の病を解決してくれる存在としては、心理カウンセラー以外にも精神科医が存在します。
精神科医と心理カウンセラーの大きな違いは、相談に訪れる人に対するアプローチです。
精神科医は医師免許を持っていて、治療には主に薬などを処方することで行います。
一方の心理カウンセラーは薬を処方することはできません。心理カウンセラーが用いるのは相談。もちろん単なる相談ではなく、しっかりとした心理学の技術などに基づいた方法を用いることで、相談に訪れた人の問題がより早く解決するようにサポートを行います。

02心理カウンセラーの仕事内容

心理カウンセラーの仕事内容
現在心理カウンセラーとして働ける職場は多数あります。中でも活躍している主な職場は、以下のような場所です。

《心理カウンセラーの職場》
・病院
・保健・福祉・介護
・学校
・児童相談所
・司法
・企業

心理カウンセラーは職場環境によって仕事内容が変わります。
ここからは職場ごとに仕事内容をご紹介します。

2-1病院

医療関連の心理カウンセラーは「精神科」「心療内科」「メンタルクリニック」などに勤める場合と、総合病院に勤務し科を問わず患者に対しカウンセリングや心理療法を行う場合があります。
医師やスタッフとの連携も重要で、心理的観点から適切な処置が必要であれば、医師にアドバイスすることもあります。
近頃は小児科や産婦人科といった医院やクリニックでも心理カウンセラーを配置し、患者の心のケアをしている場合もありますね。
医療関連の施設で働く心理カウンセラーというと、やはり「臨床心理士」が代表的です。院内では患者さんやその家族に対し、カウンセリングや心理検査、心理療法などの業務を行います。

2-2保健・福祉・介護

医療だけでなく保健・福祉・介護の分野でも心理カウンセラーは活躍しています。
保健所や精神保健福祉センターのような福祉施設で「ソーシャルワーカー」や「相談員」として勤務します。近隣住民が対象となるため、老若男女問わず対応するのも特徴です。
また介護現場でも心理カウンセラーが活躍しています。
子どもが自分の手を離れてしまい、急に孤独になってしまった老人は想像以上のストレスを感じている場合があります。そんな高齢者のストレスを緩和できるよう協力するのが、心理カウンセラーの仕事です。

2-3学校

いじめや不登校などの問題が深刻化する中、文部科学省は子どもや保護者の悩みをカウンセリングするための専門家「スクールカウンセラー」を、各学校に派遣・配置を推進してきました。
現在「スクールカウンセラー」は主に「臨床心理士」が担っています。
文部科学省では「スクールカウンセラー」の役割を以下のようにまとめています。

1.児童生徒に対する相談・助言
2.保護者や教職員に対する相談(カウンセリング・コンサルテーション)
3.校内会議等への参加
4.教職員や児童生徒への研修や講話
5.相談者への心理的な見立てや対応
6.ストレスチェックやストレスマネジメント等の予防的対応
7.事件・事故等の緊急対応における被害児童生徒の心のケア
引用:文部科学省|スクールカウンセラーについて

つまり事件や災害等の緊急性のある場合だけでなく、児童生徒・保護者・教職員のさまざまな心理的相談に対応することが求められているということです。
しかし「スクールカウンセラー」が効果的に機能しているかというとまだまだ道半ばです。
今後は「スクールカウンセラー」の人員を増やし、対応していくことになるでしょう。そのために国家資格である「公認心理師」も「スクールカウンセラー」業務を担う可能性が考えられます。

2-4児童相談所

児童相談所にいる心理カウンセラーは、児童とその保護者の悩みに寄り添う仕事です。
児童本人だけでなく、育った環境や人間関係などをかんがみ、問題を解決へ導きます。虐待やいじめのような、命に関わる児童と接することもあり、非常に責任の重い仕事です。
実際には児童に対し知能テストを行ったり、うまく自分のことを説明できない幼児などには「非言語療法」を取り入れながら問題点を探り出していく方法をとったりします。
心理カウンセラーは公務員試験を受けて、「公務員」として勤務します。

2-5司法

家庭裁判所や少年鑑別所のような場所でも心理カウンセラーが活躍しています。
家庭裁判所では、離婚問題や非行など幅広い分野の問題に関わり、面談や心理検査を行うことが主な業務です。
a少年鑑別所や刑務所では、出所後にうまく更生の道を歩めるようなサポートをします。
カウンセリングを行う際には、犯罪に関する知識も必要です。また犯罪の被害者に対するサポートも行っていかなければなりません。
犯罪被害者に対する心のケアは現在注目を集めているものの、専門的な知識を持った人材がまだまだ少なく、人材確保が急務とされています。

2-6企業

パワハラやセクハラなどいくつものハラスメントが問題となっている企業でも「企業カウンセラー」として、心理カウンセラーが活動しています。
企業カウンセラー専門の「産業カウンセラー」という産業の分野に特化した資格もあるほど、需要は高まっています。
業務としては産業医と連携したり、人事部所属で従業員の社内における人間関係や仕事における悩みをカウンセリングしたりすることです。
また企業内におけるメンタルヘルスのセミナーを行う場合もあります。
企業カウンセラーは、1社だけの常勤というよりは複数の企業を掛け持ちする人や、他に仕事を持っている人が多いようです。

2-7経験を積んだら独立も

さまざまな現場で経験を積んだ心理カウンセラーの中には、その知識や経験をもとにして独立開業する人もいます。
独立した心理カウンセラーは、自宅やオンラインなどでカウンセリングルームを開き相談者と対話していきます。副業として始める場合もあり、子育て中の方でも比較的始めやすいと言えるでしょう。
独立した心理カウンセラーの中には、セミナーや講演会を開くといったカウンセリング以外の業務を行う人もいます。自由な働き方ができるのがフリーで働くメリットです。

03心理カウンセラーの活躍の場

非常に多くの分野で必要とされているのが心理カウンセラー。現代では、心理カウンセラーの活躍の場は以前に比べるとはるかに多くの分野に広がっています。

3-1医療機関

心理カウンセラーの活躍の場所として一般的なのが医療機関です。これまで医療機関でのメンタルケアといえば精神科医によるものが中心でしたが、現在では薬を使わず、心理カウンセラーによるケアを行う医療機関も増加しています。
また、医療機関では、医師や診療心理士などではフォローできない心の問題について心理カウンセラーが対応するケースもあります。
その場合、患者はもちろん、その家族や、医療関係者へのメンタルケアも行うこともあります。
カウンセリングケアは保険がききませんが、精神科では、患者の悩みを聞くという心理カウンセラーの手法が見直されていることもあり、医療機関でのニーズは高まっています。

3-2教育

学校や教育センターなどの教育期間で活動している心理カウンセラーはスクールカウンセラーと呼ばれています。
学校生活において、ストレスや人間関係に悩んでいる生徒は少なくありませんが、そういった生徒たちの心理的なサポートを行うのがスクールカウンセラーです。
さらにスクールカウンセラーは、子育てに悩んでいる保護者や、心理的な負担が増加している教職員へのカウンセリングを行うこともあります。

3-3司法

心理カウンセラーは司法の現場でも求められています。地方公務員の中には、心理カウンセラーと同じ役割が求められている「心理判定員」という職業があり、この心理判定員は自動相談所をはじめ更生相談所といった分野で活躍しています。
この心理判定員は、心理学の技術を用いて相談に対応し、様々な問題を抱える人々に対して心理診断や集団療法などを行います。

3-4一般企業

現在、心理カウンセラーに対するニーズが最も高いのが一般企業です。
多くの一般企業では、社員のメンタルケア意識の高まりから、社員へのカウンセリングや人間関係の悩みの解決のため、心理カウンセラーの技術を役立てています。
また、セクハラやパワハラなど、社内の人に相談しづらい問題や悩みに対応することもあり、第三者的な立場で問題解決に貢献することもあります。
一般企業で働く心理カウンセラーが活躍することで、生産性が向上する、離職率が低下するといった効果が生まれています。

01心理カウンセラーの基本的な役割と重要性

心理カウンセラーは、人々の心の健康を支える専門家として、様々な場面で活躍しています。
その役割は単に悩みを聞くだけでなく、クライアントの心理的成長や問題解決を支援することにあります。

ここでは、心理カウンセラーの基本的な役割と重要性について、詳しく解説していきます。

1-1心理カウンセラーとは何か?定義と概要

心理カウンセラーとは、心理学の専門知識と技術を用いて、個人や集団の心理的問題の解決や成長を支援する専門家のことです。
彼らは、クライアントの話に耳を傾け、その人の感情や思考パターンを理解し、適切な助言や指導を行います。

心理カウンセラーの主な業務には、以下のようなものがあります。

1. カウンセリングセッションの実施
2. クライアントの心理アセスメント
3. 治療計画の立案と実行
4. クライアントの自己理解と成長の促進
5. ストレス管理技法の指導
6. 必要に応じて他の専門家への紹介

心理カウンセラーは、多くの場合、大学や大学院で心理学を専攻し、専門的な訓練を受けています。
また、資格取得や継続的な研修を通じて、常に最新の知識とスキルを身につけることが求められます。

1-2心理カウンセリングの目的と期待される効果

心理カウンセリングの主な目的は、クライアントが自身の問題や課題に向き合い、それらを克服するための支援を提供することです。
具体的には、以下のような効果が期待されます。

1. 自己理解の促進
カウンセリングを通じて、クライアントは自分自身の感情や思考パターンをより深く理解できます。

2. 問題解決能力の向上
カウンセラーの支援により、クライアントは自身の問題に対する新たな視点や解決策を見出すことができます。

3. ストレス軽減
カウンセリングは、ストレスや不安を軽減し、心の健康を改善する効果があります。

4. 対人関係の改善
コミュニケーションスキルの向上や自己表現の促進により、対人関係の質を高めることができます。

5. 自己肯定感の向上
カウンセリングを通じて、クライアントは自身の長所や可能性に気づき、自己肯定感を高めることができます。

6. 生活の質の向上
心理的な問題が解決されることで、全体的な生活の質が向上します。

これらの効果は、個人の状況や問題の性質によって異なりますが、多くのクライアントが心理カウンセリングを通じて人生の質を向上させています。

1-3社会における心理カウンセラーの需要と重要性

現代社会において、心理カウンセラーの需要と重要性は年々高まっています。
その背景には、以下のような要因があります。

1. ストレス社会の進行
競争の激化や社会の複雑化により、多くの人々がストレスや不安を抱えています。

2. メンタルヘルスへの意識向上
心の健康の重要性が広く認識されるようになり、専門家のサポートを求める人が増えています。

3. 職場のメンタルヘルスケア
企業が従業員の心の健康に注目し、カウンセリングサービスを導入する例が増えています。

4. 教育現場での需要
いじめや不登校など、学校における心理的問題への対応が求められています。

5. 災害や事件のトラウマケア
自然災害や事故、犯罪などの被害者に対する心理的サポートの重要性が認識されています。

6. 高齢化社会への対応
高齢者の孤独や不安に対するカウンセリングの需要が増加しています。

このように、心理カウンセラーは社会の様々な場面で重要な役割を果たしており、その需要は今後さらに拡大すると予想されます。
心の健康を支える専門家として、心理カウンセラーの存在は現代社会に欠かせないものとなっているのです。

02心理カウンセラーの6つの重要業務

心理カウンセラーの6つの重要業務は、以下の通りです。

2-1傾聴と共感:クライアントの声に耳を傾ける

心理カウンセラーの最も基本的かつ重要な業務は、クライアントの話に耳を傾け、共感することです。
傾聴とは、単に相手の言葉を聞くだけではなく、その背後にある感情や思いを理解しようとする積極的な姿勢のことを指します。

カウンセラーは、クライアントが安心して自分の思いを表現できる環境を作り出し、言葉だけでなく、表情やボディランゲージなどの非言語的なサインにも注意を払います。
共感的な態度で接することで、クライアントとの信頼関係を築き、より深い理解と支援につなげていきます。

2-2問題の分析と診断:根本的な課題を特定する

クライアントの話を聞いた後、心理カウンセラーは問題の分析と診断を行います。
これは、表面的な症状や訴えの背後にある根本的な課題を特定するプロセスです。

カウンセラーは、クライアントの生育歴、家族関係、社会環境などの様々な要因を考慮しながら、問題の本質を見極めていきます。
時には、心理テストや行動観察などの手法を用いて、より客観的な情報を収集することもあります。

的確な分析と診断は、効果的なカウンセリングプランを立てる上で不可欠な要素です。

2-3カウンセリングプランの作成:個別化されたアプローチ

問題の分析と診断が終わると、心理カウンセラーは個々のクライアントに合わせたカウンセリングプランを作成します。
このプランは、クライアントの特性や課題、目標に応じて個別化されたものです。

カウンセリングプランには、セッションの頻度や期間、使用する心理療法の種類、短期的・長期的な目標などが含まれます。
また、クライアントの進捗に応じて柔軟に修正できるよう、定期的な見直しも行います。

個別化されたアプローチにより、クライアントのニーズに最も適した支援の提供が可能です。

2-4治療的介入:適切な技法の選択と実施

カウンセリングプランに基づき、心理カウンセラーは適切な治療的介入を行います。
これには、認知行動療法、精神分析的療法、家族療法など、様々な心理療法の技法が含まれます。

カウンセラーは、クライアントの状況や問題の性質に応じて、最も効果的な技法を選択し実施が大切です。
例えば、不安障害に悩むクライアントには認知行動療法を、家族関係の問題を抱えるクライアントには家族療法を用いるなど、柔軟に対応します。

また、必要に応じて複数の技法を組み合わせることで、より包括的なアプローチを取ることもあります。

2-5進捗のモニタリングと評価:クライアントの成長を追跡

心理カウンセラーは、クライアントの進捗を継続的にモニタリングし、評価する責任があります。
これにより、カウンセリングの効果を確認し、必要に応じてアプローチの調整が可能です。

モニタリングの方法としては、定期的な面談やアンケート、心理テストの再実施などがあります。
クライアントの症状の改善度や目標達成の度合いを客観的に評価し、その結果をクライアントと共有します。
この過程を通じて、クライアントの自己理解を深め、さらなる成長を促すことが可能です。

2-6他の専門家との連携:総合的なサポート体制の構築

心理カウンセラーの重要な業務として、他の専門家との連携が挙げられます。
クライアントの問題が複雑な場合や、心理的な側面以外のサポートが必要な場合、他の専門家と協力して総合的なサポート体制を構築します。

例えば、精神科医との連携により薬物療法を併用したり、ソーシャルワーカーと協力して社会的な支援を行ったりすることです。
また、必要に応じて学校や職場の関係者とも連携し、クライアントを取り巻く環境全体の改善を目指します。
このような多職種連携により、クライアントにより包括的で効果的な支援の提供が可能です。

以上が、心理カウンセラーの6つの重要業務です。
これらの業務を通じて、心理カウンセラーはクライアントの心の健康と成長を支え、より豊かな人生を送るためのサポートを行っています。

心理カウンセラーの仕事は決して容易ではありませんが、クライアントの人生に寄り添い、前向きな変化を促すことができる、非常にやりがいのある職業だと言えるでしょう。

03心理カウンセラーに求められるスキルと資質

心理カウンセラーの仕事は、単に人の話を聞くだけではありません。
クライアントの心の奥底にある問題を理解し、適切な支援を提供するためには、多岐にわたるスキルと資質が必要となります。

ここでは、心理カウンセラーに求められる重要なスキルと資質について、詳しく解説していきます。

3-1コミュニケーション能力と対人スキル

心理カウンセラーにとって、コミュニケーション能力と対人スキルは最も重要な資質の一つです。
クライアントとの信頼関係を築き、効果的なカウンセリングを行うためには、これらのスキルが不可欠になります。

まず、傾聴力が重要です。
クライアントの話をただ聞くだけでなく、言葉の裏にある感情や意図を理解する能力が求められます。
また、非言語コミュニケーションにも注意を払う必要があります。表情や身振り手振り、声のトーンなどから、クライアントの心の状態を読み取ることが大切です。

さらに、共感力も欠かせません。
クライアントの感情を理解し、その立場に立って考えることで、より深い信頼関係を築くことができます。
ただし、共感しすぎて自分の感情をコントロールできなくなることは避けなければなりません。
適度な距離感を保ちつつ、クライアントに寄り添うバランス感覚が求められます。

質問力も重要なスキルの一つです。
適切な質問を投げかけることで、クライアントの自己理解を促し、問題の本質に迫ることができます。
制限のない質問や、クライアントの気づきを促す質問技法を身につけることが大切です。

3-2専門的知識と最新の治療技法の習得

心理カウンセラーは、心理学や精神医学の専門的知識を持っていることが求められます。
これらの知識は、クライアントの問題を正確に理解し、適切な支援を提供するための基盤となります。

まず、心理学の基礎理論を深く理解していることが重要です。
発達心理学、臨床心理学、認知心理学などの分野の知識を持ち、人間の心理メカニズムを理解していることが求められます。

また、精神医学の基礎知識も必要です。
精神疾患の症状や診断基準、薬物療法の基本的な知識を持っていることで、医療機関との連携もスムーズに行えます。

さらに、最新の治療技法を習得し、実践できることも重要です。
認知行動療法、マインドフルネス、EMDR(眼球運動による脱感作と再処理法)など、効果が実証されている様々な技法があります。
これらの技法を適切に選択し、クライアントに合わせてカスタマイズできる能力が求められます。

また、継続的な学習と研鑽も欠かせません。
心理学や精神医学の分野は日々進歩しており、新しい研究成果や治療法が次々と発表されています。
最新の情報をキャッチアップし、自身のスキルを常にアップデートしていく姿勢が大切です。

3-3倫理観と守秘義務の徹底

心理カウンセラーは、クライアントの最も繊細な部分に触れる仕事です。
そのため、高い倫理観と守秘義務の徹底が不可欠です。

まず、クライアントの人権と尊厳を最大限に尊重する姿勢が求められます。
クライアントの価値観や生き方を否定せず、あくまでも支援者としての立場を保つことが大切です。
また、クライアントとの間に適切な境界線を引き、プロフェッショナルな関係を維持することも重要になります。

守秘義務の徹底も、心理カウンセラーにとって非常に重要な責務です。
カウンセリングの内容や、クライアントの個人情報を外部に漏らすことは絶対に許されません。
ただし、クライアントや第三者の生命に危険が及ぶ可能性がある場合など、守秘義務の例外となるケースもあります。
これらの判断を適切に行うための知識と経験も必要です。

さらに、自身の限界を知り、必要に応じて他の専門家や医療機関と連携する判断力も求められます。
クライアントの問題が自身の能力を超えていると判断した場合、適切な専門家や機関を紹介する勇気と謙虚さが必要です。

以上、心理カウンセラーに求められるスキルと資質について詳しく解説してきました。
コミュニケーション能力と対人スキル、専門的知識と最新の治療技法の習得、そして倫理観と守秘義務の徹底。
これらのスキルと資質を磨き続けることで、より多くのクライアントの心の健康をサポートできます。

心理カウンセラーは、常に学び、成長し続ける職業だと言えるでしょう。

04心理カウンセラーの職場環境と働き方

心理カウンセラーの仕事は、多様な環境で行われており、その働き方も様々です。
ここでは、職場環境と働き方について、具体的に解説します。

4-1多様な就業形態:病院、学校、企業、個人開業など

心理カウンセラーの就業形態は非常に多岐にわたっています。
主な職場としては、以下のようなものが挙げられます。

1. 病院
精神科や心療内科などの医療機関で働く心理カウンセラーは、患者の心理的ケアや治療のサポートを行います。
医師や看護師と連携しながら、患者の回復を支援します。

2. 学校
スクールカウンセラーとして、児童・生徒の心の問題に対応します。
いじめや不登校、学習障害など、様々な課題に取り組みます。

3. 企業
従業員のメンタルヘルスケアや、ストレスマネジメントのサポートを行います。
職場環境の改善や、生産性向上にも貢献します。

4. 個人開業
自身でカウンセリングオフィスを開設し、クライアントを直接受け入れます。
柔軟な働き方が可能ですが、経営面での責任も伴います。

5. 福祉施設
高齢者施設や障害者支援施設などで、利用者の心理的サポートを行います。

6. 矯正施設
刑務所や少年院などで、受刑者や入所者の心理的ケアや更生支援を行います。

このように、心理カウンセラーの活躍の場は非常に広く、個人の興味や適性に合わせて選択できます。

4-2勤務時間と報酬の実態

心理カウンセラーの勤務時間と報酬は、就業形態や勤務先によって大きく異なります。

勤務時間
病院や企業などの組織に勤務する場合は、一般的に9時から17時などの固定勤務が多いです。
学校のスクールカウンセラーは、週に数日程度の非常勤勤務が一般的です。
個人開業の場合は、自身で勤務時間を設定できますが、クライアントの都合に合わせて夜間や休日の対応が必要になることもあります。

報酬
組織に勤務する場合、年収は300万円から600万円程度が一般的です。経験や資格によって上昇します。
個人開業の場合、収入は不安定ですが、努力次第で高収入を得ることも可能です。
スクールカウンセラーの場合、時給制で5,000円から8,000円程度が一般的です。

ただし、これらの数字はあくまで目安であり、個人の能力や経験、勤務先の規模などによって大きく変動します。

4-3キャリアパスと専門性の発展

心理カウンセラーのキャリアパスは、経験を積みながら専門性を高めていくことが一般的です。
以下に、典型的なキャリアパスと専門性の発展について説明します。

1. 基礎的な経験の蓄積
卒業後、まずは病院や学校などの組織で経験を積むことが多いです。
この段階では、基本的なカウンセリングスキルの向上と、実践的な経験の蓄積が重要です。

2. 専門分野の確立
ある程度の経験を積んだ後、自身の興味や適性に合わせて専門分野を確立していきます。
例えば、児童心理、家族療法、産業カウンセリングなど、特定の領域に特化することで、より高度な専門性を身につけることができます。

3. 資格取得
公認心理師や臨床心理士などの国家資格や認定資格の取得を目指します。
これらの資格は、専門性の証明となるだけでなく、より高度な職務や待遇の向上にもつながります。

4. スーパーバイザーへの成長
十分な経験と専門性を身につけた後は、若手カウンセラーの指導や育成を行うスーパーバイザーとしての役割を担うこともあります。

5. 研究活動や執筆
実践経験を基に、学会での発表や論文執筆、書籍の出版などを通じて、自身の知見を広く共有することも可能です。

6. 独立開業
十分な経験と専門性を身につけた後、個人でカウンセリングオフィスを開設する道もあります。

このように、心理カウンセラーのキャリアパスは多様であり、個人の志向や能力に応じて様々な選択肢があります。
常に新しい知識や技術を学び続け、自身の専門性を高めていくことが、キャリアアップの鍵となります。

心理カウンセラーの職場環境と働き方は、多様性に富んでおり、個人の適性や志向に合わせて選択できる点が特徴です。
しかし、どの形態を選択するにせよ、人々の心の健康を支える重要な役割を担っているという点は共通しています。

心理カウンセラーに興味がある方は、自身の適性をよく見極め、着実にキャリアを積み重ねていくことをおすすめします。

04心理カウンセラーのやりがい

様々な分野で活躍する心理カウンセラー。その仕事のやりがいとはどのようなものなのでしょうか。

4-1他人の人生のサポート、道しるべとなる

心理カウンセラーの役割は、他人の人生をサポートすることです。大きな悩みや不安を抱えた人の道しるべとなるのが心理カウンセラーの仕事。
相談者に対するカウンセリングを行うことで、相手の悩みを解決に導くだけでなく、人間関係を築くことにもつながります。

4-2責任感と充実度の高い仕事

心理カウンセラーは、人には話せないような秘密を知ることもあります。もちろん、心理カウンセラーとしての仕事で聞いたことは絶対に他人に話すことはできません。このように心理カウンセラーは非常に責任の重い仕事ですが、同時に大きな充実感をもたらしてくれるもの。
医師とはアプローチこそ異なるものの、同じように人の命を救うことができる仕事だと言えるでしょう。

03心理カウンセラーになる方法

「心理カウンセラー」は資格がなくても名乗ることができます。しかし信頼を得て仕事の幅を広げるためには、資格の取得が必須です。
中には「臨床心理士」や「公認心理師」などのような、大学や大学院で規定の科目を修了していなければならない資格もあります。
すでに社会に出て働いている場合、仕事や家事・育児との両立が必要で、これらの資格を取得するのはかなり難しいと言えます。
社会人が無理なく取得するのであれば、スクールや通信教育で学べる資格がおすすめです。中でも通信教育であれば、自分の好きな時間に好きなペースで学べます。
ただし通信教育で学べる心理資格は数えきれないほどあります。どの資格を取得すればいいのか悩んでしまうでしょう。
そこでここからは、通信教育で学べる特におすすめの心理資格をご紹介します。
心理カウンセラーのなり方について詳しくはこちらをご覧ください。
→「心理カウンセラーになるには?資格の種類や仕事内容、将来性を解説

04通信教育で学べるおすすめの心理資格

通信教育で学べるおすすめの心理資格
ここからは多くの通信教育講座を運営している「諒設計アーキテクトラーニング」で学べる心理資格を4つご紹介します。
「諒設計アーキテクトラーニング」では、1日30分6ヶ月分のカリキュラムを設定。社会人でも無理なく取得を目指せます。
短期集中型の方なら、最短2ヶ月で知識が身につきます。

4-1メンタル士心理カウンセラー®

最初にご紹介するのは、日本メディカル心理セラピー協会(JAAMP)主催の「メンタル士心理カウンセラー®」資格です。
心理学の基礎を学び、症状に合わせた治療方法を学べます。

メンタル士心理カウンセラー®資格試験概要
受験資格 特になし
受験料 10,000円(税込)
受験方法 在宅受験
合格基準 正答率70%
受験日 年6回

4-2子供心理カウンセラー

核家族化で、子どもの悩みに対して相談できる相手がいないと悩むお父さんお母さんが非常に多くいらっしゃいます。
乳児・幼児・学童…と成長するごとに、問題は変わり適切な対処法も変わっていきます。
そういった知識をもち、発達に合わせたアドバイスをできるだけの知識が身に付くのが、日本インストラクター技術協会(JIA)主催の「子供心理カウンセラー」です。
資格取得後は子ども心理アドバイザーや、親子教室等で活躍できます。

子供心理カウンセラー資格試験概要
受験資格 特になし
受験料 10,000円(税込)
受験方法 在宅受験
合格基準 正答率70%
受験日 年6回

4-3家族心理カウンセラー

日本生活環境支援協会(JLESA)主催の資格が「家族心理カウンセラー」です。
「家族心理カウンセラー」資格は、家族や夫婦の多様な問題に関する知識を見につけられます。
家族は結婚・妊娠・出産など目まぐるしく環境が変わるのが特徴です。そんな中でも楽しく生活できる方法を的確にアドバイスできるカウンセラーとして活動できます。
また自身の家族生活にもいかせる資格です。

家族心理カウンセラー資格試験概要
受験資格 特になし
受験料 10,000円(税込)
受験方法 在宅受験
合格基準 正答率70%
受験日 年6回

4-4福祉心理カウンセラー

福祉の現場で役立つ資格が日本メディカル心理セラピー協会(JAAMP)主催の「福祉心理カウンセラー」です。
高齢化社会で注目されているのが介護現場。老人ホームや介護施設は日増しに増えています。
そんな中で施設を利用する方々の精神面を支えるのが「福祉心理カウンセラー」の仕事です。心理学の知識だけでなく、福祉に関する知識も同時に身につけられる資格で、取得後はカウンセラーとして活動できます。

福祉心理カウンセラー資格試験概要
受験資格 特になし
受験料 10,000円(税込)
受験方法 在宅受験
合格基準 正答率70%
受験日 年6回

05まとめ

心理カウンセラーは、人々の心の健康を支える専門家として、様々な場面で活躍しています。
その主な業務には、カウンセリングセッションの実施、心理アセスメント、治療計画の立案と実行、クライアントの自己理解と成長の促進、ストレス管理技法の指導、他の専門家への紹介などがあります。

心理カウンセリングの目的は、クライアントの自己理解促進、問題解決能力向上、ストレス軽減、対人関係改善、自己肯定感向上、生活の質向上などです。
現代社会では、ストレス社会の進行やメンタルヘルスへの意識向上により、心理カウンセラーの需要が高まっています。

心理カウンセラーに求められるスキルと資質には、コミュニケーション能力、専門的知識、最新の治療技法の習得、高い倫理観と守秘義務の徹底などがあります。
職場環境は病院、学校、企業、個人開業など多様で、勤務形態や報酬も様々です。

キャリアパスとしては、経験を積みながら専門性を高め、資格取得を目指すことが一般的です。

この講座は!プロの監修を受けています!

講座のテキスト、問題集や添削課題と共に、プロの先生によって監修されています。
あーちゃん 先生
精神科クリニック勤務
1992年生まれ。静岡市出身。精神科クリニック勤務と学校のスクールカウンセラーを兼任しており、普段はカウンセリングや知能検査を実施している。

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