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音楽で身体の不調を癒す!音楽療法の目的と効果について

音楽の持っている力を利用して行われる音楽療法。子どもから高齢者まで、多くの人々に効果を発揮すると言われ、大きな注目を集めています。今回は音楽療法の目的と効果についてご紹介します。

音楽で身体の不調を癒す!音楽療法の目的と効果について
目次

01音楽療法の効果とは

音楽療法は音楽の力によって心身の不調を癒す療法です。では、音楽療法にはどのような効果があるのでしょうか。

1-1リラクゼーション、不安や痛みの軽減

音楽療法には様々な効果があると言われていますが、中でも大きな効果を上げるのがリラクゼーション。誰しも自分の好みの音楽や、ゆったりとした心地のいい音によってリラックスすることはあるもの。もし嫌なことがあったときや、やる気を出したいときにも、それに合った音楽で気分を落ち着けたり、盛り上げたりということも音楽の持っている力です
また、音楽を聴くだけでなく、歌う、楽器を演奏する、リズムを取るなどでも同じような効果が生まれます。
これが音楽が心に与える影響のひとつ。
このリラクゼーション効果は、不安や痛みの軽減に役立ちます。
特に高齢者の認知症などでは、攻撃的な行動や妄想などのもとには不安が隠れているケースが少なくありません。音楽療法は心をリラックスさせて根源的な不安を鎮めることで、様々な症状を緩和することができると言われています。

1-2コミュニケーションの支援

音楽療法の効果としては、コミュニケーションの支援という面も見逃すことができません。
音楽は聴くことはもちろん、自分で歌ったり、リズムに合わせて身体を動かしたりすることで、言葉だけでなく表情や身振り手振りなど、様々な手段のコミュニケーションを引き出すことができます。
本来音楽は言葉を介さずに行うコミュニケーション。そのため、認知症や病気などの影響で上手く言葉が話せない人や、発達障害があり話すのが苦手な人、そもそも自分の感情や感じていることを表現することが苦手といった人にも安心して用いることができます。
さらに音楽療法では、合唱など集団で音楽に取り組むという方法があります。自分ひとりだけでなく、多くの人と同じ目的で行動することは、孤独感を癒し、自分に何が求められているのか、自分がどのような行動を取るべきかといった協調性・社会性の向上にもつながります。
さらに音楽療法を通じて、ルールを守る、他人の気持ちを考えるといったソーシャルスキルの獲得を促すこともできます。

1-3自己表現・感情表出のサポート

音楽を演奏したり、歌を歌ったりするのは自己表現の一種。自分を表現することは、ストレスを軽減したり、自分の感情を再確認することにつながります。
さらに音楽は感情と直結しています。たとえば昔覚えた歌を歌ったり、懐かしい音楽を聴いたりしていると、その頃の感情や思い出がよみがえって来ることがあります。
これは脳にとっては非常に効果的な刺激になります。
そのほかにも、大きな声を出す、手拍子をするといった行動が、これまで上手に表現できなかった感情や心の叫びが表に現れる感情表出のきっかけとなることもあります。

1-4身体機能の維持、改善

音楽を聴きながら身体を動かすのは、身体機能の維持や改善に非常に効果的。
特に、普段はそれほど運動しない、運動が好きではないという人にとって、単調な運動はそれが効果的でもストレスの原因になってしまいます。
しかし音楽を聴きながら身体を動かすと、退屈や苦痛を感じることなく、身体機能を向上することができます。
もし身体があまり動かせないという人でも、リズムに合わせてゆっくりと身体を揺らせることは、筋肉の刺激になり、状態の改善につながることも。
特に高齢者の場合には、激しい運動は難しいケースが多いものですが、歌を歌うときに深い呼吸をして、横隔膜を大きく動かすだけでも適度な運動になります。

02音楽療法を行う目的

音楽療法は、病気や障害の改善を目指すだけではありません。音楽療法にはそれ以外にも様々な目的があります。

2-1QOLの向上

「QOL」とは英語の「Quality of Life」の頭文字を取った言葉で、日本語では「生活の質」と訳されています。
これは人間が生きていく上での満足度を表すもので、QOLが高ければ高いほど、質のいい生活を送っているということになります。
特にQOLで重要なのは生活の豊かさが持っている物の量ではなく、どのような人生なのかということ。
これは本人がどのような状態であれば幸せかということにも関係しています。
たとえば、健康状態が低下して、身体が自由に動かせないという場合には、身体が動かせないことはもちろん、周囲に迷惑をかけている、自分は不必要な人間だという気持ちが生まれ、それがストレスにつながります。
しかし、同じように身体が自由に動かせなくても、本人が幸せと感じることが多く、大切にしていることが満たされていれば、それがQOLの向上につながります。
そして音楽療法が得意としているのがQOLの向上。
もし身体が動かない場合でも、音楽療法では音楽を聴くことでストレスを軽減、感情を刺激することで落ち込んだ気分を回復させることが可能です。
また、高齢者の場合、感情に対する刺激が低下することで脳の一部が委縮、さらに感情が老化することも少なくありません。その結果として現れるのが、怒りっぽくなる、何事に対しても無気力・無関心になってしまうという状態。
しかし音楽療法で脳を刺激することが、再び意欲を取り戻したり、感情を取り戻したりといった効果につながります。
さらに仲間と一緒に歌を歌う、楽器を演奏するといった経験を重ねることで、社会性を取り戻すことも。そこで音楽療法への参加に意欲的になることができれば、さらに充実した生活を実現することができます。

2-2ニーズを抱えたすべての人が対象

音楽療法が対象としているのは、ニーズを抱えたすべての人。年齢、病気や障害の有無、症状などはほとんど関係がないといってもよいでしょう。
ここで重要になるのが、利用者がどのようなニーズを抱えているのかということ。音楽療法の効果は、不安や痛みのケア、精神の安定、自発性の促進、運動機能の向上や維持、感情や表情のサポート、コミュニケーション、リラクゼーションなど様々なものがあります。
言い換えれば、これらのニーズを持っている人であれば誰でも対象になるということ。
たとえば、音楽療法としてもっとも一般的なのが高齢者施設やデイサービスで、利用者が一緒に合唱をしたり、タンバリンや鈴、太鼓などの楽器を演奏したりといった使い方です。この場合には利用者がリラックスをして楽しむだけでなく、周囲の人とのコミュニケーションを促進し、さらに身体を動かすことで運動機能の維持向上を図っています。
逆に自閉症の子どもなどに対して音楽療法を行う場合には、セラピストと同じように楽器を演奏し、音楽に合わせて身体を動かしながら、動作を真似して再現することや、人とアイコンタクトを取ることといったルールやコミュニケーションを学んでいきます。
さらにターミナルケアや終末医療などでも音楽療法は用いられています。
このように、幅広い人々のニーズに対して適切に応えるという点も音楽療法が持っている特徴といえるでしょう。

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03音楽療法はどのような現場で行われる?

多くの場面で活用されている音楽療法。では実際にはどのような現場で音楽療法がおこなわれているのでしょうか。

3-1病院などの医療機関

音楽療法は病院などの医療機関でも実施されています。
音楽にはリラクゼーションの効果がありますが、このとき脳内ではコルチゾールというホルモンが低下。コルチゾールはストレスホルモンとも呼ばれるもので、このホルモンの量が多いと、不安や不眠の原因になることも。
音楽療法を用いて、不安を緩和し、心のケアを行うことは睡眠導入への効果もあります。
また、音楽療法はパーキンソン病などの神経性の疾患にも用いられます。
パーキンソン病は四十代以上の年齢の人が発祥することが多い病気ですが、身体の動きが小さく、遅くなることが特徴。治療は服薬とリハビリテーションが中心になりますが、このリハビリテーションの際にも音楽療法が用いられます。
パーキンソン病の場合、歩こうとしても足が出ないという症状が現れますが、これは脳が正しいリズムを取ることが難しくなることが原因とされています。
音楽療法では、脳が正しくリズムを取ることを音楽でサポート、再び足が動かせるようにサポートを行います。
また、パーキンソン病では発話する機能が低下することもありますが、その場合には歌を歌う、楽器を演奏するといった音楽療法を用いて、口やのどの機能を維持、向上を目指します。

3-2高齢者向け施設などの福祉施設

高齢者向け施設などの福祉施設では、介護予防や認知症の症状の緩和を目的に音楽療法が行われています。
高齢者の場合、定期的に身体を動かすことが重要になりますが、音楽療法で歌を歌ったり、音楽に合わせて身体を動かすことは適度な運動となります。また、無理に身体を動かすと、それがストレスになることもありますが、音楽療法では楽しむことも重視されているので、楽しみながら長く続けることができるのも特徴のひとつです。
特に高齢者の場合には、他人とのコミュニケーションが減少し、それが認知症悪化の原因になることもありますが、集団で音楽療法を行うことで周囲とのコミュニケーションを促進、一体感や達成感を味わえる点も注目されています。

3-3教育機関や療育などを行う施設

子どもの場合にはなかなか自分の考えを言葉にすることが難しいという場合も少なくありません。
音楽療法が言語を用いないコミュニケーションなので、発達障害をもつ子どもの発達支援にも最適です。
さらに、注意欠陥多動性障害(ADHD)にも音楽療法が効果的とも言われています。

04まとめ

様々な可能性を秘めた音楽療法。幅広い年齢の人の悩みに答えることができるのも大きな魅力です。もし興味を持ったという方は、さらに詳しい知識を学んでみてはいかがでしょうか。

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講座のテキスト、問題集や添削課題と共に、プロの先生によって監修されています。
川島光将
川島光将 先生
指揮者・作曲家・編曲家
1980年代生まれ。東海地方出身。音楽教員として中学高等学校で勤務。現在は指揮者・作曲家・編曲家として活動。また障がい児への音楽療法に携わる。
川島光将

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