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紅茶

家庭でできる紅茶の作り方と注意点

お店で購入した紅茶は美味しいものですが、もし物足りなさを感じたときには、自分でオリジナルの紅茶を作ってみるのはいかがでしょうか。難しそうに感じるかもしれませんが、実は自宅で簡単に紅茶を作ることができます。今回は、家庭でできる紅茶の作り方や、注意点をご紹介します。

意外と簡単?家庭でできる紅茶の作り方と注意点
目次

01紅茶は家庭で作れる?

紅茶というと、お店で買うものというイメージですが、紅茶は自宅でも作ることができます。
というのも、紅茶も緑茶も実は同じ茶葉。緑茶は、収穫してから蒸す、炒るなどの行程を行いますが、紅茶はそこから茶葉を発酵させて生産されます。
この違いには、紅茶の歴史に関係していると言われています。もともと、緑茶は中国が原産。そのため、中国では新鮮な緑茶を飲むことができましたが、産地から遠い場所に運ぶ際、輸送の過程で茶葉が発酵、そのおいしさに驚いた人々が人工的に茶葉を発酵させるようになったと言われています。
茶葉の発酵で、大きな役割を果たすのが、茶葉の酸化酵素であるポリフェノールオキシダーゼ。紅茶は収穫するときに葉を揉みますが、そのとき、茶葉の表皮の細胞が壊れ、ポリフェノールオキシダーゼが葉の内側にあるカテキンと接触、そこから発酵が起こります。
さらに、酸化作用などにより、テアフラビンやテアルビジンなどの成分が生成、これらの成分は明るい紅色や黒褐色をしているためそこから紅茶独特の色合いが生まれていきます。
つまり、茶葉を用意して発酵の過程を加えることで、家庭でも簡単に紅茶を作ることができるのです。

02紅茶作りに必要なもの

では、家庭で紅茶を作るときには、どのようなものが必要になるのでしょうか。まず、材料となるのがお茶の葉です。すでに説明したように、紅茶も元をたどれば緑茶と同じもの。そのため、緑茶さえあれば紅茶を作ることができます。ただし、すでに乾燥している緑茶の葉は、収穫後すぐに蒸しや炒りの過程が入っているため、それ以上発酵することができません。そのため、収穫直後のお茶の葉が必要になります。
次に必要なのが、ざる。ざるはお茶の葉を洗って広げる時に必要になります。また、発酵の過程ではタオルがあると便利です。
家庭でお茶を作るときに、役に立つのが電子レンジやオーブン。紅茶の葉を見れば分かるように、紅茶の葉は乾燥しているもの。この乾燥には業務用の機械が使用されますが、家庭で少量の紅茶を作る場合には、電子レンジやオーブンがあれば、お茶の葉を乾燥させることができます。

03家庭でできる紅茶の作り方

それでは、実際に家庭でできる紅茶の作り方を見ていきましょう。

3-1お茶の水分を抜く

まず、収穫したお茶の葉を丁寧に水洗いします。一般的にお茶は春の新茶が一番と言われていますが、紅茶を作る場合には秋に摘んだものもおすすめです。
お茶の葉がきれいになったら、お茶の葉に含まれる水分を抜いていきます。お茶の葉から水分を抜くことで、お茶の葉がストレスを受けて発酵をはじめていきます。
家庭でお茶の葉の水分を抜く場合、ざるにお茶の葉を広げ、日陰の風通しの良い場所で時間をかけてゆっくりと干すのがおすすめです。なお、この場合、風通しが良い場所がないというときには、扇風機で風邪を当ててもよいでしょう。
また、このときお茶の葉同士が重ならないように気を付けましょう。お茶の葉が重なってしまうと、乾燥にムラが出てしまい、均質な味になりません。
この水分を抜く過程は、長く行えば行うほど甘い香りが楽しめると言われています。ただし、ここで乾燥させすぎてしまうと、水分が不足してしまい、深い発酵が行えません。一日から二日の時間をかけて、様子をみながら行いましょう。

3-2お茶をもむ

お茶の葉から水分を抜き終わったら、次にお茶を揉むという過程に入ります。お茶の葉を揉むのは、細胞壁を破壊してポリフェノールオキシダーゼを発生させるため。ここでお茶をしっかり揉まなければ、ポリフェノールオキシダーゼが不足してきちんと発酵を行うことができなくなってしまいます。力を入れて、しっかりと葉を揉んでいきましょう。このとき、力の弱い人の場合はなかなかしっかりと揉むことができないため、洗濯板や漬物石を使用して葉をすりつぶすように揉むという方法もあります。また、茶葉が飛び散って上手く揉めないという場合、まずお茶の葉をひとつかみビニール袋に入れて、両手でも見込んである程度まとまったところで外に出してさらに揉むとやりやすいかもしれません。
この過程は、お茶の葉の緑色が変わり、茶色っぽくなるまで行いましょう。
お茶の葉を揉み終わったあとは、しっかりとほぐすこと。もしお茶の葉を揉んだまま放置してしまうと、がっちりと固まってしまい、ほぐせなくなってしまいます。

3-3発酵する

お茶の葉を揉み終わったら、いよいよ紅茶独特の発酵の過程に入ります。発酵は環境によって異なりますが、気温が高い季節なら、ボールに入れて濡れタオルをかぶせて放置しておくだけでもよいでしょう。ただし、水分が足りなくなると発酵が進まなくなってしまうため、濡れタオルの上にはしっかり蓋をかけておきましょう。また、濡れタオルがお茶に触れると、その部分だけ水分が多く、余計に発酵してしまいます。そのため、タオルは茶葉には決して触れないようにしましょう。
もし気温や湿度が低い環境であれば、茶葉の入ったボールをお湯などを使って温めておく必要があります。このときにも、湯気が直接当たらないように注意が必要です。
この発酵は紅茶の味を左右するためには非常に重要なので、できるだけしっかりと時間を掛けなければと考えがちですが、この段階で茶葉が赤くなっているようではやりすぎです。やや緑色が残る程度にとどめておきましょう。
十分に発酵が進んだら、次は発酵を止める必要があります。もし発酵が進んでいる状態で茶葉を乾燥させてしまうと、乾燥が爆発的に進んでしまい、タンニンが大量に形成されて渋いお茶になってしまいます。
そのため、発酵したお茶はまず百二十度程度に予熱したオーブンに入れて十分程度加熱、酵素の働きを止める必要があります。ここで加熱すれば酵素の働きは止まるので、茶葉をオーブンから取り出し、次の本格的な乾燥の準備を行います。

3-4乾燥させる

茶葉を乾燥させるには、電子レンジかオーブンの使用が便利です。ただし、お茶に含まれている水分がなくなるとすぐに焦げてしまうため、注意することが必要になります。特にオーブンは風が起こらないため、乾燥効率が下がり、結果として茶葉が焦げる可能性があります。
もし電子レンジやオーブンを使用して感想を行う場合、こまめにレンジやオーブンから取り出して茶葉をほぐし、熱が一か所に集中しないようにすることが重要です。
電子レンジやオーブン以外で乾燥を行うときには、ドライヤーやエアコンの風が当たる場所を利用する他、焙炉を使用する方法もあります。焙炉は製茶用の乾燥炉のことで、茶葉を炭火で乾燥させるための道具です。焙炉を使用すると、発酵を止める過程が不要になるだけでなく、目で見ながら乾燥を行え、撹拌も簡単なので失敗が少なくなります。
ここでしっかりと茶葉が乾燥すれば、紅茶の完成です。

04まとめ

家庭で紅茶を作るには、慣れや経験、手間などがかかりますが、実際に自分で作った紅茶の味は格別なもの。添加物などの心配も不要なので安心できるというメリットもあります。興味が出てきた方は、一度チャレンジしてみてはいかがでしょうか。

この講座は!プロの監修を受けています!

講座のテキスト、問題集や添削課題と共に、プロの先生によって監修されています。
片野圭子 先生
紅茶のけいこ運営
1979年生まれ。茨城県つくば市出身。紅茶専門店のスタッフを経験。その後紅茶メインの小さなお茶会を開催。 現在は日本ティーコンシェルジュ協会つくば校を開校。ティーコンシェルジュとしてお稽古教室や資格講座、お茶会を開催。

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