空間ディスプレイデザイナー®

空間デザイナーの仕事内容は？年収や必要なスキルを徹底解説！

記事作成日：2024.12.07

空間デザイナーは、商業施設や住宅、公共空間などの内部や外部をデザインする専門職です。
彼らはクライアントのニーズを理解し、機能性や美しさを兼ね備えた空間を創造します。
具体的には、レイアウト、色彩、材質、照明などを考慮し、居心地の良い環境を提供します。
年収は経験や地域によって異なりますが、スキルや知識が求められる職業です。
人気の職業である空間デザイナー。おしゃれな仕事としてあこがれているという方も多いかもしれません。では実際の空間デザイナーの仕事の内容とはどのようなものなのでしょうか。また、空間デザイナーとして働いた場合、年収はどの程度なのでしょうか。今回は空間デザイナーの仕事内容と年収についてご紹介します。

目次

1. 空間デザイナーの仕事内容とは？
1-1. 空間デザイナーの役割と業務内容
1-2. 具体的な仕事内容の流れ
1-3. クライアントとのヒアリング方法
2. 空間デザイナーに必要なスキルと資格
2-1. 求められるスキルと能力
2-2. 取得が必須の資格とは？
2-3. 専門学校や講座の選び方
3. 空間デザイナーの年収と収入の実態
3-1. 平均年収とその変動
3-2. 年収を左右する要素
3-3. フリーランスデザイナーの収入モデル
4. 空間デザインの将来性とやりがい
4-1. 今後の空間デザイン業界の展望
4-2. 空間デザイナーとしてのやりがい
4-3. 空間デザインの人気トレンド
5. 空間デザイナーの勤務環境
5-1. 事務所勤務とフリーランスの違い
5-2. 働く場所の選択肢
5-3. 勤務時間やスケジュールの実像
6. 空間デザイナーの仕事内容
6-1. 住空間のデザイン
6-2. 商空間のデザイン
7. 空間デザイナーの仕事の流れ
7-1. クライアントからのヒアリング
7-2. デザインを作成
7-3. 施工業者やインテリアの選択
8. 空間デザイナーの活動
8-1. 勤務先
8-2. 独立開業
9. 空間デザイナーの年収
10. まとめ

01空間デザイナーの仕事内容とは？

空間デザイナーの仕事内容とは？以下の通りです。・空間デザイナーの役割と業務内容・具体的な仕事内容の流れ・クライアントとのヒアリング方法こちらを順にご紹介します。

1-1空間デザイナーの役割と業務内容

空間デザイナーは、商業施設や住宅、公共空間などのデザインを手がける専門職です。主な役割は、クライアントのニーズを理解し、それに応じた空間を創造することです。業務内容は、まず現地調査を行い、利用目的や機能を把握します。次に、レイアウトや動線を考えた設計図を作成し、色彩や素材、照明の選定を行います。また、家具や装飾品の配置、施工管理も重要な業務です。さらに、クライアントとの打ち合わせやプレゼンテーションを通じて、意見を反映させることも求められます。空間デザイナーは、クリエイティブな発想を形にするだけでなく、実用性や快適さを兼ね備えた空間を提供することが求められます。

1-1具体的な仕事内容の流れ

空間デザイナーの具体的な仕事内容は、プロジェクトの進行に沿って段階的に進められるでしょう。まず、クライアントとの初回打ち合わせで要望や目的を把握し、スケジュールや予算を確認しましょう。次に、現地調査を行い、空間の特性や制約を分析し、その後コンセプトを策定し、レイアウト案を作成し、この段階で動線や機能性を考慮しながら色彩や素材の選定を行い、デザイン案が決まったら、3Dモデルや図面を作成しクライアントにプレゼンテーションを行います。承認を得た後、施工管理に入り、この過程では業者との調整や進捗確認を行い完成までの品質を確保し、これらの流れを通じて空間デザイナーは魅力的で機能的な空間を実現します。

1-1クライアントとのヒアリング方法

空間デザイナーがクライアントとのヒアリングを行う際は、まず信頼関係を築くことが重要です。初回の打ち合わせでは、クライアントが抱える問題やニーズを丁寧に聞き出します。この際、オープンエンドの質問を使うことで、具体的な要望やアイデアを引き出すことができるでしょう。ヒアリングでは、空間の用途や希望する雰囲気、予算、納期などを確認します。視覚的なイメージを共有するために、参考となる画像や資料を提示し、クライアントの反応を観察することも大切です。また、過去の事例や成功したプロジェクトを紹介し、クライアントの期待感を高めることができます。さらに、ヒアリングの結果を整理し、要点をまとめたメモをクライアントに確認してもらうことで、誤解を防ぎ、共通理解を深めます。このプロセスを通じて、クライアントの真のニーズを把握し、より良いデザイン提案につなげることができるでしょう。

01空間デザイナーに必要なスキルと資格

空間デザイナーに必要なスキルと資格は以下の通りです。・求められるスキルと能力・取得が必須の資格とは？・専門学校や講座の選び方こちらを順にご紹介します。

1-1求められるスキルと能力

空間デザイナーに求められるスキルは多岐にわたります。まず、優れたデザインセンスが必要で、色彩や素材の選定、空間のバランスを考える能力が求められます。また、CADソフトや3Dモデリングツールの操作スキルも重要で、これによりアイデアを具体化できるでしょう。コミュニケーション能力も不可欠です。クライアントとの会話やプレゼンテーションを通じて、ニーズを正確に把握し、デザインを効果的に伝える能力が求められます。さらに、プロジェクト管理能力も重要で、スケジュールや予算の管理、業者との調整を円滑に進めることが必要です。資格については、特定の国家資格は必須ではありませんが、「インテリアプランナー」や「ディスプレイデザイン資格」などの資格を持っていると、専門性が高まります。これらのスキルと資格を駆使して、クライアントに満足のいく空間を提供することが求められます。

1-1取得が必須の資格とは？

空間デザイナーに取得必須の資格はありませんが、専門性を高めるために役立つ資格はいくつか存在します。代表的な資格には「インテリアプランナー」があり、これは空間デザインの計画や提案に関する専門知識を証明するものです。この資格を持つことで、クライアントに対する信頼性が向上します。また、「一級建築士」や「二級建築士」の資格も、建築に関連するプロジェクトで特に有利です。これらの資格を取得することで、建築法規や構造に関する深い理解を持つことができ、より幅広いデザインが可能になります。さらに、デザインに特化した「カラーコーディネーター」や「ファッションビジュアルデザイン」の資格も、空間デザインにおいて役立つスキルを提供します。資格取得は必須ではありませんが、これらの資格は職業的な信頼性を高め、キャリアの幅を広げる要素となるでしょう。

1-1専門学校や講座の選び方

空間デザイナーを目指す際、専門学校や講座の選び方は重要です。まず、カリキュラムの内容を確認しましょう。デザイン基礎、CAD操作、照明や色彩についての専門知識が学べるプログラムが理想です。また、実践的なプロジェクトやインターンシップが含まれている学校は、実務経験を積むチャンスが増えます。次に、講師陣の経験や専門性も重要なポイントです。業界で活躍しているプロフェッショナルが指導する学校は、最新のトレンドや技術を学ぶことができます。また、卒業生の進路や就職実績も確認し、実際のキャリア支援が充実しているかをチェックしましょう。さらに、施設や設備も考慮に入れるべきです。最新のデザインソフトや工作機械が揃っている学校は、実践的なスキルを習得しやすくなります。最後に、オープンキャンパスや説明会に参加して、学校の雰囲気や学習環境を実際に体験することをおすすめします。これにより、自分に合った学校を選ぶことができるでしょう。

01空間デザイナーの年収と収入の実態

空間デザイナーの年収と収入の実態は以下の通りです。・平均年収とその変動・年収を左右する要素・フリーランスデザイナーの収入モデルこちらを順にご紹介します。

1-1平均年収とその変動

空間デザイナーの年収は、経験や地域、勤務先によって大きく変動します。一般的な平均年収は、478円程度です。特に、大都市圏では需要が高く、年収が上昇しやすい傾向があります。大手企業や設計事務所に勤務するデザイナーは、福利厚生やボーナスが充実しているため、年収が高くなることがあります。一方、フリーランスとして活動するデザイナーは、プロジェクトごとの報酬に依存するため、収入が不安定になることもあるでしょう。また、専門性やスキルの向上に伴い、年収は上がる傾向があります。特に、インテリアプランナーや一級建築士などの資格を持つことで、より高い報酬を得られる可能性が高まるでしょう。将来的には、デザイン業界全体の需要の増加が期待されており、年収の向上が見込まれています。

1-1年収を左右する要素

空間デザイナーの年収は、いくつかの要素によって左右されます。まず、経験年数が重要です。新卒や未経験者は年収が低くなりますが、経験を積むことでスキルが向上し、報酬も増加します。次に、大手設計事務所や企業に勤務する場合、安定した給与や福利厚生が提供されるため、年収が高くなる傾向があるでしょう。一方、フリーランスの場合は、プロジェクト数や単価に依存し、収入が不安定になることがあります。さらに、地域差も無視できません。都市部では需要が高く、年収が上昇しやすいですが、地方では競争が少なく、報酬が低くなることがあります。また、専門性や資格も重要です。インテリアプランナーや一級建築士の資格を持つことで、より高い報酬を得られる可能性が高まります。最後に、人脈やプロジェクトの質も、収入に影響を与える要因となるでしょう。これらの要素を考慮することで、年収の変動を理解できます。

1-1フリーランスデザイナーの収入モデル

フリーランスの空間デザイナーの収入モデルは、プロジェクトベースでの報酬が一般的です。収入は、受注するプロジェクトの数や規模、単価によって大きく変動します。小規模な案件では、数十万円から数百万円の報酬が一般的ですが、大規模な商業施設や特注の住宅デザインの場合は、数百万円から千万円を超えることもあります。また、フリーランスは自身のスケジュールに応じて働くため、月単位での収入が不安定になることがあるでしょう。安定した収入を確保するためには、複数のクライアントと長期的な関係を築くことが重要です。さらに、リファレンスやポートフォリオを充実させることで、より高い単価の案件を獲得しやすくなります。プロジェクトの内容に応じて、時間単価での契約や固定料金での契約を選択することもでき、これにより自分の専門性やスキルに見合った報酬を得ることが可能です。フリーランスとして成功するためには、マーケティングやネットワーキングのスキルも重要です。

01空間デザインの将来性とやりがい

空間デザインの将来性とやりがいは以下の通りです。・今後の空間デザイン業界の展望・空間デザイナーとしてのやりがい・空間デザインの人気トレンドこちらを順にご紹介します。

1-1今後の空間デザイン業界の展望

空間デザインの将来性は非常に明るく、多様な分野での需要が高まっています。特に、都市化の進展やライフスタイルの変化により、商業施設や住宅のデザインが重要視されています。持続可能なデザインやエコフレンドリーな素材の使用が求められる中、環境に配慮した空間づくりが新たなトレンドとなっているでしょう。また、テクノロジーの進化も大きな影響を与えています。 VRやARを活用したデザイン提案が増え、クライアントに対して視覚的に具体的なイメージを提供できるようになっています。これにより、デザイナーはよりクリエイティブなアプローチが可能になるでしょう。やりがいについては、クライアントの要望を形にし、実際の空間を通じて人々の生活やビジネスに貢献できる点が魅力です。完成した空間で人々が快適に過ごす姿を見ることは、デザイナーにとって大きな喜びとなります。今後も空間デザインの重要性は増していくと考えられ、クリエイティブな職業としての魅力が一層高まるでしょう。

1-1空間デザイナーとしてのやりがい

空間デザイナーとしてのやりがいは、多岐にわたる要素から感じられます。まず、クライアントのビジョンを理解し、それを具現化するプロセスは非常に充実感があります。デザインした空間が、クライアントのニーズにぴったりと合致したときの満足感は格別です。また、完成した空間で人々が快適に過ごす姿を見ることが大きな喜びとなります。例えば、商業施設では訪れる客が楽しんでいる様子や、住宅では家族が幸せに暮らしている姿を目にすることで、自分のデザインが人々の生活にポジティブな影響を与えていると実感できるでしょう。さらに、空間デザインは常に新しいトレンドや技術が導入されるため、クリエイティブな挑戦が続きます。新しい素材やデザイン手法を学び、自己成長を感じられる環境も魅力の一つです。最終的に、空間デザイナーは人々の生活を豊かにする重要な役割を果たしていることから、社会貢献を実感できる職業でもあります。

1-1空間デザインの人気トレンド

空間デザインの人気トレンドは、常に進化していますが、現在注目されているいくつかの流れがあります。まず、サステナブルデザインが重要視されています。環境への配慮から、リサイクル素材や省エネ技術を活用した空間作りが求められ、これによりエコフレンドリーな空間が実現され持続可能性が高まるでしょう。次に、ウェルネスデザインが注目を集めています。人々の健康や幸福感を重視し、自然光や緑を取り入れた空間が人気です。例えば、オープンなレイアウトやリラックスできる休憩スペースが設けられています。さらに、スマートホーム技術やAR/VRを使ったデザイン提案が普及し、よりインタラクティブで魅力的な空間作りが可能になっています。最後に、個性やカスタマイズ性の重視もトレンドの一つです。クライアントの独自性を反映したユニークなデザインが求められ、パーソナライズされた空間が人気を集めています。これらのトレンドは、空間デザインの未来を豊かにする要素となっています。

01空間デザイナーの勤務環境

空間デザイナーの勤務環境は以下の通りです。・事務所勤務とフリーランスの違い・働く場所の選択肢・勤務時間やスケジュールの実像こちらを順にご紹介します。

1-1事務所勤務とフリーランスの違い

空間デザイナーの勤務環境は、事務所勤務とフリーランスで大きく異なります。事務所勤務の場合、通常はチームでのプロジェクトが多く、協力しながらデザインを進めます。定期的なミーティングやプレゼンテーションがあり、フィードバックを受けながら改善を重ねることができるでしょう。また、安定した給与や福利厚生が提供されるため、経済的な安心感があります。オフィス環境では、専門的なソフトウェアや設備が整っているため、デザイン作業がしやすいのも特徴です。一方、フリーランスの場合は、自由な働き方が魅力ですが、収入が不安定になることがあります。プロジェクトごとに契約するため、自己管理が求められます。クライアントとのコミュニケーションやマーケティング活動も重要で、営業スキルが必要です。自宅やコワーキングスペースでの作業が多く、自分のペースで仕事を進められる反面、孤独を感じることもあります。このように、事務所勤務とフリーランスの環境は異なる利点と課題があり、個々のライフスタイルやキャリア目標によって選択が変わります。

1-1働く場所の選択肢

空間デザイナーの働く場所には、いくつかの選択肢があります。まず、設計事務所が一般的な勤務先です。ここでは、チームでの協力が求められ、大型プロジェクトに取り組むことが多いです。専門的な設備やソフトウェアが整っているため、効率的にデザイン作業を行うことができます。次に、企業内デザイナーとして勤務する選択肢もあります。企業のブランディングやプロダクトに合わせた空間デザインを手掛けることが多く、企業文化に密接に関わることが特徴です。この場合、安定した給与や福利厚生が期待できます。また、フリーランスとして活動する道もあります。自分のペースで働ける自由さがありますが、収入が不安定で自己管理が求められるでしょう。クライアントとの直接的なコミュニケーションが必要なため、営業スキルも重要です。さらに、リモートワークも増えており、自宅やコワーキングスペースで作業することが可能です。これにより、ライフスタイルに合わせた柔軟な働き方が実現できます。これらの選択肢は、デザイナーのキャリアやライフスタイルに応じて選ばれています。

1-1勤務時間やスケジュールの実像

空間デザイナーの勤務時間やスケジュールは、勤務形態によって異なります。設計事務所勤務の場合、一般的な勤務時間は平日の9時から18時が多いですが、プロジェクトの進行状況によっては残業が必要になることもあるでしょう。特に締切が迫るプロジェクトでは、夜遅くまで働くこともあります。また、クライアントとの打ち合わせやプレゼンテーションがあるため、柔軟な時間管理が求められます。フリーランスの場合は、自己管理が重要です。自分のペースで働ける一方、納期に合わせてスケジュールを調整する必要があります。プロジェクトによっては、集中して仕事をするために長時間働くこともありますが、逆に短時間で早く業務を終えることも可能です。加えて、リモートワークが増えているため、自宅やコワーキングスペースでの勤務が一般化しています。このスタイルでは、ライフスタイルに合わせた柔軟な働き方ができるため、ワークライフバランスを取りやすくなっています。

01空間デザイナーの仕事内容

空間デザイナーという職業に対してぼんやりとしたイメージしか持っていないという人も少なくないかもしれません。では空間デザイナーの仕事内容とはどのようなものなのでしょうか。

1-1住空間のデザイン

空間デザイナーは様々な空間をデザインする仕事です。その中には一般のマンションや邸宅、別荘なども含まれています。
その場合には、クライアントの希望を聞き取り、インテリアやファブリックなどを選んで理想的な住空間を作ることが主な仕事になります。また、新しい空間をデザインするだけでなく、すでにある空間をリノベーションすることも空間デザイナーの仕事です。

1-2商空間のデザイン

空間デザイナーの仕事としてイメージしやすいのが商空間のデザインです。商空間とは、主にビジネスに関わる空間のこと。
商空間は多岐にわたっていて、オフィスやショップ、ショールームなどが含まれています。
商空間のデザインを行うときに重要なのがコンセプト。コンセプトをどのように実現するのかというのが空間デザイナーの腕の見せ所です。
また、商空間のデザインにはイベントなどで使用されるイベントブースのデザインも含まれています。イベントブースの場合には、コンセプトを具体化することはもちろん、どうすればユーザーに喜んでもらえるか、立ち寄ってもらえるかといったマーケティングの要素も重要になります。
このように空間をトータルでプロデュースして価値を高めることも空間デザイナーの重要な仕事です。

02空間デザイナーの仕事の流れ

様々な空間を取り扱う空間デザイナー。それでは空間デザイナーの仕事の流れはどのようなものになっているのでしょうか。

2-1クライアントからのヒアリング

空間デザイナーの仕事のスタートはクライアントからの依頼を受けること。まず、どのような空間にしたいのか、何が必要なのかといったイメージをクライアントから聞き取ります。
このときに重要なのが、自分のセンスや見せたいものではなく、クライアントが何を望んでいるのかということ。
クライアントのイメージをしっかりくみ取ることも空間デザイナーには求められます。
また、ヒアリングを行う場合には、どのようなデザインにしたいのかということだけではなく、予算についても話し合うことが必要です。

2-2デザインを作成

クライアントの要望を聞き取ったら、次に具体的なデザインを作成します。
デザインの作成は、おおまかなラフスケッチから始まり、図面やCG、模型など、少しずつ具体的な形にしていきます。
このとき、複数の空間デザイナーの間でコンペになることもあり、その場合にはクライアントの前でプレゼンテーションを行うこともあります。

2-3施工業者やインテリアの選択

空間デザイナーのアイデアにクライアントが了承すれば、実際の作業に入ります。
どの程度の空間をデザインするか、空間はどのような用途に用いられるかによって異なりますが、実際の施工は専門業者が行うのが一般的。そのため、空間デザイナーが施工業者と打ち合わせを行うこともあります。
そのため、空間デザイナーには建設や設備の知識なども必要になることがあります。
さらに、内装や外装、使用するインテリアといった細かいチョイスも空間デザイナーが行わなければいけません。
また、空間デザイナーによっては実際にインテリアや装飾の取り付けなどを行うこともあります。特に、必要な装飾が見つからないという場合には、自分で装飾を手作りすることもあります。
その後、施工が終了し、クライアントに引き渡すことで空間デザイナーの仕事は終了します。

03空間デザイナーの活動

空間デザイナーの活動範囲は非常に多彩。そのため、空間デザイナーには様々な働き方があります。空間デザイナーを専門にしている人だけでなく、仕事の一環として空間デザインをしている人も少なくありません。

3-1勤務先

空間デザイナーの働き方として一般的なのが「インハウスデザイナー」です。インハウスデザイナーは、メーカーなどに勤務して、自社店舗の空間をデザインすること。
この場合、空間デザイナーの仕事の範囲はそれほど大きいものではありません。実際にはそのほかの業務の傍ら空間デザインを行うというイメージです。
また、空間デザイナーは建築会社や住宅メーカー、内装設計事務所、デザイン事務所などに勤務することもあります。
こちらもどのような会社に勤務するかによって取り扱う空間が異なります。さらに企業によって、どの程度の範囲に関わるのかといったデザインの範囲も異なります。

3-2独立開業

空間デザイナーの中には、インハウスデザイナーやデザイン事務所勤務で実力や実績を重ね、独立開業をするという働き方もあります。
この場合、依頼がなければ収入がゼロになるなど、収入面では不安定になりますが、メディアに紹介されるような有名デザイナーになると、一気に高収入も期待できます。
また、自分の都合によって仕事量を決められるため、結婚したあともフリーランスとして働き続けられる可能性も高くなります。
特に自宅などを事務所や仕事場にすれば、ほとんどの仕事を自宅で行うことができるため、子育てや家事をしながら仕事を続けることができるため、女性にとって働きやすい仕事と言えるでしょう。
空間デザイナーとして独立開業する場合には、最初からまったく一人で活動するほかにも、空間デザイナー数人が共同で事務所を設立するといった方法もあります。

04空間デザイナーの年収

デザインが好きな人にとってはやりがいの高い空間デザイナー。でも気になるのが収入です。空間デザイナーはどの程度の年収を稼げる仕事なのでしょうか。
空間デザイナーの収入は働き方によって大きく異なります。
企業に勤務している空間デザイナーの場合、収入は企業の規模によって異なるため、一般的な会社員や他の職業とほぼ変わらないといってよいでしょう。
ただし、企業に勤務している場合、空間デザインだけでなく、そのほかの仕事も行うこともあります。
一方、デザイン事務所に勤務している場合、年収は200万円から300万円程度と、企業に勤務している場合よりやや低め。
というのも、空間デザイナーは専門性の高い仕事。経験や知識のない新人の頃はどうしても給料が低くなります。
ただし、経験やスキルによっては収入が大幅にアップすることも。
特に、デザイナーを指名して仕事が入る、有名なデザイン賞を受賞するなど、目立った実績がある場合には、ある程度の高収入が期待できます。
さらに独立開業して働く場合、クライアントとの直接契約という形になるため、より高い収入を手にすることも可能です。
空間デザイナー全体の平均の場合には、年収は400万円から500万円程度が一般的です。

01まとめ

空間デザイナーは、クライアントの要望をもとに、魅力的で機能的な空間を創造する役割を担っています。具体的な仕事内容には、レイアウトの設計、色や素材の選定、照明計画、家具の配置などが含まれます。必要なスキルとしては、デザインセンス、コミュニケーション能力、CADソフトの使用経験、プロジェクト管理能力などが挙げられるでしょう。空間デザイナーは、クリエイティブな視点を活かしつつ、実践的な問題解決能力も求められる魅力的な職業です。