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空間ディスプレイデザイナー®

大切なのはセンス?空間デザイナーに向いているひととは?

空間デザイナーになるためにはセンスが必要だと思っていませんか?実は空間デザイナーに必要なのはセンスだけではありません。ではどのような人が空間デザイナーに向いているのでしょうか。今回は空間デザイナーに必要なものやスキルについてご紹介します。

大切なのはセンス?空間デザイナーに向いているひととは?
目次

01空間デザインの特徴とは?

空間デザイナーは空間をデザインする仕事です。それでは、実際の仕事の中ではどのような特徴があるのでしょうか。

1-1「ここからここまで」という明確な境界線がない

実は空間デザインの仕事には「ここからここまで」という明確な境界線はありません。もちろん、クライアントから依頼を受けて、そのイメージを具体化し、実際の形にして納入するという仕事の流れはありますが、その中で生まれる様々なことが空間デザインの仕事になります。
たとえば、与えられた空間にどのような装飾を行うか、最適の装飾品をどこで見つけるか、どのようにディスプレイするかといったこともすべて空間デザイナーの仕事。さらに、実際の装飾を行うこともあります。
このように、力仕事から細やかな作業までカバーすることが空間デザイナーには求められます。
また、クライアントからコンセプトをヒアリングし、考えたアイデアをプレゼンするといった仕事も空間デザイナーにとっては重要です。

1-2体力勝負

空間デザイナーは一度にひとつの仕事だけを請け負うわけではありません。人気のあるデザイナーの場合、複数の空間デザインを同時に行うことも日常茶飯事。そのため、スケジュールが非常にタイトになることも珍しくありません。
また、実際の施工を自分の手で行うこともあり、力仕事に関わることも多いもの。
特にショップやイベントブースの場合、作業はお客さんがいなくなった深夜の時間帯に行うため生活も不規則になりがちです。
さらに、様々なハプニングからスケジュール通りに作業の時間が不足してしまうことも。スケジュールを間に合わせるためには、開店の直前に徹夜作業で仕上げを行わなければならないこともあります。

1-3自分のセンスがなかなか認めてもらえないこともある

人気の空間デザイナーであれば、仕事が殺到することもありますが、ほとんどの場合、まずは自分のセンスを認めてもらわなければ仕事になりません。
さらに、多くの空間デザインはコンペ形式で行われますが、どれだけコンペにチャレンジしても、なかなか勝てず、仕事につながらないということも少なくありません。
そういった状態が続くと、自信を喪失してしまうことも。このような苦しい状況でも、へこたれずに頑張り続けるメンタルも空間デザイナーには必要です。

02空間デザイナーに向いている人

どのような職業でも向いている人、向いていない人というのがあるもの。それでは空間デザイナーの場合、どのような人が向いているのでしょうか。

2-1建築や街角を見て回ることが好き

空間に限らず、デザイナーの仕事は様々なものを見ることも仕事のうち。実際にどのようなデザインが流行しているのか、デザインがどのような影響を与えているのかといった実際の例を見ることで、知識やセンスを磨くことにつながります。
そのため、何かを見ることが好きな人や、見たものが気になるという人はデザイナー向き。
特に空間デザイナーの場合、建築や街角の風景などの中に新しいデザインの可能性が潜んでいるもの。
そのため、様々な建築物や、人気のある町の風景などを見て回ることが好きな人は空間デザイナーに向いているといえるでしょう。

2-2創造力・表現力豊かな人

空間デザイナーはイメージを具体的な形にして表現する仕事です。新しい形を生み出したい、自分の考えていることを形にしたいという人は空間デザイナーに向いています。
逆に自分の考えを表現するのが苦手、新しいものを考えるよりも、これまでと同じことをルールを守って続けるほうが好きという人は、あまりデザイナーには向いていないかもしれません。

2-3コミュニケーションが得意、好き

空間デザイナーというと、アーティストというイメージを持っている人がいるかもしれません。しかし、実際の空間デザイナーはクライアントの要望を聞き取り、それを形にする仕事。そのため、クライアントとのコミュニケーションは必須です。
知らない人とコミュニケーションを重ねて、どのようなイメージを持っているのか聞き出すことができる人は空間デザイナー向きです。

2-4細かいことにもこだわりがある人

デザインの仕事は細部にこだわりを持つ必要があります。どのようなデザインでも、小さな変化で全体の印象が変わったり、使いやすさが変化してしまうもの。そのため、細かいことを気にしないという人よりも、細かいことまでこだわりを持っている人の方がデザイナー向きです。

2-5体力に自信がある

空間デザイナーの仕事はまず体力が必要。納期が迫っている場合など、何日も徹夜をしたり、家に帰れなかったりという場合もあります。
そのため、体力に自信がある人もデザイナーに向いています。

03空間デザイナーに求められるスキル

空間デザイナーは取り扱う範囲が非常に広い仕事です。そのため空間デザイナーには様々なスキルが求められます。

3-1空間センス、色彩センス

空間デザイナーの基本になるのが空間や色彩に対するセンス。どのように空間をデザインすると美しく、使いやすくなるのか、どうすれば心をとらえられるのかなど、空間に対して鋭いセンスが求められます。
さらに空間に欠かせないのが照明や色。照明や色についてのセンスも必要です。

3-2高いコミュニケーション能力

空間デザイナーはクライアントだけでなく、施工業者を始め、様々な人と共同で行う仕事です。そのため、自分の考えを人々に伝え、相手に動いてもらうことができるコミュニケーション能力が必要。逆に言えば、センスに自信がない人でも、センスを持った人たちとコミュニケーションを重ねることで、空間デザイナーとして活躍できる可能性があります。

3-3プランニング能力、スケジュール管理能力

空間デザイナーにとって、仕事のスケジュールを守ることは絶対に必要。どれだけよいアイデアを考えても、納期までにそれを形にできなければ意味がありません。もしトラブルが起きた場合でも、しっかりと納期を守ることができるスケジュール管理の能力も求められます。
また、空間デザイナーにとっては予算の管理も重要な業務。どのように優れたデザイン案も、予算を考えなければそれだけで却下となってしまいます。
空間デザイナーにはセンスだけでなく、プランニングやスケジュール管理といった実務能力も求められます。

3-4フットワークの軽さ、体力

打ち合わせや作業状況の確認、装飾品やインテリア集めなど、空間デザイナーは非常に移動の多い仕事です。さらに常に自分のセンスを磨くための研究も必要。
また、新人の場合には率先して雑用を行うことが重要です。
このように、空間デザイナーにとってフットワークの軽さは武器になるもの。もちろん、常に動き続けてもいつも元気でいられる体力も必要です。

04まとめ

空間デザイナーはセンスだけでなく、コミュニケーション能力や体力などが必要な職業。逆に言えば、なにかひとつ優れたものがあれば、それで他の能力を補うことも可能です。空間デザイナーにあこがれているという方は、思い切ってチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

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StudioAndante
StudioAndante 先生
大阪市出身。家具売場の販売員として勤務する傍ら夜間専門学校に入学し、建築士資格を取得。
百貨店建装部・設計事務所・工務店勤務等を経て空間デザイン事務所「スタジオアンダンテ/竹ノ内美代子インテリアデザイン事務所」を設立。
StudioAndante

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