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空間ディスプレイデザイナー®

色を変えるとこんなに違う!売れる色とカラーマーケティングについて

「カラーマーケティング」という言葉をご存じでしょうか。カラーマーケティングを知っておくと、空間デザインに役立つことはもちろん、感情のコントロールや購買意欲を高めることにもつながります。今回は売れる色とカラーマーケティングについてご紹介します。

色を変えるとこんなに違う!売れる色とカラーマーケティングについて
目次

01カラーマーケティングとは?

色が人間の心理に様々な影響は広く知られていることです。それではカラーマーケティングとは具体的にはどのようなものなのでしょうか。
一言で言えば、カラーマーケティングとは「色の持つ効果で販売を促進する」ということ。
色の持っている人間の心理や行動に関する影響力を研究する学問は「色彩心理学」と呼ばれますが、この色彩心理学を応用したものが「カラーマーケティング」。
カラーマーケティングは、集客アップや購買意欲アップ、回転率アップなどに役立てることができます。

02色がもたらす効果

どんな人でも、好きな色や嫌いな色があるものです。これは単なる好みというよりも、それぞれの色が身体と心に影響を与えているから。では、色は人間心理に対してどのような効果をもたらすのでしょうか。色の感情への効果は大きく二つに分けることができます。

2-1表現感情

「表現感情」とは、人によって異なる感情のこと。たとえば、「好きな色」「嫌いな色」というのはこの表現感情に当たります。
また、「似合う」「似合わない」というのもこの表現感情に相当するもの。
この表現感情は、人によって違いがあるというのが大きな特徴です。

2-2固有感情

一方「固有感情」は多くの人が共通して感じる感情効果のことを指しています。たとえば、赤やオレンジといった暖色系の色に対しては、多くの人が「暑い」「温かい」と感じるもの。逆に青などの寒色系の色に対しては、「寒い」「冷たい」といったイメージを持ちます。
このように、多くの人が共有できる色への感情が固有感情と呼ばれるもの。
表現感情の場合、人によって感じ方には個人差がありますが、固有感情は多くの人が共感することができるため、カラーマーケティングでは主に固有感情への効果が用いられます。

03色の働きと消費効果

それでは、実際のカラーマーケティングでは色はどのように用いられるのでしょうか。

3-1

赤は人間の感情に「興奮」や「刺激」をもたらす色。遠くからでも認識できるだけでなく、緊急性の高さをアピールすることもできます。
そのため「セール」「特売」などの場合に多く用いられるのが赤。
また、商品を陳列する場合、視線が集中しやすい高さの棚を「ゴールデンスペース」と呼ぶことがありますが、その場所に配置されるのが目に入りやすい赤い商品。
さらに赤い色を認識している間は時間の経過を早く感じやすいとも言われていることから、回転率を高めたい飲食店などで用いられることもあります。

3-2

青は赤とは反対に、神経を鎮める効果があります。また「落ち着き」「信頼感」「知性」などを感じさせる色であることから、ビジネスでも用いられることが多い色。そのため、企業のロゴマークなどにも使用されることがあります。
また、「さわやかさ」や「清潔さ」を連想されることもあり、男性用の化粧品やスポーツ関連の商品にも使用されます。
このように青は様々な場面で使われることの多い色ですが、食欲を低下させる効果があるため飲食関係には不向き。さらに時間の経過を遅く感じさせてしまうため、回転率を上げたい場所にはあまり使用されません。

3-3

黄色も赤色と同様、興奮を呼び起こす色。楽しい気分を高め、注意喚起に用いられることもあるため、陳列の「ゴールデンスペース」や、ショーウインドーの目立つ場所に配置することで集客を高める効果もあります。
その他にも目につきやすいという特徴があり、看板などにも使用されます。特に赤色との相性もよいことから、二色を組み合わせることでさらに集客力を高める効果が期待できます。
ただし、工事現場などのフェンスにも使用されることがあるように「危険」を表す色でもあるため、使いすぎには注意が必要です。

3-4オレンジ

オレンジ色は赤や黄色と同じ系統の色ですが、興奮の度合いが柔らかいため、消費行動を喚起したいという場合に用いられることがあります。
特に食欲をアップさせる色でもあることから飲食関係には有効だと言われています。
ファッションアイテムなどの陳列でも、赤と黄色の中間に置くことでグラデーションが生まれるため、色数を抑えながらも目立たせたいという場合に便利です。

3-5

緑は緊張をやわらげ、精神的にリラックスできる効果があると言われています。また、視覚的な刺激も少ないため、癒しやリラクゼーションといった分野で使用されることも多い色。
さらに現代では「エコロジー」を意識させる効果にも注目が集まっているため、「環境や地球に優しい」といった企業イメージを伝えたい場合にも用いられます。
また、脳をリフレッシュさせる効果もあると言われているため、休憩スペースでも使用されています。

3-6

紫色は昔から高貴な身分の人しか身につけられない色として使用されてきました。そのため、神秘的で優雅なイメージを演出したいという場合にも最適。
特に美しさや感性との関連も深く、化粧品やブランドの高級感を高めたいというときに用いられます。
ただし、広い面積に使用すると、「品がない」といったイメージを与える可能性もあるため注意が必要です。

3-7ピンク

ピンクは若々しさや愛情、幸せといった感情を喚起する色。そのため、飲食店やテーマパーク、ファッションアイテム、雑貨など幅広い分野で使われています。
また、ピンクというと女性の色というイメージがありますが、目を引く力が強い色なので、男性向きの商品にもワンポイントとして用いられたり、陳列の目立つ場所に配置されることも少なくありません。

3-8

白は「清潔」や「純粋」といったイメージを持っている色です。さらに空間を広く感じさせる効果もあるため、生活雑貨を扱うお店などの場合にはメインカラーとして使用されます。
ベーシックな商品や、定番商品に用いられることも多い色ですが、白自体は目立つ色ではないため、周辺に強い色を配置することで、白の効果をさらに引き立てることができます。

3-9

黒が象徴するのは高級感や落ち着きといったイメージ。そのため、高級な商品や富裕層向けのアイテムなどのマーケティングに用いられています。
その他にも都会的で洗練されているといったイメージもあるため、使われる機会が多い色です。
黒も白と同様、定番商品でも使われますが、こちらも周辺に強い色を配置することで、より商品を目立たせることができます。
ただし、白と異なり、黒を多用すると空間が重くなり、不安を感じる可能性もあるため、効果的に黒を使うためには、バランス感覚が必要になります。

3-10灰色

灰色というと暗いイメージがあるかもしれませんが、実際には心を落ち着けたり、相手に信頼感を与えたりといった効果を持った色。
他の色を邪魔せず、集中できる空間を作ることができるため、オフィスでも多用されています。
さらに灰色はバリエーション豊富なので、上手にグラデーションを作ることができると非常に上品な印象を与えることができます。

04まとめ

人間の心理を利用したカラーマーケティングを知ることは、空間デザインに役立ちます。商空間のデザインだけでなく住空間にも色は非常に重要な存在。興味があるという方は、さらに詳しい知識を学んでみてはいかがでしょうか。

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StudioAndante
StudioAndante 先生
大阪市出身。家具売場の販売員として勤務する傍ら夜間専門学校に入学し、建築士資格を取得。
百貨店建装部・設計事務所・工務店勤務等を経て空間デザイン事務所「スタジオアンダンテ/竹ノ内美代子インテリアデザイン事務所」を設立。
StudioAndante

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