売れる色とは?カラーマーケティングの効果とは?ターゲットに合わせた配色!
商品を売るためには、色の選択が非常に重要です。
カラーマーケティングは、消費者の感情や行動に影響を与える力を持っています。
ターゲット層に合った配色を選ぶことで、ブランドの印象を強化し、購買意欲を高めることが可能です。
色が持つ心理的効果を理解し、戦略的に活用することで、競争の激しい市場での差別化を図ることができます。
「カラーマーケティング」という言葉をご存じでしょうか。カラーマーケティングを知っておくと、空間デザインに役立つことはもちろん、感情のコントロールや購買意欲を高めることにもつながります。今回は売れる色とカラーマーケティングについてご紹介します。
- 目次
- 1. カラーマーケティングとは?その基本と重要性
- 1-1. カラーマーケティングの定義
- 1-2. なぜカラーマーケティングが重要なのか
- 1-3. カラーマーケティングの歴史
- 2. 色が購買意欲に与える影響
- 2-1. 色が持つ感情的効果とは
- 2-2. 購買決定における色彩の役割
- 2-3. 実際の購買行動におけるデータ
- 3. 売れる色の法則:色別の心理効果
- 3-1. 赤色とその興奮効果
- 3-2. 黄色が引き起こす注目度
- 3-3. オレンジの購買意欲を高める特性
- 4. カラーマーケティングの失敗例と教訓
- 4-1. 失敗した商品の背景
- 4-2. 失敗から学ぶ必要な配色
- 4-3. 失敗例を活かすための戦略
- 5. ターゲットに合わせた配色の重要性
- 5-1. 女性をターゲットにした色の選び方
- 5-2. 年齢層による色の受け取り方
- 5-3. 性別を考慮した色彩戦略
- 6. カラーマーケティングとは?
- 7. 色がもたらす効果
- 7-1. 表現感情
- 7-2. 固有感情
- 8. 色の働きと消費効果
- 8-1. 赤
- 8-2. 青
- 8-3. 黄
- 8-4. オレンジ
- 8-5. 緑
- 8-6. 紫
- 8-7. ピンク
- 8-8. 白
- 8-9. 黒
- 8-10. 灰色
- 9. まとめ
01カラーマーケティングとは?その基本と重要性
1-1カラーマーケティングの定義
カラーマーケティングとは、色の選択や使い方を通じて、消費者の感情や行動に影響を与えるマーケティング手法です。 色は視覚的な要素であり、それぞれが特定の感情やイメージを喚起します。 例えば、青は信頼性や安定感を、赤は興奮や緊張感を象徴します。 このように、色はブランドの認知度を高め、購買意欲を促す重要な要素です。 企業はターゲット市場に合わせた色使いを工夫することで、ブランドのメッセージを効果的に伝えることができます。 適切な色の選択は、第一印象を左右し、消費者の心に残る印象を作り出します。 そのため、カラーマーケティングは競争の激しい市場において、差別化やブランドの強化に寄与し、成功への重要な鍵となるでしょう。
1-1なぜカラーマーケティングが重要なのか
カラーマーケティングとは、色の心理的影響を利用して、ブランドや商品の印象を強化し、消費者の購買行動を促進するマーケティング手法です。 カラーマーケティングが重要な理由は、消費者が商品を選ぶ際に色が大きな役割を果たすからです。 研究によれば、消費者が色で商品を選ぶとされ、第一印象を決定づける要素にもなります。 さらに、色は記憶に残りやすく、ブランド認知度を高める効果があります。 適切な色使いをすることで、競合他社との差別化が図れ、消費者の心に強く印象づけることが可能です。 また、カラーマーケティングはブランドのストーリーや価値を視覚的に表現する手段でもあります。 色を通じてメッセージを一貫して伝えることで、ブランドロイヤルティを高め、長期的な関係を築くことができるでしょう。 これらの理由から、カラーマーケティングは現代のビジネス戦略において不可欠な要素となっています。
1-1カラーマーケティングの歴史
カラーマーケティングとは、古くから存在し、歴史的には古代エジプトや中国で色が象徴的な意味を持っていたことが見られます。 例えば、赤は生命や情熱を、青は平和や安定を象徴しています。 心理学の発展とともに色の効果が科学的に研究されるようになりました。 特に、アメリカの心理学者による研究が進み、色が購買行動に与える影響が明らかになりました。 企業はこの知見を活用し、ブランドのロゴやパッケージデザインに色を戦略的に取り入れるようになったのです。 今では、カラーマーケティングは多くの業界で広く利用されており、特にファッションや食品、化粧品などの分野で重要な役割を果たしています。 消費者の感情を引き出し、ブランドの識別性を高めるために、色の選択はますます重要視されています。 このように、カラーマーケティングは進化し続け、現代のマーケティングに欠かせない要素となっているのです。
01色が購買意欲に与える影響
1-1色が持つ感情的効果とは
色は購買意欲に大きな影響を与え、消費者の感情や判断に直接働きかけます。 例えば、赤は情熱や緊急感を感じさせ、セールや特別なオファーを強調する際に効果的です。 一方、青は信頼感や安心感を与えるため、金融業界や医療関連のブランドに好まれます。 また、緑は健康や自然を象徴し、オーガニック製品や環境に優しいブランドに適しています。 黄色やオレンジは明るさや活気を伝え、若々しさや楽しさを強調することにより、消費者は商品に対してポジティブな印象を持ちやすくなるでしょう。 色が持つ感情的効果は、ブランドの個性やメッセージを視覚的に伝えるための重要な要素です。 適切な色を選ぶことで、消費者の心をつかみ、購買意欲を高めることができます。 このため、色の選択はマーケティング戦略において非常に重要です。
1-1購買決定における色彩の役割
購買決定における色彩の役割は非常に重要です。 色は消費者の感情や印象に直接影響を与えるため、適切な色選びは商品やブランドの魅力を大きく左右します。 さらに、色はブランドの認知度にも影響します。 消費者は特定の色を見ただけでそのブランドを連想することが多く、これによりブランドの一貫性が強化されるのです。 ターゲット層によって好まれる色は異なるため、マーケティング戦略においては、対象となる顧客の心理を考慮した配色が必要です。 色彩はまた、商品の機能や特徴を強調するためにも利用されます。 例えば、エコ商品には緑を使うことで自然や環境を連想させ、購買意欲を高める効果があります。 このように、色彩は購買決定において不可欠な要素であり、ブランドや商品の成功に大きく役立つでしょう。
1-1実際の購買行動におけるデータ
実際の購買行動において、色彩は消費者の意思決定に大きな影響を与える要素となっています。 多くの研究や調査から、色が商品選択やブランド認知に与える効果が明らかになっています。 例えば、消費者は商品を見た瞬間に、その色によって感情を刺激され、購買意欲が左右されることが多いです。 また、色はブランドの印象を強化する役割も果たします。 特定の色はブランドのアイデンティティを確立し、消費者がそのブランドを認識する際の重要な指標となります。 さらに、オンラインショッピングにおいても、商品の色はクリック率や購入率に直結することがあるのです。 色彩戦略を考慮することで、企業は消費者の興味を引き、購買を促進する効果を得ることができるでしょう。 このように、色は購買行動において非常に重要な要素であり、戦略的に活用されるべきです。
01売れる色の法則:色別の心理効果
1-1赤色とその興奮効果
赤色は強い興奮効果を持つ色で、購買行動において非常に影響力があります。 この色は、情熱やエネルギー、緊急感を喚起し、消費者の注意を引く力があります。 そのため、セールや特別オファーの際に多く用いられ、即時の行動を促す効果があるのです。 赤色は、心拍数を上昇させ、アドレナリンの分泌を促すことから、特に食欲を刺激する色ともされています。 飲食業界では、ファーストフード店などが赤を多く使用しているのはこのためです。 また、赤は強烈な印象を与えるため、ブランドのアイデンティティを強化する際にも有効です。 さらに、赤色は友情や愛情を象徴することもあり、感情的なつながりを生む要素となるでしょう。 このように、赤色は単なる色以上の意味を持ち、消費者の心理に深く影響を与えるため、マーケティング戦略において非常に重要な役割を果たしています。
1-1黄色が引き起こす注目度
黄色は明るく、陽気な印象を与える色で、特に注目度を引き上げる効果があるのです。 この色は視覚的に非常に目立ち、消費者の注意を瞬時に引く力があります。 そのため、広告やパッケージデザインにおいて、特別なオファーやセールを強調する際によく使用されます。 心理的には、黄色は幸福感や楽しい気持ちを喚起し、ポジティブな印象を与える色です。 このため、若々しさや活気を表現したいブランドにとって理想的な選択肢となります。 また、黄色は覚えやすい色でもあり、ブランド認知を高める要因になるでしょう。 しかし、過剰に使用すると視覚的に疲れさせることがあるため、適度なバランスが重要です。 特に、黒やグレーとの組み合わせで使うことで、コントラストが生まれ、視覚的なインパクトが増します。 このように、黄色は注目を集めるための強力なツールであり、効果的に活用することで、消費者の関心を引きつけることが可能です。
1-1オレンジの購買意欲を高める特性
オレンジは、購買意欲を高める特性を持つ色で、活気や親しみやすさを感じさせる効果があります。 この色は、赤のエネルギーと黄色の楽しい印象を組み合わせたもので、消費者にポジティブな感情を引き起こします。 そのため、特に若い世代をターゲットにした商品やサービスに広く利用されているのです。 オレンジは、食欲を刺激する効果もあり、飲食業界ではよく使われています。 また、オレンジは緊急感を与えつつも、過度に圧迫感を感じさせないため、消費者が自然に行動を起こしやすくなるでしょう。 さらに、オレンジは「今すぐ行動を起こそう」というメッセージを伝える力があります。 セールや特別オファーの際にオレンジを使用することで、消費者の購買意欲を一層引き上げることが可能です。 このように、オレンジはマーケティングにおいて非常に効果的な色であり、適切に活用することで成果を上げることができます。
01カラーマーケティングの失敗例と教訓
1-1失敗した商品の背景
カラーマーケティングの失敗例として、特定の飲料メーカーが新商品のパッケージに独特なピンク色を採用したケースがあります。 この色は若い女性向けを意図して選ばれましたが、逆に多くの男性消費者からの反発を招きました。 ピンクは「女性的」とされ、男性が手に取りにくい印象を与えてしまったのです。 この失敗の背景には、ターゲット市場の誤解があります。 企業は特定の消費者層を重視するあまり、広範な市場を考慮しなかった結果、購買意欲を低下させてしまったのです。 また、色の選択がブランドイメージと一致しなかったため、消費者の信頼感も損なわれました。 この教訓は、色選びがターゲット層やブランドのメッセージとどれだけ一致するかが重要であることを示しています。 市場調査を行い、多様な消費者の心理を理解することが、成功するカラーマーケティングの鍵となります。
1-1失敗から学ぶ必要な配色
カラーマーケティングの失敗例として、ある企業が新製品のパッケージに選んだ暗い紫色が挙げられます。 この色は高級感を意図して選ばれましたが、消費者には「不気味」や「重い」という印象を与え、購買意欲が低下しました。 特に、ファミリー向けの商品であったため、子供向けの明るい色合いが望まれていたのです。 この失敗から学べる教訓は、配色が商品やターゲット層に適合していることの重要性です。 また、色はブランドイメージと一致させる必要があり、消費者が持つ期待に応えることが求められます。 配色の選択は、消費者の感情や心理に直接影響を与えるため、適切なリサーチとテストを行い、ターゲット層のニーズに応える配色を選ぶことが成功の鍵となるでしょう。
1-1失敗例を活かすための戦略
カラーマーケティングの失敗例を活かすための戦略として、まず重要なのは市場調査を徹底することです。 消費者の好みや文化的背景を理解し、色が持つ心理的影響を考慮する必要があります。 特に、ターゲット層に対してどの色が適切かを把握することで、より効果的な配色を選ぶことができます。 次に、プロトタイプやサンプルを用いたテストマーケティングを実施しましょう。 実際の消費者からのフィードバックを受けることで、色の選択が購買意欲に与える影響をリアルタイムで把握できます。 これにより、最終的なデザインをより洗練されたものにすることが可能です。 さらに、ブランドイメージとの整合性を大切にし、色がブランドメッセージと一致するよう心掛けましょう。 消費者の期待に応える色を選ぶことで、ブランドロイヤルティを高めることにも繋がります。 このように、失敗から学ぶことで、より効果的なカラーマーケティング戦略を構築できるのです。
01ターゲットに合わせた配色の重要性
1-1女性をターゲットにした色の選び方
女性をターゲットにした色の選び方は、カラーマーケティングにおいて非常に重要です。 一般的に、女性は柔らかく、温かみのある色に魅力を感じることが多く、特にピンク、紫、パステルカラーが好まれます。 これらの色は、優しさや親しみやすさを表現し、感情的なつながりを生む効果があります。 また、赤やオレンジなどの明るい色も、情熱や活気を伝えるために効果的です。 一方で、黒やグレーは洗練された印象を与えるため、上品さを求める商品でも使用されます。 ターゲット層の年齢層やライフスタイルも考慮することが重要です。 若い世代には鮮やかな色合いが効果的ですが、成熟した層には落ち着いた色が好まれる傾向があります。 これにより、消費者のニーズに合ったメッセージを色を通じて伝え、購買意欲を高めることができます。
1-1年齢層による色の受け取り方
年齢層による色の受け取り方は、カラーマーケティングにおいて非常に重要です。 若い世代、特にティーンエイジャーや20代の消費者は、鮮やかで活気のある色に反応しやすい傾向があります。 彼らは冒険心や自由さを求めるため、明るい色やトレンドに敏感です。 一方、30代以上の消費者は、より落ち着いた色合いを好むことが多いです。 この層には、洗練された印象を与えるネイビーやグレー、アーストーンが支持されます。 これらの色は、成熟さや信頼感を表現し、安定したブランドイメージを築くのに役立つでしょう。 また、高齢者層は視覚的な敏感さが高まるため、コントラストの強い色合いが好まれることがあります。 色の選択は、ターゲット層の年齢やライフスタイルを反映させることで、より効果的にメッセージを伝え、購買意欲を高めることが可能です。
1-1性別を考慮した色彩戦略
性別を考慮した色彩戦略は、カラーマーケティングにおいて非常に重要です。 一般的に、男性は青、緑、黒などのクールな色を好む傾向があります。 これらの色は、信頼性や安定感を表現し、特にテクノロジーや金融関連の商品に効果的です。 一方、女性はピンク、紫、パステルカラーなどの柔らかい色に魅力を感じることが多いでしょう。 これらの色は、感情的なつながりや親しみやすさを生み出し、特にファッションや美容業界での使用が効果的です。 ただし、性別による色の好みは多様化しており、特にジェンダーニュートラルな商品が増えている現在、柔軟なアプローチが求められます。 例えば、オレンジや緑などの中立的な色を使うことで、幅広い消費者層にアピールできます。 ターゲット層の性別を理解し、そのニーズに応じた配色を選ぶことで、より強いブランドメッセージを伝える事ができるのです。
01カラーマーケティングとは?
色が人間の心理に様々な影響は広く知られていることです。それではカラーマーケティングとは具体的にはどのようなものなのでしょうか。
一言で言えば、カラーマーケティングとは「色の持つ効果で販売を促進する」ということ。
色の持っている人間の心理や行動に関する影響力を研究する学問は「色彩心理学」と呼ばれますが、この色彩心理学を応用したものが「カラーマーケティング」。
カラーマーケティングは、集客アップや購買意欲アップ、回転率アップなどに役立てることができます。
02色がもたらす効果
どんな人でも、好きな色や嫌いな色があるものです。これは単なる好みというよりも、それぞれの色が身体と心に影響を与えているから。では、色は人間心理に対してどのような効果をもたらすのでしょうか。色の感情への効果は大きく二つに分けることができます。
2-1表現感情
「表現感情」とは、人によって異なる感情のこと。たとえば、「好きな色」「嫌いな色」というのはこの表現感情に当たります。
また、「似合う」「似合わない」というのもこの表現感情に相当するもの。
この表現感情は、人によって違いがあるというのが大きな特徴です。
2-2固有感情
一方「固有感情」は多くの人が共通して感じる感情効果のことを指しています。たとえば、赤やオレンジといった暖色系の色に対しては、多くの人が「暑い」「温かい」と感じるもの。逆に青などの寒色系の色に対しては、「寒い」「冷たい」といったイメージを持ちます。
このように、多くの人が共有できる色への感情が固有感情と呼ばれるもの。
表現感情の場合、人によって感じ方には個人差がありますが、固有感情は多くの人が共感することができるため、カラーマーケティングでは主に固有感情への効果が用いられます。
03色の働きと消費効果
それでは、実際のカラーマーケティングでは色はどのように用いられるのでしょうか。
3-1赤
赤は人間の感情に「興奮」や「刺激」をもたらす色。遠くからでも認識できるだけでなく、緊急性の高さをアピールすることもできます。
そのため「セール」「特売」などの場合に多く用いられるのが赤。
また、商品を陳列する場合、視線が集中しやすい高さの棚を「ゴールデンスペース」と呼ぶことがありますが、その場所に配置されるのが目に入りやすい赤い商品。
さらに赤い色を認識している間は時間の経過を早く感じやすいとも言われていることから、回転率を高めたい飲食店などで用いられることもあります。
3-2青
青は赤とは反対に、神経を鎮める効果があります。また「落ち着き」「信頼感」「知性」などを感じさせる色であることから、ビジネスでも用いられることが多い色。そのため、企業のロゴマークなどにも使用されることがあります。
また、「さわやかさ」や「清潔さ」を連想されることもあり、男性用の化粧品やスポーツ関連の商品にも使用されます。
このように青は様々な場面で使われることの多い色ですが、食欲を低下させる効果があるため飲食関係には不向き。さらに時間の経過を遅く感じさせてしまうため、回転率を上げたい場所にはあまり使用されません。
3-3黄
黄色も赤色と同様、興奮を呼び起こす色。楽しい気分を高め、注意喚起に用いられることもあるため、陳列の「ゴールデンスペース」や、ショーウインドーの目立つ場所に配置することで集客を高める効果もあります。
その他にも目につきやすいという特徴があり、看板などにも使用されます。特に赤色との相性もよいことから、二色を組み合わせることでさらに集客力を高める効果が期待できます。
ただし、工事現場などのフェンスにも使用されることがあるように「危険」を表す色でもあるため、使いすぎには注意が必要です。
3-4オレンジ
オレンジ色は赤や黄色と同じ系統の色ですが、興奮の度合いが柔らかいため、消費行動を喚起したいという場合に用いられることがあります。
特に食欲をアップさせる色でもあることから飲食関係には有効だと言われています。
ファッションアイテムなどの陳列でも、赤と黄色の中間に置くことでグラデーションが生まれるため、色数を抑えながらも目立たせたいという場合に便利です。
3-5緑
緑は緊張をやわらげ、精神的にリラックスできる効果があると言われています。また、視覚的な刺激も少ないため、癒しやリラクゼーションといった分野で使用されることも多い色。
さらに現代では「エコロジー」を意識させる効果にも注目が集まっているため、「環境や地球に優しい」といった企業イメージを伝えたい場合にも用いられます。
また、脳をリフレッシュさせる効果もあると言われているため、休憩スペースでも使用されています。
3-6紫
紫色は昔から高貴な身分の人しか身につけられない色として使用されてきました。そのため、神秘的で優雅なイメージを演出したいという場合にも最適。
特に美しさや感性との関連も深く、化粧品やブランドの高級感を高めたいというときに用いられます。
ただし、広い面積に使用すると、「品がない」といったイメージを与える可能性もあるため注意が必要です。
3-7ピンク
ピンクは若々しさや愛情、幸せといった感情を喚起する色。そのため、飲食店やテーマパーク、ファッションアイテム、雑貨など幅広い分野で使われています。
また、ピンクというと女性の色というイメージがありますが、目を引く力が強い色なので、男性向きの商品にもワンポイントとして用いられたり、陳列の目立つ場所に配置されることも少なくありません。
3-8白
白は「清潔」や「純粋」といったイメージを持っている色です。さらに空間を広く感じさせる効果もあるため、生活雑貨を扱うお店などの場合にはメインカラーとして使用されます。
ベーシックな商品や、定番商品に用いられることも多い色ですが、白自体は目立つ色ではないため、周辺に強い色を配置することで、白の効果をさらに引き立てることができます。
3-9黒
黒が象徴するのは高級感や落ち着きといったイメージ。そのため、高級な商品や富裕層向けのアイテムなどのマーケティングに用いられています。
その他にも都会的で洗練されているといったイメージもあるため、使われる機会が多い色です。
黒も白と同様、定番商品でも使われますが、こちらも周辺に強い色を配置することで、より商品を目立たせることができます。
ただし、白と異なり、黒を多用すると空間が重くなり、不安を感じる可能性もあるため、効果的に黒を使うためには、バランス感覚が必要になります。
3-10灰色
灰色というと暗いイメージがあるかもしれませんが、実際には心を落ち着けたり、相手に信頼感を与えたりといった効果を持った色。
他の色を邪魔せず、集中できる空間を作ることができるため、オフィスでも多用されています。
さらに灰色はバリエーション豊富なので、上手にグラデーションを作ることができると非常に上品な印象を与えることができます。
01まとめ
カラーマーケティングは、消費者の感情や行動に大きな影響を与えるため、非常に興味深いテーマです。
色は単なるデザイン要素ではなく、購買意欲を高めたり、ブランドの印象を形成したりする重要な役割を果たします。
ターゲットに合わせた配色を選ぶことで、より効果的にメッセージを伝え、消費者の心をつかむことができるでしょう。
色彩の心理的効果を理解することが、成功するマーケティング戦略の鍵となるでしょう。
この講座は!プロの監修を受けています!
講座のテキスト、問題集や添削課題と共に、プロの先生によって監修されています。
StudioAndante 先生
大阪市出身。家具売場の販売員として勤務する傍ら夜間専門学校に入学し、建築士資格を取得。
百貨店建装部・設計事務所・工務店勤務等を経て空間デザイン事務所「スタジオアンダンテ/竹ノ内美代子インテリアデザイン事務所」を設立。
80,000人以上が受講申し込みしている諒設計アーキテクトラーニングの通信講座
あなたも早速受講して、資格を取得しましょう!
一言で言えば、カラーマーケティングとは「色の持つ効果で販売を促進する」ということ。
色の持っている人間の心理や行動に関する影響力を研究する学問は「色彩心理学」と呼ばれますが、この色彩心理学を応用したものが「カラーマーケティング」。
カラーマーケティングは、集客アップや購買意欲アップ、回転率アップなどに役立てることができます。
02色がもたらす効果
どんな人でも、好きな色や嫌いな色があるものです。これは単なる好みというよりも、それぞれの色が身体と心に影響を与えているから。では、色は人間心理に対してどのような効果をもたらすのでしょうか。色の感情への効果は大きく二つに分けることができます。
2-1表現感情
「表現感情」とは、人によって異なる感情のこと。たとえば、「好きな色」「嫌いな色」というのはこの表現感情に当たります。
また、「似合う」「似合わない」というのもこの表現感情に相当するもの。
この表現感情は、人によって違いがあるというのが大きな特徴です。
2-2固有感情
一方「固有感情」は多くの人が共通して感じる感情効果のことを指しています。たとえば、赤やオレンジといった暖色系の色に対しては、多くの人が「暑い」「温かい」と感じるもの。逆に青などの寒色系の色に対しては、「寒い」「冷たい」といったイメージを持ちます。
このように、多くの人が共有できる色への感情が固有感情と呼ばれるもの。
表現感情の場合、人によって感じ方には個人差がありますが、固有感情は多くの人が共感することができるため、カラーマーケティングでは主に固有感情への効果が用いられます。
03色の働きと消費効果
それでは、実際のカラーマーケティングでは色はどのように用いられるのでしょうか。
3-1赤
赤は人間の感情に「興奮」や「刺激」をもたらす色。遠くからでも認識できるだけでなく、緊急性の高さをアピールすることもできます。
そのため「セール」「特売」などの場合に多く用いられるのが赤。
また、商品を陳列する場合、視線が集中しやすい高さの棚を「ゴールデンスペース」と呼ぶことがありますが、その場所に配置されるのが目に入りやすい赤い商品。
さらに赤い色を認識している間は時間の経過を早く感じやすいとも言われていることから、回転率を高めたい飲食店などで用いられることもあります。
3-2青
青は赤とは反対に、神経を鎮める効果があります。また「落ち着き」「信頼感」「知性」などを感じさせる色であることから、ビジネスでも用いられることが多い色。そのため、企業のロゴマークなどにも使用されることがあります。
また、「さわやかさ」や「清潔さ」を連想されることもあり、男性用の化粧品やスポーツ関連の商品にも使用されます。
このように青は様々な場面で使われることの多い色ですが、食欲を低下させる効果があるため飲食関係には不向き。さらに時間の経過を遅く感じさせてしまうため、回転率を上げたい場所にはあまり使用されません。
3-3黄
黄色も赤色と同様、興奮を呼び起こす色。楽しい気分を高め、注意喚起に用いられることもあるため、陳列の「ゴールデンスペース」や、ショーウインドーの目立つ場所に配置することで集客を高める効果もあります。
その他にも目につきやすいという特徴があり、看板などにも使用されます。特に赤色との相性もよいことから、二色を組み合わせることでさらに集客力を高める効果が期待できます。
ただし、工事現場などのフェンスにも使用されることがあるように「危険」を表す色でもあるため、使いすぎには注意が必要です。
3-4オレンジ
オレンジ色は赤や黄色と同じ系統の色ですが、興奮の度合いが柔らかいため、消費行動を喚起したいという場合に用いられることがあります。
特に食欲をアップさせる色でもあることから飲食関係には有効だと言われています。
ファッションアイテムなどの陳列でも、赤と黄色の中間に置くことでグラデーションが生まれるため、色数を抑えながらも目立たせたいという場合に便利です。
3-5緑
緑は緊張をやわらげ、精神的にリラックスできる効果があると言われています。また、視覚的な刺激も少ないため、癒しやリラクゼーションといった分野で使用されることも多い色。
さらに現代では「エコロジー」を意識させる効果にも注目が集まっているため、「環境や地球に優しい」といった企業イメージを伝えたい場合にも用いられます。
また、脳をリフレッシュさせる効果もあると言われているため、休憩スペースでも使用されています。
3-6紫
紫色は昔から高貴な身分の人しか身につけられない色として使用されてきました。そのため、神秘的で優雅なイメージを演出したいという場合にも最適。
特に美しさや感性との関連も深く、化粧品やブランドの高級感を高めたいというときに用いられます。
ただし、広い面積に使用すると、「品がない」といったイメージを与える可能性もあるため注意が必要です。
3-7ピンク
ピンクは若々しさや愛情、幸せといった感情を喚起する色。そのため、飲食店やテーマパーク、ファッションアイテム、雑貨など幅広い分野で使われています。
また、ピンクというと女性の色というイメージがありますが、目を引く力が強い色なので、男性向きの商品にもワンポイントとして用いられたり、陳列の目立つ場所に配置されることも少なくありません。
3-8白
白は「清潔」や「純粋」といったイメージを持っている色です。さらに空間を広く感じさせる効果もあるため、生活雑貨を扱うお店などの場合にはメインカラーとして使用されます。
ベーシックな商品や、定番商品に用いられることも多い色ですが、白自体は目立つ色ではないため、周辺に強い色を配置することで、白の効果をさらに引き立てることができます。
3-9黒
黒が象徴するのは高級感や落ち着きといったイメージ。そのため、高級な商品や富裕層向けのアイテムなどのマーケティングに用いられています。
その他にも都会的で洗練されているといったイメージもあるため、使われる機会が多い色です。
黒も白と同様、定番商品でも使われますが、こちらも周辺に強い色を配置することで、より商品を目立たせることができます。
ただし、白と異なり、黒を多用すると空間が重くなり、不安を感じる可能性もあるため、効果的に黒を使うためには、バランス感覚が必要になります。
3-10灰色
灰色というと暗いイメージがあるかもしれませんが、実際には心を落ち着けたり、相手に信頼感を与えたりといった効果を持った色。
他の色を邪魔せず、集中できる空間を作ることができるため、オフィスでも多用されています。
さらに灰色はバリエーション豊富なので、上手にグラデーションを作ることができると非常に上品な印象を与えることができます。
01まとめ
カラーマーケティングは、消費者の感情や行動に大きな影響を与えるため、非常に興味深いテーマです。
色は単なるデザイン要素ではなく、購買意欲を高めたり、ブランドの印象を形成したりする重要な役割を果たします。
ターゲットに合わせた配色を選ぶことで、より効果的にメッセージを伝え、消費者の心をつかむことができるでしょう。
色彩の心理的効果を理解することが、成功するマーケティング戦略の鍵となるでしょう。
この講座は!プロの監修を受けています!
講座のテキスト、問題集や添削課題と共に、プロの先生によって監修されています。
StudioAndante 先生
大阪市出身。家具売場の販売員として勤務する傍ら夜間専門学校に入学し、建築士資格を取得。
百貨店建装部・設計事務所・工務店勤務等を経て空間デザイン事務所「スタジオアンダンテ/竹ノ内美代子インテリアデザイン事務所」を設立。
80,000人以上が受講申し込みしている諒設計アーキテクトラーニングの通信講座
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2-1表現感情
「表現感情」とは、人によって異なる感情のこと。たとえば、「好きな色」「嫌いな色」というのはこの表現感情に当たります。
また、「似合う」「似合わない」というのもこの表現感情に相当するもの。
この表現感情は、人によって違いがあるというのが大きな特徴です。
2-2固有感情
一方「固有感情」は多くの人が共通して感じる感情効果のことを指しています。たとえば、赤やオレンジといった暖色系の色に対しては、多くの人が「暑い」「温かい」と感じるもの。逆に青などの寒色系の色に対しては、「寒い」「冷たい」といったイメージを持ちます。
このように、多くの人が共有できる色への感情が固有感情と呼ばれるもの。
表現感情の場合、人によって感じ方には個人差がありますが、固有感情は多くの人が共感することができるため、カラーマーケティングでは主に固有感情への効果が用いられます。
03色の働きと消費効果
それでは、実際のカラーマーケティングでは色はどのように用いられるのでしょうか。
3-1赤
赤は人間の感情に「興奮」や「刺激」をもたらす色。遠くからでも認識できるだけでなく、緊急性の高さをアピールすることもできます。
そのため「セール」「特売」などの場合に多く用いられるのが赤。
また、商品を陳列する場合、視線が集中しやすい高さの棚を「ゴールデンスペース」と呼ぶことがありますが、その場所に配置されるのが目に入りやすい赤い商品。
さらに赤い色を認識している間は時間の経過を早く感じやすいとも言われていることから、回転率を高めたい飲食店などで用いられることもあります。
3-2青
青は赤とは反対に、神経を鎮める効果があります。また「落ち着き」「信頼感」「知性」などを感じさせる色であることから、ビジネスでも用いられることが多い色。そのため、企業のロゴマークなどにも使用されることがあります。
また、「さわやかさ」や「清潔さ」を連想されることもあり、男性用の化粧品やスポーツ関連の商品にも使用されます。
このように青は様々な場面で使われることの多い色ですが、食欲を低下させる効果があるため飲食関係には不向き。さらに時間の経過を遅く感じさせてしまうため、回転率を上げたい場所にはあまり使用されません。
3-3黄
黄色も赤色と同様、興奮を呼び起こす色。楽しい気分を高め、注意喚起に用いられることもあるため、陳列の「ゴールデンスペース」や、ショーウインドーの目立つ場所に配置することで集客を高める効果もあります。
その他にも目につきやすいという特徴があり、看板などにも使用されます。特に赤色との相性もよいことから、二色を組み合わせることでさらに集客力を高める効果が期待できます。
ただし、工事現場などのフェンスにも使用されることがあるように「危険」を表す色でもあるため、使いすぎには注意が必要です。
3-4オレンジ
オレンジ色は赤や黄色と同じ系統の色ですが、興奮の度合いが柔らかいため、消費行動を喚起したいという場合に用いられることがあります。
特に食欲をアップさせる色でもあることから飲食関係には有効だと言われています。
ファッションアイテムなどの陳列でも、赤と黄色の中間に置くことでグラデーションが生まれるため、色数を抑えながらも目立たせたいという場合に便利です。
3-5緑
緑は緊張をやわらげ、精神的にリラックスできる効果があると言われています。また、視覚的な刺激も少ないため、癒しやリラクゼーションといった分野で使用されることも多い色。
さらに現代では「エコロジー」を意識させる効果にも注目が集まっているため、「環境や地球に優しい」といった企業イメージを伝えたい場合にも用いられます。
また、脳をリフレッシュさせる効果もあると言われているため、休憩スペースでも使用されています。
3-6紫
紫色は昔から高貴な身分の人しか身につけられない色として使用されてきました。そのため、神秘的で優雅なイメージを演出したいという場合にも最適。
特に美しさや感性との関連も深く、化粧品やブランドの高級感を高めたいというときに用いられます。
ただし、広い面積に使用すると、「品がない」といったイメージを与える可能性もあるため注意が必要です。
3-7ピンク
ピンクは若々しさや愛情、幸せといった感情を喚起する色。そのため、飲食店やテーマパーク、ファッションアイテム、雑貨など幅広い分野で使われています。
また、ピンクというと女性の色というイメージがありますが、目を引く力が強い色なので、男性向きの商品にもワンポイントとして用いられたり、陳列の目立つ場所に配置されることも少なくありません。
3-8白
白は「清潔」や「純粋」といったイメージを持っている色です。さらに空間を広く感じさせる効果もあるため、生活雑貨を扱うお店などの場合にはメインカラーとして使用されます。
ベーシックな商品や、定番商品に用いられることも多い色ですが、白自体は目立つ色ではないため、周辺に強い色を配置することで、白の効果をさらに引き立てることができます。
3-9黒
黒が象徴するのは高級感や落ち着きといったイメージ。そのため、高級な商品や富裕層向けのアイテムなどのマーケティングに用いられています。
その他にも都会的で洗練されているといったイメージもあるため、使われる機会が多い色です。
黒も白と同様、定番商品でも使われますが、こちらも周辺に強い色を配置することで、より商品を目立たせることができます。
ただし、白と異なり、黒を多用すると空間が重くなり、不安を感じる可能性もあるため、効果的に黒を使うためには、バランス感覚が必要になります。
3-10灰色
灰色というと暗いイメージがあるかもしれませんが、実際には心を落ち着けたり、相手に信頼感を与えたりといった効果を持った色。
他の色を邪魔せず、集中できる空間を作ることができるため、オフィスでも多用されています。
さらに灰色はバリエーション豊富なので、上手にグラデーションを作ることができると非常に上品な印象を与えることができます。
01まとめ
カラーマーケティングは、消費者の感情や行動に大きな影響を与えるため、非常に興味深いテーマです。
色は単なるデザイン要素ではなく、購買意欲を高めたり、ブランドの印象を形成したりする重要な役割を果たします。
ターゲットに合わせた配色を選ぶことで、より効果的にメッセージを伝え、消費者の心をつかむことができるでしょう。
色彩の心理的効果を理解することが、成功するマーケティング戦略の鍵となるでしょう。
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StudioAndante 先生
大阪市出身。家具売場の販売員として勤務する傍ら夜間専門学校に入学し、建築士資格を取得。
百貨店建装部・設計事務所・工務店勤務等を経て空間デザイン事務所「スタジオアンダンテ/竹ノ内美代子インテリアデザイン事務所」を設立。
80,000人以上が受講申し込みしている諒設計アーキテクトラーニングの通信講座
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3-1赤
赤は人間の感情に「興奮」や「刺激」をもたらす色。遠くからでも認識できるだけでなく、緊急性の高さをアピールすることもできます。
そのため「セール」「特売」などの場合に多く用いられるのが赤。
また、商品を陳列する場合、視線が集中しやすい高さの棚を「ゴールデンスペース」と呼ぶことがありますが、その場所に配置されるのが目に入りやすい赤い商品。
さらに赤い色を認識している間は時間の経過を早く感じやすいとも言われていることから、回転率を高めたい飲食店などで用いられることもあります。
3-2青
青は赤とは反対に、神経を鎮める効果があります。また「落ち着き」「信頼感」「知性」などを感じさせる色であることから、ビジネスでも用いられることが多い色。そのため、企業のロゴマークなどにも使用されることがあります。
また、「さわやかさ」や「清潔さ」を連想されることもあり、男性用の化粧品やスポーツ関連の商品にも使用されます。
このように青は様々な場面で使われることの多い色ですが、食欲を低下させる効果があるため飲食関係には不向き。さらに時間の経過を遅く感じさせてしまうため、回転率を上げたい場所にはあまり使用されません。
3-3黄
黄色も赤色と同様、興奮を呼び起こす色。楽しい気分を高め、注意喚起に用いられることもあるため、陳列の「ゴールデンスペース」や、ショーウインドーの目立つ場所に配置することで集客を高める効果もあります。
その他にも目につきやすいという特徴があり、看板などにも使用されます。特に赤色との相性もよいことから、二色を組み合わせることでさらに集客力を高める効果が期待できます。
ただし、工事現場などのフェンスにも使用されることがあるように「危険」を表す色でもあるため、使いすぎには注意が必要です。
3-4オレンジ
オレンジ色は赤や黄色と同じ系統の色ですが、興奮の度合いが柔らかいため、消費行動を喚起したいという場合に用いられることがあります。
特に食欲をアップさせる色でもあることから飲食関係には有効だと言われています。
ファッションアイテムなどの陳列でも、赤と黄色の中間に置くことでグラデーションが生まれるため、色数を抑えながらも目立たせたいという場合に便利です。
3-5緑
緑は緊張をやわらげ、精神的にリラックスできる効果があると言われています。また、視覚的な刺激も少ないため、癒しやリラクゼーションといった分野で使用されることも多い色。
さらに現代では「エコロジー」を意識させる効果にも注目が集まっているため、「環境や地球に優しい」といった企業イメージを伝えたい場合にも用いられます。
また、脳をリフレッシュさせる効果もあると言われているため、休憩スペースでも使用されています。
3-6紫
紫色は昔から高貴な身分の人しか身につけられない色として使用されてきました。そのため、神秘的で優雅なイメージを演出したいという場合にも最適。
特に美しさや感性との関連も深く、化粧品やブランドの高級感を高めたいというときに用いられます。
ただし、広い面積に使用すると、「品がない」といったイメージを与える可能性もあるため注意が必要です。
3-7ピンク
ピンクは若々しさや愛情、幸せといった感情を喚起する色。そのため、飲食店やテーマパーク、ファッションアイテム、雑貨など幅広い分野で使われています。
また、ピンクというと女性の色というイメージがありますが、目を引く力が強い色なので、男性向きの商品にもワンポイントとして用いられたり、陳列の目立つ場所に配置されることも少なくありません。
3-8白
白は「清潔」や「純粋」といったイメージを持っている色です。さらに空間を広く感じさせる効果もあるため、生活雑貨を扱うお店などの場合にはメインカラーとして使用されます。
ベーシックな商品や、定番商品に用いられることも多い色ですが、白自体は目立つ色ではないため、周辺に強い色を配置することで、白の効果をさらに引き立てることができます。
3-9黒
黒が象徴するのは高級感や落ち着きといったイメージ。そのため、高級な商品や富裕層向けのアイテムなどのマーケティングに用いられています。
その他にも都会的で洗練されているといったイメージもあるため、使われる機会が多い色です。
黒も白と同様、定番商品でも使われますが、こちらも周辺に強い色を配置することで、より商品を目立たせることができます。
ただし、白と異なり、黒を多用すると空間が重くなり、不安を感じる可能性もあるため、効果的に黒を使うためには、バランス感覚が必要になります。
3-10灰色
灰色というと暗いイメージがあるかもしれませんが、実際には心を落ち着けたり、相手に信頼感を与えたりといった効果を持った色。
他の色を邪魔せず、集中できる空間を作ることができるため、オフィスでも多用されています。
さらに灰色はバリエーション豊富なので、上手にグラデーションを作ることができると非常に上品な印象を与えることができます。
01まとめ
この講座は!プロの監修を受けています!
百貨店建装部・設計事務所・工務店勤務等を経て空間デザイン事務所「スタジオアンダンテ/竹ノ内美代子インテリアデザイン事務所」を設立。