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ファッションデザイナー

説明できる?スタイリングとコーディネートの違いとは

ファッション業界で働いていると「コーディネート」や「スタイリング」という言葉をよく耳にすることがあります。一般の人でも、ファッションに興味があれば知っている人の多いこれらの言葉ですが、どう違うのか説明しろと言われるとなかなか難しいものです。それでは、実際には「コーディネート」と「スタイリング」にはどのような違いがあるのでしょうか。今回は混同することの多い「コーディネート」と「スタイリング」の違いについてご紹介します。

説明できる?スタイリングとコーディネートの違いとは
目次

01スタイリングの意味とは?

ファッションをスタイリングする」「ファッションをコーディネートする」というのはほとんど同じ意味のようにも思えます。実際、ファッション雑誌などでも「スタイリング」と「コーディネート」がほとんど同じ意味で使われていることもあります。
まず、「スタイリング」という言葉についてみていきましょう。
「スタイリング」とは、元々は「スタイル」から派生した言葉で、正確には「スタイルを形づくる」という意味があります。そこからファッション・髪型を整えるといった形で使われることもあります。
たとえば、美容室で整髪料などのことを「スタイリング剤」と呼ぶこともありますが、これも乱れていたり、普段の形になっていたりという髪型を整えて、きれいな形を作るものという意味。
そのため、スタイリングというときには、「元の形をきれいにする」と考えることができます。

02スタイリングとコーディネートの違い

それでは、「スタイリング」と「コーディネート」はどのように違うのでしょうか。

2-1スタイリングとコーディネートの違い

その違いを考える前に、まずは「コーディネート」という言葉について見ていきましょう。
「コーディネート」とは、もともとは「物事を調整する、まとめる」といった意味のある言葉です。そのため、ファッションの「コーディネート」はファッションの以外でも「フードコーディネーター」や「ブライダルコーディネーター」といった形で頻繁に使われます。また、国際会議などでも「コーディネーター」という言葉は使用され、この場合には「異なる意見を取りまとめて調整する役割」と解釈されます。
このように、「コーディネート」は「様々なものを揃えてバランスを取る」といった言葉であると考えることができます。
それでは、ファッションの世界で「コーディネート」といえばどのようなことを指しているのでしょうか。
ファッションの世界でいう「コーディネート」は、衣装やアクセサリー、小物、ベルト、靴などのアイテムを持ち寄り、バランスのよい状態に整えること。それぞれのアイテムがどれほどセンスのよいものだったとしても、色や柄、季節感などが合わなければ、ちぐはぐな印象になってしまったり、雑然と見えてしまったりすることは珍しくありません。つまり、「コーディネート」は、数多いファッションアイテムの中から、ベストなセレクトを見つける仕事ということができます。
それでは、ファッション業界では「コーディネート」と「スタイリング」はどのような違いがあるのでしょうか。
たとえば、スカートにシャツというシンプルなファッションを求められる場合、まず必要になるのはどのようなスカートやシャツをチョイスするかということ。色や素材、柄、季節感、シルエットなど、ファッションアイテムは様々な要素で構成されています。さらにファッションにはTPOや相手に与える印象も非常に重要。そのため、その服をどのような場所で、どのような目的(どのような印象を、どのような相手に与えたいか)といった要素も考える必要があります。
それらの要素を考えて、多くのアイテムの中から必要なものを選び、揃えるのがファッションの業界でいう「コーディネート」です。
そして、そこから必要になるのが「スタイリング」です。
すでに説明したように、「スタイリング」は元の状態を美しく整えるという行為を意味しています。
先ほどのスカートとシャツを例に取りましょう。スカートとシャツを合わせて身につけたとき、同じスカートとシャツであっても、その着こなしは人それぞれ。たとえばシャツの襟は立てるか寝かせるか、ボタンはどこまで外すか、袖はそのままにするかロールアップするかなど、ちょっとした違いで、人に与える印象はまったく異なります。
それに加えて、スカートとシャツだけでなく、実際に身につけるときには靴やベルト、バッグ、アクセサリーといったものも必要になります。
靴を選ぶときにも、ブーツかサンダルかを選ぶにも、どのようなイメージや印象を相手に与えたいかによって異なります。そのほか、スカーフはつけるか外すか、巻き方はどうするか、ジャケットは羽織るかどうか、そして髪型はどうするかなど、スカートとシャツということは決まっていても、そこから先に考えなければいけないことは山のようにあります。
それらをひとつひとつ解決していくのが「スタイリング」です。
言い換えれば、ネットショッピングのカタログ写真を見て、それを並べてどれにしようかと購入する商品を選ぶのが「コーディネート」、それらが実際に手元に届いた後、それをどう着こなすかが「スタイリング」です。言い換えれば、コーディネートはものが止まっている状態、スタイリングは動いている状態ということもできます。
ファッションのコーディネートには、最新の流行や多くの服や色、素材に対する知識が必要になります。一方のスタイリングは、その服をどう見せたいか、どのように自分らしくするかを考えることということもできるでしょう。

2-2スタイリストとファッションコーディネーター

ファッション業界には「スタイリスト」という職業の他に「ファッションコーディネーター」と呼ばれる人たちも存在します。このふたつは非常に紛らわしいもので、「スタイリング」「コーディネート」の意味を知っていても混乱することがあります。
というのも、「スタイリング」と「コーディネート」の区別ができていれば、「スタイリストはスタイリングをする人」「ファッションコーディネーターはコーディネートをする人」と考えてしまいますが、実はこれは間違いです。
確かに「スタイリスト」はスタイリングをする仕事ですが、同時にアイテムを選び集めるコーディネートの仕事も同時に行います。
一方「ファッションコーディネーター」はアパレルブランドにおいて、マーケティングや購買傾向の分析、今後のブランド戦略や商品企画などを行う仕事のこと。たとえば、自社のブランドがどのような人たちに受け入れられるのか、世の中にはどのようなニーズがあり、それにブランドのイメージやカラーをどのように合わせていくか、また、さらに売り上げを伸ばすためにはどのような商品を開発すればよいのかといったことを考えるのがファッションコーディネーターです。
つまり、ファッションコーディネーターはファッション業界でいう「コーディネート」というよりは、もともとビジネス界で広く使われる「調整する役割」としての「コーディネーター」という意味合いが強い言葉です。
そのため、スタイリストがフリーランスなど個人で働いているのに対し、ファッションコーディネーターはアパレルメーカーやセレクトショップ、企画・開発会社などに勤務する社員が多く、それぞれの働く環境も自然と異なっています。

03まとめ

知れば知るほど面白くなってくる「コーディネート」と「スタイリング」。もちろん、ファッションにはどちらの存在も重要です。自分には「コーディネート」と「スタイリング」のどちらが得意なのかを考えてみるというのも、面白いかもしれませんね。

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講座のテキスト、問題集や添削課題と共に、プロの先生によって監修されています。
川口真依 先生
FANCTIQUES nail design運営
1986年生まれ。長崎県出身。化粧品業界からネイル業界へ転身。ネイルサロン オーナーネイリストとして活躍する中、ファッションとネイルを掛け合わせた独自のデザインセンスが多くの女性に共感を得ている。 fashion × nail のコンセプトをベースとしたネイルサロン『FANCTIQUES nail design』を運営。

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