エステサロンを開業するには?リンパケアセラピストの独立・開業の流れは?初期費用や注意点
自宅でリンパケアサロンを開業する際には、初期コストの削減や柔軟な働き方が可能になる反面、プライバシーの確保や安全性の維持、近隣とのトラブル回避といった課題にも対応する必要があります。
自宅というプライベートな空間をビジネスの場として活用するには、事前の準備と適切な対策が不可欠です。
女性の職業としても人気のリンパケアセラピスト。セラピストとして働いている人の中には将来自分で開業することを目指している方も多いかもしれません。では、実際にリンパケアセラピストとして開業する場合、どのようなことが必要なのでしょうか。また、費用はどの程度かかるのでしょうか。今回はリンパケアセラピストの開業についてご紹介します。
- 目次
- 1. エステサロン開業の基礎知識と資格要件
- 1-1. 資格なしでも始められるエステサロン経営
- 1-2. 資格が必要になるケースとは?
- 1-3. エステサロン開業に向けた具体的ステップ
- 1-4. 事業計画書の作成と資金確保のポイント
- 1-5. 理想の店舗を見つけるためのガイドライン
- 1-6. 開業に必要な許認可と行政手続きの流れ
- 1-7. マーケティング戦略の立案と実施方法
- 2. エステサロン開業後の運営と成功の秘訣
- 2-1. 顧客の心を掴む施術メニューの設計
- 2-2. ターゲット層に合った値段設定の考え方
- 2-3. 収支管理の基本とコスト削減のコツ
- 2-4. 開業後に注意すべきポイントとリスク管理
- 2-5. 個人情報の取り扱いと公開のリスク
- 2-6. 高額な機材購入を避けるための工夫
- 3. エステサロン開業費用を抑えるための実践方法
- 3-1. 自宅を活用したサロン開業のメリットとデメリット
- 3-2. 自宅サロンの初期費用を最小限に抑える方法
- 3-3. 補助金や助成金を賢く活用する方法
- 3-4. 無料集客ツールを使った宣伝活動のすすめ
- 4. リンパケアセラピストとしての独立開業の道
- 4-1. リンパケアサロンの開業準備と必要な知識
- 4-2. 開業スタイルの選定とその影響
- 4-3. 設備・備品の選び方と初期費用の見積もり
- 4-4. スタッフ確保と人材管理の重要性
- 4-5. 法律遵守と適切な手続きの重要性
- 4-6. 法的手続きと必要書類の準備方法
- 5. 自宅でリンパケアサロンを開業する際の重要ポイント
- 5-1. 自宅サロン開業時のメリットと留意点
- 5-2. プライバシー保護と安全対策の徹底
- 5-3. 近隣トラブルを避けるためのコミュニケーション術
- 6. リンパケアセラピストとして独立・開業するには?
- 6-1. 開業するのに資格は必要ない
- 6-2. サロン勤務などで知識と技術を磨いてから開業したほうがよい
- 6-3. 経営ノウハウも必要となる
- 7. リンパケアサロン開業の手順
- 7-1. 開業スタイルを決める
- 7-2. 必要な設備・備品を揃える
- 7-3. 集客
- 7-4. 法的手続き
- 8. リンパケアサロンの開業スタイルと初期費用
- 8-1. 共通して初期広告宣伝費が必要
- 8-2. 自宅開業(おうちサロン)
- 8-3. 出張、訪問専門
- 8-4. マンションやアパートを借りて開業
- 8-5. 店舗用物件を借りて開業
- 9. リンパケアサロンを自宅で開業する場合の注意点
- 9-1. 営業が許可されているかどうか
- 9-2. 薬事法にも注意
- 9-3. 資格をとってすぐ開業するのは危険
- 10. リンパセラピストとして独立・開業するには?
- 10-1. 必ずしも資格は必要ない
- 10-2. 知識と技術を身につけ経験を積む
- 10-3. 経営ノウハウを学ぶ
- 11. リンパケアサロンの開業の流れ
- 11-1. 1.開業スタイルや立地を決める
- 11-2. 2.施術内容やサービスを決める
- 11-3. 3.資金計画や備品準備をする
- 11-4. 4.集客をする
- 11-5. 5.法的手続きを行う
- 12. リンパケアサロン開業の初期費用
- 12-1. 自宅サロン
- 12-2. 出張・訪問サロン
- 12-3. テナントサロン
- 12-4. レンタルサロン
- 12-5. フランチャイズ加盟店
- 13. リンパケアサロンの運営資金の目安
- 14. リンパケアサロン開業のメリット
- 14-1. 自分の好きなサロンにできる
- 14-2. 低リスクで開業できる
- 14-3. 利益を出しやすい
- 14-4. 顧客とのコミュニケーションが密になる
- 15. リンパケアサロン開業のデメリット
- 15-1. 業務負担が大きい
- 15-2. 利益に限界がある
- 15-3. 競合が多い
- 16. リンパケアサロン開業の注意点
- 16-1. 営業許可がされているか確認する
- 16-2. 薬事法に関する知識も必要
- 16-3. 開業するタイミングを見極める
- 17. まとめ
01エステサロン開業の基礎知識と資格要件
エステサロンは、美容やリラクゼーションを提供する場であり、顧客に高い満足度を与えることが求められます。
そのため、経営者としての知識や資格の有無についても、開業前にしっかりと確認する必要があります。
1-1資格なしでも始められるエステサロン経営
エステサロンの開業において、必ずしも資格が必要というわけではありません。
これは多くの人にとって魅力的な点であり、美容業界に興味があるけれど、資格を持っていない人でも挑戦しやすいフィールドです。
しかし、資格がなくても成功するためには、特定の条件や準備が不可欠です。
資格が必要になるケースとは?
資格がなくても開業可能なエステサロンですが、場合によっては資格が必要となることがあります。
例えば、特定の施術や使用する機器によっては、法的に資格が求められる場合があります。
また、顧客に対して信頼を得るために、資格を取得しておくことがビジネスに有利に働くこともあります。
こうした資格取得の必要性を理解し、自分の目指すサロンの方向性に合わせて検討することが重要です。
1-2エステサロン開業に向けた具体的ステップ
エステサロンを開業するためには、計画的かつ段階的に準備を進めることが求められます。
事業計画の立案から資金の確保、店舗選定、許認可取得、マーケティング活動まで、多岐にわたるステップを踏む必要があります。
ここでは、その具体的な手順について詳しく解説します。
事業計画書の作成と資金確保のポイント
エステサロンの開業において、最初に行うべきステップは事業計画書の作成です。
事業計画書は、開業後のビジョンや目標を明確にし、経営の方向性を示すための重要なドキュメントです。
この計画書には、ターゲットとする顧客層や提供するサービスの内容、収支計画などが含まれます。
事業計画書を基に、必要な資金を確保するための準備が進められます。
自己資金だけでなく、金融機関からの融資や投資家からの資金調達を検討することもあります。
計画的に資金を確保し、開業準備を進めることが、成功への第一歩です。
理想の店舗を見つけるためのガイドライン
エステサロンの成功には、適切な店舗の選定が不可欠です。
店舗の立地や設備は、顧客の満足度に直結します。
理想的な店舗を見つけるためには、ターゲットとする顧客層の動線や周辺環境、競合状況をしっかりとリサーチすることが重要です。
また、店舗の広さや設備投資にかかるコストも考慮しながら、最適な物件を選ぶ必要があります。
店舗選びにおいては、賃貸契約やリース条件なども慎重に確認し、長期的に安定した運営が可能な物件を選ぶことが求められます。
開業に必要な許認可と行政手続きの流れ
エステサロンを開業する際には、必要な許認可を取得し、行政手続きを適切に進めることが不可欠です。
具体的には、保健所の許可や美容業の登録が求められることがあります。
また、消防法や労働法に基づく各種手続きも必要となる場合があります。
これらの許認可や手続きは、開業前に余裕を持って進めることが重要です。
手続きが遅れると、開業予定日に影響を与える可能性があるため、スケジュール管理を徹底し、スムーズに進行させることが求められます。
マーケティング戦略の立案と実施方法
開業後に顧客を集めるためには、効果的なマーケティング戦略が必要です。
特にエステサロンは競争が激しい業界であるため、独自の魅力を打ち出し、ターゲット層にリーチすることが求められます。
マーケティング戦略の立案においては、まずターゲットとする顧客層を明確にし、そのニーズに合ったサービスを提供することが重要です。
さらに、SNSやウェブサイトを活用したオンラインマーケティングや、地域に根ざしたオフラインプロモーションを組み合わせることで、効果的な集客が可能になります。
マーケティング活動は、開業前からスタートさせ、継続的に実施することで、安定した顧客基盤を築けます。
02エステサロン開業後の運営と成功の秘訣
開業の第一歩を踏み出した後も、継続的にサービスの質を高め、収益を確保するための戦略を考える必要があります。
ここでは、エステサロンの運営を成功に導くための具体的な秘訣について詳しく解説していきます。
2-1顧客の心を掴む施術メニューの設計
サロンの成功には、顧客の心を捉える施術メニューの設計が重要な要素となります。
競合との差別化を図り、リピーターを増やすためには、ターゲット層に合った施術内容と価格設定が求められます。
次に、効果的なメニュー設計のために考慮すべきポイントを詳しく解説します。
ターゲット層に合った値段設定の考え方
施術メニューの価格設定は、ターゲットとする顧客層のニーズと予算に応じて決定する必要があります。
例えば、若年層をターゲットとする場合は、比較的手頃な価格設定が求められます。
一方、ラグジュアリーなサービスを提供するサロンでは、高価格帯のメニューが適しています。
市場調査を行い、競合の価格設定を分析した上で、独自の価値を提供できる価格帯を見つけることが成功のポイントです。
価格設定においては、コストと利益のバランスを保つことも重要です。
顧客にとって魅力的でありながら、サロン側にとっても十分な利益を確保できるような価格設定を目指しましょう。
収支管理の基本とコスト削減のコツ
サロンの運営を安定させるためには、収支管理が欠かせません。
収入と支出を正確に把握し、利益を確保するための計画を立てることが求められます。
まずは、毎月の収入と支出を一覧化し、無駄なコストを削減する方法を見つけましょう。
例えば、仕入れ先の見直しや光熱費の節約、必要以上の在庫を抱えないことなどが、コスト削減に効果的です。
また、サービス内容の見直しや料金プランの再構築も、収益性を高めるための重要なステップです。
効率的な収支管理を実現することで、長期的に安定した経営が可能になります。
2-2開業後に注意すべきポイントとリスク管理
エステサロンを成功させるためには、運営におけるリスクを適切に管理することも必要です。
特に個人情報の取り扱いや設備投資に関するリスクは、サロンの評判や経営に直接影響を与えるため、慎重に対応する必要があります。
ここでは、これらのリスクに対処するためのポイントを詳しく解説します。
個人情報の取り扱いと公開のリスク
エステサロンでは、顧客の個人情報を扱う機会が多く、これを適切に管理することが求められます。
個人情報が漏洩した場合、顧客の信頼を失うだけでなく、法的なトラブルに発展する可能性もあります。
そのため、個人情報保護法に基づいた管理体制を整え、必要な情報のみを収集し、厳重に保管することが重要です。
また、サロンの宣伝活動においても、顧客の個人情報を無断で使用することは避けるべきです。
顧客のプライバシーを尊重し、事前に許可を得た上で、口コミやレビューを公開するようにしましょう。
個人情報の管理においては、慎重さが求められます。
高額な機材購入を避けるための工夫
エステサロンでは、施術に使用する機材が重要な役割を果たしますが、必ずしも高額な機材を購入する必要はありません。
特に開業初期の段階では、必要最低限の機材を揃え、コストを抑えることが賢明です。
まずは、サロンのコンセプトや提供するサービスに合った機材を選定し、徐々に設備を充実させていくことを考慮しましょう。
中古機材の利用やリース契約を活用することで、初期投資を抑えることも可能です。
これにより、サロンの運営資金を効率的に活用し、必要なタイミングで機材をアップグレードできます。
高額な機材に頼らず、工夫を凝らした経営が成功への道となります。
03エステサロン開業費用を抑えるための実践方法
特に初期投資を抑えることで、資金繰りを楽にし、長期的な経営の安定を図れます。
ここでは、エステサロン開業費用を抑えるための具体的な実践方法について、いくつかの視点から詳しく解説します。
3-1自宅を活用したサロン開業のメリットとデメリット
自宅を活用してエステサロンを開業することは、初期費用を抑えるための効果的な方法の一つです。
しかし、メリットとデメリットの両方を理解しておくことが重要です。
ここでは、自宅サロンの開業に伴う利点と課題について詳しく解説していきます。
自宅サロンの初期費用を最小限に抑える方法
自宅サロンの最大のメリットは、店舗を借りる必要がないため、家賃や敷金礼金といった初期費用を大幅に削減できる点です。
これにより、必要な機材や消耗品に予算を集中させることが可能です。
さらに、インテリアや設備も自宅の一部を活用することで、新たに購入する必要がなくなり、コストを抑えられます。
初期費用を最小限に抑えるためには、まず、既存の家具やインテリアを最大限に活用することが効果的です。
また、必要な設備や機材も、中古品やレンタルを活用することで、コストをさらに削減できます。
自宅の一部を改装する際も、DIYで可能な部分を自分で手掛けることで、費用を抑える工夫が求められます。
3-2補助金や助成金を賢く活用する方法
エステサロンの開業費用を抑えるためには、補助金や助成金を賢く活用することも重要です。
これらの資金援助は、特に初期投資がかさむ開業時には大きな助けとなります。
ここでは、どのように補助金や助成金を活用するかについて詳しく解説します。
無料集客ツールを使った宣伝活動のすすめ
補助金や助成金の活用だけでなく、無料の集客ツールを使った宣伝活動も、費用を抑えるための有効な手段です。
インターネットやSNSを活用することで、広告費をかけずに多くの潜在顧客にアプローチすることが可能です。
例えば、InstagramやFacebookなどのSNSを利用して、施術のビフォーアフターの写真やキャンペーン情報を発信することで、効果的に集客ができます。
また、Googleマイビジネスを活用して、サロンの所在地や営業時間、レビューを無料で掲載することも、検索エンジンからの集客につながります。
こうしたツールを駆使することで、広告費を削減しながら効果的な宣伝活動が可能となります。
04リンパケアセラピストとしての独立開業の道
リンパケアサロンの開業は、他のエステや美容サロンと同様に、適切なプランニングと戦略が必要です。
ここでは、独立開業に向けた具体的なステップや重要なポイントについて詳しく解説します。
4-1リンパケアサロンの開業準備と必要な知識
リンパケアサロンの開業には、適切な準備と深い知識が求められます。
これは、セラピスト自身が持つ技術やサービスの質に直接関わるため、事前にしっかりと学び、準備を整えることが重要です。
ここでは、開業準備において特に重視すべきポイントをいくつか取り上げます。
開業スタイルの選定とその影響
リンパケアサロンを開業する際、最初に考慮すべきは、どのようなスタイルで開業するかです。
例えば、自宅サロン、出張サービス、テナントを借りての開業など、いくつかの選択肢があります。
それぞれのスタイルには、メリットとデメリットが存在し、ターゲットとする顧客層や予算に応じて最適な選択をすることが求められます。
開業スタイルの選定は、サロンの運営に直接影響を与えるポイントです。
例えば、自宅サロンの場合、初期投資が少なくて済む一方、プライバシーやプロフェッショナルなイメージの維持が課題となることがあります。
一方、テナントを借りての開業では、コストがかかる反面、集客力のある立地を選べば、ビジネスの拡大が期待できます。
このように、開業スタイルを慎重に選定することで、サロンの成功に近づけます。
設備・備品の選び方と初期費用の見積もり
リンパケアサロンの開業に必要な設備や備品の選定も、非常に重要なステップです。
施術ベッドやマッサージオイル、タオル類など、施術に必要な道具はもちろん、サロンの雰囲気を演出するインテリアも考慮に入れる必要があります。
これらの選定には、予算内で品質を確保するための慎重な判断が求められます。
初期費用の見積もりを行う際には、設備や備品の購入費用に加え、インテリアの費用、また万が一のための予備費も考慮することが大切です。
質の高い設備や備品を揃えることは、顧客満足度を高め、リピート率を向上させるためにも欠かせません。
初期費用を無理なく抑える一方で、必要な投資は惜しまないことが成功の鍵となります。
スタッフ確保と人材管理の重要性
サロンを拡大し、多くの顧客に対応するためには、優れたスタッフの確保と適切な人材管理が必要不可欠です。
スタッフの確保は、サロンの規模やサービス内容に応じて計画的に行う必要があります。
また、スタッフが持つ技術力や接客スキルがサロン全体の評判に直結するため、人材育成も重要な要素となります。
人材管理においては、スタッフ同士のコミュニケーションやモチベーションの維持が大切です。
定期的な技術研修やミーティングを通じて、スタッフのスキルアップを図りながら、良好な職場環境を整えることが求められます。
これにより、サロン全体のサービスの質が向上し、顧客満足度も向上します。
4-2法律遵守と適切な手続きの重要性
リンパケアサロンを運営する際には、法律を遵守し、適切な手続きを踏むことが必須です。
法律違反はサロンの信用を失うだけでなく、罰則を受けるリスクもあるため、注意が必要です。
ここでは、開業にあたって必要となる法的手続きや書類の準備について詳しく解説します。
法的手続きと必要書類の準備方法
リンパケアサロンを開業する際には、いくつかの法的手続きが必要です。
まず、開業届の提出や事業所登録など、基本的な手続きはもちろん、業種に応じて必要な許認可を取得することが求められます。
また、スタッフを雇用する場合は、労働基準法に基づく手続きも行う必要があります。
必要書類の準備においては、開業計画書や資金計画書、賃貸契約書など、事前に揃えるべき書類が多岐にわたります。
これらの書類をしっかりと整備し、提出期限を守って申請を行うことで、スムーズな開業が可能です。
また、法律に基づく適切な運営を行うことで、サロンの信用を高め、顧客からの信頼を得られます。
05自宅でリンパケアサロンを開業する際の重要ポイント
自宅というプライベートな空間をビジネスに転用することに伴う特有の課題に対処するためには、事前にしっかりと準備を行い、適切な対策を講じることが重要です。
ここでは、自宅でサロンを開業する際に押さえておくべき重要なポイントについて詳しく解説します。
5-1自宅サロン開業時のメリットと留意点
自宅でサロンを開業することには、コスト削減や自分のペースで仕事ができるといった多くのメリットがあります。
一方で、業務とプライベートの境界が曖昧になることや、近隣との関係に気を配る必要があるといった留意点も存在します。
ここでは、自宅サロンの開業におけるメリットと、それに伴う注意点について詳しく解説していきます。
プライバシー保護と安全対策の徹底
自宅サロンでは、プライバシーの保護と安全対策が非常に重要です。
自宅をビジネスの場として開放するため、個人情報の漏洩やセキュリティに対するリスクが増加します。
そのため、顧客のプライバシーを守り、自宅を安全な環境に保つための対策が必要です。
まず、サロンの予約システムや顧客管理においては、データの取り扱いに細心の注意を払い、個人情報を厳重に管理することが求められます。
また、防犯カメラの設置や玄関周りのセキュリティ強化といった物理的な対策も効果的です。
さらに、初めての顧客には身元確認を行い、信頼できる顧客のみを受け入れることで、トラブルを未然に防げます。
近隣トラブルを避けるためのコミュニケーション術
自宅サロンを開業する際には、近隣との良好な関係を維持することが非常に重要です。
特に、顧客の出入りや騒音が原因で近隣住民とのトラブルが発生する可能性があるため、事前のコミュニケーションが不可欠です。
まず、サロンの開業前には近隣に挨拶を行い、サロンの運営内容や営業時間について説明しておくことが重要です。
この際、騒音や交通の混雑などの懸念点についても、しっかりと話し合いを持ち、必要な配慮を行う旨を伝えると良いでしょう。
また、顧客の駐車スペースを確保することで、近隣住民に迷惑をかけないようにすることも大切です。
さらに、定期的に近隣住民とコミュニケーションを取り、何か問題が発生した場合は迅速に対応する姿勢を示すことが、信頼関係を築くための基本です。
こうした対応によって、近隣とのトラブルを未然に防ぎ、自宅サロンの運営を円滑に進めることが可能となります。
01リンパケアセラピストとして独立・開業するには?
技術を磨き、お客様からの人気を集めることで、自分でお店を持つことも夢ではないのがリンパケアセラピストの魅力。では、実際に独立・開業するためにはどのようなことが必要になるのでしょうか。
1-1開業するのに資格は必要ない
自分のお店を開業する場合、まず心配になるのが資格です。リンパケアセラピストとして働く場合には資格は必ず必要なわけではありません。では、お店を開業するためにはどうなのでしょうか。
結論から言えば、リンパケアセラピストとして開業する場合でも特別な資格は必要ありません。
ただし注意したいことは、お店のメニューや広告に「リンパマッサージ」という言葉はつかえないということ。
お店のメニューや広告、看板などに「マッサージ」という言葉を使うためには、「あん摩マッサージ指圧師」という資格を取得する必要があります。
あん摩マッサージ指圧師は国家資格で、国家試験に合格しなければ取得することはできません。法律では、あん摩やマッサージ、指圧を行うためにはこの資格を取得することが必要。
そのため、あん摩マッサージ指圧師の資格を取得していない場合には、「マッサージ」という言葉を使用することはできません。リンパケアセラピスト資格認定試験
1-2サロン勤務などで知識と技術を磨いてから開業したほうがよい
リンパケアセラピストとして働く場合でも、開業する場合でも、資格は必要ありません。そのため、初心者でもいきなり開業を行うことは可能です。
ただし、知識も技術も未熟な人が開業してもお客様を集めるのは難しいもの。そのため、まずはサロン勤務などで知識と技術などを身につけて開業したほうが無難です。
特にサロン勤務を経験しておくと、知識や技術だけでなく、お客様とのコミュニケーションの方法なども身につけられるもの。
勤務している間に人脈が生まれることもあるため、開業してからも有利になります。
また、リンパケアセラピストに関する資格を取得しておくと、お客様が信頼を抱きやすくなります。
しっかり準備を行ってから開業することがおすすめです。
1-3経営ノウハウも必要となる
リンパケアセラピストとして働く場合には、施術の知識や技術、お客様とのコミュニケーションが必要ですが、自分のサロンを開業する場合、さらにプラスアルファの知識が必要になります。
たとえば、どのような場所でお店をオープンして、どのような客層をターゲットにするのか。価格はどの程度なのか、必要経費と人件費にはどれぐらいの金額を当てるのかなど、経営ノウハウも非常に重要です。
もしリンパケアの知識と技術に自信があっても、経営ノウハウが不足している場合には、せっかく開業しても経営を続けられないという事態にも陥ってしまいます。そのため、リンパケアの施術に関する知識と技術だけでなく、経営に関する知識もしっかり身につける必要があります。
02リンパケアサロン開業の手順
リンパケアに限らず、自分でお店を始めるときには様々な準備が必要なもの。では自分でリンパケアのサロンを始めようと思ったときにはどのような手順で準備を進めればよいのでしょうか。
2-1開業スタイルを決める
自分でサロンを始めようと思ったとき、まず決める必要があるのが開業のスタイルです。
特に大切なのが、立地。どのような場所で開業するのかという点は、集客に関して大きく影響します。
また、同じエリアにリンパケアのサロンがあるという場合には、差別化を考える必要があります。競合相手がどのようなスタイルで開業しているのかを分析したうえで、自分のサロンの個性を出すための工夫を考えることが大切です。
2-2必要な設備・備品を揃える
サロンを始めるときには、様々な設備や備品が必要なもの。基本となるのは施術ベッドやタオル、シーツなどですが、欲しいと思ったものをなんでも揃えてしまうとあっという間に予算が不足することにもなってしまいます。
自分のお店がどのようなサービスを提供するのか、予想しているお客様の数はどの程度か、洗濯はどこで行うのかなどを考えた上で、必要なものを揃えていきましょう。
また、サロンの規模を大きくする場合には、スタッフも必要。施術を行うスタッフや事務、受付など、必要に応じて人材を確保することも必要です。
2-3集客
新規サロンをオープンするときにもっとも重要なのが集客です。集客には、サロンの立地やコンセプト、宣伝、広告など様々な工夫が必要になります。
もちろん、人とのつながりも重要なポイント。どれだけ優れた施術を提供しても、お客様に知られていなければお店を続けることはできません。あらかじめ、集客の準備についてもしっかり進めておきましょう。
2-4法的手続き
お店を始めるときには法的な手続きも重要です。リンパケアのサロンを始めるときには資格は必要ありませんが、税務署への開業届けは必要です。開業届けの提出を怠ると、納税のときに損をしてしまう可能性もあります。
また、自宅で行う個人サロンの場合や、所得が低い場合には開業届けは必要ありません。自分がどれに当てはまるのかもしっかり確認しておきましょう。
03リンパケアサロンの開業スタイルと初期費用
サロンを開業するとき、もっとも気になるのがお金の問題です。では、サロンを始めるときにはどのようなお金が必要になるのでしょうか。
3-1共通して初期広告宣伝費が必要
どのようなスタイルで開業する場合でも、集客のための広告宣伝費は必ず必要になります。もし広告や宣伝を行わない場合、新規のお客さんを獲得するのはかなり難しくなります。
これからサロンを始めようとしている人の中には、「開業すれば勝手にお客様が集まってくれる」と思い込んでいる方もいるかもしれませんが、実際には広告や宣伝なしに集客を行うことは非常にハードルが高いもの。
広告や宣伝の規模にもよりますが、ある程度の予算は確保しておきましょう。
3-2自宅開業(おうちサロン)
もし自宅のスペースに余裕がある場合、自宅で開業する「おうちサロン」という方法がおすすめです。自宅でサロンを開業する場合にもタオルやシーツなどの備品は必要ですが、物件の賃料などは不要。そのため、かなり初期費用を抑えて開業することができます。
3-3出張、訪問専門
もし可能な限り初期費用を減らしたいという場合には、出張や訪問専門のサロンがおすすめです。出張や訪問専門の場合、ベッドやタオルなどはお客様のものを利用できるため、移動のための車があれば10万円を切る初期費用での開業が可能。
ただし、店舗がないためなかなかお客様に認知されにくいというのがデメリットです。
3-4マンションやアパートを借りて開業
もし自宅のスペースがない場合、マンションやアパートを借りて開業することがあります。
この場合、敷金や礼金、家賃などが必要で、物件や状態によるものの、家賃10万円ぐらいなら100万円程度の費用を考えておく必要があります。
また、設備や備品、内装、引っ越し費用なども必要です。
3-5店舗用物件を借りて開業
本格的な開業を行いたいという場合、店舗用の物件を借りて開業することになります。
店舗用の物件の場合、マンションやアパートよりも賃料(テナント料)は高め。さらに、保証金や敷金も割高です。物件によっては、家賃の10から15ヵ月分の保証金や敷金が必要となるケースも。たとえばテナント料が10万円程度の場合には200万円程度の費用が必要です。
もちろん、設備や備品、内装、広告宣伝などの費用も必要なので、かなりの初期費用が必要になります。
ただし、店舗用物件は立地がよい場合が多く、お客様にも信頼されやすいというのもメリット。
どのようなスタイルの開業を行うかは予算や希望と相談しながら無理をせず決めていくことが必要です。
04リンパケアサロンを自宅で開業する場合の注意点
経済的なメリットを考えて、最初は自宅でリンパケアサロンを開業したいという方も多いかもしれません。もし自宅でのサロン開業を行うときにはいくつか注意したいポイントがあります。
4-1営業が許可されているかどうか
自宅マンションでサロンを開業する場合、マンションの利用規約などでマンションでの営業が許可されているかどうかを確認しましょう。賃貸物件はもちろん、分譲のマンションでも、マンションの部屋を事務所にしたり、そこで開業を行ったりする場合、許可を得ることが重要。もし無許可での営業が発覚すると、周囲の住民とのトラブルに発展してしまうことがあります。
もし自宅マンションで開業する場合には、管理会社や管理組合などに問い合わせてみるとよいでしょう。
4-2薬事法にも注意
自宅で開業を行うとき、サロンで商品を販売することがあります。その場合には薬事法に関する知識も必要です。
もし海外から輸入した商品などを販売する場合、国内の薬事法に抵触すると、処罰される可能性もあります。
4-3資格をとってすぐ開業するのは危険
自宅開業の場合、店舗を構えるスタイルなどに比べると開業までのハードルは低いもの。ただし、自宅開業ではセラピストとしての知識・技術がダイレクトに集客に響くことがあります。もし施術の知識や技術が不足している場合、まったくお客様が来ないということにもなりかねません。
自宅での開業は低予算で始めることができますが、サロン勤務などで経験を積んでから自宅開業するのが理想的です。
01リンパセラピストとして独立・開業するには?
自分のサロンを開業することも、リンパケアセラピストの夢ですよね。
独立・開業を目指すためには、どんなことが必要なのでしょうか?
1-1必ずしも資格は必要ない
リンパケアセラピストとして独立・開業をするためには、必ず必要になる資格というのは特にありません。
正しい知識と技術があれば、リンパケアサロンとして開業や施術を行うことは可能です。
しかし、やはり資格を持っている方が知識と技術の証明になり、顧客からの信頼にも繋がります。
さらに注意すべき点は、お店の看板やメニューに「リンパマッサージ」という言葉は使えないことです。
実際に他人に施術するために、「マッサージ」という名称を使用するには「医師」もしくは「あん摩マッサージ指圧師」の国家資格が必要となります。
そのため、資格を取得せずに開業する場合は「リンパケア」という文言を使用しましょう。
1-2知識と技術を身につけ経験を積む
未経験でも開業すること自体は可能ですが、やはり実力が伴っていないうちは思うように運営できないリスクがあります。
まずはサロンに就職して知識と技術を身につけ、実務経験を十分に積むことが大切です。
先輩セラピストの技を見て学べたり、顧客とのコミュニケーション力が身についたりと開業に向けた自分のスキルアップになるでしょう。
また、勤務している間に自分を指名してくれる顧客がつけば、開業後の集客もスムーズになり安心できます。
1-3経営ノウハウを学ぶ
自分で独立・開業する場合、リンパケアの知識と技術にプラスして、経営ノウハウも身につけておきましょう。
経営の知識がないまま開業してしまうと、うまく運営できずに続けることが難しくなってしまう可能性もあります。
例えば、サロンをオープンする立地やターゲットとする客層、サービス内容、価格、経費など運営に関わる全てを自分で決定しなければなりません。
ノウハウがないとその判断が難しいため、事前にセミナーに参加したり実際にサロンを開業している人の話を聞いたりして経営に関する知識を学んでおく必要があります。
02リンパケアサロンの開業の流れ
リンパケアセラピストとしてサロンを開業するには、まず何から始めればよいのでしょうか。
独立・開業までにやるべきことを、手順に沿って解説していきます。
2-11.開業スタイルや立地を決める
初めに、リンパケアサロンの開業スタイルや立地を決めます。
自宅サロンなのかテナントを借りるのかなどの形態を決め、次にどこにオープンするのか場所を検討しましょう。
その際、人通りの多さやターゲット層の集めやすさ、ライバル店の有無、テナント料などを確認することが大切です。
開業する立地は直接集客に影響するので、慎重に決めたい部分になります。
ライバル店が存在する場合は差別化を図る必要があるため、そのサロンがどんなスタイルで運営しているのかを把握しておきましょう。
2-22.施術内容やサービスを決める
次にどんな施術をメインとするのか、他店と差別化するためのサービス内容などを検討します。
リンパケアサロンの中にも癒し・リラックスをメインとするサロンや、ツボ押し・指圧がメインのサロンなど様々です。
どのようなコンセプトにするかでサロンの方向性が決まるので、しっかりと考え独自性を出せるようにしましょう。
あまりにメニューが多いと何がメインなのか曖昧になってしまうので、顧客から見てどのような施術を行うサロンなのかがわかりやすい方が集客しやすいです。
サービス内容が決まったら、他店を参考にしながら適正な料金設定を検討してください。
2-33.資金計画や備品準備をする
開業スタイルが決まったら、それに合わせた備品の準備が必要です。
しっかりと事前に資金計画を立て、何にどのくらいお金をかけるのか決めましょう。
リンパケアサロンに必要な備品の例は、以下の通りです。
・施術用ベッド
・施術用チェア
・待合用チェアまたはソファ
・オイル
・シーツ
・タオル
・レジ
・パソコン
サロンの規模やサービス内容によって必要なものが異なるので、リストアップしてみてください。
2-44.集客をする
サロンをオープンするにあたって力を入れたいのは集客です。
どんなに素敵なお店でハイレベルな施術ができても、顧客がいなければ運営は成立しません。
集客はいかに効率的に低予算で行えるかがカギとなるので、ネットを活用するのがおすすめです。
サロンのホームページを作成したり、美容・エステ専門のポータルサイトに登録したりすると目につきやすいでしょう。
InstagramやXなどのSNSも最大限活用し、サロンの情報が伝わるように投稿することが重要です。
2-55.法的手続きを行う
新たに事業を始める際には、役所や税務署などで法的手続きが必要になります。
開業届や確定申告の際に有利になる青色申告承認申請書など、事前に確認しておきましょう。
開業届は、原則として事業を開始する1ヶ月以内に提出が必要です。
必要な法的手続きが済んでいないと、納税の際に損をしてしまう可能性もあります。
ただし自宅サロンや低所得の場合は必要ではないので、自分が該当するかどうかしっかり確認してください。
03リンパケアサロン開業の初期費用
リンパケアサロンを開業するには、どのくらい初期費用がかかるのか気になりますよね。
開業スタイルごとに特色や必要経費が異なるので、それぞれご紹介します。
3-1自宅サロン
自宅サロン開業にかかる初期費用の相場は、20~30万円ほどです。
自宅の一室が空いている場合は、揃えるものは備品のみなのでかなり費用が抑えられます。
物件の賃料などが発生しないので、資産が少なくても開業しやすいスタイルです。
しかし、住宅街など立地によっては集客が難しかったり生活感が出すぎてしまったりするため、工夫も必要になってきます。
さらに、自宅を増設したりリフォームしたりする必要がある場合は、もっと費用がかかるので注意しましょう。
新築で家を建てる予定がある場合は、初めからサロンを併設した間取りを組んでもらうこともできるので、検討してみてください。
3-2出張・訪問サロン
出張・訪問サロンの開業にかかる初期費用の相場は、5〜10万円ほどです。
移動手段は、公共交通機関を使って行ける範囲にするのか車を使うのかにもよりますが、店舗を持たないので賃料も内装費用もかからず備品のみの準備になります。
車を元々持っていれば問題ありませんが、購入する場合はもっとかかってきます。
初期費用をできる限り抑えたい人にはおすすめですが、店舗がない分認知されづらく集客が思うようにできないリスクも把握しておきましょう。
3-3テナントサロン
テナントサロンの開業にかかる初期費用の相場は、賃貸マンションで150〜200万円、貸店舗で300〜600万円ほどです。
最も一般的な運営スタイルで、人通りが多くにぎやかな駅前や商業ビル内などのテナントを借りれば目につきやすく集客がスムーズになります。
一方で好立地がゆえに賃料が高めに設定されていたり、敷金・礼金・内装工事費などで比較的高額な初期費用がかかることも否めません。
開業当初から顧客が集まりやすく利益を上げられるメリットもありますが、開業資金にどのくらい費用を割けるのかよく検討して決めましょう。
3-4レンタルサロン
レンタルサロンの開業にかかる初期費用の相場は、5〜10万円ほどです。
予約が入った日時を指定して施術スペースを借りる運営法で、店舗を持たずに必要な時だけ利用できるシステムです。
そのため、初期費用としては備品の準備のみとなり、あとはその都度レンタル料を支払う形となります。
レンタル料は立地によって差がありますが、だいたい1時間1,000円前後で月額契約では5〜15万円ほどが目安です。
すでにサロンとして利用できるスペースを借りるので、内装工事費などが一切かからず初期費用を大幅に抑えられるメリットがあります。
一方で新規顧客の集客が難しいデメリットもあるため、SNSなどを活用して認知される工夫が必要となるでしょう。
3-5フランチャイズ加盟店
フランチャイズ加盟店での開業にかかる初期費用の相場は、150〜200万円ほどです。
全国的に知名度の高い会社とフランチャイズ契約を交わして、サロンを運営するスタイルになります。
有名サロンの信頼度で集客しやすい点や、設備・宣伝・技術などにおいてサポートを受けられるところが魅力です。
その分、経営方針や施術内容などは本部に従う必要があり、自分の個性や好きなコンセプトなどは反映しづらいことを理解しておきましょう。
また、毎月売り上げの3〜5%、または月額3〜5万円ほど契約会社への支払いが必要になります。
04リンパケアサロンの運営資金の目安
リンパケアサロンを開業した後も、毎月の運営資金がかかってきます。
売り上げに対してどのくらいの割合を経費に充てられるのか、以下を参考にしてみてください。
・人件費:売り上げの40~50%
・賃貸料:売り上げの8~10%
・広告宣伝費:売り上げの5~10%
・消耗品費:売り上げの2〜5%
・光熱費:売り上げの2〜3%
個人サロンの場合は必要ありませんが、スタッフを雇う場合は人件費が最も多い割合を占めます。
逆に自分一人で運営していけばそれほど多くの費用がかからないので、リスクが少ないです。
賃料や備品などを決める際は、だいたいの売り上げを予測してその割合を算出してみてください。
05リンパケアサロン開業のメリット
独立・開業を夢見ていても、メリットがなければ一歩踏み出す勇気は湧きませんよね。
ここでは、リンパケアセラピストとしてサロンを開業するメリットをご紹介します。
5-1自分の好きなサロンにできる
やはり一番の魅力は、サロンのコンセプトやサービスを自分の好きなように決められる点ではないでしょうか。
すでにあるサロンに勤務する場合は、サロンごとの特色やサービス内容がすでに決まっているので、スタッフで足並みを揃えていく必要があります。
しかし開業する場合は、サロンの内観や外観を自分好みにデザインできたり、自分のやりたい施術を極められたりと、お店作りをする楽しさを感じられます。
大手サロンにはない個性が出せて0からサロンを育てられるので、愛着が湧きやりがいも何倍にも膨らみます。
5-2低リスクで開業できる
独立・開業を考えた時に、どうしてもリスクが不安要素になりますよね。
個人で営むサロンは小規模で済み、予算も比較的低価格で抑えられます。
自己資産が少ない場合でも、大きな貸付金なく低リスクで開業することも可能です。
例えば自宅サロンを開業する場合は、家賃や敷金・礼金などの支払いがないので備品の準備のみで済みます。
マンションの一室で開業する場合でも、小規模であれば内装費用が抑えられるでしょう。
初期投資が少なく始められることも、リンパケアサロン開業のメリットと言えます。
5-3利益を出しやすい
リンパケアサロンは施術というサービスの提供に当たるので、商品の買い入れや在庫を抱えるといったことがありません。
そのため、少ない運営費用でやりくりできることから利益を出しやすいというメリットがあります。
自宅サロンやレンタルサロンであれば毎月の家賃などの固定費もかからないので、最低限の出費のみでまかなえるでしょう。
スタッフを雇わず個人営業をする場合も、人件費をかけずに利益を増やすことが可能です。
5-4顧客とのコミュニケーションが密になる
小規模な個人サロンは顧客との距離が近く、信頼関係を築きやすいところもメリットの一つです。
自宅サロンやマンションの一室で開業する場合は、アットホームな空間でリラックスして施術を受けられます。
顧客の中には、セラピストに悩みを相談したり話を聞いてもらったりすることを望んでいる方も多いでしょう。
個人サロンの方がコミュニケーションが密に取れるので、一人一人のニーズや希望に沿ったサービスを提供できる点で大型サロンとの差別化を図ることができます。
06リンパケアサロン開業のデメリット
リンパケアサロンの開業を考える上で忘れてはならないのが、デメリットについてもしっかり把握しておくことです。
開業後に理想とのギャップを感じないよう、事前に理解しておきましょう。
6-1業務負担が大きい
自分で施術と経営の両方を行わなければならないので、業務負担はその分大きくなります。
限られた時間の中でうまく運営を回しながら施術もしっかりと行う必要があり、初めのうちは大変に感じるかもしれません。
また、個人サロンの場合は自分が働かなければ運営が成立しなくなってしまいます。
体調不調や怪我などで一時的に休業しなければならない状況になった際、どうするのかも事前に考えておく必要があります。
まずはそうならないためにも、自身の健康管理を徹底し適度に休息やストレス発散を行うようにしましょう。
6-2利益に限界がある
個人サロンや小規模サロンの場合、一日で施術できる人数には限りがあります。
そのため一日の売り上げには上限があり、大きな利益には繋がりにくいということも頭に入れておきましょう。
できるだけ利益を上げるためにも、個人サロンならではのメリットで差をつけリピーターを増やすことが大切です。
また、料金設定やオプション、グッズ販売などで工夫して売り上げを伸ばす方法も検討してみてください。
6-3競合が多い
メリットで挙げた低リスク低予算で開業できることから、新規参入が多い業種でもあります。
それによりライバル店が増えて、競合が多い可能性も高くなります。
開業前に競合店が近くにないか確認したり、ターゲット層がかぶらないようにしたりと検討が必要です。
また、自分の個性を最大限に活かしたサロン作りを心がけたり、他店にはない施術やサービスを取り入れたりして徹底的に差別化を図りましょう。
07リンパケアサロン開業の注意点
リンパケアサロンを開業する際、注意しておかなければならないことはどのような点でしょうか?
営業許可や法律など、必ず確認しておくべき事項についてまとめます。
7-1営業許可がされているか確認する
マンションの一室で開業する場合などは、利用規約で営業の許可がされているか確認しましょう。
賃貸物件や分譲マンションでは、事務所としての利用や営利目的での営業などが認められていなければ開業はできません。
無許可で勝手に開業してしまうと、発覚した際に管理会社や近隣住民とのトラブルに発展してしまいます。
必ず事前に管理会社に問い合わせをし、申請をしたり許可証をもらったりしてから始めてください。
7-2薬事法に関する知識も必要
リンパケアサロンを開業するだけであれば問題ありませんが、店頭でおすすめ商品を販売する場合には薬事法に関する知識が必要になります。
薬事法は、医薬品・医薬部外品・化粧品・医療機器・再生医療等製品が主な規制対象です。
もしサロン内で化粧品などを販売する際には、表示しなければならないことや使用できない表現などが定められています。
後々問題が起こらないよう、該当するかどうかしっかりと確認しておきましょう。
また、海外の輸入商品などを取り扱い、国内の薬事法に反している場合には処罰を受けてしまう可能性もあるので、十分に注意してください。
7-3開業するタイミングを見極める
リンパケアセラピストとして開業するハードルが低いゆえに、そのタイミングには注意が必要です。
例えば資格を取ったばかりで実務経験がない状態でいきなりサロンをオープンしてしまうと、何もノウハウがわからず続けられないという事態になりかねません。
個人サロンの経営は、自分の知識や技術が集客・売り上げに直接影響があります。
そのため、しっかりと実力をつけ自信を持ってサービスを提供できるようになるまで経験を積むことが大切です。
06まとめ
リンパケアセラピストとして独立・開業をする流れや、初期費用などについてご紹介しました。
開業を検討する際、まずは運営スタイルや主なサービス内容を決めるところからスタートしましょう。
それに合わせた資金計画や集客方法も同時に検討し、しっかりと見通しを持って進めることが重要になります。
今はリンパケアサロンの開業スタイルも様々なものが増えてきているので、自分に合ったスタイルを見つけやすいでしょう。
また、メリットだけでなくデメリットや注意点についても確認し、対処法を把握しておく必要があります。
きちんと備えておけば理想のサロンを開業することができ、自分の好きなことや個性を活かした素敵な夢が実現できるはずです。
リンパケアセラピストの資格を取得したら、ぜひ独立・開業を視野に入れてスキルアップを図ってください。自宅でリンパケアサロンを開業することは、低コストでスタートでき、柔軟な働き方ができるという大きなメリットがあります。
しかしながら、プライバシーの保護や安全対策、近隣住民との良好な関係を維持するための努力が求められます。
成功するためには、事前にしっかりと準備を行い、適切な対策を講じることが不可欠です。
これにより、リスクを最小限に抑え、安心して自宅サロンを運営できるでしょう。
この講座は!プロの監修を受けています!
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Junko. Y 先生
「ヒカリノエステ」主宰
1979年生まれ。大阪府出身。調理師免許取得後、憧れのお料理教室で働くが、体調不良で断念。出産後、自身の心身を元気にしたい!と思い、食養生、望診法、クレイセラピー、アロマセラピーを学ぶ。
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Copyright © 2021 RYO SEKKEI ARCHITECT LEARNING SCHOOL All rights reserved.
1-1開業するのに資格は必要ない
自分のお店を開業する場合、まず心配になるのが資格です。リンパケアセラピストとして働く場合には資格は必ず必要なわけではありません。では、お店を開業するためにはどうなのでしょうか。
結論から言えば、リンパケアセラピストとして開業する場合でも特別な資格は必要ありません。
ただし注意したいことは、お店のメニューや広告に「リンパマッサージ」という言葉はつかえないということ。
お店のメニューや広告、看板などに「マッサージ」という言葉を使うためには、「あん摩マッサージ指圧師」という資格を取得する必要があります。
あん摩マッサージ指圧師は国家資格で、国家試験に合格しなければ取得することはできません。法律では、あん摩やマッサージ、指圧を行うためにはこの資格を取得することが必要。
そのため、あん摩マッサージ指圧師の資格を取得していない場合には、「マッサージ」という言葉を使用することはできません。リンパケアセラピスト資格認定試験
1-2サロン勤務などで知識と技術を磨いてから開業したほうがよい
リンパケアセラピストとして働く場合でも、開業する場合でも、資格は必要ありません。そのため、初心者でもいきなり開業を行うことは可能です。
ただし、知識も技術も未熟な人が開業してもお客様を集めるのは難しいもの。そのため、まずはサロン勤務などで知識と技術などを身につけて開業したほうが無難です。
特にサロン勤務を経験しておくと、知識や技術だけでなく、お客様とのコミュニケーションの方法なども身につけられるもの。
勤務している間に人脈が生まれることもあるため、開業してからも有利になります。
また、リンパケアセラピストに関する資格を取得しておくと、お客様が信頼を抱きやすくなります。
しっかり準備を行ってから開業することがおすすめです。
1-3経営ノウハウも必要となる
リンパケアセラピストとして働く場合には、施術の知識や技術、お客様とのコミュニケーションが必要ですが、自分のサロンを開業する場合、さらにプラスアルファの知識が必要になります。
たとえば、どのような場所でお店をオープンして、どのような客層をターゲットにするのか。価格はどの程度なのか、必要経費と人件費にはどれぐらいの金額を当てるのかなど、経営ノウハウも非常に重要です。
もしリンパケアの知識と技術に自信があっても、経営ノウハウが不足している場合には、せっかく開業しても経営を続けられないという事態にも陥ってしまいます。そのため、リンパケアの施術に関する知識と技術だけでなく、経営に関する知識もしっかり身につける必要があります。
02リンパケアサロン開業の手順
リンパケアに限らず、自分でお店を始めるときには様々な準備が必要なもの。では自分でリンパケアのサロンを始めようと思ったときにはどのような手順で準備を進めればよいのでしょうか。
2-1開業スタイルを決める
自分でサロンを始めようと思ったとき、まず決める必要があるのが開業のスタイルです。
特に大切なのが、立地。どのような場所で開業するのかという点は、集客に関して大きく影響します。
また、同じエリアにリンパケアのサロンがあるという場合には、差別化を考える必要があります。競合相手がどのようなスタイルで開業しているのかを分析したうえで、自分のサロンの個性を出すための工夫を考えることが大切です。
2-2必要な設備・備品を揃える
サロンを始めるときには、様々な設備や備品が必要なもの。基本となるのは施術ベッドやタオル、シーツなどですが、欲しいと思ったものをなんでも揃えてしまうとあっという間に予算が不足することにもなってしまいます。
自分のお店がどのようなサービスを提供するのか、予想しているお客様の数はどの程度か、洗濯はどこで行うのかなどを考えた上で、必要なものを揃えていきましょう。
また、サロンの規模を大きくする場合には、スタッフも必要。施術を行うスタッフや事務、受付など、必要に応じて人材を確保することも必要です。
2-3集客
新規サロンをオープンするときにもっとも重要なのが集客です。集客には、サロンの立地やコンセプト、宣伝、広告など様々な工夫が必要になります。
もちろん、人とのつながりも重要なポイント。どれだけ優れた施術を提供しても、お客様に知られていなければお店を続けることはできません。あらかじめ、集客の準備についてもしっかり進めておきましょう。
2-4法的手続き
お店を始めるときには法的な手続きも重要です。リンパケアのサロンを始めるときには資格は必要ありませんが、税務署への開業届けは必要です。開業届けの提出を怠ると、納税のときに損をしてしまう可能性もあります。
また、自宅で行う個人サロンの場合や、所得が低い場合には開業届けは必要ありません。自分がどれに当てはまるのかもしっかり確認しておきましょう。
03リンパケアサロンの開業スタイルと初期費用
サロンを開業するとき、もっとも気になるのがお金の問題です。では、サロンを始めるときにはどのようなお金が必要になるのでしょうか。
3-1共通して初期広告宣伝費が必要
どのようなスタイルで開業する場合でも、集客のための広告宣伝費は必ず必要になります。もし広告や宣伝を行わない場合、新規のお客さんを獲得するのはかなり難しくなります。
これからサロンを始めようとしている人の中には、「開業すれば勝手にお客様が集まってくれる」と思い込んでいる方もいるかもしれませんが、実際には広告や宣伝なしに集客を行うことは非常にハードルが高いもの。
広告や宣伝の規模にもよりますが、ある程度の予算は確保しておきましょう。
3-2自宅開業(おうちサロン)
もし自宅のスペースに余裕がある場合、自宅で開業する「おうちサロン」という方法がおすすめです。自宅でサロンを開業する場合にもタオルやシーツなどの備品は必要ですが、物件の賃料などは不要。そのため、かなり初期費用を抑えて開業することができます。
3-3出張、訪問専門
もし可能な限り初期費用を減らしたいという場合には、出張や訪問専門のサロンがおすすめです。出張や訪問専門の場合、ベッドやタオルなどはお客様のものを利用できるため、移動のための車があれば10万円を切る初期費用での開業が可能。
ただし、店舗がないためなかなかお客様に認知されにくいというのがデメリットです。
3-4マンションやアパートを借りて開業
もし自宅のスペースがない場合、マンションやアパートを借りて開業することがあります。
この場合、敷金や礼金、家賃などが必要で、物件や状態によるものの、家賃10万円ぐらいなら100万円程度の費用を考えておく必要があります。
また、設備や備品、内装、引っ越し費用なども必要です。
3-5店舗用物件を借りて開業
本格的な開業を行いたいという場合、店舗用の物件を借りて開業することになります。
店舗用の物件の場合、マンションやアパートよりも賃料(テナント料)は高め。さらに、保証金や敷金も割高です。物件によっては、家賃の10から15ヵ月分の保証金や敷金が必要となるケースも。たとえばテナント料が10万円程度の場合には200万円程度の費用が必要です。
もちろん、設備や備品、内装、広告宣伝などの費用も必要なので、かなりの初期費用が必要になります。
ただし、店舗用物件は立地がよい場合が多く、お客様にも信頼されやすいというのもメリット。
どのようなスタイルの開業を行うかは予算や希望と相談しながら無理をせず決めていくことが必要です。
04リンパケアサロンを自宅で開業する場合の注意点
経済的なメリットを考えて、最初は自宅でリンパケアサロンを開業したいという方も多いかもしれません。もし自宅でのサロン開業を行うときにはいくつか注意したいポイントがあります。
4-1営業が許可されているかどうか
自宅マンションでサロンを開業する場合、マンションの利用規約などでマンションでの営業が許可されているかどうかを確認しましょう。賃貸物件はもちろん、分譲のマンションでも、マンションの部屋を事務所にしたり、そこで開業を行ったりする場合、許可を得ることが重要。もし無許可での営業が発覚すると、周囲の住民とのトラブルに発展してしまうことがあります。
もし自宅マンションで開業する場合には、管理会社や管理組合などに問い合わせてみるとよいでしょう。
4-2薬事法にも注意
自宅で開業を行うとき、サロンで商品を販売することがあります。その場合には薬事法に関する知識も必要です。
もし海外から輸入した商品などを販売する場合、国内の薬事法に抵触すると、処罰される可能性もあります。
4-3資格をとってすぐ開業するのは危険
自宅開業の場合、店舗を構えるスタイルなどに比べると開業までのハードルは低いもの。ただし、自宅開業ではセラピストとしての知識・技術がダイレクトに集客に響くことがあります。もし施術の知識や技術が不足している場合、まったくお客様が来ないということにもなりかねません。
自宅での開業は低予算で始めることができますが、サロン勤務などで経験を積んでから自宅開業するのが理想的です。
01リンパセラピストとして独立・開業するには?
自分のサロンを開業することも、リンパケアセラピストの夢ですよね。
独立・開業を目指すためには、どんなことが必要なのでしょうか?
1-1必ずしも資格は必要ない
リンパケアセラピストとして独立・開業をするためには、必ず必要になる資格というのは特にありません。
正しい知識と技術があれば、リンパケアサロンとして開業や施術を行うことは可能です。
しかし、やはり資格を持っている方が知識と技術の証明になり、顧客からの信頼にも繋がります。
さらに注意すべき点は、お店の看板やメニューに「リンパマッサージ」という言葉は使えないことです。
実際に他人に施術するために、「マッサージ」という名称を使用するには「医師」もしくは「あん摩マッサージ指圧師」の国家資格が必要となります。
そのため、資格を取得せずに開業する場合は「リンパケア」という文言を使用しましょう。
1-2知識と技術を身につけ経験を積む
未経験でも開業すること自体は可能ですが、やはり実力が伴っていないうちは思うように運営できないリスクがあります。
まずはサロンに就職して知識と技術を身につけ、実務経験を十分に積むことが大切です。
先輩セラピストの技を見て学べたり、顧客とのコミュニケーション力が身についたりと開業に向けた自分のスキルアップになるでしょう。
また、勤務している間に自分を指名してくれる顧客がつけば、開業後の集客もスムーズになり安心できます。
1-3経営ノウハウを学ぶ
自分で独立・開業する場合、リンパケアの知識と技術にプラスして、経営ノウハウも身につけておきましょう。
経営の知識がないまま開業してしまうと、うまく運営できずに続けることが難しくなってしまう可能性もあります。
例えば、サロンをオープンする立地やターゲットとする客層、サービス内容、価格、経費など運営に関わる全てを自分で決定しなければなりません。
ノウハウがないとその判断が難しいため、事前にセミナーに参加したり実際にサロンを開業している人の話を聞いたりして経営に関する知識を学んでおく必要があります。
02リンパケアサロンの開業の流れ
リンパケアセラピストとしてサロンを開業するには、まず何から始めればよいのでしょうか。
独立・開業までにやるべきことを、手順に沿って解説していきます。
2-11.開業スタイルや立地を決める
初めに、リンパケアサロンの開業スタイルや立地を決めます。
自宅サロンなのかテナントを借りるのかなどの形態を決め、次にどこにオープンするのか場所を検討しましょう。
その際、人通りの多さやターゲット層の集めやすさ、ライバル店の有無、テナント料などを確認することが大切です。
開業する立地は直接集客に影響するので、慎重に決めたい部分になります。
ライバル店が存在する場合は差別化を図る必要があるため、そのサロンがどんなスタイルで運営しているのかを把握しておきましょう。
2-22.施術内容やサービスを決める
次にどんな施術をメインとするのか、他店と差別化するためのサービス内容などを検討します。
リンパケアサロンの中にも癒し・リラックスをメインとするサロンや、ツボ押し・指圧がメインのサロンなど様々です。
どのようなコンセプトにするかでサロンの方向性が決まるので、しっかりと考え独自性を出せるようにしましょう。
あまりにメニューが多いと何がメインなのか曖昧になってしまうので、顧客から見てどのような施術を行うサロンなのかがわかりやすい方が集客しやすいです。
サービス内容が決まったら、他店を参考にしながら適正な料金設定を検討してください。
2-33.資金計画や備品準備をする
開業スタイルが決まったら、それに合わせた備品の準備が必要です。
しっかりと事前に資金計画を立て、何にどのくらいお金をかけるのか決めましょう。
リンパケアサロンに必要な備品の例は、以下の通りです。
・施術用ベッド
・施術用チェア
・待合用チェアまたはソファ
・オイル
・シーツ
・タオル
・レジ
・パソコン
サロンの規模やサービス内容によって必要なものが異なるので、リストアップしてみてください。
2-44.集客をする
サロンをオープンするにあたって力を入れたいのは集客です。
どんなに素敵なお店でハイレベルな施術ができても、顧客がいなければ運営は成立しません。
集客はいかに効率的に低予算で行えるかがカギとなるので、ネットを活用するのがおすすめです。
サロンのホームページを作成したり、美容・エステ専門のポータルサイトに登録したりすると目につきやすいでしょう。
InstagramやXなどのSNSも最大限活用し、サロンの情報が伝わるように投稿することが重要です。
2-55.法的手続きを行う
新たに事業を始める際には、役所や税務署などで法的手続きが必要になります。
開業届や確定申告の際に有利になる青色申告承認申請書など、事前に確認しておきましょう。
開業届は、原則として事業を開始する1ヶ月以内に提出が必要です。
必要な法的手続きが済んでいないと、納税の際に損をしてしまう可能性もあります。
ただし自宅サロンや低所得の場合は必要ではないので、自分が該当するかどうかしっかり確認してください。
03リンパケアサロン開業の初期費用
リンパケアサロンを開業するには、どのくらい初期費用がかかるのか気になりますよね。
開業スタイルごとに特色や必要経費が異なるので、それぞれご紹介します。
3-1自宅サロン
自宅サロン開業にかかる初期費用の相場は、20~30万円ほどです。
自宅の一室が空いている場合は、揃えるものは備品のみなのでかなり費用が抑えられます。
物件の賃料などが発生しないので、資産が少なくても開業しやすいスタイルです。
しかし、住宅街など立地によっては集客が難しかったり生活感が出すぎてしまったりするため、工夫も必要になってきます。
さらに、自宅を増設したりリフォームしたりする必要がある場合は、もっと費用がかかるので注意しましょう。
新築で家を建てる予定がある場合は、初めからサロンを併設した間取りを組んでもらうこともできるので、検討してみてください。
3-2出張・訪問サロン
出張・訪問サロンの開業にかかる初期費用の相場は、5〜10万円ほどです。
移動手段は、公共交通機関を使って行ける範囲にするのか車を使うのかにもよりますが、店舗を持たないので賃料も内装費用もかからず備品のみの準備になります。
車を元々持っていれば問題ありませんが、購入する場合はもっとかかってきます。
初期費用をできる限り抑えたい人にはおすすめですが、店舗がない分認知されづらく集客が思うようにできないリスクも把握しておきましょう。
3-3テナントサロン
テナントサロンの開業にかかる初期費用の相場は、賃貸マンションで150〜200万円、貸店舗で300〜600万円ほどです。
最も一般的な運営スタイルで、人通りが多くにぎやかな駅前や商業ビル内などのテナントを借りれば目につきやすく集客がスムーズになります。
一方で好立地がゆえに賃料が高めに設定されていたり、敷金・礼金・内装工事費などで比較的高額な初期費用がかかることも否めません。
開業当初から顧客が集まりやすく利益を上げられるメリットもありますが、開業資金にどのくらい費用を割けるのかよく検討して決めましょう。
3-4レンタルサロン
レンタルサロンの開業にかかる初期費用の相場は、5〜10万円ほどです。
予約が入った日時を指定して施術スペースを借りる運営法で、店舗を持たずに必要な時だけ利用できるシステムです。
そのため、初期費用としては備品の準備のみとなり、あとはその都度レンタル料を支払う形となります。
レンタル料は立地によって差がありますが、だいたい1時間1,000円前後で月額契約では5〜15万円ほどが目安です。
すでにサロンとして利用できるスペースを借りるので、内装工事費などが一切かからず初期費用を大幅に抑えられるメリットがあります。
一方で新規顧客の集客が難しいデメリットもあるため、SNSなどを活用して認知される工夫が必要となるでしょう。
3-5フランチャイズ加盟店
フランチャイズ加盟店での開業にかかる初期費用の相場は、150〜200万円ほどです。
全国的に知名度の高い会社とフランチャイズ契約を交わして、サロンを運営するスタイルになります。
有名サロンの信頼度で集客しやすい点や、設備・宣伝・技術などにおいてサポートを受けられるところが魅力です。
その分、経営方針や施術内容などは本部に従う必要があり、自分の個性や好きなコンセプトなどは反映しづらいことを理解しておきましょう。
また、毎月売り上げの3〜5%、または月額3〜5万円ほど契約会社への支払いが必要になります。
04リンパケアサロンの運営資金の目安
リンパケアサロンを開業した後も、毎月の運営資金がかかってきます。
売り上げに対してどのくらいの割合を経費に充てられるのか、以下を参考にしてみてください。
・人件費:売り上げの40~50%
・賃貸料:売り上げの8~10%
・広告宣伝費:売り上げの5~10%
・消耗品費:売り上げの2〜5%
・光熱費:売り上げの2〜3%
個人サロンの場合は必要ありませんが、スタッフを雇う場合は人件費が最も多い割合を占めます。
逆に自分一人で運営していけばそれほど多くの費用がかからないので、リスクが少ないです。
賃料や備品などを決める際は、だいたいの売り上げを予測してその割合を算出してみてください。
05リンパケアサロン開業のメリット
独立・開業を夢見ていても、メリットがなければ一歩踏み出す勇気は湧きませんよね。
ここでは、リンパケアセラピストとしてサロンを開業するメリットをご紹介します。
5-1自分の好きなサロンにできる
やはり一番の魅力は、サロンのコンセプトやサービスを自分の好きなように決められる点ではないでしょうか。
すでにあるサロンに勤務する場合は、サロンごとの特色やサービス内容がすでに決まっているので、スタッフで足並みを揃えていく必要があります。
しかし開業する場合は、サロンの内観や外観を自分好みにデザインできたり、自分のやりたい施術を極められたりと、お店作りをする楽しさを感じられます。
大手サロンにはない個性が出せて0からサロンを育てられるので、愛着が湧きやりがいも何倍にも膨らみます。
5-2低リスクで開業できる
独立・開業を考えた時に、どうしてもリスクが不安要素になりますよね。
個人で営むサロンは小規模で済み、予算も比較的低価格で抑えられます。
自己資産が少ない場合でも、大きな貸付金なく低リスクで開業することも可能です。
例えば自宅サロンを開業する場合は、家賃や敷金・礼金などの支払いがないので備品の準備のみで済みます。
マンションの一室で開業する場合でも、小規模であれば内装費用が抑えられるでしょう。
初期投資が少なく始められることも、リンパケアサロン開業のメリットと言えます。
5-3利益を出しやすい
リンパケアサロンは施術というサービスの提供に当たるので、商品の買い入れや在庫を抱えるといったことがありません。
そのため、少ない運営費用でやりくりできることから利益を出しやすいというメリットがあります。
自宅サロンやレンタルサロンであれば毎月の家賃などの固定費もかからないので、最低限の出費のみでまかなえるでしょう。
スタッフを雇わず個人営業をする場合も、人件費をかけずに利益を増やすことが可能です。
5-4顧客とのコミュニケーションが密になる
小規模な個人サロンは顧客との距離が近く、信頼関係を築きやすいところもメリットの一つです。
自宅サロンやマンションの一室で開業する場合は、アットホームな空間でリラックスして施術を受けられます。
顧客の中には、セラピストに悩みを相談したり話を聞いてもらったりすることを望んでいる方も多いでしょう。
個人サロンの方がコミュニケーションが密に取れるので、一人一人のニーズや希望に沿ったサービスを提供できる点で大型サロンとの差別化を図ることができます。
06リンパケアサロン開業のデメリット
リンパケアサロンの開業を考える上で忘れてはならないのが、デメリットについてもしっかり把握しておくことです。
開業後に理想とのギャップを感じないよう、事前に理解しておきましょう。
6-1業務負担が大きい
自分で施術と経営の両方を行わなければならないので、業務負担はその分大きくなります。
限られた時間の中でうまく運営を回しながら施術もしっかりと行う必要があり、初めのうちは大変に感じるかもしれません。
また、個人サロンの場合は自分が働かなければ運営が成立しなくなってしまいます。
体調不調や怪我などで一時的に休業しなければならない状況になった際、どうするのかも事前に考えておく必要があります。
まずはそうならないためにも、自身の健康管理を徹底し適度に休息やストレス発散を行うようにしましょう。
6-2利益に限界がある
個人サロンや小規模サロンの場合、一日で施術できる人数には限りがあります。
そのため一日の売り上げには上限があり、大きな利益には繋がりにくいということも頭に入れておきましょう。
できるだけ利益を上げるためにも、個人サロンならではのメリットで差をつけリピーターを増やすことが大切です。
また、料金設定やオプション、グッズ販売などで工夫して売り上げを伸ばす方法も検討してみてください。
6-3競合が多い
メリットで挙げた低リスク低予算で開業できることから、新規参入が多い業種でもあります。
それによりライバル店が増えて、競合が多い可能性も高くなります。
開業前に競合店が近くにないか確認したり、ターゲット層がかぶらないようにしたりと検討が必要です。
また、自分の個性を最大限に活かしたサロン作りを心がけたり、他店にはない施術やサービスを取り入れたりして徹底的に差別化を図りましょう。
07リンパケアサロン開業の注意点
リンパケアサロンを開業する際、注意しておかなければならないことはどのような点でしょうか?
営業許可や法律など、必ず確認しておくべき事項についてまとめます。
7-1営業許可がされているか確認する
マンションの一室で開業する場合などは、利用規約で営業の許可がされているか確認しましょう。
賃貸物件や分譲マンションでは、事務所としての利用や営利目的での営業などが認められていなければ開業はできません。
無許可で勝手に開業してしまうと、発覚した際に管理会社や近隣住民とのトラブルに発展してしまいます。
必ず事前に管理会社に問い合わせをし、申請をしたり許可証をもらったりしてから始めてください。
7-2薬事法に関する知識も必要
リンパケアサロンを開業するだけであれば問題ありませんが、店頭でおすすめ商品を販売する場合には薬事法に関する知識が必要になります。
薬事法は、医薬品・医薬部外品・化粧品・医療機器・再生医療等製品が主な規制対象です。
もしサロン内で化粧品などを販売する際には、表示しなければならないことや使用できない表現などが定められています。
後々問題が起こらないよう、該当するかどうかしっかりと確認しておきましょう。
また、海外の輸入商品などを取り扱い、国内の薬事法に反している場合には処罰を受けてしまう可能性もあるので、十分に注意してください。
7-3開業するタイミングを見極める
リンパケアセラピストとして開業するハードルが低いゆえに、そのタイミングには注意が必要です。
例えば資格を取ったばかりで実務経験がない状態でいきなりサロンをオープンしてしまうと、何もノウハウがわからず続けられないという事態になりかねません。
個人サロンの経営は、自分の知識や技術が集客・売り上げに直接影響があります。
そのため、しっかりと実力をつけ自信を持ってサービスを提供できるようになるまで経験を積むことが大切です。
06まとめ
リンパケアセラピストとして独立・開業をする流れや、初期費用などについてご紹介しました。
開業を検討する際、まずは運営スタイルや主なサービス内容を決めるところからスタートしましょう。
それに合わせた資金計画や集客方法も同時に検討し、しっかりと見通しを持って進めることが重要になります。
今はリンパケアサロンの開業スタイルも様々なものが増えてきているので、自分に合ったスタイルを見つけやすいでしょう。
また、メリットだけでなくデメリットや注意点についても確認し、対処法を把握しておく必要があります。
きちんと備えておけば理想のサロンを開業することができ、自分の好きなことや個性を活かした素敵な夢が実現できるはずです。
リンパケアセラピストの資格を取得したら、ぜひ独立・開業を視野に入れてスキルアップを図ってください。自宅でリンパケアサロンを開業することは、低コストでスタートでき、柔軟な働き方ができるという大きなメリットがあります。
しかしながら、プライバシーの保護や安全対策、近隣住民との良好な関係を維持するための努力が求められます。
成功するためには、事前にしっかりと準備を行い、適切な対策を講じることが不可欠です。
これにより、リスクを最小限に抑え、安心して自宅サロンを運営できるでしょう。
この講座は!プロの監修を受けています!
講座のテキスト、問題集や添削課題と共に、プロの先生によって監修されています。
Junko. Y 先生
「ヒカリノエステ」主宰
1979年生まれ。大阪府出身。調理師免許取得後、憧れのお料理教室で働くが、体調不良で断念。出産後、自身の心身を元気にしたい!と思い、食養生、望診法、クレイセラピー、アロマセラピーを学ぶ。
80,000人以上が受講申し込みしている諒設計アーキテクトラーニングの通信講座
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2-1開業スタイルを決める
自分でサロンを始めようと思ったとき、まず決める必要があるのが開業のスタイルです。
特に大切なのが、立地。どのような場所で開業するのかという点は、集客に関して大きく影響します。
また、同じエリアにリンパケアのサロンがあるという場合には、差別化を考える必要があります。競合相手がどのようなスタイルで開業しているのかを分析したうえで、自分のサロンの個性を出すための工夫を考えることが大切です。
2-2必要な設備・備品を揃える
サロンを始めるときには、様々な設備や備品が必要なもの。基本となるのは施術ベッドやタオル、シーツなどですが、欲しいと思ったものをなんでも揃えてしまうとあっという間に予算が不足することにもなってしまいます。
自分のお店がどのようなサービスを提供するのか、予想しているお客様の数はどの程度か、洗濯はどこで行うのかなどを考えた上で、必要なものを揃えていきましょう。
また、サロンの規模を大きくする場合には、スタッフも必要。施術を行うスタッフや事務、受付など、必要に応じて人材を確保することも必要です。
2-3集客
新規サロンをオープンするときにもっとも重要なのが集客です。集客には、サロンの立地やコンセプト、宣伝、広告など様々な工夫が必要になります。
もちろん、人とのつながりも重要なポイント。どれだけ優れた施術を提供しても、お客様に知られていなければお店を続けることはできません。あらかじめ、集客の準備についてもしっかり進めておきましょう。
2-4法的手続き
お店を始めるときには法的な手続きも重要です。リンパケアのサロンを始めるときには資格は必要ありませんが、税務署への開業届けは必要です。開業届けの提出を怠ると、納税のときに損をしてしまう可能性もあります。
また、自宅で行う個人サロンの場合や、所得が低い場合には開業届けは必要ありません。自分がどれに当てはまるのかもしっかり確認しておきましょう。
03リンパケアサロンの開業スタイルと初期費用
サロンを開業するとき、もっとも気になるのがお金の問題です。では、サロンを始めるときにはどのようなお金が必要になるのでしょうか。
3-1共通して初期広告宣伝費が必要
どのようなスタイルで開業する場合でも、集客のための広告宣伝費は必ず必要になります。もし広告や宣伝を行わない場合、新規のお客さんを獲得するのはかなり難しくなります。
これからサロンを始めようとしている人の中には、「開業すれば勝手にお客様が集まってくれる」と思い込んでいる方もいるかもしれませんが、実際には広告や宣伝なしに集客を行うことは非常にハードルが高いもの。
広告や宣伝の規模にもよりますが、ある程度の予算は確保しておきましょう。
3-2自宅開業(おうちサロン)
もし自宅のスペースに余裕がある場合、自宅で開業する「おうちサロン」という方法がおすすめです。自宅でサロンを開業する場合にもタオルやシーツなどの備品は必要ですが、物件の賃料などは不要。そのため、かなり初期費用を抑えて開業することができます。
3-3出張、訪問専門
もし可能な限り初期費用を減らしたいという場合には、出張や訪問専門のサロンがおすすめです。出張や訪問専門の場合、ベッドやタオルなどはお客様のものを利用できるため、移動のための車があれば10万円を切る初期費用での開業が可能。
ただし、店舗がないためなかなかお客様に認知されにくいというのがデメリットです。
3-4マンションやアパートを借りて開業
もし自宅のスペースがない場合、マンションやアパートを借りて開業することがあります。
この場合、敷金や礼金、家賃などが必要で、物件や状態によるものの、家賃10万円ぐらいなら100万円程度の費用を考えておく必要があります。
また、設備や備品、内装、引っ越し費用なども必要です。
3-5店舗用物件を借りて開業
本格的な開業を行いたいという場合、店舗用の物件を借りて開業することになります。
店舗用の物件の場合、マンションやアパートよりも賃料(テナント料)は高め。さらに、保証金や敷金も割高です。物件によっては、家賃の10から15ヵ月分の保証金や敷金が必要となるケースも。たとえばテナント料が10万円程度の場合には200万円程度の費用が必要です。
もちろん、設備や備品、内装、広告宣伝などの費用も必要なので、かなりの初期費用が必要になります。
ただし、店舗用物件は立地がよい場合が多く、お客様にも信頼されやすいというのもメリット。
どのようなスタイルの開業を行うかは予算や希望と相談しながら無理をせず決めていくことが必要です。
04リンパケアサロンを自宅で開業する場合の注意点
経済的なメリットを考えて、最初は自宅でリンパケアサロンを開業したいという方も多いかもしれません。もし自宅でのサロン開業を行うときにはいくつか注意したいポイントがあります。
4-1営業が許可されているかどうか
自宅マンションでサロンを開業する場合、マンションの利用規約などでマンションでの営業が許可されているかどうかを確認しましょう。賃貸物件はもちろん、分譲のマンションでも、マンションの部屋を事務所にしたり、そこで開業を行ったりする場合、許可を得ることが重要。もし無許可での営業が発覚すると、周囲の住民とのトラブルに発展してしまうことがあります。
もし自宅マンションで開業する場合には、管理会社や管理組合などに問い合わせてみるとよいでしょう。
4-2薬事法にも注意
自宅で開業を行うとき、サロンで商品を販売することがあります。その場合には薬事法に関する知識も必要です。
もし海外から輸入した商品などを販売する場合、国内の薬事法に抵触すると、処罰される可能性もあります。
4-3資格をとってすぐ開業するのは危険
自宅開業の場合、店舗を構えるスタイルなどに比べると開業までのハードルは低いもの。ただし、自宅開業ではセラピストとしての知識・技術がダイレクトに集客に響くことがあります。もし施術の知識や技術が不足している場合、まったくお客様が来ないということにもなりかねません。
自宅での開業は低予算で始めることができますが、サロン勤務などで経験を積んでから自宅開業するのが理想的です。
01リンパセラピストとして独立・開業するには?
自分のサロンを開業することも、リンパケアセラピストの夢ですよね。
独立・開業を目指すためには、どんなことが必要なのでしょうか?
1-1必ずしも資格は必要ない
リンパケアセラピストとして独立・開業をするためには、必ず必要になる資格というのは特にありません。
正しい知識と技術があれば、リンパケアサロンとして開業や施術を行うことは可能です。
しかし、やはり資格を持っている方が知識と技術の証明になり、顧客からの信頼にも繋がります。
さらに注意すべき点は、お店の看板やメニューに「リンパマッサージ」という言葉は使えないことです。
実際に他人に施術するために、「マッサージ」という名称を使用するには「医師」もしくは「あん摩マッサージ指圧師」の国家資格が必要となります。
そのため、資格を取得せずに開業する場合は「リンパケア」という文言を使用しましょう。
1-2知識と技術を身につけ経験を積む
未経験でも開業すること自体は可能ですが、やはり実力が伴っていないうちは思うように運営できないリスクがあります。
まずはサロンに就職して知識と技術を身につけ、実務経験を十分に積むことが大切です。
先輩セラピストの技を見て学べたり、顧客とのコミュニケーション力が身についたりと開業に向けた自分のスキルアップになるでしょう。
また、勤務している間に自分を指名してくれる顧客がつけば、開業後の集客もスムーズになり安心できます。
1-3経営ノウハウを学ぶ
自分で独立・開業する場合、リンパケアの知識と技術にプラスして、経営ノウハウも身につけておきましょう。
経営の知識がないまま開業してしまうと、うまく運営できずに続けることが難しくなってしまう可能性もあります。
例えば、サロンをオープンする立地やターゲットとする客層、サービス内容、価格、経費など運営に関わる全てを自分で決定しなければなりません。
ノウハウがないとその判断が難しいため、事前にセミナーに参加したり実際にサロンを開業している人の話を聞いたりして経営に関する知識を学んでおく必要があります。
02リンパケアサロンの開業の流れ
リンパケアセラピストとしてサロンを開業するには、まず何から始めればよいのでしょうか。
独立・開業までにやるべきことを、手順に沿って解説していきます。
2-11.開業スタイルや立地を決める
初めに、リンパケアサロンの開業スタイルや立地を決めます。
自宅サロンなのかテナントを借りるのかなどの形態を決め、次にどこにオープンするのか場所を検討しましょう。
その際、人通りの多さやターゲット層の集めやすさ、ライバル店の有無、テナント料などを確認することが大切です。
開業する立地は直接集客に影響するので、慎重に決めたい部分になります。
ライバル店が存在する場合は差別化を図る必要があるため、そのサロンがどんなスタイルで運営しているのかを把握しておきましょう。
2-22.施術内容やサービスを決める
次にどんな施術をメインとするのか、他店と差別化するためのサービス内容などを検討します。
リンパケアサロンの中にも癒し・リラックスをメインとするサロンや、ツボ押し・指圧がメインのサロンなど様々です。
どのようなコンセプトにするかでサロンの方向性が決まるので、しっかりと考え独自性を出せるようにしましょう。
あまりにメニューが多いと何がメインなのか曖昧になってしまうので、顧客から見てどのような施術を行うサロンなのかがわかりやすい方が集客しやすいです。
サービス内容が決まったら、他店を参考にしながら適正な料金設定を検討してください。
2-33.資金計画や備品準備をする
開業スタイルが決まったら、それに合わせた備品の準備が必要です。
しっかりと事前に資金計画を立て、何にどのくらいお金をかけるのか決めましょう。
リンパケアサロンに必要な備品の例は、以下の通りです。
・施術用ベッド
・施術用チェア
・待合用チェアまたはソファ
・オイル
・シーツ
・タオル
・レジ
・パソコン
サロンの規模やサービス内容によって必要なものが異なるので、リストアップしてみてください。
2-44.集客をする
サロンをオープンするにあたって力を入れたいのは集客です。
どんなに素敵なお店でハイレベルな施術ができても、顧客がいなければ運営は成立しません。
集客はいかに効率的に低予算で行えるかがカギとなるので、ネットを活用するのがおすすめです。
サロンのホームページを作成したり、美容・エステ専門のポータルサイトに登録したりすると目につきやすいでしょう。
InstagramやXなどのSNSも最大限活用し、サロンの情報が伝わるように投稿することが重要です。
2-55.法的手続きを行う
新たに事業を始める際には、役所や税務署などで法的手続きが必要になります。
開業届や確定申告の際に有利になる青色申告承認申請書など、事前に確認しておきましょう。
開業届は、原則として事業を開始する1ヶ月以内に提出が必要です。
必要な法的手続きが済んでいないと、納税の際に損をしてしまう可能性もあります。
ただし自宅サロンや低所得の場合は必要ではないので、自分が該当するかどうかしっかり確認してください。
03リンパケアサロン開業の初期費用
リンパケアサロンを開業するには、どのくらい初期費用がかかるのか気になりますよね。
開業スタイルごとに特色や必要経費が異なるので、それぞれご紹介します。
3-1自宅サロン
自宅サロン開業にかかる初期費用の相場は、20~30万円ほどです。
自宅の一室が空いている場合は、揃えるものは備品のみなのでかなり費用が抑えられます。
物件の賃料などが発生しないので、資産が少なくても開業しやすいスタイルです。
しかし、住宅街など立地によっては集客が難しかったり生活感が出すぎてしまったりするため、工夫も必要になってきます。
さらに、自宅を増設したりリフォームしたりする必要がある場合は、もっと費用がかかるので注意しましょう。
新築で家を建てる予定がある場合は、初めからサロンを併設した間取りを組んでもらうこともできるので、検討してみてください。
3-2出張・訪問サロン
出張・訪問サロンの開業にかかる初期費用の相場は、5〜10万円ほどです。
移動手段は、公共交通機関を使って行ける範囲にするのか車を使うのかにもよりますが、店舗を持たないので賃料も内装費用もかからず備品のみの準備になります。
車を元々持っていれば問題ありませんが、購入する場合はもっとかかってきます。
初期費用をできる限り抑えたい人にはおすすめですが、店舗がない分認知されづらく集客が思うようにできないリスクも把握しておきましょう。
3-3テナントサロン
テナントサロンの開業にかかる初期費用の相場は、賃貸マンションで150〜200万円、貸店舗で300〜600万円ほどです。
最も一般的な運営スタイルで、人通りが多くにぎやかな駅前や商業ビル内などのテナントを借りれば目につきやすく集客がスムーズになります。
一方で好立地がゆえに賃料が高めに設定されていたり、敷金・礼金・内装工事費などで比較的高額な初期費用がかかることも否めません。
開業当初から顧客が集まりやすく利益を上げられるメリットもありますが、開業資金にどのくらい費用を割けるのかよく検討して決めましょう。
3-4レンタルサロン
レンタルサロンの開業にかかる初期費用の相場は、5〜10万円ほどです。
予約が入った日時を指定して施術スペースを借りる運営法で、店舗を持たずに必要な時だけ利用できるシステムです。
そのため、初期費用としては備品の準備のみとなり、あとはその都度レンタル料を支払う形となります。
レンタル料は立地によって差がありますが、だいたい1時間1,000円前後で月額契約では5〜15万円ほどが目安です。
すでにサロンとして利用できるスペースを借りるので、内装工事費などが一切かからず初期費用を大幅に抑えられるメリットがあります。
一方で新規顧客の集客が難しいデメリットもあるため、SNSなどを活用して認知される工夫が必要となるでしょう。
3-5フランチャイズ加盟店
フランチャイズ加盟店での開業にかかる初期費用の相場は、150〜200万円ほどです。
全国的に知名度の高い会社とフランチャイズ契約を交わして、サロンを運営するスタイルになります。
有名サロンの信頼度で集客しやすい点や、設備・宣伝・技術などにおいてサポートを受けられるところが魅力です。
その分、経営方針や施術内容などは本部に従う必要があり、自分の個性や好きなコンセプトなどは反映しづらいことを理解しておきましょう。
また、毎月売り上げの3〜5%、または月額3〜5万円ほど契約会社への支払いが必要になります。
04リンパケアサロンの運営資金の目安
リンパケアサロンを開業した後も、毎月の運営資金がかかってきます。
売り上げに対してどのくらいの割合を経費に充てられるのか、以下を参考にしてみてください。
・人件費:売り上げの40~50%
・賃貸料:売り上げの8~10%
・広告宣伝費:売り上げの5~10%
・消耗品費:売り上げの2〜5%
・光熱費:売り上げの2〜3%
個人サロンの場合は必要ありませんが、スタッフを雇う場合は人件費が最も多い割合を占めます。
逆に自分一人で運営していけばそれほど多くの費用がかからないので、リスクが少ないです。
賃料や備品などを決める際は、だいたいの売り上げを予測してその割合を算出してみてください。
05リンパケアサロン開業のメリット
独立・開業を夢見ていても、メリットがなければ一歩踏み出す勇気は湧きませんよね。
ここでは、リンパケアセラピストとしてサロンを開業するメリットをご紹介します。
5-1自分の好きなサロンにできる
やはり一番の魅力は、サロンのコンセプトやサービスを自分の好きなように決められる点ではないでしょうか。
すでにあるサロンに勤務する場合は、サロンごとの特色やサービス内容がすでに決まっているので、スタッフで足並みを揃えていく必要があります。
しかし開業する場合は、サロンの内観や外観を自分好みにデザインできたり、自分のやりたい施術を極められたりと、お店作りをする楽しさを感じられます。
大手サロンにはない個性が出せて0からサロンを育てられるので、愛着が湧きやりがいも何倍にも膨らみます。
5-2低リスクで開業できる
独立・開業を考えた時に、どうしてもリスクが不安要素になりますよね。
個人で営むサロンは小規模で済み、予算も比較的低価格で抑えられます。
自己資産が少ない場合でも、大きな貸付金なく低リスクで開業することも可能です。
例えば自宅サロンを開業する場合は、家賃や敷金・礼金などの支払いがないので備品の準備のみで済みます。
マンションの一室で開業する場合でも、小規模であれば内装費用が抑えられるでしょう。
初期投資が少なく始められることも、リンパケアサロン開業のメリットと言えます。
5-3利益を出しやすい
リンパケアサロンは施術というサービスの提供に当たるので、商品の買い入れや在庫を抱えるといったことがありません。
そのため、少ない運営費用でやりくりできることから利益を出しやすいというメリットがあります。
自宅サロンやレンタルサロンであれば毎月の家賃などの固定費もかからないので、最低限の出費のみでまかなえるでしょう。
スタッフを雇わず個人営業をする場合も、人件費をかけずに利益を増やすことが可能です。
5-4顧客とのコミュニケーションが密になる
小規模な個人サロンは顧客との距離が近く、信頼関係を築きやすいところもメリットの一つです。
自宅サロンやマンションの一室で開業する場合は、アットホームな空間でリラックスして施術を受けられます。
顧客の中には、セラピストに悩みを相談したり話を聞いてもらったりすることを望んでいる方も多いでしょう。
個人サロンの方がコミュニケーションが密に取れるので、一人一人のニーズや希望に沿ったサービスを提供できる点で大型サロンとの差別化を図ることができます。
06リンパケアサロン開業のデメリット
リンパケアサロンの開業を考える上で忘れてはならないのが、デメリットについてもしっかり把握しておくことです。
開業後に理想とのギャップを感じないよう、事前に理解しておきましょう。
6-1業務負担が大きい
自分で施術と経営の両方を行わなければならないので、業務負担はその分大きくなります。
限られた時間の中でうまく運営を回しながら施術もしっかりと行う必要があり、初めのうちは大変に感じるかもしれません。
また、個人サロンの場合は自分が働かなければ運営が成立しなくなってしまいます。
体調不調や怪我などで一時的に休業しなければならない状況になった際、どうするのかも事前に考えておく必要があります。
まずはそうならないためにも、自身の健康管理を徹底し適度に休息やストレス発散を行うようにしましょう。
6-2利益に限界がある
個人サロンや小規模サロンの場合、一日で施術できる人数には限りがあります。
そのため一日の売り上げには上限があり、大きな利益には繋がりにくいということも頭に入れておきましょう。
できるだけ利益を上げるためにも、個人サロンならではのメリットで差をつけリピーターを増やすことが大切です。
また、料金設定やオプション、グッズ販売などで工夫して売り上げを伸ばす方法も検討してみてください。
6-3競合が多い
メリットで挙げた低リスク低予算で開業できることから、新規参入が多い業種でもあります。
それによりライバル店が増えて、競合が多い可能性も高くなります。
開業前に競合店が近くにないか確認したり、ターゲット層がかぶらないようにしたりと検討が必要です。
また、自分の個性を最大限に活かしたサロン作りを心がけたり、他店にはない施術やサービスを取り入れたりして徹底的に差別化を図りましょう。
07リンパケアサロン開業の注意点
リンパケアサロンを開業する際、注意しておかなければならないことはどのような点でしょうか?
営業許可や法律など、必ず確認しておくべき事項についてまとめます。
7-1営業許可がされているか確認する
マンションの一室で開業する場合などは、利用規約で営業の許可がされているか確認しましょう。
賃貸物件や分譲マンションでは、事務所としての利用や営利目的での営業などが認められていなければ開業はできません。
無許可で勝手に開業してしまうと、発覚した際に管理会社や近隣住民とのトラブルに発展してしまいます。
必ず事前に管理会社に問い合わせをし、申請をしたり許可証をもらったりしてから始めてください。
7-2薬事法に関する知識も必要
リンパケアサロンを開業するだけであれば問題ありませんが、店頭でおすすめ商品を販売する場合には薬事法に関する知識が必要になります。
薬事法は、医薬品・医薬部外品・化粧品・医療機器・再生医療等製品が主な規制対象です。
もしサロン内で化粧品などを販売する際には、表示しなければならないことや使用できない表現などが定められています。
後々問題が起こらないよう、該当するかどうかしっかりと確認しておきましょう。
また、海外の輸入商品などを取り扱い、国内の薬事法に反している場合には処罰を受けてしまう可能性もあるので、十分に注意してください。
7-3開業するタイミングを見極める
リンパケアセラピストとして開業するハードルが低いゆえに、そのタイミングには注意が必要です。
例えば資格を取ったばかりで実務経験がない状態でいきなりサロンをオープンしてしまうと、何もノウハウがわからず続けられないという事態になりかねません。
個人サロンの経営は、自分の知識や技術が集客・売り上げに直接影響があります。
そのため、しっかりと実力をつけ自信を持ってサービスを提供できるようになるまで経験を積むことが大切です。
06まとめ
リンパケアセラピストとして独立・開業をする流れや、初期費用などについてご紹介しました。
開業を検討する際、まずは運営スタイルや主なサービス内容を決めるところからスタートしましょう。
それに合わせた資金計画や集客方法も同時に検討し、しっかりと見通しを持って進めることが重要になります。
今はリンパケアサロンの開業スタイルも様々なものが増えてきているので、自分に合ったスタイルを見つけやすいでしょう。
また、メリットだけでなくデメリットや注意点についても確認し、対処法を把握しておく必要があります。
きちんと備えておけば理想のサロンを開業することができ、自分の好きなことや個性を活かした素敵な夢が実現できるはずです。
リンパケアセラピストの資格を取得したら、ぜひ独立・開業を視野に入れてスキルアップを図ってください。自宅でリンパケアサロンを開業することは、低コストでスタートでき、柔軟な働き方ができるという大きなメリットがあります。
しかしながら、プライバシーの保護や安全対策、近隣住民との良好な関係を維持するための努力が求められます。
成功するためには、事前にしっかりと準備を行い、適切な対策を講じることが不可欠です。
これにより、リスクを最小限に抑え、安心して自宅サロンを運営できるでしょう。
この講座は!プロの監修を受けています!
講座のテキスト、問題集や添削課題と共に、プロの先生によって監修されています。
Junko. Y 先生
「ヒカリノエステ」主宰
1979年生まれ。大阪府出身。調理師免許取得後、憧れのお料理教室で働くが、体調不良で断念。出産後、自身の心身を元気にしたい!と思い、食養生、望診法、クレイセラピー、アロマセラピーを学ぶ。
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3-1共通して初期広告宣伝費が必要
どのようなスタイルで開業する場合でも、集客のための広告宣伝費は必ず必要になります。もし広告や宣伝を行わない場合、新規のお客さんを獲得するのはかなり難しくなります。
これからサロンを始めようとしている人の中には、「開業すれば勝手にお客様が集まってくれる」と思い込んでいる方もいるかもしれませんが、実際には広告や宣伝なしに集客を行うことは非常にハードルが高いもの。
広告や宣伝の規模にもよりますが、ある程度の予算は確保しておきましょう。
3-2自宅開業(おうちサロン)
もし自宅のスペースに余裕がある場合、自宅で開業する「おうちサロン」という方法がおすすめです。自宅でサロンを開業する場合にもタオルやシーツなどの備品は必要ですが、物件の賃料などは不要。そのため、かなり初期費用を抑えて開業することができます。
3-3出張、訪問専門
もし可能な限り初期費用を減らしたいという場合には、出張や訪問専門のサロンがおすすめです。出張や訪問専門の場合、ベッドやタオルなどはお客様のものを利用できるため、移動のための車があれば10万円を切る初期費用での開業が可能。
ただし、店舗がないためなかなかお客様に認知されにくいというのがデメリットです。
3-4マンションやアパートを借りて開業
もし自宅のスペースがない場合、マンションやアパートを借りて開業することがあります。
この場合、敷金や礼金、家賃などが必要で、物件や状態によるものの、家賃10万円ぐらいなら100万円程度の費用を考えておく必要があります。
また、設備や備品、内装、引っ越し費用なども必要です。
3-5店舗用物件を借りて開業
本格的な開業を行いたいという場合、店舗用の物件を借りて開業することになります。
店舗用の物件の場合、マンションやアパートよりも賃料(テナント料)は高め。さらに、保証金や敷金も割高です。物件によっては、家賃の10から15ヵ月分の保証金や敷金が必要となるケースも。たとえばテナント料が10万円程度の場合には200万円程度の費用が必要です。
もちろん、設備や備品、内装、広告宣伝などの費用も必要なので、かなりの初期費用が必要になります。
ただし、店舗用物件は立地がよい場合が多く、お客様にも信頼されやすいというのもメリット。
どのようなスタイルの開業を行うかは予算や希望と相談しながら無理をせず決めていくことが必要です。
04リンパケアサロンを自宅で開業する場合の注意点
経済的なメリットを考えて、最初は自宅でリンパケアサロンを開業したいという方も多いかもしれません。もし自宅でのサロン開業を行うときにはいくつか注意したいポイントがあります。
4-1営業が許可されているかどうか
自宅マンションでサロンを開業する場合、マンションの利用規約などでマンションでの営業が許可されているかどうかを確認しましょう。賃貸物件はもちろん、分譲のマンションでも、マンションの部屋を事務所にしたり、そこで開業を行ったりする場合、許可を得ることが重要。もし無許可での営業が発覚すると、周囲の住民とのトラブルに発展してしまうことがあります。
もし自宅マンションで開業する場合には、管理会社や管理組合などに問い合わせてみるとよいでしょう。
4-2薬事法にも注意
自宅で開業を行うとき、サロンで商品を販売することがあります。その場合には薬事法に関する知識も必要です。
もし海外から輸入した商品などを販売する場合、国内の薬事法に抵触すると、処罰される可能性もあります。
4-3資格をとってすぐ開業するのは危険
自宅開業の場合、店舗を構えるスタイルなどに比べると開業までのハードルは低いもの。ただし、自宅開業ではセラピストとしての知識・技術がダイレクトに集客に響くことがあります。もし施術の知識や技術が不足している場合、まったくお客様が来ないということにもなりかねません。
自宅での開業は低予算で始めることができますが、サロン勤務などで経験を積んでから自宅開業するのが理想的です。
01リンパセラピストとして独立・開業するには?
自分のサロンを開業することも、リンパケアセラピストの夢ですよね。
独立・開業を目指すためには、どんなことが必要なのでしょうか?
1-1必ずしも資格は必要ない
リンパケアセラピストとして独立・開業をするためには、必ず必要になる資格というのは特にありません。
正しい知識と技術があれば、リンパケアサロンとして開業や施術を行うことは可能です。
しかし、やはり資格を持っている方が知識と技術の証明になり、顧客からの信頼にも繋がります。
さらに注意すべき点は、お店の看板やメニューに「リンパマッサージ」という言葉は使えないことです。
実際に他人に施術するために、「マッサージ」という名称を使用するには「医師」もしくは「あん摩マッサージ指圧師」の国家資格が必要となります。
そのため、資格を取得せずに開業する場合は「リンパケア」という文言を使用しましょう。
1-2知識と技術を身につけ経験を積む
未経験でも開業すること自体は可能ですが、やはり実力が伴っていないうちは思うように運営できないリスクがあります。
まずはサロンに就職して知識と技術を身につけ、実務経験を十分に積むことが大切です。
先輩セラピストの技を見て学べたり、顧客とのコミュニケーション力が身についたりと開業に向けた自分のスキルアップになるでしょう。
また、勤務している間に自分を指名してくれる顧客がつけば、開業後の集客もスムーズになり安心できます。
1-3経営ノウハウを学ぶ
自分で独立・開業する場合、リンパケアの知識と技術にプラスして、経営ノウハウも身につけておきましょう。
経営の知識がないまま開業してしまうと、うまく運営できずに続けることが難しくなってしまう可能性もあります。
例えば、サロンをオープンする立地やターゲットとする客層、サービス内容、価格、経費など運営に関わる全てを自分で決定しなければなりません。
ノウハウがないとその判断が難しいため、事前にセミナーに参加したり実際にサロンを開業している人の話を聞いたりして経営に関する知識を学んでおく必要があります。
02リンパケアサロンの開業の流れ
リンパケアセラピストとしてサロンを開業するには、まず何から始めればよいのでしょうか。
独立・開業までにやるべきことを、手順に沿って解説していきます。
2-11.開業スタイルや立地を決める
初めに、リンパケアサロンの開業スタイルや立地を決めます。
自宅サロンなのかテナントを借りるのかなどの形態を決め、次にどこにオープンするのか場所を検討しましょう。
その際、人通りの多さやターゲット層の集めやすさ、ライバル店の有無、テナント料などを確認することが大切です。
開業する立地は直接集客に影響するので、慎重に決めたい部分になります。
ライバル店が存在する場合は差別化を図る必要があるため、そのサロンがどんなスタイルで運営しているのかを把握しておきましょう。
2-22.施術内容やサービスを決める
次にどんな施術をメインとするのか、他店と差別化するためのサービス内容などを検討します。
リンパケアサロンの中にも癒し・リラックスをメインとするサロンや、ツボ押し・指圧がメインのサロンなど様々です。
どのようなコンセプトにするかでサロンの方向性が決まるので、しっかりと考え独自性を出せるようにしましょう。
あまりにメニューが多いと何がメインなのか曖昧になってしまうので、顧客から見てどのような施術を行うサロンなのかがわかりやすい方が集客しやすいです。
サービス内容が決まったら、他店を参考にしながら適正な料金設定を検討してください。
2-33.資金計画や備品準備をする
開業スタイルが決まったら、それに合わせた備品の準備が必要です。
しっかりと事前に資金計画を立て、何にどのくらいお金をかけるのか決めましょう。
リンパケアサロンに必要な備品の例は、以下の通りです。
・施術用ベッド
・施術用チェア
・待合用チェアまたはソファ
・オイル
・シーツ
・タオル
・レジ
・パソコン
サロンの規模やサービス内容によって必要なものが異なるので、リストアップしてみてください。
2-44.集客をする
サロンをオープンするにあたって力を入れたいのは集客です。
どんなに素敵なお店でハイレベルな施術ができても、顧客がいなければ運営は成立しません。
集客はいかに効率的に低予算で行えるかがカギとなるので、ネットを活用するのがおすすめです。
サロンのホームページを作成したり、美容・エステ専門のポータルサイトに登録したりすると目につきやすいでしょう。
InstagramやXなどのSNSも最大限活用し、サロンの情報が伝わるように投稿することが重要です。
2-55.法的手続きを行う
新たに事業を始める際には、役所や税務署などで法的手続きが必要になります。
開業届や確定申告の際に有利になる青色申告承認申請書など、事前に確認しておきましょう。
開業届は、原則として事業を開始する1ヶ月以内に提出が必要です。
必要な法的手続きが済んでいないと、納税の際に損をしてしまう可能性もあります。
ただし自宅サロンや低所得の場合は必要ではないので、自分が該当するかどうかしっかり確認してください。
03リンパケアサロン開業の初期費用
リンパケアサロンを開業するには、どのくらい初期費用がかかるのか気になりますよね。
開業スタイルごとに特色や必要経費が異なるので、それぞれご紹介します。
3-1自宅サロン
自宅サロン開業にかかる初期費用の相場は、20~30万円ほどです。
自宅の一室が空いている場合は、揃えるものは備品のみなのでかなり費用が抑えられます。
物件の賃料などが発生しないので、資産が少なくても開業しやすいスタイルです。
しかし、住宅街など立地によっては集客が難しかったり生活感が出すぎてしまったりするため、工夫も必要になってきます。
さらに、自宅を増設したりリフォームしたりする必要がある場合は、もっと費用がかかるので注意しましょう。
新築で家を建てる予定がある場合は、初めからサロンを併設した間取りを組んでもらうこともできるので、検討してみてください。
3-2出張・訪問サロン
出張・訪問サロンの開業にかかる初期費用の相場は、5〜10万円ほどです。
移動手段は、公共交通機関を使って行ける範囲にするのか車を使うのかにもよりますが、店舗を持たないので賃料も内装費用もかからず備品のみの準備になります。
車を元々持っていれば問題ありませんが、購入する場合はもっとかかってきます。
初期費用をできる限り抑えたい人にはおすすめですが、店舗がない分認知されづらく集客が思うようにできないリスクも把握しておきましょう。
3-3テナントサロン
テナントサロンの開業にかかる初期費用の相場は、賃貸マンションで150〜200万円、貸店舗で300〜600万円ほどです。
最も一般的な運営スタイルで、人通りが多くにぎやかな駅前や商業ビル内などのテナントを借りれば目につきやすく集客がスムーズになります。
一方で好立地がゆえに賃料が高めに設定されていたり、敷金・礼金・内装工事費などで比較的高額な初期費用がかかることも否めません。
開業当初から顧客が集まりやすく利益を上げられるメリットもありますが、開業資金にどのくらい費用を割けるのかよく検討して決めましょう。
3-4レンタルサロン
レンタルサロンの開業にかかる初期費用の相場は、5〜10万円ほどです。
予約が入った日時を指定して施術スペースを借りる運営法で、店舗を持たずに必要な時だけ利用できるシステムです。
そのため、初期費用としては備品の準備のみとなり、あとはその都度レンタル料を支払う形となります。
レンタル料は立地によって差がありますが、だいたい1時間1,000円前後で月額契約では5〜15万円ほどが目安です。
すでにサロンとして利用できるスペースを借りるので、内装工事費などが一切かからず初期費用を大幅に抑えられるメリットがあります。
一方で新規顧客の集客が難しいデメリットもあるため、SNSなどを活用して認知される工夫が必要となるでしょう。
3-5フランチャイズ加盟店
フランチャイズ加盟店での開業にかかる初期費用の相場は、150〜200万円ほどです。
全国的に知名度の高い会社とフランチャイズ契約を交わして、サロンを運営するスタイルになります。
有名サロンの信頼度で集客しやすい点や、設備・宣伝・技術などにおいてサポートを受けられるところが魅力です。
その分、経営方針や施術内容などは本部に従う必要があり、自分の個性や好きなコンセプトなどは反映しづらいことを理解しておきましょう。
また、毎月売り上げの3〜5%、または月額3〜5万円ほど契約会社への支払いが必要になります。
04リンパケアサロンの運営資金の目安
リンパケアサロンを開業した後も、毎月の運営資金がかかってきます。
売り上げに対してどのくらいの割合を経費に充てられるのか、以下を参考にしてみてください。
・人件費:売り上げの40~50%
・賃貸料:売り上げの8~10%
・広告宣伝費:売り上げの5~10%
・消耗品費:売り上げの2〜5%
・光熱費:売り上げの2〜3%
個人サロンの場合は必要ありませんが、スタッフを雇う場合は人件費が最も多い割合を占めます。
逆に自分一人で運営していけばそれほど多くの費用がかからないので、リスクが少ないです。
賃料や備品などを決める際は、だいたいの売り上げを予測してその割合を算出してみてください。
05リンパケアサロン開業のメリット
独立・開業を夢見ていても、メリットがなければ一歩踏み出す勇気は湧きませんよね。
ここでは、リンパケアセラピストとしてサロンを開業するメリットをご紹介します。
5-1自分の好きなサロンにできる
やはり一番の魅力は、サロンのコンセプトやサービスを自分の好きなように決められる点ではないでしょうか。
すでにあるサロンに勤務する場合は、サロンごとの特色やサービス内容がすでに決まっているので、スタッフで足並みを揃えていく必要があります。
しかし開業する場合は、サロンの内観や外観を自分好みにデザインできたり、自分のやりたい施術を極められたりと、お店作りをする楽しさを感じられます。
大手サロンにはない個性が出せて0からサロンを育てられるので、愛着が湧きやりがいも何倍にも膨らみます。
5-2低リスクで開業できる
独立・開業を考えた時に、どうしてもリスクが不安要素になりますよね。
個人で営むサロンは小規模で済み、予算も比較的低価格で抑えられます。
自己資産が少ない場合でも、大きな貸付金なく低リスクで開業することも可能です。
例えば自宅サロンを開業する場合は、家賃や敷金・礼金などの支払いがないので備品の準備のみで済みます。
マンションの一室で開業する場合でも、小規模であれば内装費用が抑えられるでしょう。
初期投資が少なく始められることも、リンパケアサロン開業のメリットと言えます。
5-3利益を出しやすい
リンパケアサロンは施術というサービスの提供に当たるので、商品の買い入れや在庫を抱えるといったことがありません。
そのため、少ない運営費用でやりくりできることから利益を出しやすいというメリットがあります。
自宅サロンやレンタルサロンであれば毎月の家賃などの固定費もかからないので、最低限の出費のみでまかなえるでしょう。
スタッフを雇わず個人営業をする場合も、人件費をかけずに利益を増やすことが可能です。
5-4顧客とのコミュニケーションが密になる
小規模な個人サロンは顧客との距離が近く、信頼関係を築きやすいところもメリットの一つです。
自宅サロンやマンションの一室で開業する場合は、アットホームな空間でリラックスして施術を受けられます。
顧客の中には、セラピストに悩みを相談したり話を聞いてもらったりすることを望んでいる方も多いでしょう。
個人サロンの方がコミュニケーションが密に取れるので、一人一人のニーズや希望に沿ったサービスを提供できる点で大型サロンとの差別化を図ることができます。
06リンパケアサロン開業のデメリット
リンパケアサロンの開業を考える上で忘れてはならないのが、デメリットについてもしっかり把握しておくことです。
開業後に理想とのギャップを感じないよう、事前に理解しておきましょう。
6-1業務負担が大きい
自分で施術と経営の両方を行わなければならないので、業務負担はその分大きくなります。
限られた時間の中でうまく運営を回しながら施術もしっかりと行う必要があり、初めのうちは大変に感じるかもしれません。
また、個人サロンの場合は自分が働かなければ運営が成立しなくなってしまいます。
体調不調や怪我などで一時的に休業しなければならない状況になった際、どうするのかも事前に考えておく必要があります。
まずはそうならないためにも、自身の健康管理を徹底し適度に休息やストレス発散を行うようにしましょう。
6-2利益に限界がある
個人サロンや小規模サロンの場合、一日で施術できる人数には限りがあります。
そのため一日の売り上げには上限があり、大きな利益には繋がりにくいということも頭に入れておきましょう。
できるだけ利益を上げるためにも、個人サロンならではのメリットで差をつけリピーターを増やすことが大切です。
また、料金設定やオプション、グッズ販売などで工夫して売り上げを伸ばす方法も検討してみてください。
6-3競合が多い
メリットで挙げた低リスク低予算で開業できることから、新規参入が多い業種でもあります。
それによりライバル店が増えて、競合が多い可能性も高くなります。
開業前に競合店が近くにないか確認したり、ターゲット層がかぶらないようにしたりと検討が必要です。
また、自分の個性を最大限に活かしたサロン作りを心がけたり、他店にはない施術やサービスを取り入れたりして徹底的に差別化を図りましょう。
07リンパケアサロン開業の注意点
リンパケアサロンを開業する際、注意しておかなければならないことはどのような点でしょうか?
営業許可や法律など、必ず確認しておくべき事項についてまとめます。
7-1営業許可がされているか確認する
マンションの一室で開業する場合などは、利用規約で営業の許可がされているか確認しましょう。
賃貸物件や分譲マンションでは、事務所としての利用や営利目的での営業などが認められていなければ開業はできません。
無許可で勝手に開業してしまうと、発覚した際に管理会社や近隣住民とのトラブルに発展してしまいます。
必ず事前に管理会社に問い合わせをし、申請をしたり許可証をもらったりしてから始めてください。
7-2薬事法に関する知識も必要
リンパケアサロンを開業するだけであれば問題ありませんが、店頭でおすすめ商品を販売する場合には薬事法に関する知識が必要になります。
薬事法は、医薬品・医薬部外品・化粧品・医療機器・再生医療等製品が主な規制対象です。
もしサロン内で化粧品などを販売する際には、表示しなければならないことや使用できない表現などが定められています。
後々問題が起こらないよう、該当するかどうかしっかりと確認しておきましょう。
また、海外の輸入商品などを取り扱い、国内の薬事法に反している場合には処罰を受けてしまう可能性もあるので、十分に注意してください。
7-3開業するタイミングを見極める
リンパケアセラピストとして開業するハードルが低いゆえに、そのタイミングには注意が必要です。
例えば資格を取ったばかりで実務経験がない状態でいきなりサロンをオープンしてしまうと、何もノウハウがわからず続けられないという事態になりかねません。
個人サロンの経営は、自分の知識や技術が集客・売り上げに直接影響があります。
そのため、しっかりと実力をつけ自信を持ってサービスを提供できるようになるまで経験を積むことが大切です。
06まとめ
リンパケアセラピストとして独立・開業をする流れや、初期費用などについてご紹介しました。
開業を検討する際、まずは運営スタイルや主なサービス内容を決めるところからスタートしましょう。
それに合わせた資金計画や集客方法も同時に検討し、しっかりと見通しを持って進めることが重要になります。
今はリンパケアサロンの開業スタイルも様々なものが増えてきているので、自分に合ったスタイルを見つけやすいでしょう。
また、メリットだけでなくデメリットや注意点についても確認し、対処法を把握しておく必要があります。
きちんと備えておけば理想のサロンを開業することができ、自分の好きなことや個性を活かした素敵な夢が実現できるはずです。
リンパケアセラピストの資格を取得したら、ぜひ独立・開業を視野に入れてスキルアップを図ってください。自宅でリンパケアサロンを開業することは、低コストでスタートでき、柔軟な働き方ができるという大きなメリットがあります。
しかしながら、プライバシーの保護や安全対策、近隣住民との良好な関係を維持するための努力が求められます。
成功するためには、事前にしっかりと準備を行い、適切な対策を講じることが不可欠です。
これにより、リスクを最小限に抑え、安心して自宅サロンを運営できるでしょう。
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Junko. Y 先生
「ヒカリノエステ」主宰
1979年生まれ。大阪府出身。調理師免許取得後、憧れのお料理教室で働くが、体調不良で断念。出産後、自身の心身を元気にしたい!と思い、食養生、望診法、クレイセラピー、アロマセラピーを学ぶ。
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4-1営業が許可されているかどうか
自宅マンションでサロンを開業する場合、マンションの利用規約などでマンションでの営業が許可されているかどうかを確認しましょう。賃貸物件はもちろん、分譲のマンションでも、マンションの部屋を事務所にしたり、そこで開業を行ったりする場合、許可を得ることが重要。もし無許可での営業が発覚すると、周囲の住民とのトラブルに発展してしまうことがあります。
もし自宅マンションで開業する場合には、管理会社や管理組合などに問い合わせてみるとよいでしょう。
4-2薬事法にも注意
自宅で開業を行うとき、サロンで商品を販売することがあります。その場合には薬事法に関する知識も必要です。
もし海外から輸入した商品などを販売する場合、国内の薬事法に抵触すると、処罰される可能性もあります。
4-3資格をとってすぐ開業するのは危険
自宅開業の場合、店舗を構えるスタイルなどに比べると開業までのハードルは低いもの。ただし、自宅開業ではセラピストとしての知識・技術がダイレクトに集客に響くことがあります。もし施術の知識や技術が不足している場合、まったくお客様が来ないということにもなりかねません。
自宅での開業は低予算で始めることができますが、サロン勤務などで経験を積んでから自宅開業するのが理想的です。
01リンパセラピストとして独立・開業するには?
独立・開業を目指すためには、どんなことが必要なのでしょうか?
1-1必ずしも資格は必要ない
リンパケアセラピストとして独立・開業をするためには、必ず必要になる資格というのは特にありません。
正しい知識と技術があれば、リンパケアサロンとして開業や施術を行うことは可能です。
しかし、やはり資格を持っている方が知識と技術の証明になり、顧客からの信頼にも繋がります。
さらに注意すべき点は、お店の看板やメニューに「リンパマッサージ」という言葉は使えないことです。
実際に他人に施術するために、「マッサージ」という名称を使用するには「医師」もしくは「あん摩マッサージ指圧師」の国家資格が必要となります。
そのため、資格を取得せずに開業する場合は「リンパケア」という文言を使用しましょう。
1-2知識と技術を身につけ経験を積む
未経験でも開業すること自体は可能ですが、やはり実力が伴っていないうちは思うように運営できないリスクがあります。
まずはサロンに就職して知識と技術を身につけ、実務経験を十分に積むことが大切です。
先輩セラピストの技を見て学べたり、顧客とのコミュニケーション力が身についたりと開業に向けた自分のスキルアップになるでしょう。
また、勤務している間に自分を指名してくれる顧客がつけば、開業後の集客もスムーズになり安心できます。
1-3経営ノウハウを学ぶ
自分で独立・開業する場合、リンパケアの知識と技術にプラスして、経営ノウハウも身につけておきましょう。
経営の知識がないまま開業してしまうと、うまく運営できずに続けることが難しくなってしまう可能性もあります。
例えば、サロンをオープンする立地やターゲットとする客層、サービス内容、価格、経費など運営に関わる全てを自分で決定しなければなりません。
ノウハウがないとその判断が難しいため、事前にセミナーに参加したり実際にサロンを開業している人の話を聞いたりして経営に関する知識を学んでおく必要があります。
02リンパケアサロンの開業の流れ
独立・開業までにやるべきことを、手順に沿って解説していきます。
2-11.開業スタイルや立地を決める
初めに、リンパケアサロンの開業スタイルや立地を決めます。
自宅サロンなのかテナントを借りるのかなどの形態を決め、次にどこにオープンするのか場所を検討しましょう。
その際、人通りの多さやターゲット層の集めやすさ、ライバル店の有無、テナント料などを確認することが大切です。
開業する立地は直接集客に影響するので、慎重に決めたい部分になります。
ライバル店が存在する場合は差別化を図る必要があるため、そのサロンがどんなスタイルで運営しているのかを把握しておきましょう。
2-22.施術内容やサービスを決める
次にどんな施術をメインとするのか、他店と差別化するためのサービス内容などを検討します。
リンパケアサロンの中にも癒し・リラックスをメインとするサロンや、ツボ押し・指圧がメインのサロンなど様々です。
どのようなコンセプトにするかでサロンの方向性が決まるので、しっかりと考え独自性を出せるようにしましょう。
あまりにメニューが多いと何がメインなのか曖昧になってしまうので、顧客から見てどのような施術を行うサロンなのかがわかりやすい方が集客しやすいです。
サービス内容が決まったら、他店を参考にしながら適正な料金設定を検討してください。
2-33.資金計画や備品準備をする
開業スタイルが決まったら、それに合わせた備品の準備が必要です。
しっかりと事前に資金計画を立て、何にどのくらいお金をかけるのか決めましょう。
リンパケアサロンに必要な備品の例は、以下の通りです。
・施術用ベッド
・施術用チェア
・待合用チェアまたはソファ
・オイル
・シーツ
・タオル
・レジ
・パソコン
サロンの規模やサービス内容によって必要なものが異なるので、リストアップしてみてください。
2-44.集客をする
サロンをオープンするにあたって力を入れたいのは集客です。
どんなに素敵なお店でハイレベルな施術ができても、顧客がいなければ運営は成立しません。
集客はいかに効率的に低予算で行えるかがカギとなるので、ネットを活用するのがおすすめです。
サロンのホームページを作成したり、美容・エステ専門のポータルサイトに登録したりすると目につきやすいでしょう。
InstagramやXなどのSNSも最大限活用し、サロンの情報が伝わるように投稿することが重要です。
2-55.法的手続きを行う
新たに事業を始める際には、役所や税務署などで法的手続きが必要になります。
開業届や確定申告の際に有利になる青色申告承認申請書など、事前に確認しておきましょう。
開業届は、原則として事業を開始する1ヶ月以内に提出が必要です。
必要な法的手続きが済んでいないと、納税の際に損をしてしまう可能性もあります。
ただし自宅サロンや低所得の場合は必要ではないので、自分が該当するかどうかしっかり確認してください。
03リンパケアサロン開業の初期費用
開業スタイルごとに特色や必要経費が異なるので、それぞれご紹介します。
3-1自宅サロン
自宅サロン開業にかかる初期費用の相場は、20~30万円ほどです。
自宅の一室が空いている場合は、揃えるものは備品のみなのでかなり費用が抑えられます。
物件の賃料などが発生しないので、資産が少なくても開業しやすいスタイルです。
しかし、住宅街など立地によっては集客が難しかったり生活感が出すぎてしまったりするため、工夫も必要になってきます。
さらに、自宅を増設したりリフォームしたりする必要がある場合は、もっと費用がかかるので注意しましょう。
新築で家を建てる予定がある場合は、初めからサロンを併設した間取りを組んでもらうこともできるので、検討してみてください。
3-2出張・訪問サロン
出張・訪問サロンの開業にかかる初期費用の相場は、5〜10万円ほどです。
移動手段は、公共交通機関を使って行ける範囲にするのか車を使うのかにもよりますが、店舗を持たないので賃料も内装費用もかからず備品のみの準備になります。
車を元々持っていれば問題ありませんが、購入する場合はもっとかかってきます。
初期費用をできる限り抑えたい人にはおすすめですが、店舗がない分認知されづらく集客が思うようにできないリスクも把握しておきましょう。
3-3テナントサロン
テナントサロンの開業にかかる初期費用の相場は、賃貸マンションで150〜200万円、貸店舗で300〜600万円ほどです。
最も一般的な運営スタイルで、人通りが多くにぎやかな駅前や商業ビル内などのテナントを借りれば目につきやすく集客がスムーズになります。
一方で好立地がゆえに賃料が高めに設定されていたり、敷金・礼金・内装工事費などで比較的高額な初期費用がかかることも否めません。
開業当初から顧客が集まりやすく利益を上げられるメリットもありますが、開業資金にどのくらい費用を割けるのかよく検討して決めましょう。
3-4レンタルサロン
レンタルサロンの開業にかかる初期費用の相場は、5〜10万円ほどです。
予約が入った日時を指定して施術スペースを借りる運営法で、店舗を持たずに必要な時だけ利用できるシステムです。
そのため、初期費用としては備品の準備のみとなり、あとはその都度レンタル料を支払う形となります。
レンタル料は立地によって差がありますが、だいたい1時間1,000円前後で月額契約では5〜15万円ほどが目安です。
すでにサロンとして利用できるスペースを借りるので、内装工事費などが一切かからず初期費用を大幅に抑えられるメリットがあります。
一方で新規顧客の集客が難しいデメリットもあるため、SNSなどを活用して認知される工夫が必要となるでしょう。
3-5フランチャイズ加盟店
フランチャイズ加盟店での開業にかかる初期費用の相場は、150〜200万円ほどです。
全国的に知名度の高い会社とフランチャイズ契約を交わして、サロンを運営するスタイルになります。
有名サロンの信頼度で集客しやすい点や、設備・宣伝・技術などにおいてサポートを受けられるところが魅力です。
その分、経営方針や施術内容などは本部に従う必要があり、自分の個性や好きなコンセプトなどは反映しづらいことを理解しておきましょう。
また、毎月売り上げの3〜5%、または月額3〜5万円ほど契約会社への支払いが必要になります。
04リンパケアサロンの運営資金の目安
売り上げに対してどのくらいの割合を経費に充てられるのか、以下を参考にしてみてください。
・人件費:売り上げの40~50%
・賃貸料:売り上げの8~10%
・広告宣伝費:売り上げの5~10%
・消耗品費:売り上げの2〜5%
・光熱費:売り上げの2〜3%
個人サロンの場合は必要ありませんが、スタッフを雇う場合は人件費が最も多い割合を占めます。
逆に自分一人で運営していけばそれほど多くの費用がかからないので、リスクが少ないです。
賃料や備品などを決める際は、だいたいの売り上げを予測してその割合を算出してみてください。
05リンパケアサロン開業のメリット
ここでは、リンパケアセラピストとしてサロンを開業するメリットをご紹介します。
5-1自分の好きなサロンにできる
やはり一番の魅力は、サロンのコンセプトやサービスを自分の好きなように決められる点ではないでしょうか。
すでにあるサロンに勤務する場合は、サロンごとの特色やサービス内容がすでに決まっているので、スタッフで足並みを揃えていく必要があります。
しかし開業する場合は、サロンの内観や外観を自分好みにデザインできたり、自分のやりたい施術を極められたりと、お店作りをする楽しさを感じられます。
大手サロンにはない個性が出せて0からサロンを育てられるので、愛着が湧きやりがいも何倍にも膨らみます。
5-2低リスクで開業できる
独立・開業を考えた時に、どうしてもリスクが不安要素になりますよね。
個人で営むサロンは小規模で済み、予算も比較的低価格で抑えられます。
自己資産が少ない場合でも、大きな貸付金なく低リスクで開業することも可能です。
例えば自宅サロンを開業する場合は、家賃や敷金・礼金などの支払いがないので備品の準備のみで済みます。
マンションの一室で開業する場合でも、小規模であれば内装費用が抑えられるでしょう。
初期投資が少なく始められることも、リンパケアサロン開業のメリットと言えます。
5-3利益を出しやすい
リンパケアサロンは施術というサービスの提供に当たるので、商品の買い入れや在庫を抱えるといったことがありません。
そのため、少ない運営費用でやりくりできることから利益を出しやすいというメリットがあります。
自宅サロンやレンタルサロンであれば毎月の家賃などの固定費もかからないので、最低限の出費のみでまかなえるでしょう。
スタッフを雇わず個人営業をする場合も、人件費をかけずに利益を増やすことが可能です。
5-4顧客とのコミュニケーションが密になる
小規模な個人サロンは顧客との距離が近く、信頼関係を築きやすいところもメリットの一つです。
自宅サロンやマンションの一室で開業する場合は、アットホームな空間でリラックスして施術を受けられます。
顧客の中には、セラピストに悩みを相談したり話を聞いてもらったりすることを望んでいる方も多いでしょう。
個人サロンの方がコミュニケーションが密に取れるので、一人一人のニーズや希望に沿ったサービスを提供できる点で大型サロンとの差別化を図ることができます。
06リンパケアサロン開業のデメリット
開業後に理想とのギャップを感じないよう、事前に理解しておきましょう。
6-1業務負担が大きい
自分で施術と経営の両方を行わなければならないので、業務負担はその分大きくなります。
限られた時間の中でうまく運営を回しながら施術もしっかりと行う必要があり、初めのうちは大変に感じるかもしれません。
また、個人サロンの場合は自分が働かなければ運営が成立しなくなってしまいます。
体調不調や怪我などで一時的に休業しなければならない状況になった際、どうするのかも事前に考えておく必要があります。
まずはそうならないためにも、自身の健康管理を徹底し適度に休息やストレス発散を行うようにしましょう。
6-2利益に限界がある
個人サロンや小規模サロンの場合、一日で施術できる人数には限りがあります。
そのため一日の売り上げには上限があり、大きな利益には繋がりにくいということも頭に入れておきましょう。
できるだけ利益を上げるためにも、個人サロンならではのメリットで差をつけリピーターを増やすことが大切です。
また、料金設定やオプション、グッズ販売などで工夫して売り上げを伸ばす方法も検討してみてください。
6-3競合が多い
メリットで挙げた低リスク低予算で開業できることから、新規参入が多い業種でもあります。
それによりライバル店が増えて、競合が多い可能性も高くなります。
開業前に競合店が近くにないか確認したり、ターゲット層がかぶらないようにしたりと検討が必要です。
また、自分の個性を最大限に活かしたサロン作りを心がけたり、他店にはない施術やサービスを取り入れたりして徹底的に差別化を図りましょう。
07リンパケアサロン開業の注意点
営業許可や法律など、必ず確認しておくべき事項についてまとめます。
7-1営業許可がされているか確認する
マンションの一室で開業する場合などは、利用規約で営業の許可がされているか確認しましょう。
賃貸物件や分譲マンションでは、事務所としての利用や営利目的での営業などが認められていなければ開業はできません。
無許可で勝手に開業してしまうと、発覚した際に管理会社や近隣住民とのトラブルに発展してしまいます。
必ず事前に管理会社に問い合わせをし、申請をしたり許可証をもらったりしてから始めてください。
7-2薬事法に関する知識も必要
リンパケアサロンを開業するだけであれば問題ありませんが、店頭でおすすめ商品を販売する場合には薬事法に関する知識が必要になります。
薬事法は、医薬品・医薬部外品・化粧品・医療機器・再生医療等製品が主な規制対象です。
もしサロン内で化粧品などを販売する際には、表示しなければならないことや使用できない表現などが定められています。
後々問題が起こらないよう、該当するかどうかしっかりと確認しておきましょう。
また、海外の輸入商品などを取り扱い、国内の薬事法に反している場合には処罰を受けてしまう可能性もあるので、十分に注意してください。
7-3開業するタイミングを見極める
リンパケアセラピストとして開業するハードルが低いゆえに、そのタイミングには注意が必要です。
例えば資格を取ったばかりで実務経験がない状態でいきなりサロンをオープンしてしまうと、何もノウハウがわからず続けられないという事態になりかねません。
個人サロンの経営は、自分の知識や技術が集客・売り上げに直接影響があります。
そのため、しっかりと実力をつけ自信を持ってサービスを提供できるようになるまで経験を積むことが大切です。
06まとめ
開業を検討する際、まずは運営スタイルや主なサービス内容を決めるところからスタートしましょう。
それに合わせた資金計画や集客方法も同時に検討し、しっかりと見通しを持って進めることが重要になります。
今はリンパケアサロンの開業スタイルも様々なものが増えてきているので、自分に合ったスタイルを見つけやすいでしょう。
また、メリットだけでなくデメリットや注意点についても確認し、対処法を把握しておく必要があります。
きちんと備えておけば理想のサロンを開業することができ、自分の好きなことや個性を活かした素敵な夢が実現できるはずです。
リンパケアセラピストの資格を取得したら、ぜひ独立・開業を視野に入れてスキルアップを図ってください。自宅でリンパケアサロンを開業することは、低コストでスタートでき、柔軟な働き方ができるという大きなメリットがあります。
しかしながら、プライバシーの保護や安全対策、近隣住民との良好な関係を維持するための努力が求められます。
成功するためには、事前にしっかりと準備を行い、適切な対策を講じることが不可欠です。
これにより、リスクを最小限に抑え、安心して自宅サロンを運営できるでしょう。