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夫婦・家族心理カウンセラー

夫婦喧嘩が子供に与える影響とトラウマについて

いつもケンカが絶えないというご夫婦は少なくないかもしれませんが、実は夫婦喧嘩は夫婦間だけの問題ではありません。夫婦喧嘩によって子どもが受ける影響には非常に深刻なものがあります。今回は夫婦喧嘩が子どもに与える影響とトラウマについてご紹介します。

非常に深刻!夫婦喧嘩が子供に与える影響とトラウマについて
目次

01夫婦喧嘩が子供に与える精神的悪影響

子どもにとって両親は仲が良いものと信じています。しかし、夫婦喧嘩を目にすることで衝撃を受けて、精神的に大きな悪影響が起きることもあります。

1-1精神疾患

夫婦喧嘩を目撃した子どもが受ける精神的なストレスは大人が考えるよりもはるかに深刻です。
もし子供が夫婦喧嘩を目撃すると、大きな声や罵りによって恐怖を感じ、大きなストレスを受けてしまいます。
その結果、不眠や頭痛、腹痛、吐き気といった具体的な症状が現れることもあります。
この段階できちんと治療すれば影響は最小限に抑えられますが、このような症状は風邪などでも起きることがあり、どうしても軽視しがち。
さらにそのまま夫婦喧嘩が続いた場合、子どもが拒食や過食などの摂食障害や自傷行為に走ることもあります。
また、夫婦喧嘩で怖いのが子どものPTSD。PTSDは「心的外傷後ストレス障害」という精神疾患の一種で、強い恐怖やショックを体験した人が後々までその影響に悩まされるというもの。症状としては、恐怖を感じた瞬間が何度も蘇ってしまうフラッシュバックや過度の緊張、幻覚といったものが現れることもあります。
PTSDの恐ろしいところは、影響が時間が経ってから現れること。
夫婦喧嘩が続いた子どものうちはまったく普通に思えても、大人になってから突然症状が現れ、呼吸困難や抑うつ状態になってしまうことも考えられます。また、結婚願望がなくなり家庭を持てない、他人を愛したり大切にしたりすることができないといった行動の面でも現れることがあります。

1-2自己肯定感の欠如

夫婦喧嘩を目撃した子どもの中には、自分を否定されたような気持ちになる子も少なくありません。
喧嘩の原因が自分にある、自分は生まれてこないほうが良かったと考えて、自分の存在に対する自信を喪失してしまうのです。
親は子どもにとっては絶対的な存在。たとえ親が間違っていたとしても、子どもは両親のことを否定することができません。
そのため、子どもは自己肯定感を失い、結果として消極的で閉鎖的な性格になってしまったり、人とのコミュニケーションがとれない、常に人の意見に従ってしまうといった影響が生まれることがあります。

1-3暴力的になる

子どもは精神的な面でも、コミュニケーション能力の面でもまだまだ未発達な存在。
大人になると、ストレスを感じた場合には様々な行動によってそれを発散しようとしますが、子どもにとってそれは難しいこと。
そのため、夫婦喧嘩によってストレスを受けた子どもは、それを他人への暴力という形で発散しようとすることもあります。
また、ストレスを克服する方法として、自分を強く見せようとする子どもも少なくありません。
そうすると暴力的傾向に拍車がかかり、怒りを抑えられず、自分が認められないとすぐに暴力を振るってしまうという大人になってしまうこともあります。

02夫婦喧嘩が子供に与える身体的悪影響

夫婦喧嘩が子どもに与える影響は精神的なものだけではありません。子どもが夫婦喧嘩によって肉体的に悪影響を受けることもあります。

2-1子どもの脳が萎縮する

最近では子どもが夫婦間のケンカを目撃すると、脳の一部に影響があることも明らかになっています。
もし子どもが夫婦間の暴力や暴言を目撃した場合、脳の中の視覚野と呼ばれる部分に影響が生まれます。視覚野とは、視覚を司る部分で、この部分が委縮すると、学習能力や記憶力が低下、さらに自分の感情や言動をコントロールできなくなり、他人に暴力を振るったり暴言を吐いたりといった性格になってしまいます。
夫婦喧嘩は子どもの性格だけでなく、脳への影響もある行為です。

2-2身体的成長の阻害

子どもは毎日、少しずつ成長していくもの。しかし夫婦喧嘩による影響は、子どもの成長にも及びます。
夫婦喧嘩を目撃した子どもは、眠れなくなるなどの症状を見せることがありますが、子どもの睡眠中は成長ホルモンが盛んに分泌、この成長ホルモンによって子どもの身体は成長することができます。
しかし、眠れない場合や、眠っても眠りが浅い場合には成長ホルモンの分泌量が非常に低下、結果として成長ホルモンが不足し、身長が伸びなくなってしまうことがあります。
これは精神的な原因だけでなく、夫婦喧嘩の物音によって眠れなくなることで起きることもあります。

03影響のひとつ「アダルトチルドレン」

夫婦喧嘩の影響で、「アダルトチルドレン」になってしまうということも大きな問題だといわれています。

3-1家庭内トラウマを持っている大人

「アダルトチルドレン」とは、親からの虐待や家庭環境に問題がある家庭で育った人のこと。アダルトチルドレンは成人してからも、子どもの頃のトラウマの影響から様々な問題を起こすことがあります。
アダルトチルドレンの特徴としては、自分の判断に自信がない、常に孤独を感じる、他人に依存してしまうといった特徴が上げられます。

3-2機能不全家族で育った場合に起こる

アダルトチルドレンは機能不全家族で育った場合に起きるといわれています。機能不全家族とは、虐待やネグレクト、親のアルコールやギャンブルの中毒などの問題がある家族のことで、子育てや家族のだんらんなど、一般的に家庭の役割とされるものが存在しない家族のこと。
「うちはそんな問題はない」と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、実は夫婦喧嘩の多い家庭も、この機能不全家族に含まれます。

3-3親の喧嘩を目の当たりにすることでトラウマを抱える

子どもにとって両親の喧嘩は心理的・肉体的に大きなダメージを受けるもの。さらにその夫婦喧嘩がいつも発生していると、子どもは家庭でもくつろぐことができず、常に緊張を強いられます。
その緊張が一種のトラウマになり、将来にわたって大きな影響を与え、結果としてアダルトチルドレンを生み出してしまうのです。

04子供のダメージサイン

子どもによって夫婦喧嘩を見てしまったときの反応は様々。しかしその中には危険なサインもあります。

4-1泣かない

夫婦喧嘩を見たとき、普通の子どもは泣いてしまうもの。しかし、子どもが中亡くなっていれば要注意です。子どもは泣くことでストレスを発散しますが、泣かないということは気持ちが正常に機能しない状態に陥っている可能性があります。

4-2黙り込む

子どもの感情は豊かなものですが、泣かなくなったのと同様、黙り込んでしまうのも危険なサインです。感情を知らせることができないということは、すでに子どもに悪影響が出ている証拠と言えるでしょう。

4-3仲裁に入るようになる

子どもが夫婦喧嘩の仲裁に入るようになると、いよいよ危険な状況です。子どもにとって仲裁に入るのは非常に怖いもの。しかし、そこで仲裁に入るというのは、子どもにとって「これ以上は耐えられない」というメッセージです。

05喧嘩を見せてしまった時の対処法

夫婦喧嘩はしてはいけないと思っていても、どうしても喧嘩になってしまうことはあるもの。では、もし子どもに夫婦喧嘩を見せてしまった場合、どのように対処すればよいのでしょうか。
もし子どもが夫婦喧嘩を目撃したとき、最初に必要なのは子どもの不安と緊張を取り除くこと。しっかりとスキンシップを計り、子どもを慰めることが必要です。
次に、両親が仲直りすることも大切です。どうしても無理だという場合もあるかもしれませんが、子どもの前では無理でも仲直りしましょう。そうすることで、子どもに安心感を与えることができます。

06まとめ

夫婦喧嘩は大人が考えるよりも、はるかに大きな影響を子どもに与えます。親であれば、どんなことがあっても子どもの前では夫婦喧嘩はやめたほうがよいでしょう。

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講座のテキスト、問題集や添削課題と共に、プロの先生によって監修されています。
古山あかり 先生
夫婦心理・家族心理講師
千葉県出身。東北大学大学院博士前期課程修了。臨床心理士と公認心理師の資格を持ち、首都圏公立学校のスクールカウンセラーや不妊カウンセリング、司法関係に携わる。神奈川県緊急支援対策チームスーパーバイザー。東京都千代田区でカウンセリングルーム「Hanacel」を運営。

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