防虫効果のあるハーブについて
ハーブには様々な効能がありますが、中でも注目したいのが防虫効果。ハーブの防虫効果を利用すれば、殺虫剤を使わずにお部屋の虫を防いだり、農薬を使わずベランダの植物を害虫から守ったりすることができます。今回はハーブの防虫効果や利用の方法についてご紹介します。
01ハーブの忌避効果
ハーブの防虫効果は「忌避効果」と呼ばれています。
・身を守るためハーブには虫や害虫の忌避効果がある
ハーブはもともとは自然界に自生している植物です。そのため、ハーブ自身も害虫やハーブをエサとする植物から身を守ることが必要になります。
そこでハーブは害虫が嫌う匂いを作り出し、そのことで害虫から自分の身を守っています。これがハーブの「忌避効果」。これを利用することで、家庭でもハーブを利用して虫や害虫を防ぐことができるのです。
1-1ベランダや玄関、部屋におくことで虫をよせつけない
ハーブの忌避効果は虫よけで、スプレーのように虫を殺すことはできません。しかし、ハーブを置いておくだけでそもそも虫が寄ってこないため、スプレーなどを散布する必要もなくなります。
ハーブを家庭菜園やベランダに植えれば周囲の植物を虫から守ることができ、玄関やお部屋に置けば、虫よけとして役立ってくれます。
02防虫効果のあるハーブ
では、実際にはどんなハーブが防虫に効果的なのでしょうか。
2-1ペパーミント
ペパーミントは強いハッカの香りが特徴的なシソ科のハーブです。ペパーミントのメンソールの香りは人間にとってはさわやかに感じますが、この香りは害虫全般が苦手とするもの。ミントは高い防虫効果を誇っていますが、中でもペパーミントはハッカの成分が強いため、虫よけの効果が高いといわれています。
特にペパーミントの葉を熱湯で煮だして作ったミントウォーターは、蚊やハエ、アリなどに効果があります。
2-2ラベンダー
リラックスできる香りが人気のラベンダーも防虫に効果を発揮します。ラベンダーの香りに含まれているリナロールや酢酸リナリルには高い防虫効果があり、特に蛾に効果が高いと言われています。
ラベンダーはドライフラワーやポプリとしても活用されますが、これらも防虫に効果を発揮してくれます。
2-3レモングラス
東南アジア原産のレモングラスは、料理やハーブティーなどにも使われることが多いハーブです。このレモングラスは爽快感のある香りが特徴ですが、これらは葉や茎に含まれる「シトラール」と言う成分によるもの。このシトラールはレモンにも似ていて、人間によってはさわやかでよい香りですが、虫には忌避効果を発揮してくれます。
レモングラスは葉などを乾燥させてクローゼットやタンスに入れておくと衣類につく害虫を防いでくれるほか、キッチンなどに置いておくとゴキブリよけにも効果があります。
2-4ゼラニウム
ゼラニウムは美しい花も人気のハーブですが、実はゼラニウムは「蚊嫌草」という別名を持つ植物で、蚊よけに大きな効果を発揮します。
これはゼラニウムに含まれている「シトロネラ―ル」という成分によるもの。蚊は人間から発する二酸化炭素を察知して寄ってきますが、シトロネラ―ルはこの探知能力を鈍らせるため、人間に近づくことが難しくなります。
ゼラニウムを蚊よけに利用するときは、窓際に鉢ごと置いておく以外にも、葉の香りがあれば防虫効果が期待できるため、葉だけを容器などに入れておくという方法もあります。
2-5タンジ―
ヨーロッパ産の植物で、日本では「ヨモギギク」と呼ばれるタンジーは、食欲増進や寄生虫駆除の民間薬として利用されてきました。強い香りが特徴で、この香りも防虫に利用できます。
タンジーは様々な害虫に効果を発揮しますが、栽培しておくとハエなどが発生しにくくなるとも言われています。
また、カーペットやラグの下に乾燥させたタンジーを置いておくと、ノミやダニを防いでくれます。
自然な植物で口に入っても安全なので、ペットのいる家庭でも安心して使用できます。
2-6ローズマリー
料理に使われることも多いローズマリーは地中海原産のシソ科のハーブです。料理の香りづけの他、殺菌作用や血行増進などの効果があるため、民間薬として使われてきました。
ローズマリーは独特の香りを持ったハーブですが、この香りは「ロスマリン酸」という成分によるもの。このロスマリン酸は防虫の効果を持っています。
ローズマリーは鉢植えなどが一般的ですが、鉢を玄関や窓辺に置いておくだけで窓からの害虫の侵入を防いでくれます。
さらに乾燥したローズマリーをクローゼットに入れておくと洋服につく害虫を防ぎ、床の近くに置いておくとダニよけの効果を発揮します。
03防虫ハーブの活用方法
ハーブは様々な害虫を防いでくれるもの。防虫用としては様々な方法で活用することが可能です。
3-1防虫ハーブの寄せ植え
もしベランダやお庭などで植物を育てている場合には、防虫ハーブの寄せ植えがおすすめです。
ハーブは防虫効果が高いものもありますが、害虫の中には特定のハーブのにおいを感じないという種類もあり、その場合、せっかくのハーブ自体に虫がついてしまうことも考えられます。
しかし複数のハーブを一緒に植えておく寄せ植えなら、違う種類の香り成分によってハーブ同士で互いを害虫から守ってくれます。
鉢植えを行うときには、大きくなりにくくて可愛いハーブがおすすめ。ラベンダー、ローズマリー、センテッドゼラニウムなどの種類であれば、初心者でも扱いやすく可愛い鉢植えを作ることができます。
なお、寄せ植えを作るときには、多くの種類を使いたいからと苗を密集させて押し込まないこと。無理に力を入れると、根が傷ついてしまいます。
3-2オーガニックの虫除けスプレー
市販の虫よけスプレーは強力で使いやすい反面、含まれている成分が気になるものです。
しかし、ハーブを使った虫よけスプレーであれば、子どもでも安心して使うことができます。
ハーブを使ったオーガニックの虫よけスプレーに必要なのは、アルコールとミネラルウォーター。
アルコール1に対して約15の水を加えて、あとはミントなどのハーブを入れるだけ。このとき、葉と茎を同時に加えればよりハーブの香気成分をしっかりと抽出することができます。
この虫よけスプレーを網戸やカーテンなど虫が入りやすい場所にスプレーしておけば、虫よけを行うことができます。
なお、季節によってはフレッシュなハーブが手に入らないこともありますが、その場合にはハーブから抽出したエッセンシャルオイルなどを使うと手軽で便利です。
3-3キッチンハーブで虫よけ
ハーブの楽しみといえば、料理の香りや風味付けですが、キッチンハーブでも虫よけを行うことができます。
方法は簡単で、風通しのよいキッチン周りの場所でハーブを育てるだけ。そうすることで、キッチンハーブを使った虫よけになります。ただし、ハーブは日当たりが重要なので、キッチンでハーブを育てるときには窓際などできるだけ日当たりの良い場所を選びましょう。
また、水を上げすぎると根腐れを起こしてしまうため、あまり水を与えすぎないことが重要です。
キッチンハーブの種類はローズマリーやペパーミント、バジルなどが防虫効果も高く、料理にも応用しやすいのでおすすめです。
04まとめ
虫よけだけでなく、美容や健康など様々な効果のあるハーブ。ナチュラルな生活を楽しみたいという方は、ぜひチャレンジしてみてくださいね。
この講座は!プロの監修を受けています!
講座のテキスト、問題集や添削課題と共に、プロの先生によって監修されています。
にーな 先生
「リンパケアサロンにーな」を運営
1982年生まれ。広島県出身。 ハーブガーデンでの花苗の生産販売、就労支援としての花苗の生産の仕事を経験。その後園芸療法士となり、植物や自然に携わる仕事に移行。 現在は園芸療法士・ハーブセラピストの視点を生かし、身近な自然での自然体験を通じて五感を磨くネイチャーゲームイベントの主催や、講師やセラピストとして広島を拠点に活動。 オンラインでの講座および出張にも対応。
「リンパケアサロン にーな」を運営。
70,000人以上が受講申し込みしている諒設計アーキテクトラーニングの通信講座
あなたも早速受講して、資格を取得しましょう!
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- ハーブの使い方・用途について
- ハーブの栄養について
- ハーブデトックスのやり方
- ハーブティーの作り方
- ハーブティーの効能について
- アレルギー体質が気を付けるハーブと緩和するハーブ
- ハーブティーダイエットのやり方と効果
- ハーブは多年草を選ぼう!初心者でも育てやすい多年草のハーブ
- ハーブでアレルギー?!主なアレルギー症状は?緩和するハーブもある?
- ハーブを地植えするためにやるべきこと
- ハーブティーをもっと美味しく飲むための組み合わせ
- 乾燥ハーブ(ドライハーブ)の作り方と保存方法
Copyright © 2021 RYO SEKKEI ARCHITECT LEARNING SCHOOL All rights reserved.
・身を守るためハーブには虫や害虫の忌避効果がある
ハーブはもともとは自然界に自生している植物です。そのため、ハーブ自身も害虫やハーブをエサとする植物から身を守ることが必要になります。
そこでハーブは害虫が嫌う匂いを作り出し、そのことで害虫から自分の身を守っています。これがハーブの「忌避効果」。これを利用することで、家庭でもハーブを利用して虫や害虫を防ぐことができるのです。
1-1ベランダや玄関、部屋におくことで虫をよせつけない
ハーブの忌避効果は虫よけで、スプレーのように虫を殺すことはできません。しかし、ハーブを置いておくだけでそもそも虫が寄ってこないため、スプレーなどを散布する必要もなくなります。
ハーブを家庭菜園やベランダに植えれば周囲の植物を虫から守ることができ、玄関やお部屋に置けば、虫よけとして役立ってくれます。
02防虫効果のあるハーブ
では、実際にはどんなハーブが防虫に効果的なのでしょうか。
2-1ペパーミント
ペパーミントは強いハッカの香りが特徴的なシソ科のハーブです。ペパーミントのメンソールの香りは人間にとってはさわやかに感じますが、この香りは害虫全般が苦手とするもの。ミントは高い防虫効果を誇っていますが、中でもペパーミントはハッカの成分が強いため、虫よけの効果が高いといわれています。
特にペパーミントの葉を熱湯で煮だして作ったミントウォーターは、蚊やハエ、アリなどに効果があります。
2-2ラベンダー
リラックスできる香りが人気のラベンダーも防虫に効果を発揮します。ラベンダーの香りに含まれているリナロールや酢酸リナリルには高い防虫効果があり、特に蛾に効果が高いと言われています。
ラベンダーはドライフラワーやポプリとしても活用されますが、これらも防虫に効果を発揮してくれます。
2-3レモングラス
東南アジア原産のレモングラスは、料理やハーブティーなどにも使われることが多いハーブです。このレモングラスは爽快感のある香りが特徴ですが、これらは葉や茎に含まれる「シトラール」と言う成分によるもの。このシトラールはレモンにも似ていて、人間によってはさわやかでよい香りですが、虫には忌避効果を発揮してくれます。
レモングラスは葉などを乾燥させてクローゼットやタンスに入れておくと衣類につく害虫を防いでくれるほか、キッチンなどに置いておくとゴキブリよけにも効果があります。
2-4ゼラニウム
ゼラニウムは美しい花も人気のハーブですが、実はゼラニウムは「蚊嫌草」という別名を持つ植物で、蚊よけに大きな効果を発揮します。
これはゼラニウムに含まれている「シトロネラ―ル」という成分によるもの。蚊は人間から発する二酸化炭素を察知して寄ってきますが、シトロネラ―ルはこの探知能力を鈍らせるため、人間に近づくことが難しくなります。
ゼラニウムを蚊よけに利用するときは、窓際に鉢ごと置いておく以外にも、葉の香りがあれば防虫効果が期待できるため、葉だけを容器などに入れておくという方法もあります。
2-5タンジ―
ヨーロッパ産の植物で、日本では「ヨモギギク」と呼ばれるタンジーは、食欲増進や寄生虫駆除の民間薬として利用されてきました。強い香りが特徴で、この香りも防虫に利用できます。
タンジーは様々な害虫に効果を発揮しますが、栽培しておくとハエなどが発生しにくくなるとも言われています。
また、カーペットやラグの下に乾燥させたタンジーを置いておくと、ノミやダニを防いでくれます。
自然な植物で口に入っても安全なので、ペットのいる家庭でも安心して使用できます。
2-6ローズマリー
料理に使われることも多いローズマリーは地中海原産のシソ科のハーブです。料理の香りづけの他、殺菌作用や血行増進などの効果があるため、民間薬として使われてきました。
ローズマリーは独特の香りを持ったハーブですが、この香りは「ロスマリン酸」という成分によるもの。このロスマリン酸は防虫の効果を持っています。
ローズマリーは鉢植えなどが一般的ですが、鉢を玄関や窓辺に置いておくだけで窓からの害虫の侵入を防いでくれます。
さらに乾燥したローズマリーをクローゼットに入れておくと洋服につく害虫を防ぎ、床の近くに置いておくとダニよけの効果を発揮します。
03防虫ハーブの活用方法
ハーブは様々な害虫を防いでくれるもの。防虫用としては様々な方法で活用することが可能です。
3-1防虫ハーブの寄せ植え
もしベランダやお庭などで植物を育てている場合には、防虫ハーブの寄せ植えがおすすめです。
ハーブは防虫効果が高いものもありますが、害虫の中には特定のハーブのにおいを感じないという種類もあり、その場合、せっかくのハーブ自体に虫がついてしまうことも考えられます。
しかし複数のハーブを一緒に植えておく寄せ植えなら、違う種類の香り成分によってハーブ同士で互いを害虫から守ってくれます。
鉢植えを行うときには、大きくなりにくくて可愛いハーブがおすすめ。ラベンダー、ローズマリー、センテッドゼラニウムなどの種類であれば、初心者でも扱いやすく可愛い鉢植えを作ることができます。
なお、寄せ植えを作るときには、多くの種類を使いたいからと苗を密集させて押し込まないこと。無理に力を入れると、根が傷ついてしまいます。
3-2オーガニックの虫除けスプレー
市販の虫よけスプレーは強力で使いやすい反面、含まれている成分が気になるものです。
しかし、ハーブを使った虫よけスプレーであれば、子どもでも安心して使うことができます。
ハーブを使ったオーガニックの虫よけスプレーに必要なのは、アルコールとミネラルウォーター。
アルコール1に対して約15の水を加えて、あとはミントなどのハーブを入れるだけ。このとき、葉と茎を同時に加えればよりハーブの香気成分をしっかりと抽出することができます。
この虫よけスプレーを網戸やカーテンなど虫が入りやすい場所にスプレーしておけば、虫よけを行うことができます。
なお、季節によってはフレッシュなハーブが手に入らないこともありますが、その場合にはハーブから抽出したエッセンシャルオイルなどを使うと手軽で便利です。
3-3キッチンハーブで虫よけ
ハーブの楽しみといえば、料理の香りや風味付けですが、キッチンハーブでも虫よけを行うことができます。
方法は簡単で、風通しのよいキッチン周りの場所でハーブを育てるだけ。そうすることで、キッチンハーブを使った虫よけになります。ただし、ハーブは日当たりが重要なので、キッチンでハーブを育てるときには窓際などできるだけ日当たりの良い場所を選びましょう。
また、水を上げすぎると根腐れを起こしてしまうため、あまり水を与えすぎないことが重要です。
キッチンハーブの種類はローズマリーやペパーミント、バジルなどが防虫効果も高く、料理にも応用しやすいのでおすすめです。
04まとめ
虫よけだけでなく、美容や健康など様々な効果のあるハーブ。ナチュラルな生活を楽しみたいという方は、ぜひチャレンジしてみてくださいね。
この講座は!プロの監修を受けています!
講座のテキスト、問題集や添削課題と共に、プロの先生によって監修されています。
にーな 先生
「リンパケアサロンにーな」を運営
1982年生まれ。広島県出身。 ハーブガーデンでの花苗の生産販売、就労支援としての花苗の生産の仕事を経験。その後園芸療法士となり、植物や自然に携わる仕事に移行。 現在は園芸療法士・ハーブセラピストの視点を生かし、身近な自然での自然体験を通じて五感を磨くネイチャーゲームイベントの主催や、講師やセラピストとして広島を拠点に活動。 オンラインでの講座および出張にも対応。
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ペパーミントは強いハッカの香りが特徴的なシソ科のハーブです。ペパーミントのメンソールの香りは人間にとってはさわやかに感じますが、この香りは害虫全般が苦手とするもの。ミントは高い防虫効果を誇っていますが、中でもペパーミントはハッカの成分が強いため、虫よけの効果が高いといわれています。
特にペパーミントの葉を熱湯で煮だして作ったミントウォーターは、蚊やハエ、アリなどに効果があります。
2-2ラベンダー
リラックスできる香りが人気のラベンダーも防虫に効果を発揮します。ラベンダーの香りに含まれているリナロールや酢酸リナリルには高い防虫効果があり、特に蛾に効果が高いと言われています。
ラベンダーはドライフラワーやポプリとしても活用されますが、これらも防虫に効果を発揮してくれます。
2-3レモングラス
東南アジア原産のレモングラスは、料理やハーブティーなどにも使われることが多いハーブです。このレモングラスは爽快感のある香りが特徴ですが、これらは葉や茎に含まれる「シトラール」と言う成分によるもの。このシトラールはレモンにも似ていて、人間によってはさわやかでよい香りですが、虫には忌避効果を発揮してくれます。
レモングラスは葉などを乾燥させてクローゼットやタンスに入れておくと衣類につく害虫を防いでくれるほか、キッチンなどに置いておくとゴキブリよけにも効果があります。
2-4ゼラニウム
ゼラニウムは美しい花も人気のハーブですが、実はゼラニウムは「蚊嫌草」という別名を持つ植物で、蚊よけに大きな効果を発揮します。
これはゼラニウムに含まれている「シトロネラ―ル」という成分によるもの。蚊は人間から発する二酸化炭素を察知して寄ってきますが、シトロネラ―ルはこの探知能力を鈍らせるため、人間に近づくことが難しくなります。
ゼラニウムを蚊よけに利用するときは、窓際に鉢ごと置いておく以外にも、葉の香りがあれば防虫効果が期待できるため、葉だけを容器などに入れておくという方法もあります。
2-5タンジ―
ヨーロッパ産の植物で、日本では「ヨモギギク」と呼ばれるタンジーは、食欲増進や寄生虫駆除の民間薬として利用されてきました。強い香りが特徴で、この香りも防虫に利用できます。
タンジーは様々な害虫に効果を発揮しますが、栽培しておくとハエなどが発生しにくくなるとも言われています。
また、カーペットやラグの下に乾燥させたタンジーを置いておくと、ノミやダニを防いでくれます。
自然な植物で口に入っても安全なので、ペットのいる家庭でも安心して使用できます。
2-6ローズマリー
料理に使われることも多いローズマリーは地中海原産のシソ科のハーブです。料理の香りづけの他、殺菌作用や血行増進などの効果があるため、民間薬として使われてきました。
ローズマリーは独特の香りを持ったハーブですが、この香りは「ロスマリン酸」という成分によるもの。このロスマリン酸は防虫の効果を持っています。
ローズマリーは鉢植えなどが一般的ですが、鉢を玄関や窓辺に置いておくだけで窓からの害虫の侵入を防いでくれます。
さらに乾燥したローズマリーをクローゼットに入れておくと洋服につく害虫を防ぎ、床の近くに置いておくとダニよけの効果を発揮します。
03防虫ハーブの活用方法
ハーブは様々な害虫を防いでくれるもの。防虫用としては様々な方法で活用することが可能です。
3-1防虫ハーブの寄せ植え
もしベランダやお庭などで植物を育てている場合には、防虫ハーブの寄せ植えがおすすめです。
ハーブは防虫効果が高いものもありますが、害虫の中には特定のハーブのにおいを感じないという種類もあり、その場合、せっかくのハーブ自体に虫がついてしまうことも考えられます。
しかし複数のハーブを一緒に植えておく寄せ植えなら、違う種類の香り成分によってハーブ同士で互いを害虫から守ってくれます。
鉢植えを行うときには、大きくなりにくくて可愛いハーブがおすすめ。ラベンダー、ローズマリー、センテッドゼラニウムなどの種類であれば、初心者でも扱いやすく可愛い鉢植えを作ることができます。
なお、寄せ植えを作るときには、多くの種類を使いたいからと苗を密集させて押し込まないこと。無理に力を入れると、根が傷ついてしまいます。
3-2オーガニックの虫除けスプレー
市販の虫よけスプレーは強力で使いやすい反面、含まれている成分が気になるものです。
しかし、ハーブを使った虫よけスプレーであれば、子どもでも安心して使うことができます。
ハーブを使ったオーガニックの虫よけスプレーに必要なのは、アルコールとミネラルウォーター。
アルコール1に対して約15の水を加えて、あとはミントなどのハーブを入れるだけ。このとき、葉と茎を同時に加えればよりハーブの香気成分をしっかりと抽出することができます。
この虫よけスプレーを網戸やカーテンなど虫が入りやすい場所にスプレーしておけば、虫よけを行うことができます。
なお、季節によってはフレッシュなハーブが手に入らないこともありますが、その場合にはハーブから抽出したエッセンシャルオイルなどを使うと手軽で便利です。
3-3キッチンハーブで虫よけ
ハーブの楽しみといえば、料理の香りや風味付けですが、キッチンハーブでも虫よけを行うことができます。
方法は簡単で、風通しのよいキッチン周りの場所でハーブを育てるだけ。そうすることで、キッチンハーブを使った虫よけになります。ただし、ハーブは日当たりが重要なので、キッチンでハーブを育てるときには窓際などできるだけ日当たりの良い場所を選びましょう。
また、水を上げすぎると根腐れを起こしてしまうため、あまり水を与えすぎないことが重要です。
キッチンハーブの種類はローズマリーやペパーミント、バジルなどが防虫効果も高く、料理にも応用しやすいのでおすすめです。
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