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軽視できない!猫の過剰グルーミングについて

猫にとってグルーミングは非常に重要な行動です。ただし、ストレスなどが原因で「過剰グルーミング」が起きることがあります。過剰グルーミングは単にグルーミングのやりすぎではなく、大きな病気の原因となってしまうことがあります。今回は猫の過剰グルーミングについてご紹介します。

軽視できない!猫の過剰グルーミングについて
目次

01猫がグルーミングをする理由

猫が自分の身体を舐めるグルーミング。この行動は、単に身体を舐めているわけではありません。グルーミングとは「毛づくろい」のことで、実は様々な目的を持っています。
グルーミングの大きな目的のひとつが、被毛を清潔に保つということ。猫の身体には様々な汚れが付着したり、ダニなどが寄生することもありますが、これらを放置すると、単に不潔なだけでなく、皮膚病などの原因となってしまいます。それを防ぐのがグルーミング。猫は自分の身体を舐めて毛づくろいを行うことで、身体を清潔な状態に保ち、病気の発生を予防しているのです。
さらにグルーミングには皮膚を刺激して血流を促進するという目的もあります。血流が促進するということは、身体のあちこちに血液によって酸素や栄養が運ばれるということ。つまり、グルーミングは猫にとってマッサージのような意味を持っていることになります。
また、猫がグルーミングを行うのにはストレスの解消という意味もあります。たとえば、猫同士でもグルーミングを行いますが、これはコミュニケーションによって心を落ち着けようとしている行動。つまり、自分ひとりでグルーミングを行うことは、猫が不安を取り除いて、気持ちを落ち着けようとしているということになります。

02猫の過剰グルーミングとは

グルーミングは猫にとって必要不可欠な行為です。ただし、グルーミングによって問題が発生することがあります。それが「過剰グルーミング」です。

2-1毛が抜けたり出血するほど舐めている状態

「過剰グルーミング」とは、簡単に言えば「グルーミングのやりすぎ」。単なる毛づくろいのレベルを超えて、何度もグルーミングを行う行為です。
飼い主さんの中には、「グルーミングをすればするほど清潔になるから心配はいらないのでは?」と考えている方も多いかもしれませんが、実はそれは大きな間違い。過剰グルーミングの状態になると、被毛が抜けてしまっても身体を舐め続け、やがては出血に至ることもあります。

2-2飼い主が見ていないタイミングですることが多い

過剰グルーミングの問題は飼い主さんが気づきにくいということにもあります。というのも、過剰グルーミングは飼い主さんが近くにいないタイミングで行われることが多いもの。そのため、発見に時間がかかってしまい、症状が悪化してしまうことが少なくありません。
猫がグルーミングしやすい場所は、お腹や後肢、内股、お尻、背中といった場所なので、これらの場所の毛が抜けてきたと感じたら、注意することが必要になります。

03過剰グルーミングの原因

猫の健康に大きな影響を与える過剰グルーミング。では、なぜ過剰グルーミングが起きるのでしょうか。

3-1環境の変化によるストレス

すでに説明したように、グルーミングは猫のストレス解消でもあります。ただし、何度グルーミングをしてもストレスを感じる場合や気持ちが落ち着かないという場合には、猫はストレスが解消するまで身体を舐め続け、過剰グルーミングの状態になってしまいます。
特に猫の大きなストレスとなるのが、環境の変化。猫は落ち着いた環境を好む生き物で、縄張り意識も強いため、周囲の環境が変わるということは、猫にとって不安や緊張の原因となります。
たとえば引越しなど、これまで暮らしてきた環境が変わった場合、グルーミングの回数が増加、過剰グルーミングが起きることもあります。
また、飼い主さんの就職や進学などで長時間の留守番が増えた、生活時間帯が変わったという場合にも、過剰グルーミングにつながることも。
また、結婚や出産で家族が増えた、新しく犬や猫などを迎えたという場合も、猫は強いストレスを感じることが少なくありません。
特に注意したいのが、家の中のニオイ。猫はニオイによって自分の縄張りを判断するという習性があるため、芳香剤や消臭剤によって家の中のニオイが変わった場合、猫は混乱してしまい、ストレスの原因となってしまいます。人間にとってはストレスを感じない環境も、猫には大きな負担となることがあるため注意したほうがよいでしょう。

3-2皮膚病、アレルギー

精神的なストレスだけでなく、肉体的な要因が過剰グルーミングの引き金になることもあります。
たとえば皮膚病やアレルギーによって身体に痒みを感じた場合も、グルーミングの回数が増加、過剰グルーミングになってしまうことがあります。
このような皮膚トラブルによる過剰グルーミングは症状を悪化させてしまうため、もし皮膚が赤い、異常に痒がる、毛が抜けているなどの異常が見られる場合は動物病院の受診がおすすめです。
特にダニやノミなどの寄生虫による皮膚炎は強い痒みを伴うことがあるため注意が必要です。

04ストレスによる過剰グルーミングが深刻化すると

飼い主さんが気づきにくい過剰グルーミング。もし過剰グルーミングが深刻化するとどのような状態になってしまうのでしょうか。
過剰グルーミングの第一段階は脱毛。何度もグルーミングを行うことで被毛が細かく、薄くなり、毛を通して皮膚が透けて見えるようになります。さらに、毛が生えてくる前にグルーミングを行うため、最終的には毛がすべて脱毛を起こしてしまいます。
しかし、過剰グルーミングに陥っている猫はその段階でもグルーミングを止めることができません。
もし毛がなくなった状態でもグルーミングを止められない場合、やがては皮膚から出血を起こしてしまいます。
というのも、猫の舌には「糸状乳頭」という突起があり、これがざらざらとした感触を生み出しています。糸状乳頭は食事のときなどには便利な存在ですが、被毛が抜けて皮膚が露出した状態では、やすりのように皮膚を傷付けてしまうことに。
さらに、出血した状態では猫の口の中の細菌が傷口に感染、皮膚病を引き起こしてしまうこともあります。また、問題は皮膚だけではありません。
通常のグルーミングでも、猫は自分の被毛を飲み込んでいます。健康な場合、それは毛玉として吐き出されますが、過剰グルーミングの状態では口に入る毛の量が多くなるため、それを吐き出すための嘔吐の回数が増加、結果として胃や食道にダメージを与えることになります。
過剰グルーミングは原因となるストレスを取り除かない限り、改善することはありません。そのため、猫は皮膚病や脱毛などを繰り返し、少しずつ健康状態を悪化させてしまいます。

05過剰グルーミングの対処法

それでは、過剰グルーミングが起きた場合には、どのような対処法を取ればよいのでしょうか。
過剰グルーミング対策として根本的に必要なのは、ストレスの原因を特定し、それを取り除くことです。ストレスがなくなれば、グルーミングを行う必要がなくなるため、少しずつ過剰グルーミングは収まっていきます。
また、猫のストレスを解消するためには、高い場所や隠れられる場所など、猫が落ち着けるスペースを作ってあげることも必要。もしこれらの場所がないと、猫はグルーミングだけでストレスに対処しようとしてしまい、過剰グルーミングが起きやすくなります。
もしどうしても過剰グルーミングが治らないという場合には、動物病院を受診して、精神を落ち着かせる薬や行動治療を施すという方法もあります。

06いち早く脱毛に気付くために

一度過剰グルーミングが悪化すると、猫にとって深刻な状態に陥ることがあります。それを防ぐためには、飼い主さんが少しでも早く脱毛に気づいてあげることが重要です。
では、どうすれば早期に脱毛に気づくことができるのでしょうか。
まずおすすめは定期的なブラッシング。猫はグルーミングを行うため、人間によるブラッシングは不要と考えている飼い主さんもいらっしゃいますが、ブラッシングは猫とのコミュニケーションにとっても最適な手段。定期的なブラッシングを行うと、毛の状態にも気づきやすくなります。
また、ブラッシングに加えて猫がリラックスしているときにマッサージを行うと、猫と猫と良好な関係を築き、ストレス軽減にもつながります。

07まとめ

過剰グルーミングは猫の健康を損なってしまう大きな問題。過剰グルーミングを防ぐためには様々な方法がありますが、特に飼い主さんが愛情を持って猫に接し、毎日の様子や行動を観察してあげることが必要です。

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講座のテキスト、問題集や添削課題と共に、プロの先生によって監修されています。
岸本誠也 先生
犬友学園運営
1992年生まれ。神戸出身。大阪の動物病院、整形外科リハビリテーション科に勤務。個人ではペット服のセレクトショップやオンラインマッサージ教室を経営。愛犬のためのオンラインサロン「犬友学園」を運営。

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