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自宅でケアできる!猫の爪を切る方法と頻度について

猫は爪をとぐ習性のある生き物。そのため、爪を切る必要があるのかどうか迷うことも少なくありません。では、猫には爪切りは必要なのでしょうか。もし爪切りをするならどんな方法があるのでしょうか。今回は猫の爪を切る方法と頻度についてご紹介します。

自宅でケアできる!猫の爪を切る方法と頻度について
目次

01猫の爪切りの必要性

猫を飼っていると、爪とぎを防ぐために爪を切っておけばいいと思うこともありますが、実際には猫の爪切りと爪とぎはまったく別のものです。

1-1爪切りと爪とぎとの違い

それでは猫の爪切りと爪とぎはどのような違いがあるのでしょうか。
それを知るためには、なぜ猫が爪とぎをするのかを理解する必要があります。
猫が爪とぎをする理由としては、本能的なものが挙げられます。猫は縄張り意識の強い生き物ですが、猫同士での縄張りを知らせるのが自分のにおい。特に肉球の「臭腺」という場所から出るにおいによって自分の縄張りを主張しています。
この臭腺を刺激する方法が爪とぎです。また、猫は縦方向の移動を好むものですが、そのときに爪に登りやすいよう、固くなった外側の爪を取り除くためにも爪とぎを行います。
一方の爪切りは、文字通り爪を切る行為。
猫も人間と同様、爪が長すぎるとそれがどこかに引っかかり、爪が剥がれるなど危険な目に遭うことも。
もし野良猫の場合なら、獲物を捕まえたり、他の猫と争ったりするときのためにある程度爪を伸ばしておくことも必要ですが、家で飼っている場合には、一緒に暮らしている犬や猫を傷つけたり、飼い主さんがケガをしてしまったりといった事故も考えられるため、できるだけ爪は短くしておいたほうが安全です。

1-2爪を切らないとどうなる?

それでは、もし猫の爪切りをせず、伸ばしっぱなしにしておくとどんなことが起きるのでしょうか。
まず心配なのは猫の巻き爪。猫の爪は伸ばし続けるとそのうち、内側に向かって曲がり始めます。そのときに危険になるのが肉球。伸びた爪が肉球に刺さってしまい、ひどい場合には出血、歩けなくなってしまうこともあります。
また、猫はカーテンなどにじゃれつく習性がありますが、爪が長いとカーテンの布地に引っかかり、爪が剥がれてしまうことも。
爪が長すぎる場合には、飼い主さんが引っかかれてケガや細菌感染などのリスクが高くなるほか、爪とぎによって家具や床の傷がひどくなるため、爪はできるだけ短い状態にしておくのがよいでしょう。

02猫の爪切りのやり方

猫の健康のためにも重要な爪切り。では猫の爪切りは具体的にはどのように行えばよいのでしょうか。

2-1足先を触られるのに慣れさせる

猫によっては爪切りを嫌がる子も多いもの。その原因の多くは爪切りに慣れないというものです。まずはスキンシップを通じて、手先や足先を触られるのに慣れさせておきましょう。

2-2爪の構造と切る場所

次に、爪のどの部分を切るのかを知っておきましょう。
猫の爪は、普段は隠れていて、肉球を押すと爪が飛び出します。このとき、猫の肉球を強く押さないこと。猫は強く手足の先を握られるのが苦手です。優しく押しても爪は出て来るので、力を抜いて、ソフトに触るようにしましょう。
爪の中でも指に近い部分には血管と神経が通っていて、この部分を傷つけると出血、猫に痛い思いをさせてしまいます。
そのため、爪切りを行うのは先の部分だけ。
人間と同じような感覚で爪切りをするとついつい深爪になってしまうので、あくまでも先端だけを少し切るようにしましょう。

2-3猫の爪を切る頻度

爪切りの頻度は、成猫の場合には二週間に一度程度がよいでしょう。子猫の場合には爪が伸びやすいので、一週間に一度は猫の爪を触って伸びていないか確認しましょう。
といってもこれらの頻度はあくまでも目安。普段から猫の爪を触って、気になるときにその都度カットしてあげるのがよいでしょう。

2-4爪を切るときの猫の押さえ方

爪を切るときに大切なのが猫の押さえ方です。もし無理やり押さえつけると、猫が嫌がって逃げてしまいます。
爪切りで猫を押さえるときには、まず椅子などに座って猫を後ろから抱きかかえましょう。猫は正面から見られるのを嫌がるため、後ろから優しく抱っこしてあげるのがよいでしょう。飼い主の身体に猫の背中を密着させると猫の不安も和らぎます。
また、猫によってはバスタオルなどで身体全体を包むと大人しくなることもあります。
もし暴れてしまうときや、じっとしていられない場合には、「猫袋」など猫用の保定袋などを使うという方法もあります。

2-5猫の爪を切るときの注意点

猫の爪を切るときには、とにかく爪を切りすぎないこと。爪の内側がピンクになっている部分は切ってはいけない部分です。外側の透明な部分だけをカットしましょう。
もし暴れたり、逃げようとした場合、無理に爪切りを進めず、日を改めて行うのがよいでしょう。

03猫の爪切りに適した道具と使い方

爪切りには様々な道具があります。それぞれの道具には猫の性格や年齢、使い心地などメリットとデメリットがあります。

3-1ギロチンタイプ

病院などでよく使用されているのがギロチンタイプの爪切りです。このタイプは切れ味がよく、爪切りの振動が伝わらないため猫にとっても安心。ただし簡単に爪が切れるので深爪にならないように注意しましょう。

3-2はさみタイプ

はさみタイプの爪切りは子猫におすすめ。はさみタイプの場合、猫の爪を確認してから切れるので、使いやすいというメリットもあります。また、爪が伸びて巻いている場合はギロチンタイプが使えないため、ひとつは持っておくとよいでしょう。

3-3電動やすりタイプ

電動やすりタイプの爪切りのメリットは、切ったあとの爪が飛び散らないこと。仕上がりもキレイになるので、見た目にこだわるときにもおすすめです。電動やすりタイプの爪切りを探すときには、猫が怖がらないように音の静かなものや振動の少ないものを選ぶとよいでしょう。

3-4人間用の爪切りは猫の爪の形と異なるため猫には向かない

猫の爪切りに人間用の爪切りを使う人もいますが、これは避けたほうがよいでしょう。というのも、人間の爪と猫の爪はそもそも形が違うもの。そのため、方向を間違うと爪が割れることがあります。
また、猫の爪は年齢とともに固くなるもの。そのため、爪切りの刃が欠けてしまうこともあります。

04猫が爪切りを嫌がる理由と対処法

爪切りが苦手な猫は少なくないもの。では、なぜ猫は爪切りを嫌うのでしょう。また、猫が爪切りを嫌がる場合にはどう対処すればよいのでしょうか。

4-1爪切りを嫌がる理由

猫にとって爪は生きるために大切な武器。もし爪がなければ生きることができません。そのため、猫が大切な爪を守ろうとするのは本能的な行動です。
また、猫は手足を触られるのが非常に苦手な生き物。そのため、手足を触られるだけでも逃げたくなってしまいます。さらにそのときに、爪を切ろうとして押さえつけられると爪切り自体が猫のトラウマになってしまいます。
特に猫の爪は神経や血管が通っている場所。もし爪を切りそこなった場合、出血したり激しい痛みを感じることも。一度そうなってしまうと、なかなか爪切りをすることができなくなってしまいます。

4-2猫が嫌がらない爪切りのコツ

それでは、猫が爪切りを嫌がらないためにはどうすればよいのでしょうか。
猫の爪切りで大切なのは、とにかく素早く済ませてしまうこと。最初はおとなしくしている猫でも、時間が経つと退屈してそこから逃げようとすることがあります。
また、爪切りは猫がリラックスしているときに行いましょう。食後や寝起きの状態で時間をかけずに行うと、初心者でも比較的簡単です。
そのときに重要なのが、無理に全部の爪を切ろうとしないこと。
もし一度にすべての爪切りを済ませようとすると、時間がかかり、猫が暴れる原因になります。
一本か二本でも切れればラッキーという程度の気持ちで爪切りをすると成功率が高くなります。

4-3嫌がるときの対処法

猫の中には、何をしても爪切りから逃げようとする子も珍しくはないもの。そんなときには、おもちゃやおやつなどを使うのも効果的。
まずおもちゃやおやつで猫の気を引いて、その間に猫の爪をカットすれば、猫が暴れたり逃げたりするのを防ぐことができます。
また、猫の手や足にタオルを巻くという方法もあります。猫の手や足の先だけを巻くようにタオルを巻き付けるとうまく猫の手足を固定できるため、比較的簡単に爪切りを進めることができます。その際、頭にもタオルをかけると大人しくなる子もいますが、逆に暴れる子もいるため、爪切りをする前に試してみるのがよいでしょう。
このような工夫をしてもどうしても爪切りをさせてくれないというときには、動物病院やトリミングサロンにお願いするのが無難です。
暴れる猫の爪切りをしようとすると、どうしても深爪になったり、猫をケガさせたりすることがあります。
どうしても無理だと思ったら、プロの手を借りましょう。

05まとめ

快適な猫の生活にとって爪の管理はとても重要。といっても無理をすると猫にも飼い主にも危険です。どうしても猫が嫌がる場合には、無理をせず動物病院に任せることがおすすめです。

この講座は!プロの監修を受けています!

講座のテキスト、問題集や添削課題と共に、プロの先生によって監修されています。
ねこもり
ねこもり 先生
1976年生まれ。
ホテルエステサロン勤務後、三宮・北野でプライベートサロンを開業して16年。
幼少期から動物と共に暮らしてきたことから、念願の動物のお仕事もスタート。
猫さんがストレスなく過ごせる猫専門ホテルを2023年神戸にOPEN。猫専門のペットシッター「ねこもり」としても活動中。
ねこもり

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