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こんなにあった!石鹸の種類と製法の違いについて

ひとくちに「石鹸」といっても、様々な種類があります。また、石鹸の形も色々。では、これらの石鹸はどのように異なるのでしょうか。今回は石鹸の種類や製法の違いについてご紹介します。

こんなにあった!石鹸の種類と製法の違いについて
目次

01石鹸の種類

石鹸の種類は、大きく用途と形によって区別することができます。

1-1用途別

石鹸の種類を区別するひとつの目安が用途によって分けること。
まず石鹸の中で多いのが「化粧石鹸」と呼ばれるもの。化粧石鹸とは、身体や顔を洗うための石鹸で、日本の法律では化粧品として扱われていることから化粧石鹸と呼ばれています。
化粧石鹸と同じく、よく見かけるのが「薬用石鹸」。薬用せっけんは、殺菌や消毒を目的にした石鹸で、身体や食器、ふきんなどを殺菌・消毒するために用いられます。なお、この薬用石鹸は法律的には医薬部外品として扱われています。
そのほかの石鹸には、手洗い用の固形石鹸や洗濯機用の粉石鹸といった洗濯用石鹸、食器洗いや食品に使用する台所用石鹸などがあります。
さらに石鹸の中には、ペット用や海外から輸入されたものなど、日本の法律では扱えないものもあります。これらはひとまとめにされて「雑貨石鹸」と呼ばれています。手作りしたハンドメイド石鹸も、この雑貨石鹸に含まれます。

1-2形状別

石鹸を区別するもうひとつの方法が、形によって分けること。
石鹸は製造段階によって使用するアルカリによって、固まりやすさが変化するもの。そのため、出来上がりの形や溶けやすさなども異なります。
石鹸といったとき、まず頭に浮かぶのが固形石鹸。固形石鹸はアルカリに水酸化ナトリウムを使用したもので、ナトリウム石鹸と呼ばれることもあります。このナトリウム石鹸を使いやすいサイズに成型したものが固形石鹸。この固形石鹸の中には業務用の大きなものもあります。
この固形石鹸を一回分として薄く加工した紙石鹸と呼ばれるものも販売されています。
一方、アルカリに水酸化カリウムを使用したカリ石鹸は常温でも柔らかくなるのが特徴。このカリ石鹸に水を加えたものが液体石鹸です。
液体石鹸はハンドソープやボディソープに使用され、ゲル状や泡状の形で使われることもあります。

02原料の違いによる種類

石鹸は形や用途だけでなく、使用する原料によっても大きく異なったものになります。

2-1油脂の違い

石鹸の主成分となるのが動植物の油脂。この油脂にどのようなものを使用するかによって、石鹸の特徴に違いが生まれます。
たとえば、石鹸によく使用されるヤシ油の場合、泡立ちがよく、高い洗浄力が特徴。ただし、乾燥しやすい、刺激が強いといったデメリットがあります。
一方、オリーブオイルを使用する場合、泡立ちはヤシ油に劣りますが、洗浄力は同等。さらに、刺激が低いため、肌に優しい石鹸になります。
もっと肌に優しい石鹸の場合、牛脂が使用されることも。牛脂というと、石鹸の原料というイメージはありませんが、きめ細かい泡が生まれ、さらに人間の皮脂と成分構成が近いため、しっとりとした洗いあがりの石鹸になります。

2-2脂肪酸の違い

石鹸は製法によっては、油脂ではなく脂肪酸を直接反応させるものもあります。その場合、脂肪酸の種類によって石鹸の特徴も異なります。
たとえば、ヤシ油などに含まれるラウリン酸は、冷水でも溶けやすく洗浄力の高い石鹸に。その他、オレイン酸の場合は麻が細かい、パルミチン酸の場合は泡の持続力が長いといったように、それぞれの特性を利用して石鹸が作られます。

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03石鹸の製法

石鹸を作るためには様々な方法があり、その方法によってもメリットやデメリットが生まれます。

3-1機械練り石鹸

「機械練り石鹸」とは、文字通り機械で練った石鹸のこと。
この機械練り石鹸の場合、中和法という方法で石鹸が作られます。中和法とは、石鹸に使用する油脂をあらかじめ脂肪酸とグリセリンというふたつの成分に分離させておくのが特徴です。その中から脂肪酸だけを取り出し、アルカリと反応させることで石鹸を作る方法。
そのため、機械練り石鹸の場合には短時間で形のよい石鹸を大量に生産することができます。また、溶けにくいので型崩れしにくく、長期間使えるのが機械練り石鹸の特徴です。
ただし、機械練り石鹸にはいくつかのデメリットがあります。まず、機械練り石鹸の場合添加物が加えられていることが多いということ。特に機械練り石鹸では、添加物が表記されないこともあるのが大きなデメリットです。
というのも機械練り石鹸の場合、あらかじめ油脂に化学物質を添加しておくと、成分表には添加物ではなく「石鹸素地」として表示されるため、パッケージの成分表示からは添加物が入っているかどうかを読み取ることができません。
そのため、天然の石鹸ではなく、合成の界面活性剤が含まれている複合石鹸であるケースも少なくありません。
もちろん、すべての添加物が悪いわけではありませんが、添加物に注意したい、肌荒れしやすいといった人の場合には、機械練り石鹸を使うときには注意したほうがよいかもしれません。

3-2枠練り石鹸

機械練り石鹸に対するもうひとつの製法が「枠練り石鹸」と呼ばれるものです。
枠練り石鹸にはいくつかの作り方があります。
まずもっとも伝統的な製造法が釜炊き鹸化法というもの。釜炊き鹸化法はホットプロセス、バッチ法とも呼ばれるもので、釜に入れた原料の油脂とアルカリを加熱しながらかき混ぜて、反応を起こして石鹸を作る方法です。
釜炊き鹸化法には、さらにふたつの種類があり、ひとつが反応によって得られた石鹸ニカワを石鹸素地とグリセリン、不純物に分ける「鹸化塩析法」、もうひとつが、石鹸ニカワを塩析せず、そのまま石鹸として仕上げる「焚き込み法」です。
「鹸化塩析法」の場合、最終的な仕上げをする前に何度も石鹸ニカワを塩水で洗って不純物を取り除くため、純度の高い石鹸を得ることができます。
一方の「焚き込み法」の場合、塩水で洗うことをしないため、出来上がった石鹸には石鹸素地だけでなく、グリセリンや反応しなかった油脂、不純物も残ったまま。
つまり、純度が低い石鹸ということになりますが、これらの不純物が保湿剤の働きをすることもあり、結果的に肌に優しい石鹸になります。
この「焚き込み法」は、家庭で作る場合や、小規模に作られる石鹸の作り方として一般的です。
また、アルカリに苛性カリを使用した石鹸では、液状のまま固まらないため塩水で洗うことができません。そのため、液体石鹸を作る場合には「焚き込み法」が用いられるのが一般的です。
石鹸の作り方には、「冷製法」と呼ばれるものもあります。
「冷製法」は「コールドプロセス」とも呼ばれている作り方で、油脂にアルカリを加えて混ぜたあと、熱を加えない方法です。
「冷製法」では、油脂とアルカリが反応をする熱だけで石鹸ニカワを作る方法で、家庭でも簡単に行うことができます。
この「冷製法」も、石鹸ニカワを塩水で洗わずに仕上げるため、石鹸の純度は高くはありません。
しかし、すでに説明したように、石鹸に残った不純物が肌にとってプラスに働くことも。
そのため、未反応の油脂を多く残すように石鹸を作り、洗浄力をマイルドに仕上げることもあります。
これらの枠練り石鹸は、大量生産はできませんが、無添加の石鹸を作れるという点がメリットですが、機械練り石鹸に比べると、泡立ちがよくない、価格が高くなるというのがデメリットです。

04まとめ

原材料や製法によって大きく品質が変わる石鹸。興味が出てきたという方は、さらに詳しい知識を学んでみてはいかがでしょうか。

この講座は!プロの監修を受けています!

講座のテキスト、問題集や添削課題と共に、プロの先生によって監修されています。
あめお
あめお 先生
手作り石鹸教室講師
住宅設計・アクセサリーデザインなど幅広い”作る”仕事を経て、日本初の手作り石鹸専門スタジオ「手作り石鹸教室Ciao*soap(チャオソープ)」を2014年に東京都練馬区に開設。
石鹸の原料をより深く理解するために”シニアオイルソムリエ”を取得、スペインでの石鹸作りディプロマも持つ。
教室の受講者数は2023年11月現在で述べ16000名を超える。
現在は、石鹸作り指導の枠を飛び出して、企業へのレシピ提供なども行う。
2022年にスタジオを東京都墨田区へ移転し、「化粧品製造販売業」許可取得。
あめお

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