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手作りにおすすめ!コールドプロセス製法で作られる手作り石鹸について

肌に優しい石鹸を探している、そんな人の中には「コールドプロセス製法」という言葉を聞いたことがあるという方も多いかもしれません。肌に優しく刺激が少ないというイメージのコールドプロセス製法の石鹸。では、そもそもコールドプロセス製法とはどのようなものなのでしょうか。またどのようなメリットやデメリットがあるのでしょうか。今回はコールドプロセス製法で作られる手作り石鹸についてご紹介します。

手作りにおすすめ!コールドプロセス製法で作られる手作り石鹸について
目次

01コールドプロセス製法とは?

石鹸とひとくちに言っても、実は様々な作り方があります。コールドプロセス製法もそのひとつ。では、コールドプロセス製法とはどのような方法なのでしょうか。

1-1従来の加熱けん化法(ホットプロセス)は90℃以上でけん化し短時間で作る

コールドプロセス製法の作り方を見ていく前に、基本的な石鹸の作り方についてご説明します。
石鹸に必要となる原材料は、油脂とアルカリ。この油脂とアルカリを反応させて固めていくことで、お馴染みの石鹸が誕生します。
一般的な製法の場合、油脂とアルカリを混ぜ合わせたものを加熱、石鹸の状態にする「けん化」を行います。
このときの温度は約90℃と高温になるため、この方法は加熱けん化法、またはホットプロセスと呼ばれています。
加熱けん化法を用いるメリットは、短時間で石鹸を作れるということ。加熱によって熱が加わることで油脂とアルカリの反応を早く進めることができます。

1-2ホットプロセスと比較して低い温度のため冷製法とも呼ばれる

勘のいい方ならもうお気づきかもしれませんが、コールドプロセス製法はホットプロセス製法とは逆、つまり熱を加えない製造方法です。熱を加えないため、「冷製法」と呼ばれることもあるコールドプロセス製法ですが、「冷製法」という名前からちょっとした誤解を受けることがあります。
それは、コールドプロセス製法は熱を加えないだけでなく、冷たい環境で作られているというもの。
しかし、実際にはコールドプロセス製法といっても、まったく熱が発生しないわけではありません。そもそも、石鹸は油脂とアルカリを加えたときに起きる反応を利用したものですが、このとき、反応によって熱が生まれます。
そのため、実際のコールドプロセス製法でも50℃前後の熱が加わります。

1-3ホットプロセスよりも熱による成分のダメージが少ない

コールドプロセス製法でもまったく熱を加えないというわけではありませんが、その温度はホットプロセス製法の約半分程度。
このことがコールドプロセス製法の石鹸の特徴を生み出します。
ホットプロセス製法の場合、石鹸は90℃の加熱を行っているときに美容成分などの薬品を加えることもありますが、その後も約四時間から五時間にわたって加熱が続けられるため、多くの薬品は加熱によってダメージを受けてしまいます。
また、薬品の種類によっては熱に弱いため、石鹸に加えられないものも。
しかし、比較的低い熱によって作られるコールドプロセス製法の石鹸では、これら熱に弱い美容成分を配合することも可能です。

02コールドプロセス製法のメリット

お肌によいというイメージのコールドプロセス製法。では実際にはどのようなメリットがあるのでしょうか。

2-1保湿効果が高い石鹸ができる

コールドプロセス製法のメリットのひとつは、保湿効果の高い石鹸を作ることができるという点です。
ではなぜコールドプロセス製法で作った石鹸には保湿効果があるのでしょうか。
その理由は低温で作られるということが関係しています。
石鹸の原料となる油脂は、高温に耐えられる物質ですが、ホットプロセス製法の場合、熱が加わることでどうしても劣化が進んでしまいます。そうすると、どれだけ質がよい油脂を使っても、その特徴を発揮することができません。
また、保湿に重要なのは油脂に含まれるグリセリンやスクワラン。しかし、これらの物質は石鹸づくりにどうしても必要というわけではないため、製法によっては取り除かれてしまうことがあります。
そうすると石鹸としての純度は上がりますが、逆に保湿効果は低下。
しかし、コールドプロセス製法では、グリセリンやスクワランがしっかりと石鹸の中に残っているため、高い保湿効果を生むことができるのです。

2-2使用する成分を組み合わせる自由度がある

コールドプロセス製法のもうひとつのメリットは、使用する成分を自由に組み合わせることができるという点です。
石鹸に使用する保湿や美容のための成分は非常に多くの種類がありますが、熱に弱いものも多く、ホットプロセス製法では加えても製造途中で成分が失われてしまいます。
しかし、コールドプロセス製法は比較的穏やかな熱しか生まれないため、どのような成分の物質でも安心して石鹸に加えることができるのです。

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03コールドプロセス製法のデメリット

一見、よいことばかりのように見えるコールドプロセス製法。しかし、コールドプロセス製法にはデメリットもあります。

3-1強アルカリ薬品の除去に2ヵ月程度の乾燥工程が必要

石鹸を作るときに使われるのは、油脂とアルカリです。このアルカリは、性質が弱い場合には人の肌に触れても問題はありませんが、強いアルカリの性質を持っている場合、手に触れると火傷のような症状を引き起こしてしまいます。
そして、コールドプロセス製法で用いられるアルカリは、非常に強いアルカリの性質を持った薬品です。
そのため、出来たばかりのコールドプロセス製法の石鹸を使うと、肌が荒れたり、ピリピリとした刺激を感じたりすることも。
それを避けるために、コールドプロセス製法の石鹸は乾燥という過程が必要になります。
アルカリは乾燥に弱いため、乾燥すると強いアルカリの性質はなくなっていきます。
この乾燥期間を設けなければいけないというのが、コールドプロセス製法の石鹸のデメリットのひとつです。
また、油脂は長時間放置していると劣化してしまうため、なるべく早く使い切ることが必要です。

3-2泡立ちにくい

石鹸は泡立てることで洗浄力がアップしますが、コールドプロセス製法の石鹸の場合、洗浄力はホットプロセス製法のものに比べるとやや控えめ。
また、泡立ち自体もよくないため、泡立てようとする場合にはネットなどを使う必要があります。

04コールドプロセス法による石鹸づくりの流れ

それでは、家庭でコールドプロセス製法の石鹸を作ろうとした場合、どのような方法があるのでしょうか。
家庭でコールドプロセス製法の石鹸を作る場合、まずは原料となる油脂の準備を行います。
油脂の種類はなんでも構いませんが、常温で固形になるものの場合、あらかじめ湯煎して液体に溶かしておくことが必要です。
また、石鹸に必要なもうひとつの材料がアルカリ。
アルカリには様々な種類がありますが、手に入りやすい苛性ソーダを使うのが便利でしょう。
苛性ソーダはあらかじめ精製水に溶かして水溶液にしておきます。
このとき、苛性ソーダが水と反応して高温になり、刺激臭のあるガスが発生します。ゴーグルや手袋を準備して、換気をきちんと行いましょう。
油脂とアクリルの準備ができたら、このふたつを混ぜ合わせていきます。すると少しずつ生地が固まっていきますので、完全に固まってしまう前に型に流し込んでいきます。
生地が型に収まったら、後は厚手のタオルなどでくるんで約二十四時間保温、その後、三日から六日ほどでしっかりと固まるため、切り出すことができます。

05まとめ

様々な成分を使えるコールドプロセス製法の石鹸は家庭でも比較的簡単に作ることができます。手作り石鹸に挑戦してみたいという方は、まずはコールドプロセス製法の石鹸から始めてみてはいかがでしょうか。

この講座は!プロの監修を受けています!

講座のテキスト、問題集や添削課題と共に、プロの先生によって監修されています。
あめお
あめお 先生
手作り石鹸教室講師
住宅設計・アクセサリーデザインなど幅広い”作る”仕事を経て、日本初の手作り石鹸専門スタジオ「手作り石鹸教室Ciao*soap(チャオソープ)」を2014年に東京都練馬区に開設。
石鹸の原料をより深く理解するために”シニアオイルソムリエ”を取得、スペインでの石鹸作りディプロマも持つ。
教室の受講者数は2023年11月現在で述べ16000名を超える。
現在は、石鹸作り指導の枠を飛び出して、企業へのレシピ提供なども行う。
2022年にスタジオを東京都墨田区へ移転し、「化粧品製造販売業」許可取得。
あめお

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