猫のトリミングとは?必要な理由や方法、注意点について解説!
猫のトリミングは、猫の健康と快適な生活を維持するために欠かせないケアの一環です。
特に、長毛種や短毛種といった猫の種類によってトリミングの必要性や頻度が異なります。
また、トリミングは毛玉の防止や皮膚の健康維持にも大きく貢献します。
一口にトリミングといっても、犬と猫では必要性や方法が大きく異なります。また、自宅でトリミングを行う場合にもちょっとした工夫が必要。今回は猫のトリミングについてご紹介します。
- 目次
- 1. 猫の体毛ケアの基礎知識
- 1-1. 短毛種と長毛種の違いとその特徴
- 1-2. 日常的なケアが必要な理由
- 1-3. 皮膚の健康維持とトリミングの重要性
- 1-4. 毛玉予防のための対策
- 2. 猫のトリミングが必要なタイミング
- 2-1. 季節ごとのトリミングのポイント
- 2-2. 毛並みの状態に応じた最適な時期
- 2-3. 猫の成長とトリミングの頻度
- 3. 自宅でできる猫のトリミング方法
- 3-1. 基本的なブラッシングのコツ
- 3-2. カットやシャンプーの際の注意点
- 3-3. 爪切りと耳掃除のやり方
- 3-4. 歯磨きケアの重要性
- 4. プロによるトリミングサービスの利点
- 4-1. サロントリミングとセルフトリミングの違い
- 4-2. 専門トリマーによる施術の安全性
- 4-3. トリミングサロンでの費用の目安
- 4-4. 利用する際のポイント
- 5. トリミングの際の注意点と猫の健康管理
- 5-1. 猫の性格や体調への配慮
- 5-2. トリミング時に安全を確保するための対策
- 5-3. 怪我やストレスを避けるための留意事項
- 6. 猫のトリミングとは
- 7. 猫のトリミングの必要性
- 7-1. 猫は自分でお手入れできる
- 7-2. 猫にトリミングを行う意味
- 7-3. 猫のトリミングと品種
- 8. 自宅でのトリミング方法
- 8-1. ブラッシング
- 8-2. シャンプー
- 8-3. 爪切り
- 8-4. 耳掃除
- 8-5. 歯磨き
- 8-6. カット
- 8-7. 肛門腺しぼり
- 9. 自宅以外でトリミングをしてもらうには
- 10. 猫のトリミング費用の目安
- 11. まとめ
01猫の体毛ケアの基礎知識
1-1短毛種と長毛種の違いとその特徴
短毛種と長毛種の猫は、その体毛の長さや質感が異なるため、それぞれ異なるケアが必要です。 短毛種は毛が短く密集しており、手入れの頻度は少ないものの、定期的なケアが重要です。 一方、長毛種はその名の通り毛が長く、毛玉ができやすいため、より頻繁なケアが求められます。 短毛種の猫は、毛が絡みにくく、手入れの手間が少ないため、初心者にも扱いやすいと言われています。 しかし、短毛種でも定期的なブラッシングを行わないと、抜け毛がたまり、家の中に飛び散ることがあります。 適切なケアを行うことで、猫の被毛を清潔に保つだけでなく、余分な毛を取り除き、皮膚の通気性を確保することが可能です。 一方、長毛種の猫は、その美しい長毛を保つために、より多くの時間と手間が必要です。 長毛種は毛玉ができやすく、これが原因で皮膚トラブルやストレスを引き起こすことがあります。 そのため、毎日のブラッシングが推奨されており、猫の健康と快適さを維持するための重要なステップとなります。
1-1日常的なケアが必要な理由
猫の体毛ケアは、猫自身が行うグルーミングだけでは不十分な場合があります。 特に長毛種や換毛期を迎える猫は、飼い主が積極的にケアを行うことで、皮膚や被毛の健康を守ることが可能です。 日常的なケアの重要性は、健康管理だけでなく、猫とのコミュニケーションや絆を深める機会にもつながります。 日常的なケアを怠ると、被毛が絡まり、毛玉が形成されるリスクが高まります。 また、汚れや皮脂が蓄積し、皮膚トラブルの原因にもなります。 猫の体毛ケアを習慣化することで、こうした問題を未然に防ぎ、猫の全体的な健康状態を良好に保つことが可能です。
皮膚の健康維持とトリミングの重要性
猫の皮膚の健康を保つためには、定期的なトリミングが欠かせません。 猫の皮膚は非常に敏感で、被毛の手入れを怠ると、通気性が悪くなり、湿気や汚れが蓄積しやすくなります。 特に長毛種は毛が密集しているため、皮膚まで空気が届きにくく、皮膚病や炎症を引き起こす可能性があります。 また、トリミングを定期的に行うことで、被毛の過剰な抜け毛を抑える効果もあります。 特に換毛期には、大量の毛が抜け落ちるため、ブラッシングやカットを行うことで、皮膚にストレスを与えずに健康を保つことが可能です。
毛玉予防のための対策
猫の毛玉は、特に長毛種の猫にとって大きな問題となります。 毛玉ができると、皮膚を引っ張って痛みを伴うだけでなく、猫自身が毛玉を飲み込んでしまうリスクもあります。 これにより、消化器官に問題が生じることがあり、場合によっては外科的な治療が必要になることもあります。 毛玉予防のためには、日常的なブラッシングが最も効果的です。 適切なブラシを使用して、毛を整えることで、毛が絡まるのを防ぎ、猫の被毛を美しく保つことができます。 また、猫用の毛玉防止スプレーやシャンプーを使用することで、より効果的に毛玉を予防することが可能です。 以上が、猫の体毛ケアの基礎知識と日常的なケアが必要な理由についての詳細です。 日々のケアを怠らず、猫の健康と美しさを保つために、飼い主として適切なサポートを行いましょう。
01猫のトリミングが必要なタイミング
1-1季節ごとのトリミングのポイント
猫の体毛は、季節の変化に応じて生え替わるため、特定の季節には特別なトリミングが必要です。 特に換毛期には、抜け毛が増え、毛玉ができやすくなるため、飼い主として適切なケアを行うことが求められます。 春から夏にかけては、猫の毛が冬毛から夏毛へと変わる換毛期にあたります。 この時期、猫はより軽い被毛を求めて大量の毛を抜き始めます。 特に長毛種は毛玉ができやすくなるため、頻繁なブラッシングやカットが必要です。 短毛種でも毛の抜けが増えるため、定期的にブラッシングを行うことで、毛の散乱を防ぎ、猫の快適さを保つことができます。 秋から冬にかけては、逆に夏毛から冬毛への移行が起こります。 この時期は、寒さから体を守るため、猫の被毛が厚くなりますが、毛玉や絡まりが発生しやすいため、やはり定期的なトリミングが重要です。 冬の間は、寒さ対策として厚めの毛が望ましいため、トリミングの頻度を減らし、ブラッシングを重点的に行うのが理想的です。
1-1毛並みの状態に応じた最適な時期
猫のトリミングは、単に季節だけでなく、毛並みの状態にも大きく依存します。 猫の毛が絡まりやすくなったり、毛玉ができ始めたりした場合、トリミングを行うべきタイミングが来たと言えます。 毛並みの状態は、猫の体調やストレスレベルによっても左右されます。 例えば、ストレスを感じている猫は、自らのグルーミングを怠ることがあり、その結果、毛が絡まることがあるのです。 このような場合、飼い主が積極的にトリミングを行うことで、猫の健康状態を改善する助けになります。 また、猫の年齢や活動量も毛並みに影響を与えます。 若い猫は活発で、自分自身の毛づくろいをしっかり行う傾向がありますが、年を重ねた猫は毛づくろいの頻度が減り、毛が絡まりやすくなることがあります。 これらの要素を踏まえ、猫の毛並みの状態を常に観察し、トリミングのタイミングを見極めることが重要です。
猫の成長とトリミングの頻度
猫の成長過程によっても、トリミングの頻度は変化します。 子猫のうちは、まだ体毛が柔らかく、絡まりにくいため、頻繁なトリミングは必要ありません。 しかし、成猫になるにつれて毛が厚くなり、特に長毛種の場合、定期的なケアが必要になってきます。 成猫の場合、健康な毛並みを維持するためには、月に1~2回程度のトリミングが理想的です。 特に長毛種の猫は、頻繁にブラッシングやカットを行わないと、毛玉ができやすくなり、皮膚トラブルの原因にもなります。 高齢猫になると、体力や柔軟性が低下し、自らのグルーミングが困難になるため、飼い主によるトリミングの重要性が一層高まります。 猫の成長とともに、トリミングの頻度や方法を調整することで、猫の健康状態を最適に保ち、快適な生活を提供できるでしょう。
01自宅でできる猫のトリミング方法
1-1基本的なブラッシングのコツ
ブラッシングは、猫の体毛を整えるだけでなく、皮膚の健康を保つためにも非常に重要なステップです。 特に長毛種の猫は、毛が絡まりやすく毛玉ができやすいため、定期的なブラッシングが不可欠です。 しかし、短毛種であっても、抜け毛を減らし、毛並みを美しく保つためには、ブラッシングが有効です。 まず、ブラッシングを行う際には、猫のリラックスした状態を見極めることが大切になります。 突然ブラシを使い始めると、猫が驚いて嫌がることがあります。 ブラッシングは、猫が穏やかな気分の時に始めるのが理想です。ブラシの種類も、猫の毛質や長さに合わせて選びましょう。 長毛種には広がりのあるブラシ、短毛種には細かい目のブラシが適しています。 ブラッシングの際は、毛の流れに沿ってやさしくブラシをかけ、絡まっている部分は無理に引っ張らないようにします。 また、毛の根元から先端に向かってブラシをかけることで、毛を均等に整えられます。 皮膚への刺激を避けるため、力を入れすぎないように注意しましょう。
1-1カットやシャンプーの際の注意点
猫のトリミングの中でも、カットやシャンプーは慎重に行う必要があります。 これらは猫にとってストレスとなる場合があるため、事前に準備をし、猫の体調や気分に配慮しながら進めることが重要です。 シャンプーは、猫の皮膚や毛の汚れを取り除くための手段ですが、頻繁に行う必要はありません。 必要以上のシャンプーは、猫の皮脂バランスを崩し、皮膚を乾燥させる原因になります。 シャンプーをする際は、猫用の低刺激シャンプーを使用し、ぬるま湯で優しく洗ってあげるのが基本です。 また、洗い流す際には、シャンプーが残らないようにしっかりとすすぐことが大切です。 カットについては、特に長毛種の猫において毛が絡まってしまった場合や、熱中症を防ぐために夏場に毛を短くすることが推奨されます。 しかし、カットは非常にデリケートな作業であり、猫が動くと事故につながる可能性があるため、無理に自宅で行わず、必要に応じてプロに任せることを検討するのも一つの方法です。
爪切りと耳掃除のやり方
猫の爪切りや耳掃除も、健康維持のために欠かせないケアです。 爪が伸びすぎると家具を傷つけるだけでなく、猫自身のけがの原因になることもあります。 爪切りを行う際は、爪の透明な部分を確認し、血管に当たらないように気を付けながら少しずつカットします。 無理に大きく切ろうとせず、少しずつ進めることで猫に負担をかけないようにしましょう。 耳掃除については、猫の耳の中を定期的にチェックし、汚れや耳垢がたまっていないか確認します。 耳が汚れている場合は、柔らかい布や専用の綿棒を使い、優しく拭き取るようにします。 深くまで入れすぎないように注意し、耳の周りの部分を重点的に清潔に保つようにしましょう。
歯磨きケアの重要性
猫の健康管理には、歯磨きも非常に重要な役割を果たします。 猫も歯周病や口内トラブルにかかることがあり、放置すると痛みや食欲不振につながることがあります。 歯磨きは、若いうちから慣れさせておくと、成猫になってもスムーズに行うことが可能です。 歯磨きの際は、専用の猫用歯ブラシと歯磨きペーストを使用し、優しく歯を磨きます。 最初は嫌がる猫も多いので、少しずつ慣れさせていくことがポイントです。 また、毎日歯磨きをするのが理想ですが、少なくとも週に数回は行い、口腔内の健康を保つように心掛けましょう。 猫のトリミングは、健康維持と快適な生活を支えるための重要な要素です。 自宅でできるケアを習慣化することで、猫とのコミュニケーションも深まり、飼い主と猫の絆がさらに強くなるでしょう。
01プロによるトリミングサービスの利点
1-1サロントリミングとセルフトリミングの違い
サロントリミングとセルフトリミングには、それぞれメリットとデメリットが存在します。 自宅でのセルフトリミングは、猫が慣れた環境でリラックスできる反面、飼い主がトリミングのスキルや知識を持っていない場合、猫に負担をかけたり、皮膚トラブルを引き起こしたりするリスクがあります。 特に、カットやシャンプーを行う際には、正しい手順を知らないと、猫にとってストレスとなることが多いです。 一方、サロントリミングでは、専門トリマーが猫の状態を的確に判断し、最適な施術を行います。 これにより、猫の毛並みが美しく整えられるだけでなく、皮膚の健康も保たれます。 また、サロンでは専用の道具や高品質のシャンプーを使用するため、自宅では得られない効果が期待できる点も大きな利点です。 サロントリミングは、定期的なケアをサロンに任せることで、飼い主が手間を省けるだけでなく、猫にとっても安心して施術を受けられる環境が整っています。
1-1専門トリマーによる施術の安全性
専門のトリマーは、猫のトリミングにおいて豊富な知識と経験を持っています。 特に、猫は犬と比べて敏感で、トリミング中にストレスを感じやすい動物です。 そのため、専門的な技術を持つトリマーが施術を行うことで、猫の安全性が確保されます。 トリマーは、猫の体調や気分を観察しながらトリミングを進めるため、猫がリラックスできるよう配慮しています。 例えば、トリマーは猫の性格に合わせたアプローチを取り、無理に施術を進めず、猫が嫌がる動作は避けるようにします。 また、トリミング中に異常が見られた場合、早期に飼い主に報告し、必要な対応を促すこともトリマーの重要な役割です。
トリミングサロンでの費用の目安
トリミングサロンの費用は、猫の品種や体毛の長さ、施術内容によって異なります。 一般的には、短毛種よりも長毛種の方が時間と手間がかかるため、費用が高くなる傾向があります。 また、カットやシャンプー、爪切りなどの追加サービスによって料金が変動することもあります。 おおよその費用としては、短毛種のトリミングが5000円〜7000円程度、長毛種の場合は8000円〜12000円程度が一般的です。 特に、毛玉が多い場合や、特殊なカットを希望する場合は、さらに料金が上がることもあるため、事前にサロンに確認することが重要です。
利用する際のポイント
トリミングサロンを利用する際には、いくつかのポイントを押さえておくと、安心してサービスを受けることができます。 まず、サロンの信頼性を確認するために、口コミや評判を調べることが有効です。 特に、初めての利用の場合は、猫に対する丁寧な対応や衛生管理が行き届いているかを確認しましょう。 また、サロンで使用するシャンプーやトリミング用具が猫の皮膚に合っているかも確認すべきポイントです。 敏感肌の猫には低刺激のシャンプーを使用するなど、個別の要望にも対応してもらえるかどうかを事前に相談しておくと安心です。 さらに、トリミング後のアフターケアについても確認しておきましょう。 トリミングが完了した後に、猫の皮膚に異常がないか、毛並みがきちんと整っているかをチェックし、万が一トラブルが発生した際には迅速に対応してもらえるかどうかが、良いサロンを見極めるポイントとなります。 トリミングサロンを賢く利用することで、猫の健康と美しさを保ちながら、飼い主にとっても手軽で安心なケアを提供できるでしょう。
01トリミングの際の注意点と猫の健康管理
1-1猫の性格や体調への配慮
猫にはそれぞれの性格があり、トリミングに対して異なる反応を示します。 中にはトリミングを好む猫もいますが、多くの猫は不慣れな環境や道具に対して恐怖を感じることがあります。 そのため、トリミングを行う際は、猫の性格やその日の体調をしっかりと観察し、それに合わせてトリミングの方法を調整することが重要です。 例えば、普段からおとなしく人に慣れている猫は、比較的スムーズにトリミングを受け入れることが多いですが、警戒心の強い猫や神経質な猫は、無理に施術を進めると大きなストレスを感じ、暴れる可能性があります。 こうした猫に対しては、短時間で終わらせることや、こまめに休憩を入れながら進めることが大切です。 また、体調が悪い時や元気がない場合には、トリミングを控えるのが賢明です。 特に病み上がりの猫や、体調不良が見られる場合は、トリミングがかえって体に負担をかけることがあるため、延期することが推奨されます。 猫の体調に合わせて、無理のないタイミングでトリミングを行うことが、長期的な健康管理にとって重要な要素となります。
1-1トリミング時に安全を確保するための対策
トリミングを行う際には、猫の安全を第一に考えることが不可欠です。 特に、猫は敏感な生き物であり、不意な動きや音に驚いて暴れることがあります。 そのため、トリミング中の事故を防ぐための安全対策が求められます。 まず、猫が安心してトリミングを受けられるよう、静かな環境を整えることが大切です。 音や外部の刺激が少ない部屋で作業を行い、猫がリラックスできるようにしましょう。 また、トリミングに使う道具は、猫の皮膚に優しいものを選び、鋭利なカット用具やハサミは慎重に扱う必要があります。 特に、長毛種の猫の場合、毛が絡まっている部分を無理に引っ張ると、皮膚にダメージを与える可能性があるため、細心の注意が求められます。
怪我やストレスを避けるための留意事項
猫のトリミングにおいて、怪我やストレスを避けるための留意事項をしっかりと把握しておくことが大切です。 まず、猫が嫌がる場合や暴れるようであれば、無理に続けることは避け、休憩を取りながら進めることが重要です。 猫が落ち着いている時にトリミングを行うことで、不要なストレスを避けられます。 また、トリミング中は常に猫の動きに注意し、突然の動作に備えて柔軟に対応できるようにしましょう。 例えば、シャンプー中に猫が水を怖がった場合、すぐに対応できるよう、猫の体をしっかりと支えながら、優しく洗うことが求められます。 水温やシャンプーの成分にも注意し、猫に合ったものを使用することが大切です。 さらに、カットや爪切りの際には、特に血管に気を付けて慎重に作業を行います。 爪切りで深く切りすぎると、出血や痛みを引き起こす可能性があるため、爪の透明な部分をよく観察して少しずつカットすることがポイントです。 また、トリミング後に異常がないか猫の体をチェックし、皮膚に炎症や傷がないかを確認することで、早期の対処が可能になります。 トリミングを安全に行うためには、猫の性格や体調を考慮し、細やかな配慮を持って施術を進めることが必要です。 猫の健康を守りながら、美しい毛並みと清潔な状態を維持するために、飼い主として正しいトリミング方法を身につけることが求められます。
01猫のトリミングとは
トリミングといえば、毛をカットするというイメージ。もちろん、ハサミなどで被毛全体のお手入れをすることも重要ですが、被毛のカット以外にも、シャンプーやブラッシング、爪切り、耳掃除などもトリミングに含まれています。
正確にはトリミングは毛をカットすること、グルーミングは毛のカットを含めた身体全体のお手入れを指す言葉ですが、日本でトリミングといった場合には、グルーミング全体のことを表しています。
02猫のトリミングの必要性
身体全体のお手入れであるトリミング。しかし、そもそも猫にトリミングは必要なのでしょうか。
2-1猫は自分でお手入れできる
猫のトリミングには、カットやシャンプー、爪切り、ブラッシングなども含まれていますが、実は猫はカット以外の身づくろいならほとんどを自分で行うことができます。
たとえば、毛づくろい。猫が身体を舐めて毛づくろいをしているのはお馴染みの風景ですが、猫の唾液には殺菌効果があり、自分の身体を自分で舐めることには、シャンプーを行うのと同じ意味があります。
また、猫の習性には爪とぎがありますが、これも爪を適切な長さに整えるため。もし長すぎる場合には、爪とぎ以外にも爪を噛んで調整することもあります。
2-2猫にトリミングを行う意味
このように猫は自分の身体の状態は自分で整えることができる生き物。しかし、それはあくまでも最低限。猫が自分で行う毛づくろいにはどうしても限度があります。
たとえば、舌が届かない場所はどうしても汚れやすいもの。泥よごれなどが固まってしまった場合、舐めるだけでは汚れを落とすことができず、そこから皮膚病などになってしまうこともあります。さらに有毒な汚れの場合、それが猫の口に入ってしまう危険も。
そのため、猫が安全で快適に過ごすためには、人間が定期的にトリミングを行ってあげることが必要になります。
2-3猫のトリミングと品種
猫のトリミングは、猫の品種によって異なります。
たとえばアメリカンショートヘアやアビシニアンといった毛が短い短毛種の場合、ブラッシングやコーミングを行うだけで抜け毛をとって毛並みをすっきりさせることができます。
逆にメインクーンやペルシャなどの長毛種はブラシやコームをかけてもどうしても取り切れない抜け毛が出て来るもの。
もし抜けた毛が絡んだままになっていると、毛の中に湿度が溜まったままになり、雑菌が繁殖、不衛生で皮膚病になってしまいます。
また、毛がからまって毛玉になってしまうと、素人では対処しきれないため、プロにカットしてもらう必要があります。
03自宅でのトリミング方法
猫にも必要なトリミング。もし自宅で行う場合には、どのような方法があるのでしょうか。
3-1ブラッシング
ブラッシングは猫のトリミングの基本。猫の健康を保つためにはできるだけこまめに行うことがおすすめです。目安としては、短毛種の場合には一日一回、長毛種の場合には一日二回程度行うのがよいでしょう。
ブラッシングを行うときは、頭の後ろからスタート。背中から尻尾までブラシをかけたら、次は仰向けにしてお腹のブラッシングを行います。
ブラッシングのコツはできるだけ手早く行うこと。あまり時間をかけると猫が嫌がって逃げようとすることがあります。その場合は、無理に押さえつけたりせず、ブラッシングを中断しましょう。
無理やりブラッシングをすると、次からブラッシングを行うことができなくなります。その場合には、何度かに分けてブラッシングを行う方法もおすすめです。
3-2シャンプー
シャンプーは猫の衛生を保つために必要ですが、覚えておかなければならないのが猫は水を嫌う生き物だということ。子どもの頃からシャンプーをしていると水に抵抗を持たないこともありますが、嫌がる場合、無理にシャンプーをするのは避けたほうがよいでしょう。
シャンプーを行うときには、水を使う前にまずブラッシングで大まかな汚れを落とします。その後、ぬるめのお湯で身体を濡らしますが、このとき頭は濡らさないこと。
猫によってはシャワーの音を嫌がることがあるので、その場合にはまずシャワーの音に慣らしてからシャンプーを行いましょう。
どうしても猫がシャンプーをさせてくれないという場合には、ドライ用のシャンプーを使うのもよいでしょう。
3-3爪切り
猫は自分でも爪のお手入れができる生き物ですが、もし爪が伸びすぎてしまった場合には、飼い主さんが爪切りをしてあげる必要があります。
爪切りを行うときには、猫を膝に乗せて後ろから猫を抱えて、足を持って爪を出して透明な部分をカットします。
無理に全部の爪を切ろうとせず、先端の尖った部分だけでも十分です。
3-4耳掃除
耳掃除は専用の耳掃除シートなどを使用するとスムーズです。耳掃除も爪切りと同じように、無理して全部をキレイにしようとせず、できる範囲で行いましょう。
耳が折れている品種の場合、汚れがたまりやすいので、こまめに耳の様子を見てあげましょう。
3-5歯磨き
意外に重要なのが猫の歯磨きです。放置すると虫歯になってしまうため、週に一度は行いましょう。
歯ブラシを口に入れると嫌がる猫も少なくないため、まずは口に触ることから慣れさせていきましょう。また、味付きのペーストを使うと比較的猫が嫌がらず、歯ブラシを入れさせてくれることもあります。
3-6カット
長毛の品種や毛が厚い猫の場合、毛玉になりやすく、こまめにカットしてあげる必要があります。
カットを行うときには、ハサミでも構いませんが、便利なのがバリカン。ハサミの場合、猫が暴れて傷をつけてしまうこともありますが、バリカンの場合は比較的安全にカットすることができます。
顔や手足などは嫌がることが多いので、家庭でカットするときには、背中やわき腹、お腹だけをカットするのが無難です。
もし毛玉が絡んでいる場合には、無理になんとかしようとせず、専門家にお願いしましょう。
3-7肛門腺しぼり
猫の健康を保つためには肛門腺しぼりも欠かせません。といっても、すべての猫に行う必要はありません。必要なのは肛門腺にトラブルや異常がある場合。
肛門腺しぼりは肛門を持ち上げるようにして搾り出しますが、非常に臭いが強いため、手につかないように気を付けましょう。
04自宅以外でトリミングをしてもらうには
猫にストレスを与えないためには自宅でのトリミングがベストですが、どうしても自分の手に余るという場合には、ペットショップ、ペットサロン、動物病院などで専門家にお願いするのがよいでしょう。
ただし、猫にとって環境の変化や知らない人は大きなストレスの原因になるもの。サロンなどに連れて行く場合には、飼い主が立ち合いできるかどうかチェックすることが必要です。
05猫のトリミング費用の目安
専門家にトリミングをお願いするとき、気になるのが費用です。
一般的に、シャンプーのみの場合には4000円~8000円が相場。爪切り、耳掃除、肛門絞り、足裏カットなどのケアはオプションメニューに加えられていることが多いため、必要なものをお願いするとよいでしょう。
なお、猫の品種や身体のサイズによって価格は上下します。長毛種の場合、カットする毛が多くなるため、やや価格が高くなる傾向にあります。
01まとめ
猫のトリミングは、健康を維持し快適な生活を送るために欠かせないケアです。
特に長毛種や短毛種の違いに応じて、適切なケアを行うことで、毛玉や皮膚トラブルを防ぐことができます。
日常的なブラッシングやシャンプー、爪切りなどを習慣化することで、猫の健康状態を良好に保ち、快適な環境を提供しましょう。
また、トリミング時には猫の性格や体調に配慮することが大切です。
この講座は!プロの監修を受けています!
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なかむらあや 先生
トリミングサロンわんすりーる運営
1991年生まれ。茨城県出身。大手チェーン店舗から個人店舗まで様々なサロンで働き経験を積み、出張トリミングで独立。独立後半年で予約が取れなくなるほどの大人気トリマーに。2020年には東京都板橋区に「トリミングサロンわんすりーる」をオープン。
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正確にはトリミングは毛をカットすること、グルーミングは毛のカットを含めた身体全体のお手入れを指す言葉ですが、日本でトリミングといった場合には、グルーミング全体のことを表しています。
02猫のトリミングの必要性
身体全体のお手入れであるトリミング。しかし、そもそも猫にトリミングは必要なのでしょうか。
2-1猫は自分でお手入れできる
猫のトリミングには、カットやシャンプー、爪切り、ブラッシングなども含まれていますが、実は猫はカット以外の身づくろいならほとんどを自分で行うことができます。
たとえば、毛づくろい。猫が身体を舐めて毛づくろいをしているのはお馴染みの風景ですが、猫の唾液には殺菌効果があり、自分の身体を自分で舐めることには、シャンプーを行うのと同じ意味があります。
また、猫の習性には爪とぎがありますが、これも爪を適切な長さに整えるため。もし長すぎる場合には、爪とぎ以外にも爪を噛んで調整することもあります。
2-2猫にトリミングを行う意味
このように猫は自分の身体の状態は自分で整えることができる生き物。しかし、それはあくまでも最低限。猫が自分で行う毛づくろいにはどうしても限度があります。
たとえば、舌が届かない場所はどうしても汚れやすいもの。泥よごれなどが固まってしまった場合、舐めるだけでは汚れを落とすことができず、そこから皮膚病などになってしまうこともあります。さらに有毒な汚れの場合、それが猫の口に入ってしまう危険も。
そのため、猫が安全で快適に過ごすためには、人間が定期的にトリミングを行ってあげることが必要になります。
2-3猫のトリミングと品種
猫のトリミングは、猫の品種によって異なります。
たとえばアメリカンショートヘアやアビシニアンといった毛が短い短毛種の場合、ブラッシングやコーミングを行うだけで抜け毛をとって毛並みをすっきりさせることができます。
逆にメインクーンやペルシャなどの長毛種はブラシやコームをかけてもどうしても取り切れない抜け毛が出て来るもの。
もし抜けた毛が絡んだままになっていると、毛の中に湿度が溜まったままになり、雑菌が繁殖、不衛生で皮膚病になってしまいます。
また、毛がからまって毛玉になってしまうと、素人では対処しきれないため、プロにカットしてもらう必要があります。
03自宅でのトリミング方法
猫にも必要なトリミング。もし自宅で行う場合には、どのような方法があるのでしょうか。
3-1ブラッシング
ブラッシングは猫のトリミングの基本。猫の健康を保つためにはできるだけこまめに行うことがおすすめです。目安としては、短毛種の場合には一日一回、長毛種の場合には一日二回程度行うのがよいでしょう。
ブラッシングを行うときは、頭の後ろからスタート。背中から尻尾までブラシをかけたら、次は仰向けにしてお腹のブラッシングを行います。
ブラッシングのコツはできるだけ手早く行うこと。あまり時間をかけると猫が嫌がって逃げようとすることがあります。その場合は、無理に押さえつけたりせず、ブラッシングを中断しましょう。
無理やりブラッシングをすると、次からブラッシングを行うことができなくなります。その場合には、何度かに分けてブラッシングを行う方法もおすすめです。
3-2シャンプー
シャンプーは猫の衛生を保つために必要ですが、覚えておかなければならないのが猫は水を嫌う生き物だということ。子どもの頃からシャンプーをしていると水に抵抗を持たないこともありますが、嫌がる場合、無理にシャンプーをするのは避けたほうがよいでしょう。
シャンプーを行うときには、水を使う前にまずブラッシングで大まかな汚れを落とします。その後、ぬるめのお湯で身体を濡らしますが、このとき頭は濡らさないこと。
猫によってはシャワーの音を嫌がることがあるので、その場合にはまずシャワーの音に慣らしてからシャンプーを行いましょう。
どうしても猫がシャンプーをさせてくれないという場合には、ドライ用のシャンプーを使うのもよいでしょう。
3-3爪切り
猫は自分でも爪のお手入れができる生き物ですが、もし爪が伸びすぎてしまった場合には、飼い主さんが爪切りをしてあげる必要があります。
爪切りを行うときには、猫を膝に乗せて後ろから猫を抱えて、足を持って爪を出して透明な部分をカットします。
無理に全部の爪を切ろうとせず、先端の尖った部分だけでも十分です。
3-4耳掃除
耳掃除は専用の耳掃除シートなどを使用するとスムーズです。耳掃除も爪切りと同じように、無理して全部をキレイにしようとせず、できる範囲で行いましょう。
耳が折れている品種の場合、汚れがたまりやすいので、こまめに耳の様子を見てあげましょう。
3-5歯磨き
意外に重要なのが猫の歯磨きです。放置すると虫歯になってしまうため、週に一度は行いましょう。
歯ブラシを口に入れると嫌がる猫も少なくないため、まずは口に触ることから慣れさせていきましょう。また、味付きのペーストを使うと比較的猫が嫌がらず、歯ブラシを入れさせてくれることもあります。
3-6カット
長毛の品種や毛が厚い猫の場合、毛玉になりやすく、こまめにカットしてあげる必要があります。
カットを行うときには、ハサミでも構いませんが、便利なのがバリカン。ハサミの場合、猫が暴れて傷をつけてしまうこともありますが、バリカンの場合は比較的安全にカットすることができます。
顔や手足などは嫌がることが多いので、家庭でカットするときには、背中やわき腹、お腹だけをカットするのが無難です。
もし毛玉が絡んでいる場合には、無理になんとかしようとせず、専門家にお願いしましょう。
3-7肛門腺しぼり
猫の健康を保つためには肛門腺しぼりも欠かせません。といっても、すべての猫に行う必要はありません。必要なのは肛門腺にトラブルや異常がある場合。
肛門腺しぼりは肛門を持ち上げるようにして搾り出しますが、非常に臭いが強いため、手につかないように気を付けましょう。
04自宅以外でトリミングをしてもらうには
猫にストレスを与えないためには自宅でのトリミングがベストですが、どうしても自分の手に余るという場合には、ペットショップ、ペットサロン、動物病院などで専門家にお願いするのがよいでしょう。
ただし、猫にとって環境の変化や知らない人は大きなストレスの原因になるもの。サロンなどに連れて行く場合には、飼い主が立ち合いできるかどうかチェックすることが必要です。
05猫のトリミング費用の目安
専門家にトリミングをお願いするとき、気になるのが費用です。
一般的に、シャンプーのみの場合には4000円~8000円が相場。爪切り、耳掃除、肛門絞り、足裏カットなどのケアはオプションメニューに加えられていることが多いため、必要なものをお願いするとよいでしょう。
なお、猫の品種や身体のサイズによって価格は上下します。長毛種の場合、カットする毛が多くなるため、やや価格が高くなる傾向にあります。
01まとめ
猫のトリミングは、健康を維持し快適な生活を送るために欠かせないケアです。
特に長毛種や短毛種の違いに応じて、適切なケアを行うことで、毛玉や皮膚トラブルを防ぐことができます。
日常的なブラッシングやシャンプー、爪切りなどを習慣化することで、猫の健康状態を良好に保ち、快適な環境を提供しましょう。
また、トリミング時には猫の性格や体調に配慮することが大切です。
この講座は!プロの監修を受けています!
講座のテキスト、問題集や添削課題と共に、プロの先生によって監修されています。
なかむらあや 先生
トリミングサロンわんすりーる運営
1991年生まれ。茨城県出身。大手チェーン店舗から個人店舗まで様々なサロンで働き経験を積み、出張トリミングで独立。独立後半年で予約が取れなくなるほどの大人気トリマーに。2020年には東京都板橋区に「トリミングサロンわんすりーる」をオープン。
80,000人以上が受講申し込みしている諒設計アーキテクトラーニングの通信講座
あなたも早速受講して、資格を取得しましょう!
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2-1猫は自分でお手入れできる
猫のトリミングには、カットやシャンプー、爪切り、ブラッシングなども含まれていますが、実は猫はカット以外の身づくろいならほとんどを自分で行うことができます。
たとえば、毛づくろい。猫が身体を舐めて毛づくろいをしているのはお馴染みの風景ですが、猫の唾液には殺菌効果があり、自分の身体を自分で舐めることには、シャンプーを行うのと同じ意味があります。
また、猫の習性には爪とぎがありますが、これも爪を適切な長さに整えるため。もし長すぎる場合には、爪とぎ以外にも爪を噛んで調整することもあります。
2-2猫にトリミングを行う意味
このように猫は自分の身体の状態は自分で整えることができる生き物。しかし、それはあくまでも最低限。猫が自分で行う毛づくろいにはどうしても限度があります。
たとえば、舌が届かない場所はどうしても汚れやすいもの。泥よごれなどが固まってしまった場合、舐めるだけでは汚れを落とすことができず、そこから皮膚病などになってしまうこともあります。さらに有毒な汚れの場合、それが猫の口に入ってしまう危険も。
そのため、猫が安全で快適に過ごすためには、人間が定期的にトリミングを行ってあげることが必要になります。
2-3猫のトリミングと品種
猫のトリミングは、猫の品種によって異なります。
たとえばアメリカンショートヘアやアビシニアンといった毛が短い短毛種の場合、ブラッシングやコーミングを行うだけで抜け毛をとって毛並みをすっきりさせることができます。
逆にメインクーンやペルシャなどの長毛種はブラシやコームをかけてもどうしても取り切れない抜け毛が出て来るもの。
もし抜けた毛が絡んだままになっていると、毛の中に湿度が溜まったままになり、雑菌が繁殖、不衛生で皮膚病になってしまいます。
また、毛がからまって毛玉になってしまうと、素人では対処しきれないため、プロにカットしてもらう必要があります。
03自宅でのトリミング方法
猫にも必要なトリミング。もし自宅で行う場合には、どのような方法があるのでしょうか。
3-1ブラッシング
ブラッシングは猫のトリミングの基本。猫の健康を保つためにはできるだけこまめに行うことがおすすめです。目安としては、短毛種の場合には一日一回、長毛種の場合には一日二回程度行うのがよいでしょう。
ブラッシングを行うときは、頭の後ろからスタート。背中から尻尾までブラシをかけたら、次は仰向けにしてお腹のブラッシングを行います。
ブラッシングのコツはできるだけ手早く行うこと。あまり時間をかけると猫が嫌がって逃げようとすることがあります。その場合は、無理に押さえつけたりせず、ブラッシングを中断しましょう。
無理やりブラッシングをすると、次からブラッシングを行うことができなくなります。その場合には、何度かに分けてブラッシングを行う方法もおすすめです。
3-2シャンプー
シャンプーは猫の衛生を保つために必要ですが、覚えておかなければならないのが猫は水を嫌う生き物だということ。子どもの頃からシャンプーをしていると水に抵抗を持たないこともありますが、嫌がる場合、無理にシャンプーをするのは避けたほうがよいでしょう。
シャンプーを行うときには、水を使う前にまずブラッシングで大まかな汚れを落とします。その後、ぬるめのお湯で身体を濡らしますが、このとき頭は濡らさないこと。
猫によってはシャワーの音を嫌がることがあるので、その場合にはまずシャワーの音に慣らしてからシャンプーを行いましょう。
どうしても猫がシャンプーをさせてくれないという場合には、ドライ用のシャンプーを使うのもよいでしょう。
3-3爪切り
猫は自分でも爪のお手入れができる生き物ですが、もし爪が伸びすぎてしまった場合には、飼い主さんが爪切りをしてあげる必要があります。
爪切りを行うときには、猫を膝に乗せて後ろから猫を抱えて、足を持って爪を出して透明な部分をカットします。
無理に全部の爪を切ろうとせず、先端の尖った部分だけでも十分です。
3-4耳掃除
耳掃除は専用の耳掃除シートなどを使用するとスムーズです。耳掃除も爪切りと同じように、無理して全部をキレイにしようとせず、できる範囲で行いましょう。
耳が折れている品種の場合、汚れがたまりやすいので、こまめに耳の様子を見てあげましょう。
3-5歯磨き
意外に重要なのが猫の歯磨きです。放置すると虫歯になってしまうため、週に一度は行いましょう。
歯ブラシを口に入れると嫌がる猫も少なくないため、まずは口に触ることから慣れさせていきましょう。また、味付きのペーストを使うと比較的猫が嫌がらず、歯ブラシを入れさせてくれることもあります。
3-6カット
長毛の品種や毛が厚い猫の場合、毛玉になりやすく、こまめにカットしてあげる必要があります。
カットを行うときには、ハサミでも構いませんが、便利なのがバリカン。ハサミの場合、猫が暴れて傷をつけてしまうこともありますが、バリカンの場合は比較的安全にカットすることができます。
顔や手足などは嫌がることが多いので、家庭でカットするときには、背中やわき腹、お腹だけをカットするのが無難です。
もし毛玉が絡んでいる場合には、無理になんとかしようとせず、専門家にお願いしましょう。
3-7肛門腺しぼり
猫の健康を保つためには肛門腺しぼりも欠かせません。といっても、すべての猫に行う必要はありません。必要なのは肛門腺にトラブルや異常がある場合。
肛門腺しぼりは肛門を持ち上げるようにして搾り出しますが、非常に臭いが強いため、手につかないように気を付けましょう。
04自宅以外でトリミングをしてもらうには
猫にストレスを与えないためには自宅でのトリミングがベストですが、どうしても自分の手に余るという場合には、ペットショップ、ペットサロン、動物病院などで専門家にお願いするのがよいでしょう。
ただし、猫にとって環境の変化や知らない人は大きなストレスの原因になるもの。サロンなどに連れて行く場合には、飼い主が立ち合いできるかどうかチェックすることが必要です。
05猫のトリミング費用の目安
専門家にトリミングをお願いするとき、気になるのが費用です。
一般的に、シャンプーのみの場合には4000円~8000円が相場。爪切り、耳掃除、肛門絞り、足裏カットなどのケアはオプションメニューに加えられていることが多いため、必要なものをお願いするとよいでしょう。
なお、猫の品種や身体のサイズによって価格は上下します。長毛種の場合、カットする毛が多くなるため、やや価格が高くなる傾向にあります。
01まとめ
猫のトリミングは、健康を維持し快適な生活を送るために欠かせないケアです。
特に長毛種や短毛種の違いに応じて、適切なケアを行うことで、毛玉や皮膚トラブルを防ぐことができます。
日常的なブラッシングやシャンプー、爪切りなどを習慣化することで、猫の健康状態を良好に保ち、快適な環境を提供しましょう。
また、トリミング時には猫の性格や体調に配慮することが大切です。
この講座は!プロの監修を受けています!
講座のテキスト、問題集や添削課題と共に、プロの先生によって監修されています。
なかむらあや 先生
トリミングサロンわんすりーる運営
1991年生まれ。茨城県出身。大手チェーン店舗から個人店舗まで様々なサロンで働き経験を積み、出張トリミングで独立。独立後半年で予約が取れなくなるほどの大人気トリマーに。2020年には東京都板橋区に「トリミングサロンわんすりーる」をオープン。
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3-1ブラッシング
ブラッシングは猫のトリミングの基本。猫の健康を保つためにはできるだけこまめに行うことがおすすめです。目安としては、短毛種の場合には一日一回、長毛種の場合には一日二回程度行うのがよいでしょう。
ブラッシングを行うときは、頭の後ろからスタート。背中から尻尾までブラシをかけたら、次は仰向けにしてお腹のブラッシングを行います。
ブラッシングのコツはできるだけ手早く行うこと。あまり時間をかけると猫が嫌がって逃げようとすることがあります。その場合は、無理に押さえつけたりせず、ブラッシングを中断しましょう。
無理やりブラッシングをすると、次からブラッシングを行うことができなくなります。その場合には、何度かに分けてブラッシングを行う方法もおすすめです。
3-2シャンプー
シャンプーは猫の衛生を保つために必要ですが、覚えておかなければならないのが猫は水を嫌う生き物だということ。子どもの頃からシャンプーをしていると水に抵抗を持たないこともありますが、嫌がる場合、無理にシャンプーをするのは避けたほうがよいでしょう。
シャンプーを行うときには、水を使う前にまずブラッシングで大まかな汚れを落とします。その後、ぬるめのお湯で身体を濡らしますが、このとき頭は濡らさないこと。
猫によってはシャワーの音を嫌がることがあるので、その場合にはまずシャワーの音に慣らしてからシャンプーを行いましょう。
どうしても猫がシャンプーをさせてくれないという場合には、ドライ用のシャンプーを使うのもよいでしょう。
3-3爪切り
猫は自分でも爪のお手入れができる生き物ですが、もし爪が伸びすぎてしまった場合には、飼い主さんが爪切りをしてあげる必要があります。
爪切りを行うときには、猫を膝に乗せて後ろから猫を抱えて、足を持って爪を出して透明な部分をカットします。
無理に全部の爪を切ろうとせず、先端の尖った部分だけでも十分です。
3-4耳掃除
耳掃除は専用の耳掃除シートなどを使用するとスムーズです。耳掃除も爪切りと同じように、無理して全部をキレイにしようとせず、できる範囲で行いましょう。
耳が折れている品種の場合、汚れがたまりやすいので、こまめに耳の様子を見てあげましょう。
3-5歯磨き
意外に重要なのが猫の歯磨きです。放置すると虫歯になってしまうため、週に一度は行いましょう。
歯ブラシを口に入れると嫌がる猫も少なくないため、まずは口に触ることから慣れさせていきましょう。また、味付きのペーストを使うと比較的猫が嫌がらず、歯ブラシを入れさせてくれることもあります。
3-6カット
長毛の品種や毛が厚い猫の場合、毛玉になりやすく、こまめにカットしてあげる必要があります。
カットを行うときには、ハサミでも構いませんが、便利なのがバリカン。ハサミの場合、猫が暴れて傷をつけてしまうこともありますが、バリカンの場合は比較的安全にカットすることができます。
顔や手足などは嫌がることが多いので、家庭でカットするときには、背中やわき腹、お腹だけをカットするのが無難です。
もし毛玉が絡んでいる場合には、無理になんとかしようとせず、専門家にお願いしましょう。
3-7肛門腺しぼり
猫の健康を保つためには肛門腺しぼりも欠かせません。といっても、すべての猫に行う必要はありません。必要なのは肛門腺にトラブルや異常がある場合。
肛門腺しぼりは肛門を持ち上げるようにして搾り出しますが、非常に臭いが強いため、手につかないように気を付けましょう。
04自宅以外でトリミングをしてもらうには
猫にストレスを与えないためには自宅でのトリミングがベストですが、どうしても自分の手に余るという場合には、ペットショップ、ペットサロン、動物病院などで専門家にお願いするのがよいでしょう。
ただし、猫にとって環境の変化や知らない人は大きなストレスの原因になるもの。サロンなどに連れて行く場合には、飼い主が立ち合いできるかどうかチェックすることが必要です。
05猫のトリミング費用の目安
専門家にトリミングをお願いするとき、気になるのが費用です。
一般的に、シャンプーのみの場合には4000円~8000円が相場。爪切り、耳掃除、肛門絞り、足裏カットなどのケアはオプションメニューに加えられていることが多いため、必要なものをお願いするとよいでしょう。
なお、猫の品種や身体のサイズによって価格は上下します。長毛種の場合、カットする毛が多くなるため、やや価格が高くなる傾向にあります。
01まとめ
猫のトリミングは、健康を維持し快適な生活を送るために欠かせないケアです。
特に長毛種や短毛種の違いに応じて、適切なケアを行うことで、毛玉や皮膚トラブルを防ぐことができます。
日常的なブラッシングやシャンプー、爪切りなどを習慣化することで、猫の健康状態を良好に保ち、快適な環境を提供しましょう。
また、トリミング時には猫の性格や体調に配慮することが大切です。
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講座のテキスト、問題集や添削課題と共に、プロの先生によって監修されています。
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1991年生まれ。茨城県出身。大手チェーン店舗から個人店舗まで様々なサロンで働き経験を積み、出張トリミングで独立。独立後半年で予約が取れなくなるほどの大人気トリマーに。2020年には東京都板橋区に「トリミングサロンわんすりーる」をオープン。
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特に長毛種や短毛種の違いに応じて、適切なケアを行うことで、毛玉や皮膚トラブルを防ぐことができます。
日常的なブラッシングやシャンプー、爪切りなどを習慣化することで、猫の健康状態を良好に保ち、快適な環境を提供しましょう。
また、トリミング時には猫の性格や体調に配慮することが大切です。
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