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地球に優しい!「アクアポニックス」とは?
植物・花・園芸の資格

水耕栽培士W資格取得講座

水耕栽培士

地球に優しい!「アクアポニックス」とは?

「アクアポニックス」という言葉をご存じでしょうか。アクアポニックスは水で野菜を育てる水耕栽培を行っている人なら知っておきたい注目のシステム。趣味として水耕栽培を行っている人にもぴったりです。今回はアクアポニックスの基本的な知識についてご紹介します。

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01アクアポニックスとは?

エコに関心のある人の間で話題になっているアクアポニックス。言葉は聞いたことがあるという方も多いかもしれません。では、アクアポニックスとはどのようなものなのでしょうか。

1-1魚の飼育と植物の栽培の組み合わせ

アクアポニックスとは、簡単に言えば魚の飼育と植物の栽培を組み合わせた農法です。水産養殖(アクアカルチャー)と水耕栽培(ハイドロポニックス)を掛け合わせていることから、「アクアポニックス」と呼ばれるようになりました。

1-2ルーツは1000年前

アクアポニックスというと、最近開発された農法だと考えてしまいますが、実は1000年以上の歴史を持っているもの。アクアポニックスは昔から世界各地の湖で行われてきました。
たとえば、メキシコのアステカ族は淡水の川や湖に島を作り、そこで魚を飼育しながら野菜を育てるというエコな農法を実践。これがアクアポニックスの原点だとも言われています。

1-3最も地球にやさしく、生産性が高い農業として世界で注目されている

アクアポニックスの特徴は地球環境にやさしいということ。さらに生産性が高く、低コストの農法として世界で注目されています。
アクアポニックスは1980年代に商業用システムが登場、限られたスペースで野菜を育てなければならない都市農業を中心に取り入れられ、最近では家庭菜園や園芸など、近年では家庭用のアクアポニックスも広がりを見せつつあります。

02アクアポニックスの仕組み

それでは、アクアポニックスとはどのようなシステムなのでしょうか。
アクアポニックスは、魚・微生物・植物の三者がお互いに助け合うことで成り立っています。これは言わば生態系の縮図。
実際のアクアポニックスの基本となるのは循環です。魚を育てている場合、エサを食べた魚はフンなどの形で老廃物を排出します。そこに含まれているのがアンモニア。アンモニアは水質を低下させるもので、魚の飼育だけを行っている場合、どのように老廃物を処理して水質を保つかということが問題になります。もし水質が悪化した場合、そこで暮らす魚にとっても悪い影響が生まれてしまいます。
そこで登場するのが微生物。微生物はアンモニアを硝酸塩という成分に分解を行います。そしてこの硝酸塩は植物にとって、養分として役立つもの。さらに植物が老廃物を栄養として取り入れることで水がきれいな状態になり、魚も健康な生活を送ることができます。
これがアクアポニックスの基本的な仕組みです。

03アクアポニックスのメリット

エコなシステムであるアクアポニックス。アクアポニックスには様々なメリットがあります。

3-1土づくり、水やり、施肥、除草、魚の水の入れ替えが不要

野菜を育てるときには、野菜が好む土を作り、水をやるといった作業が不可欠。さらに必要に応じて肥料を与え、除草も行う必要があります。
また、魚を飼育していると、魚の排泄物や食べ残したエサなどで水が汚れるため、頻繁に水槽の水を交換する必要があります。
しかし、アクアポニックスの場合にはこれらの作業が不要。
魚の排泄物から生まれる物質は微生物によって分解され、それが野菜の栄養になるため、肥料を与える必要もなくなります。
アクアポニックスは基本的に水だけで野菜を栽培するため、土づくりや水やり、除草の作業を行うこともありません。

3-2生産性が高い

アクアポニックスのメリットのひとつは生産性が高いということです。
一般的に、魚の養殖と野菜の栽培は別々の場所で行われているもの。その場合、魚の養殖では常に老廃物に対する処理を行う必要があります。また、野菜の栽培では大量の水が必要で、それらを維持するためには莫大なコストがかかります。
しかし、アクアポニックスは微生物の働きによって水質の管理が不要になるだけでなく、野菜の栽培のための水と、魚の養殖のための水を共有することができます。
これは水が貴重な地域では極めて重要なポイント。
さらに、魚の養殖と野菜の栽培にかかる手間も少なくなり、作業負担が減少、結果として生産性の大きな上昇につながります。
アクアポニックスのメリットはそれだけではありません。
アクアポニックスは水耕栽培なので、根の成長が早いという特徴があります。さらに水が豊富な栄養を含んでいるため、収穫量がアップ。つまりアクアポニックスは、短期間で、より多くの野菜を収穫できるということになります。

3-3完全オーガニック

アクアポニックスは完全オーガニックの実現という面からも注目されています。
野菜の栽培を行うときには農薬が使われることがほとんどですが、どんな農薬が使われているかはっきり分からず不安を感じるという人も多いもの。
また、農薬や殺虫剤、化学肥料などを使用すると、虫や細菌といった周囲の生態系にも大きな影響を与えてしまいます。もし農薬などが川に流れ込むと、魚を始めとする生き物が死んでしまうことも。
しかし、アクアポニックスの場合、野菜の栄養源となるのは魚が排出した老廃物。それが微生物の働きによって野菜の栄養に変わるという循環が確立されているため、人体への悪影響はもちろん、周囲の生態系を破壊することもほとんどありません。

04アクアポニックスに向いている植物

飼育と栽培の手間が少なくなるだけでなく、様々なメリットの多いアクアポニックス。では、家庭でアクアポニックスを行う場合、どのような植物が栽培に適しているのでしょうか。

4-1水耕栽培やハイドロカルチャーに適した植物

アクアポニックスは基本的に土を使わない栽培方法です。そのため、一般的な水耕栽培やハイドロカルチャーに使われる植物なら、アクアポニックスに応用することができます。
たとえばレタスなどの葉物野菜や、バジルなどのハーブ類はアクアポニックスにも最適。その他にも、小松菜や春菊、スプラウト類もアクアポニックスで栽培する野菜としておすすめです。
特にアクアポットに向いているのがミニトマト。ミニトマトは生命力が強いため、初心者にもおすすめ。アクアポニックスでは十分な栄養が補給されるため、一般的な水耕栽培や土耕栽培に比べても、たくさんの収穫が期待できます。

4-2向いていない植物

メリットの多いアクアポニックスですが、残念ながら栽培に向いていない野菜もあります。
たとえば根菜。アクアポニックスは水耕栽培なので、根が成長することで収穫につながる大根やじゃがいもといった植物は栽培には向いていません。
また、アクアポニックスの場合、飼育する魚は熱帯魚が中心。そのため、水槽ではヒーターを使い、水温をある程度の高さに保つ必要があります。
しかし野菜の中には、水温が高い環境を苦手とするものも少なくありません。そのため、低水温を好む野菜や植物はアクアポニックスで育てるのは難しいといえるでしょう。

05まとめ

熱帯魚の飼育と植物の栽培を同時に行えるアクアポニックス。スペースも必要なく、水を変える手間を減らすこともできるだけでなく、お部屋にあれば心の癒しになってくれることも。興味が出てきたという方は、ぜひ自宅でも始めてみてはいかがでしょうか。

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