フラワーアレンジメントの花の特徴を生かしたコツやデザイン!
花の特徴を生かしたフラワーアレンジメントのコツやデザインを徹底解説!
花の特徴を生かしたフラワーアレンジメントでは、色彩、形状、香りを考慮することが重要です。
花の高さやテクスチャーを組み合わせることで、視覚的なバランスを生み出します。
また、季節感を取り入れたり、対称や非対称のデザインを試すことで、より魅力的なアレンジが可能です。
これにより、花の持つ美しさを最大限に引き出せます。
いろいろな花を集めて、より美しく見せるフラワーアレンジメント。おしゃれで美しいフラワーアレンジメントを作るために必要なのは、使う花の特徴を活かすことです。しかし、初心者にとっては特徴を活かしながら花を組み合わせていくのはなかなか難しいものです。そこで今回は、初心者でも簡単にできる花の持つ特徴や、その特徴の活かし方、実際にアレンジするときのコツなどを紹介します。
- 目次
- 1. フラワーアレンジメントの基本
- 1-1. アレンジメントの全体像と重要性
- 1-2. 選ぶべき花の種類と特徴
- 1-3. 必要な道具と材料の準備
- 2. 花の特徴を生かすデザイン
- 2-1. フォーカルポイントの設定方法
- 2-2. ラインとマスのバランスを考える
- 2-3. 魅力を引き出すための色合い選び
- 3. フラワーアレンジメントのスタイル
- 3-1. 生け花とフラワーアレンジメントの違い
- 3-2. 季節ごとの人気スタイルと特徴
- 3-3. おしゃれなアレンジメントのコツ
- 4. お花の長持ちさせるためのコツ
- 4-1. 吸水と水揚げの重要性
- 4-2. 花瓶や花器の選び方と位置
- 4-3. 手入れと保存の方法
- 5. フラワーアレンジメントのサイズとボリューム
- 5-1. 空間に合ったサイズの選び方
- 5-2. ボリューム感と配置のバランス
- 5-3. 全体の印象を決める高さの調整
- 6. 綺麗なフラワーアレンジメントを作るコツ
- 7. 花の特徴
- 7-1. ラインフラワー
- 7-2. マスフラワー
- 7-3. フォームフラワー
- 7-4. フィラーフラワー
- 8. 花のタイプを活かしたフラワーアレンジメントのコツ
- 8-1. 底辺にグリーンを入れる
- 8-2. ラインフラワーで高さ、幅、奥行きのアウトラインを決める
- 8-3. ラインの内側にマスフラワーを入れる
- 8-4. フォームフラワーでフォーカルポイントを活ける
- 8-5. フィラーフラワーを使用する場合は全体のバランスを考えながら 全体の形を整える
- 9. まとめ
01フラワーアレンジメントの基本
1-1アレンジメントの全体像と重要性
フラワーアレンジメントの基本は、花や葉、器を巧みに組み合わせ、美しいデザインを創り出すことです。 使用する花の種類、色、形を考慮し、それぞれの特徴を理解することが大切です。 次に、器との相性やサイズを考え、全体のバランスを整えます。 アレンジメントの重要性は、視覚的な美しさだけでなく、感情や雰囲気を表現する力にもあります。 フラワーアレンジメントは、特別なイベントや日常の空間を彩り、心を豊かにする役割を果たすでしょう。 例えば、結婚式や誕生日の祝いに使われることで、記念日をより特別なものにします。 また、贈り物としても人気があり、相手の好みやシーンに応じたアレンジメントを選ぶことが、思いやりを伝える手段となります。 これにより、フラワーアレンジメントは単なる装飾にとどまらず、コミュニケーションや自己表現の手段としても重要な役割を果たしているのです。
1-1選ぶべき花の種類と特徴
フラワーアレンジメントにおいて、選ぶべき花の種類と特徴は非常に重要です。 まず、季節の花を選ぶことで、自然の美しさを引き立てることができます。 春なら桜やチューリップ、夏はひまわりやラベンダー、秋にはコスモスや菊、冬はポインセチアやシクラメンが人気です。 次に、花の形状や大きさを考慮しましょう。 大きな花は主役として使い、小さな花はアクセントとして配置するとバランスが取れます。 また、色彩の調和も大切です。 相補色や類似色を組み合わせることで、視覚的に美しいアレンジメントが実現します。 さらに、香りも重要なので、香りの強い花は適度に配置し、他の花とのバランスを考えましょう。 最後に、耐久性も考慮に入れ、長持ちする花を選ぶことで、アレンジメントをより楽しむことができます。 適切な花の選定が、魅力的で印象的なフラワーアレンジメントの基本です。
1-1必要な道具と材料の準備
フラワーアレンジメントを始めるには、必要な道具と材料の準備が不可欠です。 まず、基本的な道具としては、花切りバサミやナイフが必要です。 これらは花を適切な長さにカットするために使用します。 また、フローラルテープやワイヤーも役立ち、花を固定したり、形を整えたりする際に便利です。 次に、アレンジメントを支える器を選びます。 器の形状やサイズは、使用する花の種類やスタイルに応じて選びましょう。 さらに、水を入れるための花留めを用意することで、花を安定させることができます。 材料としては、選んだ花の他に、葉やアクセントとなる小花を用意することが大切です。 これにより、デザインに深みやバランスを加えることができます。 また、アレンジメントに彩りを加えるためのグリーンも準備しておくと良いでしょう。 これらの道具と材料を揃えることで、魅力的なフラワーアレンジメントを作る準備が整います。
01花の特徴を生かすデザイン
1-1フォーカルポイントの設定方法
花の特徴を生かすデザインにおいて、フォーカルポイントの設定は重要です。 フォーカルポイントとは、視線を引きつける中心的な要素のことで、アレンジメント全体の印象を決定づけます。 まず、フォーカルポイントには大きくて目を引く花を選びましょう。 例えば、バラやダリアなどの華やかな花が適しています。 これらをアレンジメントの中心や前方に配置し、周囲の花と高さや色のバランスを考慮しましょう。 次に、フォーカルポイントを強調するために、周囲の花や葉は少し控えめに配置します。 これにより、主役が際立ちます。 フォーカルポイントの位置は、アレンジメント全体の形を考えながら決めると良いでしょう。 非対称の配置や高さの変化を取り入れることで、動きのあるデザインが生まれます。 これにより、花の特徴を最大限に引き出す魅力的なアレンジメントが完成できます。
1-1ラインとマスのバランスを考える
花の特徴を生かすデザインでは、ラインとマスのバランスが重要です。 ラインは、花や葉の配置によって作り出される動きや方向性を指し、マスは、ボリューム感や存在感のある部分を意味します。 まず、ラインを意識して花を配置しましょう。 長い茎を持つ花を使用すると、上に伸びるラインが生まれ、視覚的な高さや動きを感じさせることができます。 一方で、マスを意識するためには、ボリュームのある花を中央や前方に配置し、存在感を強調します。 ラインとマスのバランスを取るためには、配置の高低差や色のコントラストを考慮することが大切です。 例えば、長いラインの花を背面に配置し、前面にマスの花を置くことで、奥行き感が生まれます。 このように、ラインとマスのバランスを考えることで、花の特徴を引き出し、視覚的に魅力的なアレンジメントが完成します。
1-1魅力を引き出すための色合い選び
花の特徴を生かすデザインでは、色合い選びが非常に重要です。 まず、基本的な色の組み合わせを理解しましょう。 相補色を使うことで、互いの色を引き立て合う効果があります。 例えば、赤い花の周りに緑の葉を配置すると、赤がより鮮やかに感じられます。 次に、類似色を使ったアレンジも効果的です。 例えば、ピンクとラベンダーの花を組み合わせることで、柔らかい雰囲気を生み出し、全体に調和感を持たせることができます。 さらに、季節感を意識した色選びも重要です。 春には明るいパステルカラー、秋には暖かいアーストーンを使うことで、自然の美しさを引き立てることができます。 最後に、フォーカルポイントとなる花には、目を引く鮮やかな色を選ぶと良いでしょう。 周囲の花とのコントラストを考慮しながら配置することで、全体のバランスを保ちつつ、花の魅力を最大限に引き出すことができます。
01フラワーアレンジメントのスタイル
1-1生け花とフラワーアレンジメントの違い
生け花とフラワーアレンジメントは、どちらも花を美しく飾る技術ですが、アプローチやスタイルに明確な違いがあります。 生け花では、花や葉を自然な姿で配置し、空間や風通しを大切にするため、シンプルで洗練されたデザインが特徴です。 特に、花の高さや角度、色のバランスを考慮しながら、静けさや調和を表現します。 一方、フラワーアレンジメントは、西洋のスタイルに影響を受けたもので、より自由な表現ができ、様々な花や素材を組み合わせ、色彩や形状を活かしたデザインが特徴です。 アレンジメントでは、器の選定や配置の工夫が重要で、動きや視覚的なインパクトを追求します。 このように、生け花は自然の美しさを静かに表現するのに対し、フラワーアレンジメントは多様なスタイルを楽しむことができ、より表現の幅が広いのが特徴です。 それぞれの魅力を理解することで、より豊かな花の世界を楽しむことができるでしょう。
1-1季節ごとの人気スタイルと特徴
フラワーアレンジメントは、季節ごとに異なるスタイルや花の選び方が楽しめます。 春には、明るいパステルカラーや柔らかな花が人気です。 桜やチューリップを使ったアレンジメントは、春の訪れを感じさせ、華やかさを演出します。 夏には、ひまわりやラベンダーなどの鮮やかな色合いの花が好まれます。 これらの花を使ったアレンジメントは、明るく元気な印象を与え、暑い季節にぴったりです。 秋は、赤やオレンジ、黄色の花を使ったアレンジメントが一般的で、豊かな色合いが選ばれます。 この季節は、アーストーンを取り入れた温かみのあるデザインが好まれ、収穫祭を意識したスタイルが見られるでしょう。 冬には、ポインセチアやシクラメンなどの耐寒性のある花が活躍します。 クリスマスをテーマにしたアレンジメントや、シンプルで落ち着いたスタイルが人気です。季節ごとの花の特徴を生かしたアレンジメントは、毎回新しい楽しみを提供してくれます。
1-1おしゃれなアレンジメントのコツ
おしゃれなフラワーアレンジメントを作るためには、いくつかのコツがあります。 まず、色の選び方が重要です。 トレンドに合わせた色合いを選ぶことで、洗練された印象を与えます。 次に、花の種類とテクスチャーを考慮しましょう。 異なる形状やサイズの花を組み合わせることで、視覚的な興味を引くことができます。 さらに、器の選び方もポイントです。 シンプルなガラスやセラミックの器は、花の美しさを引き立てます。 また、個性的な形の器を使用することで、アレンジメント全体に独自性を加えることができます。 最後に、フォーカルポイントを意識しましょう。 一つの主役となる花を選び、その周りに他の花や葉を配置することで、自然な流れを生み出します。 このように、色、花の組み合わせ、器の選定を工夫することで、おしゃれで魅力的なフラワーアレンジメントを楽しむことができます。
01お花の長持ちさせるためのコツ
1-1吸水と水揚げの重要性
お花を長持ちさせるためには、吸水と水揚げが非常に重要です。 まず、吸水は花が水分を吸収するプロセスで、花の鮮やかさや健康を保つために欠かせません。 花を購入したら、斜めに切ることで、茎の表面積が増え、水を効率よく吸収できるようになります。 次に、水揚げの手法も大切です。 特に、茎が空気を吸い込んでしまうと水分が吸収できなくなります。 水揚げを行うためには、花を水に浸した状態で茎を再度カットし、数時間置いておくと良いでしょう。 また、使用する水は清潔で、常に新鮮な状態を保つことが重要です。 水に栄養剤を加えると、花の持ちがさらに良くなります。 さらに、花瓶の水は毎日交換し、茎の切り口も定期的にカットして新鮮さを保ちましょう。これらの手順を守ることで、お花はより長く美しさを楽しむことができます。
1-1花瓶や花器の選び方と位置
お花を長持ちさせるためには、花瓶や花器の選び方と配置が重要です。 まず、花器の大きさは、使用する花の種類に合わせて選びます。 大きな花やボリュームのあるアレンジメントには、安定感のある深めの花瓶が適していますが、小さな花束や細い茎の花には、スリムな花器が効果的です。 次に、花器の素材も考慮しましょう。 ガラスやセラミックの花器は、清潔感があり、水の透明度も楽しめます。 また、陶器の花器は保温性があり、温度変化を和らげるため、花の持ちに役立つでしょう。 配置については、直射日光や風通しの良い場所を避けることが大切です。 日光が当たると水温が上昇し、花が早くしおれる原因となります。 さらに、花瓶に適切な水を入れることもポイントです。 茎が水に浸かる部分を十分に確保し、毎日水を交換することで、花はより長持ちします。 これらの工夫をすることで、お花を美しく保つことができます。
1-1手入れと保存の方法
お花を長持ちさせるためには、適切な手入れと保存方法が重要です。 まず、花を購入したら、すぐに茎を斜めにカットしましょう。 これにより、茎の表面積が増え、水を効率よく吸収できます。 カット後は、すぐに清潔な水を入れた花瓶に移します。 次に、花瓶の水は毎日交換し、新鮮な水を与えることが大切です。 水が腐ると花の成長に悪影響を与えるため、定期的に水を入れ替え、必要に応じて栄養剤を加えると良いでしょう。 保存場所もポイントです。 直射日光や風通しの良い場所は避け、涼しい場所に置くことで、花の鮮度を保てます。 特にエアコンや暖房の風が直接当たらない位置が理想です。 さらに、花がしおれてきた場合は、枯れた部分を取り除き、他の花への影響を防ぎましょう。 これらの手入れと保存方法を実践することで、お花はより長く美しさを楽しむことができるでしょう。
01フラワーアレンジメントのサイズとボリューム
1-1空間に合ったサイズの選び方
フラワーアレンジメントは、空間に合った選び方が重要です。 まず、配置する場所のサイズを考慮しましょう。 大きな空間には、目を引く大きなアレンジメントが効果的ですが、小さなテーブルや棚には、コンパクトなアレンジメントが適しています。 次に、アレンジメントの高さも考慮しましょう。 高さのある花は、背の高い花瓶に入れることで、立体的な印象を与えますが、低いアレンジメントは、テーブルの中心に置くと、親しみやすさを演出します。 また、ボリューム感を意識することも大切です。 ボリュームのある花を使う場合は、少数で構成し、周囲にグリーンを配置するとバランスが良くなります。 最後に、器のサイズも重要です。 器がアレンジメントに対して小さすぎると不安定に見え、大きすぎるとバランスを欠くため、適切なサイズを選ぶことが大切です。 これらのポイントを考慮することで、空間に合った魅力的なアレンジメントが完成します。
1-1ボリューム感と配置のバランス
フラワーアレンジメントにおいて、ボリューム感と配置のバランスは非常に重要です。 まず、ボリューム感を出すためには、花の種類やサイズを選ぶことがカギとなります。 大きな花を使用することで、存在感を強調できますが、少数で構成することで、洗練された印象を与えることができます。 配置のバランスを考える際、視覚的な重心を意識しましょう。 ボリュームのある花はアレンジメントの中心や前方に配置し、周囲に軽やかな小花やグリーンを加えることで、全体のバランスが整います。 さらに、色のバランスも重要です。 明るい色の花を使うと、視覚的に重く見えることがあるため、周囲に淡い色の花や葉を配置することで、軽やかさを加えることができます。 全体が調和するように、ボリューム感と配置を意識することで、魅力的でバランスの取れたフラワーアレンジメントが完成します。
1-1全体の印象を決める高さの調整
フラワーアレンジメントにおいて、高さの調整は全体の印象を大きく左右します。 高さを意識することで、視覚的なバランスや動きが生まれ、アレンジメントに深みを与えることができます。 まず、主役となる花を中心に配置し、その高さを基準にしましょう。 大きな花を後ろや中央に配置することで、全体に安定感をもたらし、目を引く効果があります。 特に、高さのある花は、背面に配置すると、立体感が生まれやすいです。 次に、低い花や小さな花を前方や側面に配置することで、全体に柔らかさを加えることにより、アレンジメントが視覚的に豊かになり、奥行き感が強調されます。 さらに、器の高さとのバランスも考慮しましょう。 背の高い器には、長めの花を、低い器には、コンパクトなアレンジメントを選ぶことで、全体の調和が取れます。 高さの調整を工夫することで、魅力的で印象的なフラワーアレンジメントが完成します。
01綺麗なフラワーアレンジメントを作るコツ
フラワーアレンジメントの主役となるのはなんといっても美しい花たちです。そのため、きれいなフラワーアレンジメントを作りたいときに重要になるのは、その花の持つ特徴を活かすこと。
花には色や形など、それぞれに特徴があります。それぞれの特徴をつかんでアレンジに利用すると、まとまりのいい作品が作れます。
初心者にとって色や形といった特徴はなかなかつかみにくいものですが、そんなときに初心者でも簡単にできるのが、花の季節に注目すること。たとえば、早春の花といえばフリージアやミモザ、チューリップなど。これら同じ季節に咲く花を選んでアレンジすれば、季節感のあるフラワーアレンジメントになります。
02花の特徴
お花の特徴を活かすには季節感以外にも、形や花の付き方に注目するという方法があります。
2-1ラインフラワー
ラインフラワーは一本の茎の上に、直線状に咲く種類の花です。代表的なのはグラジオラスやリンドウ、ストック、デルフィニュウムなどで、はっきりした直線が生まれることから、フラワーアレンジメントを作るときにはおおまかなアウトラインを決めるときに便利です。全体の高さや幅といった、ざっくりとしたデザインを決めるために用いられます。
2-2マスフラワー
マスフラワーは小さな花弁がたくさん集まってひとつの花になっているタイプのものです。バラやクチナシ、アネモネやヒマワリ、ガーベラ、ラナンキュラスなどがこれに当たります。お花ひとつひとつのボリュームがたっぷりしているため、フラワーアレンジメントの中では主役となることが多いお花です。マスフラワーを多く使用する場合には、もっとも美しく咲いているものを目立たせると、アレンジ全体がゴージャスになります。
2-3フォームフラワー
フォームフラワーは花びらの数が少なく、大きくてくっきりとした特徴的な形の花を指します。代表的なものとしては、カトレアやユリ、カラー、チューリップ、コチョウランなどが挙げられます。これはお花ひとつひとつがはっきりとした形をしていて、花びらが一枚でも欠けると元の形と変わってしまうお花なので、取り扱いの場合には注意が必要になります。ひとつだけでも存在感抜群なので、アレンジのメインとして用いられることが多いお花です。
2-4フィラーフラワー
フィラーフラワーはひとつの茎から枝分かれして、たくさんの小さな花をつけるタイプのものです。代表的なのが、カスミソウやスターチス、クジャクソウなどです。これらの花はひとつひとつには存在感はありませんが、フラワーアレンジメントに使用するとボリュームや立体感が生まれるだけでなく、差し込んでいくことで空間を埋めるという効果も生まれます。
03花のタイプを活かしたフラワーアレンジメントのコツ
美しいフラワーアレンジメントを作りたいと思ったときには、4つの花のタイプを活かしたアレンジを行うと、豪華で華やかな印象の作品を作ることができます。4つのタイプの花の特徴を活かした、フラワーアレンジメントの手順を紹介します。
3-1底辺にグリーンを入れる
フラワーアレンジメントを作るときには、まず最初に土台作りを行います。この土台をファンデーションと呼び、吸水スポンジであるオアシスなどもファンデーションの一部になります。しっかりとした土台を作るために必要なのは、緑の葉物、グリーンです。もちろんお花だけでもフラワーアレンジメントを作ることができますが、底辺にグリーンがあると、しっかりした緑色が支えになるため、お花の色もよりはっきりと印象的になります。
3-2ラインフラワーで高さ、幅、奥行きのアウトラインを決める
次にラインフラワーを用いて、全体のアウトラインを決めていきます。アウトラインは、フラワーアレンジメント全体の輪郭に当たります。ラインフラワーは直線がはっきりと見えるために、高さや幅、奥行きを決めるには最適。このアウトラインづくりがきちんと行えるということは、全体のデザインがはっきりしているということなので、ある程度きっちりと行っておいたほうがよいでしょう。
また、ラインフラワーのようにはっきりとした線が出る植物ではなく、マスフラワーのようなボリュームのある立体的なお花を使ってアウトラインを作ることもできます。
3-3ラインの内側にマスフラワーを入れる
全体のアウトラインが固まったら、そのラインの内側にマスフラワーを入れていきましょう。このとき、いくらキレイに見えても、最初に決めたアウトラインを壊さないことが重要です。一度アウトラインをくずしてしまうと、後で立て直すことは非常に難しくなります。また、マスフラワーに使われるバラやカーネーションなどは量感も存在感もあるため、どうしても多く使ってしまいがち。この段階で花を挿しすぎないように、イメージよりも少し控え目にしておくことが全体のバランスを整えるポイントになります。あまり多くの種類のお花を使いたくないと言う場合、アウトラインづくりに使用したラインフラワーを小さく切り離して、マスフラワーの代用に使うこともできます。
3-4フォームフラワーでフォーカルポイントを活ける
次に、フォームフラワーを使ってフォーカルポイントと作っていきます。フォーカルポイントとは、フラワーアレンジメント全体の中で、もっとも目立つ焦点となる場所。視覚的な重心とも呼ばれ、豊かで美しく、存在感のあるお花が使われます。フォーカルポイントに使われる花はコチョウランやカサブランカなど、大きくてはっきりとしたものを使いますが、バラなど大きくてきれいに咲いているものがあれば、マスフラワーでも代用することができます。
また、フォーカルポイントの周辺はフォーカルエリアと呼ばれ、フラワーアレンジメントの中でも視線が集まる部分です。そのため、ここはしっかりと花を集めて、隙間のないアレンジを行うことが必要になります。
3-5フィラーフラワーを使用する場合は全体のバランスを考えながら 全体の形を整える
最後に、カスミソウやブルーファンタジアなど、小さな花が咲くフィラーフラワーを使用して全体の隙間の空間を埋めていきます。このフィラーフラワーを使用しない場合もありますが、隙間が多くなるとどうしてもスカスカの印象を与えてしまうので注意しましょう。また、フィラーフラワーの代わりに、グリーンをフィラーフラワーの代わりに使用するという方法もあります。
なお、全体のバランスを見る時には、花の向きにも注意しましょう。花にはそれぞれ向きがあり、自然に美しく見える向きと、不自然な向きがあります。アレンジを美しく見えるためには、お花の向きを調和させることが大切です。花の向きは視線を誘導する効果もあるため、たとえばフォーカルポイントの上には、下向きのお花を配置しておくと、視線がそちらに導かれるため、よりはっきりとしたフォーカルポイントを作りやすくなります。
01まとめ
花の特徴を生かしたフラワーアレンジメントは、色彩や形状のバランスが大切です。
まず、主役となる花を選び、その花の魅力を引き立てるように周囲の花や葉を配置します。高さや奥行きを意識し、動きのあるラインを作ると効果的です。
また、異なる質感の花材を組み合わせることで、視覚的な興味を引くことができます。
最後に、全体の調和を確認しながら微調整を行うことで、より洗練された仕上がりになるでしょう。
この講座は!プロの監修を受けています!
講座のテキスト、問題集や添削課題と共に、プロの先生によって監修されています。
原口光恵 先生
フラワーアレンジメント専門家
1971年生まれ。福岡市出身。OL経験が長い中、子育てを経て何か別の道を考えていたところ、お花に出会う。元々、花の加工に興味があり、ドライフラワーの製法を独学で身につける。現在は、フラワーアレンジメントのスペシャリストとして、講師活動・レッスン・作品販売を行う。
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花には色や形など、それぞれに特徴があります。それぞれの特徴をつかんでアレンジに利用すると、まとまりのいい作品が作れます。
初心者にとって色や形といった特徴はなかなかつかみにくいものですが、そんなときに初心者でも簡単にできるのが、花の季節に注目すること。たとえば、早春の花といえばフリージアやミモザ、チューリップなど。これら同じ季節に咲く花を選んでアレンジすれば、季節感のあるフラワーアレンジメントになります。
2-1ラインフラワー
ラインフラワーは一本の茎の上に、直線状に咲く種類の花です。代表的なのはグラジオラスやリンドウ、ストック、デルフィニュウムなどで、はっきりした直線が生まれることから、フラワーアレンジメントを作るときにはおおまかなアウトラインを決めるときに便利です。全体の高さや幅といった、ざっくりとしたデザインを決めるために用いられます。
2-2マスフラワー
マスフラワーは小さな花弁がたくさん集まってひとつの花になっているタイプのものです。バラやクチナシ、アネモネやヒマワリ、ガーベラ、ラナンキュラスなどがこれに当たります。お花ひとつひとつのボリュームがたっぷりしているため、フラワーアレンジメントの中では主役となることが多いお花です。マスフラワーを多く使用する場合には、もっとも美しく咲いているものを目立たせると、アレンジ全体がゴージャスになります。
2-3フォームフラワー
フォームフラワーは花びらの数が少なく、大きくてくっきりとした特徴的な形の花を指します。代表的なものとしては、カトレアやユリ、カラー、チューリップ、コチョウランなどが挙げられます。これはお花ひとつひとつがはっきりとした形をしていて、花びらが一枚でも欠けると元の形と変わってしまうお花なので、取り扱いの場合には注意が必要になります。ひとつだけでも存在感抜群なので、アレンジのメインとして用いられることが多いお花です。
2-4フィラーフラワー
フィラーフラワーはひとつの茎から枝分かれして、たくさんの小さな花をつけるタイプのものです。代表的なのが、カスミソウやスターチス、クジャクソウなどです。これらの花はひとつひとつには存在感はありませんが、フラワーアレンジメントに使用するとボリュームや立体感が生まれるだけでなく、差し込んでいくことで空間を埋めるという効果も生まれます。
03花のタイプを活かしたフラワーアレンジメントのコツ
美しいフラワーアレンジメントを作りたいと思ったときには、4つの花のタイプを活かしたアレンジを行うと、豪華で華やかな印象の作品を作ることができます。4つのタイプの花の特徴を活かした、フラワーアレンジメントの手順を紹介します。
3-1底辺にグリーンを入れる
フラワーアレンジメントを作るときには、まず最初に土台作りを行います。この土台をファンデーションと呼び、吸水スポンジであるオアシスなどもファンデーションの一部になります。しっかりとした土台を作るために必要なのは、緑の葉物、グリーンです。もちろんお花だけでもフラワーアレンジメントを作ることができますが、底辺にグリーンがあると、しっかりした緑色が支えになるため、お花の色もよりはっきりと印象的になります。
3-2ラインフラワーで高さ、幅、奥行きのアウトラインを決める
次にラインフラワーを用いて、全体のアウトラインを決めていきます。アウトラインは、フラワーアレンジメント全体の輪郭に当たります。ラインフラワーは直線がはっきりと見えるために、高さや幅、奥行きを決めるには最適。このアウトラインづくりがきちんと行えるということは、全体のデザインがはっきりしているということなので、ある程度きっちりと行っておいたほうがよいでしょう。
また、ラインフラワーのようにはっきりとした線が出る植物ではなく、マスフラワーのようなボリュームのある立体的なお花を使ってアウトラインを作ることもできます。
3-3ラインの内側にマスフラワーを入れる
全体のアウトラインが固まったら、そのラインの内側にマスフラワーを入れていきましょう。このとき、いくらキレイに見えても、最初に決めたアウトラインを壊さないことが重要です。一度アウトラインをくずしてしまうと、後で立て直すことは非常に難しくなります。また、マスフラワーに使われるバラやカーネーションなどは量感も存在感もあるため、どうしても多く使ってしまいがち。この段階で花を挿しすぎないように、イメージよりも少し控え目にしておくことが全体のバランスを整えるポイントになります。あまり多くの種類のお花を使いたくないと言う場合、アウトラインづくりに使用したラインフラワーを小さく切り離して、マスフラワーの代用に使うこともできます。
3-4フォームフラワーでフォーカルポイントを活ける
次に、フォームフラワーを使ってフォーカルポイントと作っていきます。フォーカルポイントとは、フラワーアレンジメント全体の中で、もっとも目立つ焦点となる場所。視覚的な重心とも呼ばれ、豊かで美しく、存在感のあるお花が使われます。フォーカルポイントに使われる花はコチョウランやカサブランカなど、大きくてはっきりとしたものを使いますが、バラなど大きくてきれいに咲いているものがあれば、マスフラワーでも代用することができます。
また、フォーカルポイントの周辺はフォーカルエリアと呼ばれ、フラワーアレンジメントの中でも視線が集まる部分です。そのため、ここはしっかりと花を集めて、隙間のないアレンジを行うことが必要になります。
3-5フィラーフラワーを使用する場合は全体のバランスを考えながら 全体の形を整える
最後に、カスミソウやブルーファンタジアなど、小さな花が咲くフィラーフラワーを使用して全体の隙間の空間を埋めていきます。このフィラーフラワーを使用しない場合もありますが、隙間が多くなるとどうしてもスカスカの印象を与えてしまうので注意しましょう。また、フィラーフラワーの代わりに、グリーンをフィラーフラワーの代わりに使用するという方法もあります。
なお、全体のバランスを見る時には、花の向きにも注意しましょう。花にはそれぞれ向きがあり、自然に美しく見える向きと、不自然な向きがあります。アレンジを美しく見えるためには、お花の向きを調和させることが大切です。花の向きは視線を誘導する効果もあるため、たとえばフォーカルポイントの上には、下向きのお花を配置しておくと、視線がそちらに導かれるため、よりはっきりとしたフォーカルポイントを作りやすくなります。
01まとめ
花の特徴を生かしたフラワーアレンジメントは、色彩や形状のバランスが大切です。
まず、主役となる花を選び、その花の魅力を引き立てるように周囲の花や葉を配置します。高さや奥行きを意識し、動きのあるラインを作ると効果的です。
また、異なる質感の花材を組み合わせることで、視覚的な興味を引くことができます。
最後に、全体の調和を確認しながら微調整を行うことで、より洗練された仕上がりになるでしょう。
3-1底辺にグリーンを入れる
フラワーアレンジメントを作るときには、まず最初に土台作りを行います。この土台をファンデーションと呼び、吸水スポンジであるオアシスなどもファンデーションの一部になります。しっかりとした土台を作るために必要なのは、緑の葉物、グリーンです。もちろんお花だけでもフラワーアレンジメントを作ることができますが、底辺にグリーンがあると、しっかりした緑色が支えになるため、お花の色もよりはっきりと印象的になります。
3-2ラインフラワーで高さ、幅、奥行きのアウトラインを決める
次にラインフラワーを用いて、全体のアウトラインを決めていきます。アウトラインは、フラワーアレンジメント全体の輪郭に当たります。ラインフラワーは直線がはっきりと見えるために、高さや幅、奥行きを決めるには最適。このアウトラインづくりがきちんと行えるということは、全体のデザインがはっきりしているということなので、ある程度きっちりと行っておいたほうがよいでしょう。
また、ラインフラワーのようにはっきりとした線が出る植物ではなく、マスフラワーのようなボリュームのある立体的なお花を使ってアウトラインを作ることもできます。
3-3ラインの内側にマスフラワーを入れる
全体のアウトラインが固まったら、そのラインの内側にマスフラワーを入れていきましょう。このとき、いくらキレイに見えても、最初に決めたアウトラインを壊さないことが重要です。一度アウトラインをくずしてしまうと、後で立て直すことは非常に難しくなります。また、マスフラワーに使われるバラやカーネーションなどは量感も存在感もあるため、どうしても多く使ってしまいがち。この段階で花を挿しすぎないように、イメージよりも少し控え目にしておくことが全体のバランスを整えるポイントになります。あまり多くの種類のお花を使いたくないと言う場合、アウトラインづくりに使用したラインフラワーを小さく切り離して、マスフラワーの代用に使うこともできます。
3-4フォームフラワーでフォーカルポイントを活ける
次に、フォームフラワーを使ってフォーカルポイントと作っていきます。フォーカルポイントとは、フラワーアレンジメント全体の中で、もっとも目立つ焦点となる場所。視覚的な重心とも呼ばれ、豊かで美しく、存在感のあるお花が使われます。フォーカルポイントに使われる花はコチョウランやカサブランカなど、大きくてはっきりとしたものを使いますが、バラなど大きくてきれいに咲いているものがあれば、マスフラワーでも代用することができます。
また、フォーカルポイントの周辺はフォーカルエリアと呼ばれ、フラワーアレンジメントの中でも視線が集まる部分です。そのため、ここはしっかりと花を集めて、隙間のないアレンジを行うことが必要になります。
3-5フィラーフラワーを使用する場合は全体のバランスを考えながら 全体の形を整える
最後に、カスミソウやブルーファンタジアなど、小さな花が咲くフィラーフラワーを使用して全体の隙間の空間を埋めていきます。このフィラーフラワーを使用しない場合もありますが、隙間が多くなるとどうしてもスカスカの印象を与えてしまうので注意しましょう。また、フィラーフラワーの代わりに、グリーンをフィラーフラワーの代わりに使用するという方法もあります。
なお、全体のバランスを見る時には、花の向きにも注意しましょう。花にはそれぞれ向きがあり、自然に美しく見える向きと、不自然な向きがあります。アレンジを美しく見えるためには、お花の向きを調和させることが大切です。花の向きは視線を誘導する効果もあるため、たとえばフォーカルポイントの上には、下向きのお花を配置しておくと、視線がそちらに導かれるため、よりはっきりとしたフォーカルポイントを作りやすくなります。