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刺繍アドバイザー

刺繍図案の写し方!必要な道具や手順、ポイント!

刺繍作品を美しく仕上げるためには、図案を正確に布に写す作業が欠かせません。
初心者であっても、正しい道具と手順を理解していれば、失敗を防ぎながら刺繍を楽しめます。
きれいな刺繍作品を作るときに必要なのが、図案をそのまま布に写すこと。しかし、図案を正確に写すのはなかなか難しいものです。では、図案をきれいに写すためにはどのような方法があるのでしょうか。今回は刺繍図案の映し方やポイントについてご紹介します。

こうすれば失敗しらず!刺繍図案の映し方やポイントについて
目次

01刺繍図案を写すために必要なツールの紹介

刺繍を始める際、図案を布に正確に写すためには、適切なツールを揃えることが重要です。 特に初心者の場合、どの道具が必要で、どのように使うのかを理解しておくことで、スムーズな作業が可能になります。 ここでは、刺繍を始めるために必要な基本的なツールから、便利さがアップする追加ツールまで、具体的なアイテムをご紹介します。

1-1初心者向けの基本ツール

刺繍を始める際には、まず基本的なツールが必要です。 これらのツールは、刺繍を正確に仕上げるための土台となるもので、使い方をしっかりと理解しておくことで、初めての刺繍でも安心して進められます。

刺繍フープや針の使い方

刺繍フープは、布をしっかりと固定し、刺繍の際に布がたるまないようにするための道具です。 刺繍フープを正しく使うことで、刺繍の仕上がりが格段に良くなります。 まず、布をフープの内側に挟み、外側のリングでしっかりと締め付けます。 この際、布が均一に張られていることを確認することが重要です。 布がたるんでいると、刺繍が歪んでしまう原因になります。 次に、刺繍針は、布に糸を通すためのツールですが、針の太さや形状が刺繍の種類によって異なることがあります。 一般的には、細めの針が刺繍に向いており、布や糸に応じて針を使い分けることで、よりスムーズに刺繍を進められます。 刺繍針を選ぶ際は、布や糸の厚さに応じて適切な針を選びましょう。

手芸用複写紙の活用方法

手芸用複写紙は、刺繍図案を布に転写するための便利な道具です。 図案を布に写す際、まず手芸用複写紙を布の上に置き、その上に図案を配置します。 そして、ペンやトレーサーで図案をなぞることで、布に図案が転写されます。 手芸用複写紙は、布へのダメージが少なく、図案を正確に写せるため、初心者にも使いやすいアイテムです。 手芸用複写紙を使う際は、図案の位置がずれないようにしっかりと固定することが大切です。 また、色付きの複写紙を使用すると、布の色に応じて見やすい線が描けるため、作業がさらにスムーズになります。

1-1便利さがアップする追加ツール

基本ツールに加えて、作業をより快適にするための追加ツールがあります。 これらのツールを使うことで、作業効率が上がり、仕上がりも向上します。 特に、初心者が感じやすい「失敗しそう」という不安を軽減してくれるアイテムが多く、作業がスムーズに進むでしょう。

消せるペンとそのメリット

消せるペンは、刺繍の図案を布に描く際に非常に便利なツールです。 このペンを使用すると、刺繍が終わった後に、水や熱で簡単に線を消すことができます。 特に、水溶性のペンや消えるインクペンは、誤って線を引いてしまった場合でも簡単に修正が可能で、初心者にとって非常に使いやすいアイテムです。 消せるペンを使用する際は、インクの特性に注意が必要です。 例えば、水溶性のインクは、布を水に浸すことで消えますが、消す前に刺繍が終わるまで線が消えないように、取り扱いに注意が必要です。 また、熱で消えるペンは、アイロンをかけると線が消えるため、作業の途中での誤消去に気をつけましょう。

位置決めに役立つアイテム

刺繍図案の正確な位置決めは、完成後のバランスを保つために重要です。 特に大きな図案や複数のモチーフを組み合わせる場合、どの位置に刺繍を施すかを正確に決める必要があります。 このために、位置決め用のツールが役立ちます。例えば、定規やメジャー、位置決めマーカーを使用することで、図案が偏らずに均等に配置されるよう調整が可能です。 また、図案を仮に布に配置して、全体のバランスを確認するための透明なフィルムやトレーシングペーパーを使用することもおすすめです。 これにより、最終的な刺繍位置を確認してから、本番の刺繍に取りかかることができ、失敗を減らせます。 刺繍は丁寧な準備と計画が重要です。基本ツールと便利な追加ツールを使いこなし、図案の転写作業をスムーズに進めることで、美しい仕上がりを楽しめるでしょう。

01刺繍図案の写し方の基本ステップ

刺繍を始める際に、最初に重要なのは図案を正確に布に転写することです。 図案の位置がずれてしまうと、刺繍の仕上がりが思い通りにならないこともあります。 ここでは、刺繍図案をきれいに布へ写すための基本的なステップを、具体的な手順とコツを交えながらご紹介します。

1-1正確な図案転写のための手順

図案を正確に布に転写するには、いくつかの重要な手順があります。 これらの手順を守ることで、図案が歪んだり、ずれたりするリスクを大幅に減らせます。

布への正しい位置取りと固定方法

まず、図案を転写する前に布に対して正確な位置取りを行うことが必要です。 刺繍したい図案が、布のどの部分に配置されるかを事前に確認しましょう。 例えば、刺繍を施すアイテムがハンカチやシャツであれば、中央や端などの位置を正確に決めることが重要です。 位置が決まったら、布をしっかりと固定する作業に移ります。 このとき、刺繍フープを使って布をピンと張ると、作業中に布がたるんだり、動いたりすることを防げます。 フープの内側に布を挟み込み、外側のリングをしっかりと締めることで布を安定させます。 このとき、布がシワにならないように注意しましょう。 また、複写紙を使用する場合には、図案と布の間に複写紙を挟み、図案がずれないようにテープやクリップでしっかりと固定します。 これにより、転写中に図案がずれる心配がなくなります。 特に大きな図案の場合は、細かい部分も確実に固定することが大切です。

1-1スムーズに写すためのコツ

図案を転写する際、スムーズに進めるためのいくつかのコツがあります。 これらのコツを活用することで、転写作業がより簡単で、確実なものになります。

ずれを防ぐテクニックとチェックポイント

図案を布に転写する際に起こりがちなのが、図案のずれです。 特に大きな図案や複数のモチーフを組み合わせる場合、ずれを防ぐためのテクニックが重要です。 まず、転写の前に全体のバランスを確認することがポイントです。 刺繍する位置が正確かどうか、全体のバランスが取れているかを確認しましょう。 次に、転写の際に均等な力で図案をなぞることが大切です。 力が強すぎると複写紙が破れたり、布がずれたりする原因となります。 また、逆に力が弱すぎると図案がうまく転写されないことがあります。 均一な力を意識しながら、ゆっくりと丁寧に図案を写すようにしましょう。 チェックポイントとして、転写が終わったら全体を再度確認し、線が途切れている部分や、薄くなってしまった部分がないかを見直します。 この段階で修正することで、刺繍の際に迷うことなく進められます。 また、必要であれば、消せるペンで補強することも一つの方法です。 これらの基本的な手順とコツを踏まえれば、刺繍図案を正確に布に転写でき、後の刺繍作業もスムーズに進むでしょう。

01刺繍後の下書き処理方法

刺繍を完成させた後、布に残っている下書きの線をきれいに消すことが重要です。 特に、刺繍作品の美しさを保つためには、適切な方法で下書きを処理し、布や刺繍糸にダメージを与えないことがポイントです。 ここでは、下書きを消すための具体的な手法と、刺繍布を傷めないための対策について詳しく解説していきます。

1-1下書きをきれいに消すための手法

刺繍を施す際、多くの方が布に図案の下書きを描くために消せるペンやマーカーを使用します。 しかし、刺繍が終わった後、これらの下書き線をどのように消すかが大切です。 誤った方法を選ぶと、布や刺繍糸にダメージを与え、作品が台無しになってしまうこともあります。 適切な手法を選び、きれいに下書きを消しましょう。

消せるペンの選び方と使い方の注意点

消せるペンは、刺繍の下書きに非常に便利なアイテムです。 刺繍が終わった後、簡単に下書きを消すことができ、特に初心者には使いやすいツールです。 しかし、ペンの種類によって消し方や注意点が異なるため、選び方には注意する必要があります。 一般的には、2種類の消せるペンが使用されます。1つ目は、水で消えるタイプの水溶性ペンです。 このタイプは、刺繍が終わった後、水を使って簡単に消せるため、非常に便利です。 しかし、刺繍作業中に手汗や湿気が布に触れると、途中で線が消えてしまうことがあるため、取り扱いには注意する必要があります。 2つ目は、熱で消えるペンです。 アイロンをかけると線が消えるため、作品が完成した後にアイロンがけで処理できるのが特徴です。 しかし、熱による変色や、再度低温で現れることもあるため、繊細な布や高温に弱い布には注意する必要があります。 これらの特性を理解し、使用する布や刺繍糸に合ったペンを選ぶことが重要です。

水溶性マーカーの使い方と注意事項

水溶性マーカーは、非常に簡単に使用できるため、刺繍の下書きによく使用されます。 このマーカーは、水を使うだけで線をきれいに消せるため、初心者からプロまで幅広く利用されています。 使い方としては、刺繍が終わった後に布を軽く水で湿らせ、指で優しく線をなぞることで、マーカーの線が消えていきます。 この際、布や刺繍糸を強くこすらないように注意することがポイントです。 また、水に浸ける時間は必要最低限にし、長時間の浸水は布や糸にダメージを与える可能性があるため、迅速に処理しましょう。 注意点として、マーカーの色が濃すぎると消えにくいことがあるため、刺繍の際には薄めの線を引くようにするのがおすすめです。 また、古いマーカーは色素が強く残る場合があるため、使用期限を確認してから使うようにしましょう。

1-1刺繍布を傷めないための対策

下書きを消す際に最も大切なのは、刺繍布や刺繍糸を傷めないようにすることです。 適切な方法で下書きを処理しないと、せっかくの刺繍作品がダメージを受けてしまうことがあります。 ここでは、布を傷めずに下書きを消すための対策をいくつかご紹介します。 まず、下書きを消す際に、刺繍部分をできるだけこすらないようにしましょう。 特に繊細な布やデリケートな糸は、摩擦によってほつれたり傷ついたりすることがあります。 水溶性マーカーを使う場合でも、強くこするのではなく、軽く押し洗いするような感覚で水を使うと、布や糸を傷めずにきれいに消せます。 また、アイロンを使う際は、布の温度に注意することが大切です。 特に熱で消えるペンを使用する場合、高温のアイロンを直接布に当てると、生地が変色したり、縮んでしまったりすることがあります。 布に合わせてアイロンの温度を調整し、必要なら当て布を使って間接的に熱を加えることで、刺繍部分を保護しましょう。 刺繍布を傷めずに下書きをきれいに消すためには、使用するツールや方法を慎重に選び、適切な処理を行うことが重要です。 刺繍作品が完成した後も、その美しさを保つために、丁寧なケアを心がけましょう。

01刺繍後の仕上げケアのポイント

刺繍が完成した後、その美しさを長く保つためには適切な仕上げケアが重要です。 仕上げの段階で、下書きの消去や刺繍部分の保護を正しく行うことで、作品の耐久性と美しさを保つことができます。 ここでは、水洗いや洗濯、そしてアイロンがけといった刺繍後のケア方法について、注意点とともに詳しく解説します。

1-1水洗いで下書きを消す際の注意点

刺繍が終わった後、布に残っている下書きの線をきれいに消すためには水洗いが効果的です。 しかし、刺繍布や刺繍糸にダメージを与えないためには、いくつかの注意点を守ることが必要です。

水温や洗剤の選び方

下書きを消す際の水温は、布や刺繍糸に合わせて慎重に選ぶことが大切です。 一般的に、冷水またはぬるま湯を使用することが推奨されます。 熱いお湯を使うと、刺繍糸の色が落ちたり、布が縮んだりする可能性があるため、避けた方が良いでしょう。 また、洗剤選びも重要なポイントです。 強力な漂白剤や化学薬品が含まれた洗剤は、刺繍部分にダメージを与えることがあるため、使用を控えるべきです。 無香料の中性洗剤や、デリケートな衣類用の洗剤を使うことで、刺繍布と糸を優しく洗うことができます。 洗剤は少量に留め、刺繍部分を軽く押し洗いするようにして、強くこすらないように気をつけましょう。

1-1洗濯での仕上げ方法

刺繍が施されたアイテムを洗濯する場合、手洗いが一番ですが、時間がないときには洗濯機を使うこともあります。 洗濯機での洗濯には、いくつかの注意点があり、それを守ることで刺繍を長く美しく保つことができます。

洗濯機で洗う際の注意点

まず、刺繍部分を保護するために、洗濯ネットに入れて洗うことをおすすめします。 洗濯機の回転や他の衣類との摩擦によって、刺繍糸が擦り切れたり、ほつれたりするリスクを減らせます。 また、洗濯機の設定も重要です。 デリケート洗いや手洗いモードを選び、できるだけ優しく洗うようにしましょう。 次に、洗濯時の温度設定も慎重に行う必要があります。 冷水やぬるま湯を使用し、熱湯で洗わないようにしましょう。 高温での洗濯は、刺繍糸の色落ちや布の縮みの原因になります。 さらに、洗剤の選択は、漂白成分や強力な洗剤を避け、デリケートな衣類用のものを選ぶと安心です。 洗濯後は、できるだけ早く乾かすことが大切です。 自然乾燥が最も理想的で、刺繍部分を直射日光に長時間当てないように注意しましょう。 日光による色あせを防ぐために、陰干しをするのが理想です。

1-1アイロンがけによる仕上げとその注意点

刺繍を終えた後、布のシワを伸ばすためにアイロンがけをすることがあります。 しかし、アイロンの熱が刺繍糸にダメージを与える可能性があるため、正しい方法でアイロンをかけることが重要です。

刺繍を保護するためのアイロントリック

刺繍部分に直接アイロンをかけると、糸が焦げたり、押しつぶされたりする可能性があります。 そのため、刺繍を保護するためのひと手間が必要です。 まず、刺繍部分に薄い布を当て布として置き、その上からアイロンをかけることで、刺繍糸を守ることができます。 この際、アイロンの温度設定も低めにし、蒸気を使わないようにするのがポイントです。 さらに、アイロンをかける際は、布の裏側からアイロンを当てる方法も効果的です。 これにより、刺繍糸が直接アイロンの熱に触れることを防ぎ、糸の立体感や質感を保ちながらシワを伸ばすことができます。 また、刺繍が終わった作品をアイロンがけする際、アイロンを滑らせるのではなく、軽く押し当てるようにすると、刺繍部分がつぶれることを防げます。 これらのトリックを使うことで、刺繍作品がより美しく、長持ちするでしょう。 刺繍後の仕上げケアは、作品の寿命を大きく左右する重要なステップです。 水洗い、洗濯、アイロンがけの際の注意点を守り、刺繍の美しさを保ち続けるためのケアをしっかりと行いましょう。

01手芸用複写紙以外の図案転写法

刺繍の図案を布に転写する方法は、手芸用複写紙だけではありません。 より正確でクリエイティブな刺繍を楽しむために、他の転写方法を知っておくことはとても役立ちます。 複写紙以外の転写ツールを使うことで、布や刺繍デザインの種類に応じた柔軟なアプローチが可能になります。 ここでは、トレーシングペーパーやデジタルツールなど、便利な図案転写の方法について詳しく解説していきます。

1-1トレーシングペーパーを使った方法

トレーシングペーパーを使った方法は、手芸用複写紙が使えない場合や、より正確な図案を描きたい場合に役立ちます。 トレーシングペーパーは、透けて見える特性を活かして図案を写すため、非常に使いやすいツールです。

図案の描き方と転写の流れ

まず、転写したい図案を準備します。 紙に描かれている図案をトレーシングペーパーの上に置き、ペンや鉛筆を使って慎重に図案をなぞります。 この際、図案の細かい部分や曲線も丁寧になぞることで、正確な転写が可能です。 次に、トレーシングペーパーを布の上に置き、図案が布にしっかりと転写されるように固定します。 テープやクリップを使って動かないようにすることで、ズレを防ぐことが可能です。 図案を布に写す際には、トレーシングペーパーを軽く押さえながら、再度ペンやトレーサーでなぞっていきます。 これにより、布に図案がしっかりと転写されます。 この方法は、特に複雑なデザインや、手描き風の図案を忠実に再現したいときに有効です。 トレーシングペーパーは手軽に手に入るうえ、柔軟性が高いので、さまざまな刺繍プロジェクトで活躍します。

1-1他の便利な転写ツールとその利便性

刺繍の図案転写には、トレーシングペーパー以外にも便利なツールがいくつか存在します。 これらのツールを使うことで、作業の効率が上がり、正確な転写がより簡単になります。 特に、複数の図案を素早く転写したい場合や、大きなプロジェクトを進める際には、他のツールを活用することで時間と労力を節約できます。

デジタルツールを使った図案転写方法

最近では、デジタルツールを使った図案の転写も一般的になってきています。 パソコンやタブレットを使ってデザインを作成し、それをプリントアウトして転写する方法です。 特に、複雑なデザインや細かいディテールが求められる場合には、デジタルツールを活用することで、より精密な図案を簡単に転写できます。 まず、デジタルデザインソフトを使って図案を作成します。 Adobe IllustratorやPhotoshop、または無料のデザインソフトを使って図案を描くことが可能です。 次に、そのデザインをプリンターで布に適した用紙に印刷します。 印刷された図案は、布に貼り付けてから転写するか、トレーシングペーパーを使ってデジタル図案を布に移すことも可能です。 また、特殊な転写用紙を使うことで、プリントしたデザインをそのまま布にアイロンで転写できます。 この方法は非常に手軽で、正確な転写ができるため、特に初心者や時間が限られている場合に便利です。 デジタルツールのもう一つの利点は、デザインの修正や複製が簡単にできる点です。 ひとたびデジタルで図案を作成しておけば、何度でも同じデザインを異なる布に転写できるため、複数の作品を作る際にも非常に効率的です。 これらの転写方法を活用することで、刺繍の幅が広がり、より美しい作品を手軽に作り上げられるでしょう。 トレーシングペーパーやデジタルツールなど、自分に合った方法を見つけて、刺繍の図案転写をスムーズに行いましょう。

01刺繍図案を写すための道具と用途

刺繍の図案をきれいに写すためには、きちんとした道具を正しく使うことが必要になります。

1-1【基本的な道具】トレーシングペーパー

トレーシングペーパーは半透明の紙。本などに掲載されているものを写すときに使用します。
刺繍図案を写すときにも、トレーシングペーパーが便利です。
トレーシングペーパーを使わず、普通の紙を代用したり、そのまま布に写したりするとどうしても図案が歪んでしまうこともあり上手く行かないことが多くなります。
トレーシングペーパーは手芸店や文具店、百円ショップなどでも販売されています。
なお、トレーシングペーパーを使って図版を写すときには、マスキングテープで留めて作業すると紙がずれずに図案を写すことができます。

1-2【基本的な道具】手芸用複写紙

手芸用複写紙は図案と布の間に挟んで使用するもので、「チャコペーパー」と呼ばれることもあります。水で消えるため、作品に影響することがほとんどないため、刺繍を楽しむ人の多くが手芸用複写紙を使っています。
メーカーごとに赤、白、水色など様々な色がありますが、刺繍する布に図案がはっきり見えるような色を選ぶとよいでしょう。
なお、手芸用複写紙には片面用と両面用がありますが、刺繍の場合は片面用でOKです。

1-3【基本的な道具】セロファン

セロファンは図案を写すときに、トレーシングペーパーが破れてしまわないように使用します。セロファンはなくても構いませんが、しっかり図案を写そうとすると、トレーシングペーパーが破れてしまうことがあるため、セロファンを使うと便利です。

1-4【基本的な道具】トレーサー

トレーサーは図案をなぞるときに使用します。トレーサーを選ぶときは、ペン先が細いもののほうが、正確に細かい部分まで図案を写すことができて便利です。
ただし、トレーサーは専門店に販売されていることも多く、手に入りにくいもの、もしトレーサーが手に入らないという場合には、インクが出なくなったボールペンで代用することも可能です。

1-5【あると便利な道具】印付けペン

どれだけ丁寧に図案を写しても、布に線が出なかったり、写し忘れたりといったことが起きるもの。そんなとき、布用のペンがあるとその部分を書き足すことができます。
布用ペンには水で消えるものや、時間が経つと消えてしまうものがあるため、自分の好みのものを選ぶとよいでしょう。

1-6【あると便利な道具】マスキングテープ

なにかと便利なマスキングテープですが、布やトレーシングペーパーを固定するときにも役立ちます。マスキングテープはマチ針でも代用できますが、しっかり固定できないこともあります。

02刺繍図案の写し方とポイント

それでは、刺繍図案をきれいに写すときにはどのようなポイントがあるのでしょうか。
刺繍図案を写すとき、まずは手芸用複写紙を刺繍図案と同じくらいの大きさにカット、その後、インク面を下向きにして布の上に置きます。
このとき、手芸用複写紙の表裏を間違えないように注意しましょう。
きちんと表裏を確認して手芸用複写紙を置いた後は、その上に刺繍図案を重ねます。さらにその上にセロファンを置き、少しずらしてからテープで固定します。その場合、図案の斜め上と斜め下を留めるとよいでしょう。
あとは図案をトレーサーなどでなぞるだけ。きれいに図案を写したいときには、力は強め。なお、なぞり忘れた部分がないように、、全体を二回なぞると図案をきれいに移すことができます。

03刺繍後に下書きを消す方法と注意点

布に写した図案は刺繍の後に消すことが基本。もし下書きが残ってしまうと、せっかくの刺繍の見栄えも悪くなってしまいます。
手芸用複写紙を使った場合、インクは水で消えることがほとんど。そのため、洗面器などで水洗いをすれば下書きをきれいに消すことができます。
また、ハンカチなど日常で使うものの場合、中性洗剤で洗濯してもOK。
ただし、洗濯をする場合にはひとつ注意したい点があります。それは、完全に消える前にアイロンをかけてはいけないということ。
図案が消える前にアイロンをかけると、熱によってインクが布に固着してしまいます。そうなると、どれだけ水で洗っても落ちなくなってしまうため、注意しましょう。

04手芸用複写紙以外の図案の写し方

図案を布に写すときには手芸用複写紙を使うのが一般的。ただし、手芸用複写紙以外にも図案を写すための便利な道具があります。

4-1スマプリ

「スマプリ」はシール状になった複写紙で、布に張り付けてそのまま刺繍することができます。シールは水に漬けておくと溶けてなくなるため、非常に便利です。

4-2熱転写ペンシル

熱転写ペンシルはアイロンなどの熱を加えることで図案を写すことができるペン。手軽にしっかりと図案が転写できるため、細かなものを写したいときに向いています。

4-3トレース台

トレース台を使うと、裏から光が当たるため生地が透けて図案を転写することができます。イラストを描く人にとっては必須のアイテムなので、家にあるという方の場合、代用してもよいでしょう。

01まとめ

刺繍を成功させるためには、図案の正確な転写が欠かせません。 基本的な道具を使いこなし、消せるペンや位置決めツールなどを活用することで、効率的に作業を進めることが可能です。 初心者でも、正しい手順とツールの使い方を理解することで、美しい刺繍作品を仕上げられるため、ぜひこれらのポイントを参考にしてください。
通信講座の諒設計アーキテクトラーニング編集部
280講座以上の資格取得できる通信講座を運営する諒設計アーキテクトラーニング編集部が運営するコラムです。心理カウンセラー、ドッグトレーナー、リンパケアセラピストなど、実践的で需要の高い資格を提供しており、学習者は自分のペースで学べる柔軟なカリキュラムを受けることができます。専門知識を短期間で習得できるよう設計されており、仕事や趣味に役立つスキルを身につけることが可能です。
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