ニードルフェルトの基本と作り方について
ニードルフェルトは手芸が得意な人だけでなく、どちらかというと裁縫が苦手という人でも簡単に可愛い作品を作ることができるため、女性を中心に人気を高めています。やってみたいけどどんなものか分からないという方のために、今回はニードルフェルトの基本や必要な道具、楽しみ方のコツについてご紹介します。

- 目次
- 1. ニードルフェルトとは?
- 1-1. ニードル(特殊な針)でフェルトを刺して作る手芸の一種
- 1-2. ニードルとは
- 2. ニードルフェルトに必要な道具
- 2-1. 羊毛フェルト
- 2-2. 専用ニードル
- 2-3. 芯材
- 2-4. フェルティングマット
- 2-5. カッティングマット
- 2-6. はさみ
- 2-7. 木工用ボンド
- 3. ニードルフェルトの基本の作り方
- 3-1. フェルトボールの作り方
- 3-2. 板状のパーツの作り方
- 3-3. パーツ同士を繋げる方法
- 4. ニードルフェルトの失敗しないコツ
- 4-1. 最初はアクリル素材を使う
- 4-2. ニードルを刺しすぎない
- 4-3. パーツをしっかり繋げる
- 5. 楽しみ方いろいろ!ニードルフェルトのアイデア集
- 5-1. アクセサリー
- 5-2. コースター
- 5-3. リース
- 6. まとめ
01ニードルフェルトとは?
1-1ニードル(特殊な針)でフェルトを刺して作る手芸の一種
ニードルフェルトとは、簡単に言えば「ニードル」という特殊な針でフェルトを刺して作る手芸の一種です。
フェルトとは、動物の毛を集めて圧縮して作る布製品のこと。フェルトには
様々な種類がありますが、羊毛のフェルトが最も一般的です。
この羊毛のフェルトを使った作品がニードルフェルトと呼ばれるものです。
羊毛フェルトの作品には、ニードルを使った「ニードルフェルト」や、水や石けんを含ませたニードルに摩擦を加えて固める「水フェルト」などの方法があります。
1-2ニードルとは
ニードルフェルトを作るときに欠かせないのがフェルトとニードル。ニードルとは「針」を意味する英語ですが、ニードルフェルトの場合、どんな針でもよいというわけではありません。
ニードルフェルトは羊毛を針で刺すことで引き出された繊維が絡みついて固まっていくという仕組みですが、しかし普通の針では繊維を引き出すことができません。
ニードルフェルト専用の針の場合には、針の先に傷が付けられていて、そこに繊維が引っかかって引き出され、絡みついて固めることができます。
なお、ニードルフェルトには、針の太さによって、「太針」「中針」「細針」などの種類があります。
02ニードルフェルトに必要な道具
2-1羊毛フェルト
ニードルフェルトに欠かせないのは羊毛フェルト。羊毛フェルトとは、羊毛で出来たフェルトのこと。
実はこの羊毛フェルトには、羊の違いによっていくつかの種類があります。
もっとも一般的なのは「メリノ」ですが、そのほかにも「ロムニー」「アッシュフォール」などがあります。
これらは色や素材感などが異なりますが、最初は手に入りやすいものを選ぶとよいでしょう。
また、最近では手芸用にナイロンやアクリルといった化学繊維でできたフェルトもあります。
化学繊維のフェルトの場合、手芸用に作られているため、作業がしやすいというメリットもあります。
2-2専用ニードル
フェルティングニードルを始めるときには、専用のニードルも必要です。すでに説明したように、このニードルは家庭にある縫い針などでは代用できません
専用のニードルには太さだけでなく、作業を早く進めたい人のために、数本のニードルが並んでいるものや、長いもの、短いものと様々なタイプがあります。
ただし、こちらも最初からすべての種類を揃える必要はありません。
百円ショップなどでも販売されているものもあるため、まずは手に入りやすいものを用意するとよいでしょう。
2-3芯材
芯材とは、羊毛フェルトの芯になる素材のことです。芯材には固いものや柔らかいものがあり、作品によって使い分けられることもあります。
また、専用芯材を使うと、羊毛フェルトの節約になり、作業のスピードもアップします。
2-4フェルティングマット
羊毛フェルトはフェルトを針で刺して行うもの。針が突き抜けてしまったときのために、専用の作業台があると便利です。
その専用の作業台がフェルティングマットと呼ばれるもの。フェルティングマットは、針が机などを傷つけてしまうのを防ぐだけでなく、滑り止めの効果があります。
専用のものがあると非常に便利ですが、台所用のタワシやスポンジなどで代用することができます。
2-5カッティングマット
カッティングマットはナイフやカッターなどを使っても切れないマットのこと。フェルティングマットの下に敷いて使用すると、机に傷がつくのを防いでくれます。
また、カッティングマットにはマス目が書いてあるものもあり、サイズを計るときにも便利ですが、これもどうしても必要というわけではありません。
2-6はさみ
羊毛フェルトをつくると、最後にフェルトがまとまらない部分が出てしまいます。そのとき、不要な部分をはさみでカットすると、作品の見栄えもアップします。
理想は切れ味のよい、小さなはさみですが、こちらも最初は家庭用のもので十分役立つでしょう。
2-7木工用ボンド
刺した目を接着するのに使用するのが木工用のボンドです。
といっても、最後の仕上げに使うだけなので家庭にあるものを利用するとよいでしょう。
03ニードルフェルトの基本の作り方
3-1フェルトボールの作り方
ニードルフェルトの基本となるのが、フェルトボールです。フェルトボールは、動物の顔などに当たる部分。
フェルトボールを作るときは、まず取り出した少量のフェルトを丸くまとめます。
しっかり丸めたら、後はニードルを刺して羊毛を固めていきます。
3-2板状のパーツの作り方
ニードルフェルトで作るのは丸い物だけとは限りません。そのときに必要なのが板状のパーツ。
といっても基本的な作り方はフェルトボールと変わりません。板状のパーツを作るときは、折り畳んだフェルトを延ばして、ニードルを刺していくだけ。裏表からニードルを刺すと、均等なパーツを作ることができます。
3-3パーツ同士を繋げる方法
ニードルフェルトでは、球形や板状などのパーツをつなげる機会は多いもの。
もしパーツ同士をつなげたい場合、ニードルをつなげたい面に対して平行に指していきます。さらにつなげた部分に薄く羊毛を巻き付けると、継ぎ目が目立たなくなります。
04ニードルフェルトの失敗しないコツ
4-1最初はアクリル素材を使う
先ほど説明したように、フェルトには様々な種類があります。もし初心者の場合には羊毛100パーセントよりもアクリル素材がおすすめ。アクリル素材は固まりやすく、作業も簡単に行うことができます。
4-2ニードルを刺しすぎない
ニードルを刺しすぎると、羊毛が偏って作品のバランスが崩れてしまいます。初心者の場合、ついつい刺しすぎてしまうことがあるため、注意するとよいでしょう。
4-3パーツをしっかり繋げる
羊毛フェルトを作るときには、パーツをしっかりつなげると作品が美しくなります。また、仕上げのときにはニードルで表面だけを指すと、細かい毛が目立たなくなります。
05楽しみ方いろいろ!ニードルフェルトのアイデア集
5-1アクセサリー
たとえばヘアピンにフェルトボールをつけるだけでも、シンプルでオリジナリティーのあるアクセサリーに変身。
そのほかにも、ヘアゴムやピアスなどにも応用できます。
5-2コースター
まだまだ複雑な形を作るのが難しいという初心者の場合、おすすめがコースター。コースターなら、フェルトボールを組み合わせるだけで簡単に作品を作ることができます。
5-3リース
ニードルフェルトでおすすめなのが、クリスマスのリースやオーナメント。手作りのハンドメイドなら、季節のイベントをさらに楽しむことができます。
06まとめ
この講座は!プロの監修を受けています!
そこでの入賞を機に本格的に羊毛フェルト制作を行うようになりました。
イベント出展や委託販売など積極的に活動し、自身の技術向上と多くの方に羊毛フェルトの魅力を伝えることを目指して制作しています。
