フェルティングニードルを使わずに石けんで代用する方法とは?
羊毛フェルトといえば、ニードルと呼ばれる専用の針で羊毛を刺して作るハンドメイド作品。しかし、実はフェルティングニードルを使わなくても、石けんを使えば簡単に羊毛フェルトを作ることができます。今回はフェルティングニードルを使わずに、石けんで代用する方法をご紹介します。
01フェルティングニードルとは
羊毛フェルトを作るときに使用されるフェルティングニードル。では、そもそもフェルティングニードルとはどのようなものなのでしょうか。
1-1フェルティング専用の針
フェルティングニードルとは、羊毛フェルトを作るときに使用される専用の針を刺しています。
フェルティングニードルは太さにも様々な種類があり、一般的に使われるものだけでなく、針の先が細いもの、数本の針がまとまっているものなどがあります。
1-2羊毛を針で繰り返しつついてフェルト化させる
フェルティングニードルは、羊毛をニードルで繰り返し刺してフェルト化させるために使われます。
羊毛は文字通り羊の毛ですが、この羊毛には針を刺すことで繊維が引き出されるという特徴があります。引き出された繊維は互いに絡まり合って、固く、締まっていきます。この状態が「フェルト化する」ということ。
フェルト化した羊毛は形を保ちやすくなり、それが羊毛フェルトの作品になります。
つまり、羊毛フェルトを作るときには、フェルティングニードルは欠かせないもの。
針の太さの違いも、羊毛がフェルト化しやすいかどうか、針の跡が残りにくいかどうかなどを基準に使い分けられます。
1-3針を使わずにフェルト化することも可能
このように、羊毛をフェルト化させるために、フェルティ―ングニードルは欠かせないもの。
しかし、実はフェルティングニードルを使わなくても、別の方法で羊毛を固く引き締めてフェルト化させることもできます。
フェルティングニードルを使わない場合、ケガなどの心配が少なくなり、子どもでも安心して作業を行うことができます。
02普通の針との違い
羊毛フェルトに使われるフェルティングニードル。では、フェルティングニードルと普通の針とはどのような違いがあるのでしょうか。
2-1針先がギザギザしている特殊な作り
フェルティングニードルの役割は、羊毛の繊維を引き出して、繊維同士を絡めて固く結びつけること。
そのために必要なのが、ニードルを刺して繊維を上手に引き出すことです。
フェルティングニードルは通常の針とは違い、針先に特殊な加工が行われ、ギザギザの特殊な作りになっています。
このギザギザがあるおかげで、フェルティングニードルは羊毛を上手く引き出し、効率よくフェルト化を行うことができるのです。
2-2一般的な縫い針、待ち針やつまようじではギザギザがなく代用できない
それでは、家庭にある一般的な縫い針や待ち針、つまようじでは代用はできないのでしょうか。
結論から言えば、家庭にある普通の針でフェルティングニードルの代用はできません。
というのも、すでに説明したように、フェルティングニードルの特徴は針先がぎざぎざになっていること。
しかし、一般的な針やつまようじはこのような加工がなされていません。というのも、もし針先がぎざぎざになっていると、うまく布地を通り抜けることができないから。一般的な針では、ぎざぎざの加工は邪魔になってしまいます。
しかし、羊毛フェルトの場合には逆。ぎざぎざがなければ、針は単に羊毛を通過し、繊維を引き出すこともフェルト化させることもできません。
そのため、家庭用の針ではフェルティングニードルの代用にはならないのです。
03フェルティングニードルの代用になるもの
羊毛フェルトを作るときには、フェルティングニードルが必要です。ただし、フェルティングニードルには針を使うことでケガをすることもあり、子どもにはおすすめできないもの。
またフェルティングニードルは細いため、横から力が加わったり、羊毛を刺していて固いものに当たったりすると、すぐに折れてしまうこともあります。
もしニードルが折れると、針先がフェルトの中に残ったり、床に落ちてケガの原因となることも。
そんなニードルによるケガを避けるためには、羊毛フェルトを作るときにニードルを使わない方法が便利です。
ニードルを使わず、羊毛をフェルト化させるための方法でおすすめなのが、石けんや洗剤を使用する方法です。
石けんや洗剤を混ぜた水に羊毛を入れると、繊維同士が絡まるだけでなく、水分が含まれます。さらにその水分を含んだ羊毛をこすることで、摩擦によって繊維が絡み始めて、羊毛をフェルト化することができます。
この方法で羊毛をフェルト化すると、ニードルを使用する必要がなくなり、さらに一度にたくさんの羊毛をフェルト化することができます。もしフェルティングニードルで多くの羊毛をフェルト化させようと思うと、非常に時間がかかるものですが、石けん水によるフェルト化なら非常に簡単です。
この方法でフェルト化した羊毛は、フェルティングニードルを使うよりも繊維同士が固く引き締まるので、ボールやコースター、ブローチなどの作品作りに向いています。
04石けん水で羊毛フェルトを作る方法
それでは、石けん水で羊毛をフェルト化する方法を詳しく見ていきましょう。
4-1羊毛を準備する
石けん水で羊毛をフェルト化したいときには、まず羊毛を用意します。
このとき、扱いやすい羊毛は約10グラム程度。もし複数の色を組み合わせて使用する場合は、羊毛の合計が10グラム程度になるようにしましょう。
4-2羊毛を並べる
次に、羊毛を少しずつ分けながら繊維の向きが同じになるように並べていきます。作りたいサイズに並べたら、今度はその上に、さらに羊毛を並べていきます。
このときに注意したいのは、一層目と二層目の繊維の向きが直角になること。もし一層目をタテに並べたら二層目は横、一層目が横なら二層目はタテに並べます。
これを好みのサイズと厚さになるまで続けていきます。
もし、羊毛を広げるスペースがないという場合や少ない量の羊毛をフェルト化させたいという場合には、羊毛を広げず、丸めてボールを作る方法もあります。
このボールを作る方法でも、繊維の向きが一方向にならないようにすること。毛糸を巻いていくときのように、様々な方向から羊毛を巻き付けていきましょう。
4-3石鹸水でフェルト化させる
羊毛がまとまったら、次にその羊毛を石けん水の中に入れていきます。
洗剤を使う場合には、500ミリリットルのお湯に対して、5滴ほどの量がよいでしょう。あまりに石けんや洗剤を入れすぎると、泡が立ちすぎてしまい作業が難しくなります。
石けん水の中にフェルトを入れたら、そのフェルトをこすっていきます。そうすることで繊維が絡み合い、少しずつ繊維がフェルト化していきます。
ボールの場合にもしっかり揉んで、繊維同士が絡みやすいように気を付けましょう。
4-4すすぐ
繊維がきちんとフェルト化したら、水ですすいで洗剤や石けんを落として、まずタオルで挟んで水分を取ります。
シート状のフェルトの場合には、そのままタオルで挟んで乾かすか、アイロンで乾かすとよいでしょう。
ボールの場合には、一日程度時間をかけると、きちんと水分を乾かすことができます。
もし十分にフェルト化しているかどうか不安なときには、生地の表面をつまんでみましょう。表面の層だけが持ち上がって来るようだと、まだフェルト化が不足しています。
逆に全体が持ち上がれば、十分にフェルト化している証拠です。
05まとめ
石けん水を使った羊毛フェルトは子どもでも簡単に楽しむことができます。子どもと一緒に羊毛フェルトを楽しみたいという方にはおすすめです。
この講座は!プロの監修を受けています!
講座のテキスト、問題集や添削課題と共に、プロの先生によって監修されています。
のあわん 先生
羊毛フェルト作家
趣味として始めた羊毛フェルトでしたが、その造形の楽しさに魅了され、各種コンクールに出品。
そこでの入賞を機に本格的に羊毛フェルト制作を行うようになりました。
イベント出展や...
宮崎千絵 先生
羊毛フェルト作家Fluffy smile
富山県出身・手芸歴30年超。
2013年より作家活動を開始、2019年「Fluffy smile」名義に変更し、現在に至る。
羊毛フェルト作品の制作・販売を経て、講師業、コ...
光るまど 先生
羊毛フェルト作家
学生の頃に羊毛フェルトと出会いました。
デザイナーとして働いていましたが、知人の依頼でペットの猫を作成し、作品として購入してもらえたことをきっかけに羊毛フェルト作家になりました。...
70,000人以上が受講申し込みしている諒設計アーキテクトラーニングの通信講座
あなたも早速受講して、資格を取得しましょう!
Copyright © 2021 RYO SEKKEI ARCHITECT LEARNING SCHOOL All rights reserved.
1-1フェルティング専用の針
フェルティングニードルとは、羊毛フェルトを作るときに使用される専用の針を刺しています。
フェルティングニードルは太さにも様々な種類があり、一般的に使われるものだけでなく、針の先が細いもの、数本の針がまとまっているものなどがあります。
1-2羊毛を針で繰り返しつついてフェルト化させる
フェルティングニードルは、羊毛をニードルで繰り返し刺してフェルト化させるために使われます。
羊毛は文字通り羊の毛ですが、この羊毛には針を刺すことで繊維が引き出されるという特徴があります。引き出された繊維は互いに絡まり合って、固く、締まっていきます。この状態が「フェルト化する」ということ。
フェルト化した羊毛は形を保ちやすくなり、それが羊毛フェルトの作品になります。
つまり、羊毛フェルトを作るときには、フェルティングニードルは欠かせないもの。
針の太さの違いも、羊毛がフェルト化しやすいかどうか、針の跡が残りにくいかどうかなどを基準に使い分けられます。
1-3針を使わずにフェルト化することも可能
このように、羊毛をフェルト化させるために、フェルティ―ングニードルは欠かせないもの。
しかし、実はフェルティングニードルを使わなくても、別の方法で羊毛を固く引き締めてフェルト化させることもできます。
フェルティングニードルを使わない場合、ケガなどの心配が少なくなり、子どもでも安心して作業を行うことができます。
02普通の針との違い
羊毛フェルトに使われるフェルティングニードル。では、フェルティングニードルと普通の針とはどのような違いがあるのでしょうか。
2-1針先がギザギザしている特殊な作り
フェルティングニードルの役割は、羊毛の繊維を引き出して、繊維同士を絡めて固く結びつけること。
そのために必要なのが、ニードルを刺して繊維を上手に引き出すことです。
フェルティングニードルは通常の針とは違い、針先に特殊な加工が行われ、ギザギザの特殊な作りになっています。
このギザギザがあるおかげで、フェルティングニードルは羊毛を上手く引き出し、効率よくフェルト化を行うことができるのです。
2-2一般的な縫い針、待ち針やつまようじではギザギザがなく代用できない
それでは、家庭にある一般的な縫い針や待ち針、つまようじでは代用はできないのでしょうか。
結論から言えば、家庭にある普通の針でフェルティングニードルの代用はできません。
というのも、すでに説明したように、フェルティングニードルの特徴は針先がぎざぎざになっていること。
しかし、一般的な針やつまようじはこのような加工がなされていません。というのも、もし針先がぎざぎざになっていると、うまく布地を通り抜けることができないから。一般的な針では、ぎざぎざの加工は邪魔になってしまいます。
しかし、羊毛フェルトの場合には逆。ぎざぎざがなければ、針は単に羊毛を通過し、繊維を引き出すこともフェルト化させることもできません。
そのため、家庭用の針ではフェルティングニードルの代用にはならないのです。
03フェルティングニードルの代用になるもの
羊毛フェルトを作るときには、フェルティングニードルが必要です。ただし、フェルティングニードルには針を使うことでケガをすることもあり、子どもにはおすすめできないもの。
またフェルティングニードルは細いため、横から力が加わったり、羊毛を刺していて固いものに当たったりすると、すぐに折れてしまうこともあります。
もしニードルが折れると、針先がフェルトの中に残ったり、床に落ちてケガの原因となることも。
そんなニードルによるケガを避けるためには、羊毛フェルトを作るときにニードルを使わない方法が便利です。
ニードルを使わず、羊毛をフェルト化させるための方法でおすすめなのが、石けんや洗剤を使用する方法です。
石けんや洗剤を混ぜた水に羊毛を入れると、繊維同士が絡まるだけでなく、水分が含まれます。さらにその水分を含んだ羊毛をこすることで、摩擦によって繊維が絡み始めて、羊毛をフェルト化することができます。
この方法で羊毛をフェルト化すると、ニードルを使用する必要がなくなり、さらに一度にたくさんの羊毛をフェルト化することができます。もしフェルティングニードルで多くの羊毛をフェルト化させようと思うと、非常に時間がかかるものですが、石けん水によるフェルト化なら非常に簡単です。
この方法でフェルト化した羊毛は、フェルティングニードルを使うよりも繊維同士が固く引き締まるので、ボールやコースター、ブローチなどの作品作りに向いています。
04石けん水で羊毛フェルトを作る方法
それでは、石けん水で羊毛をフェルト化する方法を詳しく見ていきましょう。
4-1羊毛を準備する
石けん水で羊毛をフェルト化したいときには、まず羊毛を用意します。
このとき、扱いやすい羊毛は約10グラム程度。もし複数の色を組み合わせて使用する場合は、羊毛の合計が10グラム程度になるようにしましょう。
4-2羊毛を並べる
次に、羊毛を少しずつ分けながら繊維の向きが同じになるように並べていきます。作りたいサイズに並べたら、今度はその上に、さらに羊毛を並べていきます。
このときに注意したいのは、一層目と二層目の繊維の向きが直角になること。もし一層目をタテに並べたら二層目は横、一層目が横なら二層目はタテに並べます。
これを好みのサイズと厚さになるまで続けていきます。
もし、羊毛を広げるスペースがないという場合や少ない量の羊毛をフェルト化させたいという場合には、羊毛を広げず、丸めてボールを作る方法もあります。
このボールを作る方法でも、繊維の向きが一方向にならないようにすること。毛糸を巻いていくときのように、様々な方向から羊毛を巻き付けていきましょう。
4-3石鹸水でフェルト化させる
羊毛がまとまったら、次にその羊毛を石けん水の中に入れていきます。
洗剤を使う場合には、500ミリリットルのお湯に対して、5滴ほどの量がよいでしょう。あまりに石けんや洗剤を入れすぎると、泡が立ちすぎてしまい作業が難しくなります。
石けん水の中にフェルトを入れたら、そのフェルトをこすっていきます。そうすることで繊維が絡み合い、少しずつ繊維がフェルト化していきます。
ボールの場合にもしっかり揉んで、繊維同士が絡みやすいように気を付けましょう。
4-4すすぐ
繊維がきちんとフェルト化したら、水ですすいで洗剤や石けんを落として、まずタオルで挟んで水分を取ります。
シート状のフェルトの場合には、そのままタオルで挟んで乾かすか、アイロンで乾かすとよいでしょう。
ボールの場合には、一日程度時間をかけると、きちんと水分を乾かすことができます。
もし十分にフェルト化しているかどうか不安なときには、生地の表面をつまんでみましょう。表面の層だけが持ち上がって来るようだと、まだフェルト化が不足しています。
逆に全体が持ち上がれば、十分にフェルト化している証拠です。
05まとめ
石けん水を使った羊毛フェルトは子どもでも簡単に楽しむことができます。子どもと一緒に羊毛フェルトを楽しみたいという方にはおすすめです。
この講座は!プロの監修を受けています!
講座のテキスト、問題集や添削課題と共に、プロの先生によって監修されています。
のあわん 先生
羊毛フェルト作家
趣味として始めた羊毛フェルトでしたが、その造形の楽しさに魅了され、各種コンクールに出品。
そこでの入賞を機に本格的に羊毛フェルト制作を行うようになりました。
イベント出展や...
宮崎千絵 先生
羊毛フェルト作家Fluffy smile
富山県出身・手芸歴30年超。
2013年より作家活動を開始、2019年「Fluffy smile」名義に変更し、現在に至る。
羊毛フェルト作品の制作・販売を経て、講師業、コ...
光るまど 先生
羊毛フェルト作家
学生の頃に羊毛フェルトと出会いました。
デザイナーとして働いていましたが、知人の依頼でペットの猫を作成し、作品として購入してもらえたことをきっかけに羊毛フェルト作家になりました。...
70,000人以上が受講申し込みしている諒設計アーキテクトラーニングの通信講座
あなたも早速受講して、資格を取得しましょう!
Copyright © 2021 RYO SEKKEI ARCHITECT LEARNING SCHOOL All rights reserved.
2-1針先がギザギザしている特殊な作り
フェルティングニードルの役割は、羊毛の繊維を引き出して、繊維同士を絡めて固く結びつけること。
そのために必要なのが、ニードルを刺して繊維を上手に引き出すことです。
フェルティングニードルは通常の針とは違い、針先に特殊な加工が行われ、ギザギザの特殊な作りになっています。
このギザギザがあるおかげで、フェルティングニードルは羊毛を上手く引き出し、効率よくフェルト化を行うことができるのです。
2-2一般的な縫い針、待ち針やつまようじではギザギザがなく代用できない
それでは、家庭にある一般的な縫い針や待ち針、つまようじでは代用はできないのでしょうか。
結論から言えば、家庭にある普通の針でフェルティングニードルの代用はできません。
というのも、すでに説明したように、フェルティングニードルの特徴は針先がぎざぎざになっていること。
しかし、一般的な針やつまようじはこのような加工がなされていません。というのも、もし針先がぎざぎざになっていると、うまく布地を通り抜けることができないから。一般的な針では、ぎざぎざの加工は邪魔になってしまいます。
しかし、羊毛フェルトの場合には逆。ぎざぎざがなければ、針は単に羊毛を通過し、繊維を引き出すこともフェルト化させることもできません。
そのため、家庭用の針ではフェルティングニードルの代用にはならないのです。
03フェルティングニードルの代用になるもの
羊毛フェルトを作るときには、フェルティングニードルが必要です。ただし、フェルティングニードルには針を使うことでケガをすることもあり、子どもにはおすすめできないもの。
またフェルティングニードルは細いため、横から力が加わったり、羊毛を刺していて固いものに当たったりすると、すぐに折れてしまうこともあります。
もしニードルが折れると、針先がフェルトの中に残ったり、床に落ちてケガの原因となることも。
そんなニードルによるケガを避けるためには、羊毛フェルトを作るときにニードルを使わない方法が便利です。
ニードルを使わず、羊毛をフェルト化させるための方法でおすすめなのが、石けんや洗剤を使用する方法です。
石けんや洗剤を混ぜた水に羊毛を入れると、繊維同士が絡まるだけでなく、水分が含まれます。さらにその水分を含んだ羊毛をこすることで、摩擦によって繊維が絡み始めて、羊毛をフェルト化することができます。
この方法で羊毛をフェルト化すると、ニードルを使用する必要がなくなり、さらに一度にたくさんの羊毛をフェルト化することができます。もしフェルティングニードルで多くの羊毛をフェルト化させようと思うと、非常に時間がかかるものですが、石けん水によるフェルト化なら非常に簡単です。
この方法でフェルト化した羊毛は、フェルティングニードルを使うよりも繊維同士が固く引き締まるので、ボールやコースター、ブローチなどの作品作りに向いています。
04石けん水で羊毛フェルトを作る方法
それでは、石けん水で羊毛をフェルト化する方法を詳しく見ていきましょう。
4-1羊毛を準備する
石けん水で羊毛をフェルト化したいときには、まず羊毛を用意します。
このとき、扱いやすい羊毛は約10グラム程度。もし複数の色を組み合わせて使用する場合は、羊毛の合計が10グラム程度になるようにしましょう。
4-2羊毛を並べる
次に、羊毛を少しずつ分けながら繊維の向きが同じになるように並べていきます。作りたいサイズに並べたら、今度はその上に、さらに羊毛を並べていきます。
このときに注意したいのは、一層目と二層目の繊維の向きが直角になること。もし一層目をタテに並べたら二層目は横、一層目が横なら二層目はタテに並べます。
これを好みのサイズと厚さになるまで続けていきます。
もし、羊毛を広げるスペースがないという場合や少ない量の羊毛をフェルト化させたいという場合には、羊毛を広げず、丸めてボールを作る方法もあります。
このボールを作る方法でも、繊維の向きが一方向にならないようにすること。毛糸を巻いていくときのように、様々な方向から羊毛を巻き付けていきましょう。
4-3石鹸水でフェルト化させる
羊毛がまとまったら、次にその羊毛を石けん水の中に入れていきます。
洗剤を使う場合には、500ミリリットルのお湯に対して、5滴ほどの量がよいでしょう。あまりに石けんや洗剤を入れすぎると、泡が立ちすぎてしまい作業が難しくなります。
石けん水の中にフェルトを入れたら、そのフェルトをこすっていきます。そうすることで繊維が絡み合い、少しずつ繊維がフェルト化していきます。
ボールの場合にもしっかり揉んで、繊維同士が絡みやすいように気を付けましょう。
4-4すすぐ
繊維がきちんとフェルト化したら、水ですすいで洗剤や石けんを落として、まずタオルで挟んで水分を取ります。
シート状のフェルトの場合には、そのままタオルで挟んで乾かすか、アイロンで乾かすとよいでしょう。
ボールの場合には、一日程度時間をかけると、きちんと水分を乾かすことができます。
もし十分にフェルト化しているかどうか不安なときには、生地の表面をつまんでみましょう。表面の層だけが持ち上がって来るようだと、まだフェルト化が不足しています。
逆に全体が持ち上がれば、十分にフェルト化している証拠です。
05まとめ
石けん水を使った羊毛フェルトは子どもでも簡単に楽しむことができます。子どもと一緒に羊毛フェルトを楽しみたいという方にはおすすめです。
この講座は!プロの監修を受けています!
講座のテキスト、問題集や添削課題と共に、プロの先生によって監修されています。
のあわん 先生
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趣味として始めた羊毛フェルトでしたが、その造形の楽しさに魅了され、各種コンクールに出品。
そこでの入賞を機に本格的に羊毛フェルト制作を行うようになりました。
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宮崎千絵 先生
羊毛フェルト作家Fluffy smile
富山県出身・手芸歴30年超。
2013年より作家活動を開始、2019年「Fluffy smile」名義に変更し、現在に至る。
羊毛フェルト作品の制作・販売を経て、講師業、コ...
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学生の頃に羊毛フェルトと出会いました。
デザイナーとして働いていましたが、知人の依頼でペットの猫を作成し、作品として購入してもらえたことをきっかけに羊毛フェルト作家になりました。...
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またフェルティングニードルは細いため、横から力が加わったり、羊毛を刺していて固いものに当たったりすると、すぐに折れてしまうこともあります。
もしニードルが折れると、針先がフェルトの中に残ったり、床に落ちてケガの原因となることも。
そんなニードルによるケガを避けるためには、羊毛フェルトを作るときにニードルを使わない方法が便利です。
ニードルを使わず、羊毛をフェルト化させるための方法でおすすめなのが、石けんや洗剤を使用する方法です。
石けんや洗剤を混ぜた水に羊毛を入れると、繊維同士が絡まるだけでなく、水分が含まれます。さらにその水分を含んだ羊毛をこすることで、摩擦によって繊維が絡み始めて、羊毛をフェルト化することができます。
この方法で羊毛をフェルト化すると、ニードルを使用する必要がなくなり、さらに一度にたくさんの羊毛をフェルト化することができます。もしフェルティングニードルで多くの羊毛をフェルト化させようと思うと、非常に時間がかかるものですが、石けん水によるフェルト化なら非常に簡単です。
この方法でフェルト化した羊毛は、フェルティングニードルを使うよりも繊維同士が固く引き締まるので、ボールやコースター、ブローチなどの作品作りに向いています。
04石けん水で羊毛フェルトを作る方法
それでは、石けん水で羊毛をフェルト化する方法を詳しく見ていきましょう。
4-1羊毛を準備する
石けん水で羊毛をフェルト化したいときには、まず羊毛を用意します。
このとき、扱いやすい羊毛は約10グラム程度。もし複数の色を組み合わせて使用する場合は、羊毛の合計が10グラム程度になるようにしましょう。
4-2羊毛を並べる
次に、羊毛を少しずつ分けながら繊維の向きが同じになるように並べていきます。作りたいサイズに並べたら、今度はその上に、さらに羊毛を並べていきます。
このときに注意したいのは、一層目と二層目の繊維の向きが直角になること。もし一層目をタテに並べたら二層目は横、一層目が横なら二層目はタテに並べます。
これを好みのサイズと厚さになるまで続けていきます。
もし、羊毛を広げるスペースがないという場合や少ない量の羊毛をフェルト化させたいという場合には、羊毛を広げず、丸めてボールを作る方法もあります。
このボールを作る方法でも、繊維の向きが一方向にならないようにすること。毛糸を巻いていくときのように、様々な方向から羊毛を巻き付けていきましょう。
4-3石鹸水でフェルト化させる
羊毛がまとまったら、次にその羊毛を石けん水の中に入れていきます。
洗剤を使う場合には、500ミリリットルのお湯に対して、5滴ほどの量がよいでしょう。あまりに石けんや洗剤を入れすぎると、泡が立ちすぎてしまい作業が難しくなります。
石けん水の中にフェルトを入れたら、そのフェルトをこすっていきます。そうすることで繊維が絡み合い、少しずつ繊維がフェルト化していきます。
ボールの場合にもしっかり揉んで、繊維同士が絡みやすいように気を付けましょう。
4-4すすぐ
繊維がきちんとフェルト化したら、水ですすいで洗剤や石けんを落として、まずタオルで挟んで水分を取ります。
シート状のフェルトの場合には、そのままタオルで挟んで乾かすか、アイロンで乾かすとよいでしょう。
ボールの場合には、一日程度時間をかけると、きちんと水分を乾かすことができます。
もし十分にフェルト化しているかどうか不安なときには、生地の表面をつまんでみましょう。表面の層だけが持ち上がって来るようだと、まだフェルト化が不足しています。
逆に全体が持ち上がれば、十分にフェルト化している証拠です。
05まとめ
石けん水を使った羊毛フェルトは子どもでも簡単に楽しむことができます。子どもと一緒に羊毛フェルトを楽しみたいという方にはおすすめです。
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のあわん 先生
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趣味として始めた羊毛フェルトでしたが、その造形の楽しさに魅了され、各種コンクールに出品。
そこでの入賞を機に本格的に羊毛フェルト制作を行うようになりました。
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宮崎千絵 先生
羊毛フェルト作家Fluffy smile
富山県出身・手芸歴30年超。
2013年より作家活動を開始、2019年「Fluffy smile」名義に変更し、現在に至る。
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このとき、扱いやすい羊毛は約10グラム程度。もし複数の色を組み合わせて使用する場合は、羊毛の合計が10グラム程度になるようにしましょう。
4-2羊毛を並べる
次に、羊毛を少しずつ分けながら繊維の向きが同じになるように並べていきます。作りたいサイズに並べたら、今度はその上に、さらに羊毛を並べていきます。
このときに注意したいのは、一層目と二層目の繊維の向きが直角になること。もし一層目をタテに並べたら二層目は横、一層目が横なら二層目はタテに並べます。
これを好みのサイズと厚さになるまで続けていきます。
もし、羊毛を広げるスペースがないという場合や少ない量の羊毛をフェルト化させたいという場合には、羊毛を広げず、丸めてボールを作る方法もあります。
このボールを作る方法でも、繊維の向きが一方向にならないようにすること。毛糸を巻いていくときのように、様々な方向から羊毛を巻き付けていきましょう。
4-3石鹸水でフェルト化させる
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もし十分にフェルト化しているかどうか不安なときには、生地の表面をつまんでみましょう。表面の層だけが持ち上がって来るようだと、まだフェルト化が不足しています。
逆に全体が持ち上がれば、十分にフェルト化している証拠です。
05まとめ
石けん水を使った羊毛フェルトは子どもでも簡単に楽しむことができます。子どもと一緒に羊毛フェルトを楽しみたいという方にはおすすめです。
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趣味として始めた羊毛フェルトでしたが、その造形の楽しさに魅了され、各種コンクールに出品。
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2013年より作家活動を開始、2019年「Fluffy smile」名義に変更し、現在に至る。
羊毛フェルト作品の制作・販売を経て、講師業、コ...
光るまど 先生
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学生の頃に羊毛フェルトと出会いました。
デザイナーとして働いていましたが、知人の依頼でペットの猫を作成し、作品として購入してもらえたことをきっかけに羊毛フェルト作家になりました。...
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デザイナーとして働いていましたが、知人の依頼でペットの猫を作成し、作品として購入してもらえたことをきっかけに羊毛フェルト作家になりました。...