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羊毛フェルトの刺繍とは?必要な道具や手順、美しく仕上げるコツ!

羊毛フェルト刺繍は、その柔らかな素材感と立体的な表現が魅力の刺繍技法です。
通常の布刺繍とは異なり、フェルトの温かみある質感を活かして、立体的でふんわりとしたデザインを作り出すことができます。
道具の選び方から手順までをマスターすれば、誰でも簡単に個性的な作品を仕上げることが可能です。
羊毛フェルトは立体だけでなく、刺繍も人気。立体が難しそうとためらっている人でも、刺繍なら簡単にチャレンジすることができます。今回は羊毛フェルトの刺繍についてご紹介します。

こんな楽しみ方もできる!羊毛フェルトの刺繍について
目次

01羊毛フェルト刺繍の基本とその魅力

羊毛フェルト刺繍は、独特の素材感と柔らかさが魅力の刺繍方法です。 通常の布地刺繍とは異なり、フェルト素材の特性を生かした立体感のある作品を作ることができ、初心者でも取り組みやすい技法です。 ここでは、羊毛フェルト刺繍の基本とその魅力について詳しく解説します。

1-1羊毛フェルトの特性と独自の質感

羊毛フェルトの刺繍において、まず重要なのは素材自体の特性です。 羊毛フェルトは、その柔らかさと暖かみのある質感が特徴で、刺繍を施すことで他にはない独特の作品を生み出すことができます。 通常の布刺繍とは異なり、羊毛フェルトはより立体感を演出しやすく、手触りも優しいため、インテリアやアクセサリーなど幅広い用途で利用されています。 羊毛フェルトは柔らかく、針の通りも良いため、刺繍がしやすい素材です。 しかしその反面、繊維が絡みやすく、針を通す際に引っかかることもあります。 この柔らかさを活かしつつ、丁寧な作業が求められる点が、羊毛フェルト刺繍の特徴です。

羊毛フェルトの色合いと素材感の選び方

羊毛フェルトを選ぶ際は、色合いや質感にも注意が必要です。 明るい色や淡い色を使うと、刺繍のデザインが引き立ちやすくなります。 逆に、深い色や暗めの色合いを選ぶと、落ち着いた印象を与える作品に仕上がります。 素材感についても、粗いフェルトはナチュラルな雰囲気を持ち、細かく緻密なフェルトは繊細なデザインに最適です。 このように、作品のテーマや目的に合わせたフェルト選びが作品全体の完成度に影響します。

1-1刺繍としての羊毛フェルトの楽しさ

羊毛フェルト刺繍の最大の魅力は、その柔らかな風合いと立体感です。 刺繍により、ふんわりとした質感を表現でき、平面だけでなく、立体的なデザインや装飾も簡単に作れます。 さらに、自由に色を混ぜ合わせたり、異なる素材と組み合わせたりすることで、オリジナルのデザインが作れる点も魅力の一つです。 刺繍の際、通常の布刺繍では針と糸の扱いに気を使う必要がありますが、羊毛フェルト刺繍は素材が柔らかく、ミスしても修正が比較的容易です。 これにより、刺繍初心者でも挑戦しやすく、完成後の達成感を味わうことができます。

フェルト刺繍で表現できる立体感と装飾の工夫

フェルト刺繍の楽しさは、平面的な刺繍では表現しきれない立体感です。 立体的な動物や花、モチーフをフェルト刺繍で表現することで、装飾品やアート作品としての可能性が広がります。 さらに、刺繍糸だけでなくビーズやリボンなどの装飾素材を加えることで、より豊かな表現力を持つ作品が生まれます。

1-1刺繍と羊毛フェルトの相性の良さ

羊毛フェルトと刺繍は、見た目にも触り心地にも相性が良い組み合わせです。 フェルト素材の柔らかさが刺繍糸を受け止め、しっかりと刺繍を固定するので、糸が抜けにくく、長期間美しい状態を保つことができます。 また、フェルトの表面は少し粗いため、刺繍糸が滑らず、しっかりとデザインを描くことが可能です。 刺繍を施す際、フェルト素材はその柔らかさと耐久性から、刺繍がしやすくなる特性があります。 さらに、さまざまな色や質感のフェルトがあるため、刺繍のデザインに幅が出ます。

フェルトと刺繍糸の組み合わせで広がるデザインの幅

フェルトの色と刺繍糸の組み合わせ次第で、作品の印象は大きく変わります。 例えば、淡い色のフェルトにビビッドな糸を使うと、モダンで鮮やかなデザインに仕上がります。 一方で、同系色のフェルトと糸を合わせることで、柔らかなトーンで統一感のある作品を作ることが可能です。

01羊毛フェルト刺繍に必要な道具と準備

羊毛フェルト刺繍は、素材の温かみと柔らかさを活かした独特の魅力を持つ技法です。 刺繍を始めるにあたっては、適切な道具を揃えることが成功の鍵となります。 ここでは、羊毛フェルト刺繍に必要な基本的な道具とその使い方について詳しく解説します。

1-1基本的な道具の紹介

羊毛フェルト刺繍を始める際に必要な道具は、シンプルですがそれぞれに重要な役割があります。 これらの道具を適切に使いこなすことで、刺繍の精度や仕上がりの美しさが大きく向上します。 基本となるフェルト針、刺繍糸、はさみ、ボンドなど、刺繍に欠かせないアイテムについて詳しく解説していきます。

フェルト針とその役割

羊毛フェルト刺繍において、フェルト針は最も重要な道具の一つです。 フェルト針は、通常の刺繍針とは異なり、羊毛の繊維を絡ませて固定するために設計されています。 そのため、先端が鋭く、針には細かいギザギザがついており、この構造が羊毛を繊維同士で絡ませるのに役立ちます。 刺繍の際には、適切な太さと長さの針を選ぶことが大切です。 細い針は繊細なデザインに適しており、太い針は大きな面積や厚いフェルトを扱う際に便利です。 また、作業中に針が折れやすいこともあるため、予備の針を用意しておくと良いでしょう。 針の種類によって仕上がりが異なるため、自分の作品に合った針を選ぶことで、作品の完成度を高めることができます。

刺繍糸の選び方と使い方

刺繍糸の選び方も、作品の仕上がりを左右する重要な要素です。 羊毛フェルト刺繍では、刺繍糸がデザインの中で視覚的なポイントとなり、その色や太さが作品の雰囲気を決定します。 基本的にはウールやコットンの刺繍糸が使われますが、光沢感を持つシルク糸や、強度のあるポリエステル糸も選択肢に入ります。 色選びでは、フェルトとのコントラストや調和を考えることが重要です。 鮮やかな色の糸は、デザインを際立たせるのに役立ち、同系色の糸を使えば、落ち着いた統一感のある作品に仕上がります。 また、糸の太さも考慮するべきです。 細い糸は繊細なディテールを描くのに適しており、太い糸はしっかりとした存在感を持つステッチを作り出します。 作品のデザインや用途に応じて、糸の選び方を工夫することが大切です。

便利なサポートアイテム(ボンドやはさみ)

羊毛フェルト刺繍をより簡単かつ美しく仕上げるためには、ボンドやはさみといったサポートアイテムが非常に役立ちます。 はさみは、細かい作業や糸のカットに欠かせない道具です。 特に刺繍専用のはさみは刃が鋭く、正確にカットできるため、刺繍の仕上がりが一段と美しくなります。 はさみの選び方としては、刃先が細く、軽量で使いやすいものを選ぶと良いでしょう。 一方、ボンドは羊毛フェルトを固定したり、糸の終わりをしっかりと処理したりするのに使われます。 通常の刺繍では糸を結ぶことが多いですが、羊毛フェルト刺繍の場合は、ボンドを使って糸の端を留めることで、作品の見栄えをよりすっきりと仕上げることができます。 さらに、複雑なデザインや立体的な作品を作る際には、ボンドを使ってパーツを固定することが可能です。 ボンドを使う際は、適量を意識し、過剰に使わないように注意しましょう。

01基本ステッチと刺繍手順の解説

羊毛フェルト刺繍を始める際には、まず基本的なステッチ技術と手順をマスターすることが大切です。 正確な手順とステッチの使い方を理解することで、作品の完成度が大きく変わります。 ここでは、図案を描くためのコツから、さまざまなステッチ技法、そして刺繍糸の整理方法まで詳しく解説します。

1-1羊毛フェルトに図案を描くためのコツ

羊毛フェルトに刺繍を施す前に、まず図案を描くことが必要です。 図案をしっかりと描くことで、ステッチの方向やデザインの配置が明確になり、スムーズに作業を進められます。 羊毛フェルトは布に比べて少し柔らかく、滑りやすい素材であるため、しっかりと準備をすることが大切です。 まず、シンプルで理解しやすいデザインから始めるのがポイントです。 羊毛フェルトはその特性上、詳細なラインを描くのが難しい場合もありますので、はじめは大きなモチーフや線の少ないデザインを選ぶと良いでしょう。 図案を描く際には、布用のチャコペンや、細い水性マーカーを使ってフェルトに直接描き込みます。 フェルトが滑りやすいので、描く際には軽く押さえながら描くと、ズレることなく正確に図案を描けます。

図案を美しく仕上げるための下準備

羊毛フェルト刺繍の成功は、下準備にかかっています。 フェルトの選び方や、下地をしっかりと固定することで、作業がよりスムーズになります。 図案を描いた後には、必要に応じて周囲を一度軽くアイロンで整え、フェルトの表面を平らにすると、より正確に刺繍ができるようになります。

1-1基本ステッチのテクニック

基本ステッチは羊毛フェルト刺繍の基礎となり、これらの技法を理解することでさまざまなデザインを自由に表現できます。 ここでは、平刺し、ササクレ、フレンチノットといった代表的なステッチ技法について詳しく解説します。

平刺し、ササクレ、フレンチノットの技法

平刺しは、最も基本的な刺繍技法であり、フェルトに対して糸を平行に通すことで、シンプルなラインを描くことができます。 この技法は、直線的なデザインや、幾何学模様を描く際に非常に役立ちます。 糸を引きすぎないようにし、緩やかにフェルトに沿わせるのがポイントです。 次に、ササクレ(ランニングステッチ)は、糸を等間隔で上下させることで作るステッチです。 この技法は、柔らかい曲線や細かいディテールを描くのに適しており、特に縁取りや細かい装飾を加える際に使われます。 最後に、フレンチノットは、刺繍の中でも立体感を持たせるために使われる技法です。 糸を一度巻きつけてからフェルトに刺し込むことで、小さな立体的な点を作り出します。 この技法は、花の中心やアクセントとして使われることが多く、作品に独自のテクスチャを加えられます。 これらの技法を組み合わせることで、平面的なデザインから立体感のある表現まで、さまざまな刺繍スタイルを楽しむことができます。

1-1刺繍糸の処理方法と整理術

刺繍が完成したら、最後に大切なのが刺繍糸の処理方法です。 糸の処理を丁寧に行うことで、作品の仕上がりがきれいになり、糸がほつれたり、デザインが崩れたりすることを防げます。 特に羊毛フェルト刺繍の場合、フェルトの柔らかい素材感を損なわないように、糸の処理には十分注意を払う必要があります。 まず、糸の終わりを結ぶ際には、しっかりとした結び目を作り、それをフェルトの裏側に隠すことが大切です。 刺繍糸がフェルトの表面に見えてしまうと、デザインが崩れたり、作品の見栄えが悪くなったりします。 糸を結ぶ際には、フェルトを少し持ち上げて、裏側で糸を固定すると綺麗に仕上がります。

糸の整理と収納の工夫

刺繍糸を使い終わった後は、糸の整理と収納も重要なステップです。 刺繍糸は絡まりやすく、一度絡まると解くのに時間がかかります。 糸を整えて収納することで、次回の作業がスムーズに進みます。 糸を収納する際には、小さなプラスチック製の糸巻きや、刺繍用のボックスを使うと便利です。 色ごとに分けて収納することで、作業中に必要な色をすぐに取り出せるようになります。 また、糸を使い終わった後に軽く巻き直しておくことで、次回の使用時にも絡まることなくスムーズに作業が進むでしょう。

01刺繍作品をより美しく仕上げるコツ

刺繍作品を仕上げる際には、単に刺繍を施すだけでなく、細部にわたる工夫や技術が重要です。 特に羊毛フェルト刺繍では、色合いの調整や立体感の表現、そして仕上げの処理に気を配ることで、作品の美しさが大きく向上します。 刺繍作品をさらに美しく仕上げるための具体的なコツについて詳しく解説していきます。

1-1色合いと立体感を引き出す方法

羊毛フェルト刺繍における色合いと立体感の調整は、作品の魅力を高めるために非常に重要です。 色の選び方や配置、そして刺繍の技法次第で、平面的な作品が生き生きとした表現豊かなものへと変わります。 まず、色合いの調整についてです。 刺繍に使用する糸の色は、作品のテーマや雰囲気に大きな影響を与えます。 例えば、鮮やかな色の糸を使えば、明るくポップな印象に仕上がり、一方で、淡い色や同系色を使えば、落ち着いた雰囲気が生まれます。 複数の色を組み合わせる際には、コントラストを意識すると、色同士がぶつかり合わず調和の取れた作品になります。 次に、立体感の表現ですが、これは特に羊毛フェルト刺繍において重要な要素です。 フェルト素材の特性を活かして、厚みを持たせた刺繍を施すことで、作品に奥行きと豊かな表情を加えられます。 立体的なデザインを作る際は、糸をしっかりと重ね、刺繍部分に厚みを持たせることで、深みのある作品が完成します。

グラデーションと陰影を利用した効果的な配色

色の組み合わせにおいて、グラデーションを用いることも非常に効果的です。 例えば、同系色の糸を使い、濃淡を少しずつ変えながら刺繍することで、自然な陰影が生まれます。 これにより、平面的なデザインにも立体感が加わり、リアルな質感を持った作品に仕上げることが可能です。 特に花や動物などのモチーフでは、このグラデーション技法を使うことで、より細かい表現ができるようになります。

1-1糸とフェルトの組み合わせで生まれる効果

羊毛フェルト刺繍における糸とフェルトの組み合わせは、作品の完成度に大きな影響を与えます。 選ぶ糸の種類やフェルトの質感、色のバランスによって、全体の雰囲気が大きく変わるため、これらの組み合わせは慎重に選ぶ必要があります。 まず、刺繍糸の選び方についてです。 糸の種類には、コットン糸やシルク糸、ポリエステル糸などがありますが、羊毛フェルトとの相性を考慮すると、ウール糸やコットン糸が特に適しています。 これらの糸は柔らかいフェルトに馴染みやすく、しっかりと刺繍が施せます。 また、光沢感のあるシルク糸を使用すれば、作品に高級感が加わり、見栄えが一段と良くなります。 次に、フェルトの選び方ですが、フェルトの色や質感も重要な要素です。 明るい色のフェルトには、コントラストのある暗めの糸を使うとデザインが引き立ち、逆に暗めのフェルトには、明るい色やパステル調の糸が映えます。 また、フェルト自体の厚みや柔らかさによって、刺繍の糸がどのように馴染むかも変わるため、使う糸とフェルトの相性を事前に確認しておくことが大切です。

色のコントラストを活かしたデザインの工夫

フェルトと糸の色の組み合わせにおいて、色のコントラストを意識することが作品の印象を大きく変えます。 例えば、赤いフェルトに白や黒の糸を使うと、デザインがくっきりと浮かび上がり、視覚的に強いインパクトを与えます。 反対に、同系色でまとめる場合は、やわらかで調和の取れた印象を与えることが可能です。 このように、色のコントラストを効果的に使い分けることで、作品の個性を際立たせられます。

1-1仕上げの際に気をつけるべきポイント

刺繍作品を美しく仕上げるためには、最後の仕上げ作業も非常に重要です。 細部にまで気を配り、作品全体が整った印象になるようにすることで、完成度の高い作品に仕上がります。 仕上げの際に特に注意すべきポイントをいくつか紹介します。 まず、刺繍糸の処理です。 作品が完成したら、糸の端をきちんと処理することが必要です。 糸がほつれてしまうと、せっかくの刺繍が崩れてしまうため、裏側でしっかりと結び目を作り、糸を切る際も余分な長さが残らないようにします。 また、ボンドを少量使って、糸の端を固定する方法も有効です。 次に、アイロンがけによる仕上げです。 羊毛フェルト刺繍は、その素材特性から、作業中にフェルトが少しずつ歪むことがあります。 仕上げに軽くアイロンをかけることで、フェルトの表面を整え、刺繍がより美しく際立つようになります。 ただし、熱をかけすぎるとフェルトが縮んでしまうことがあるため、低温で優しく当てることがポイントです。

防汚加工や保護処理で長持ちさせる工夫

最後に、作品を長持ちさせるための保護処理も大切です。 特に展示する作品や使用頻度が高い作品の場合、フェルトや刺繍が汚れたり劣化したりしないように防汚加工を施すと良いでしょう。 市販の防水スプレーや防汚スプレーを軽く吹きかけることで、作品の耐久性が向上します。 また、保管時には日光が直接当たらない場所で保管することも、作品を美しく保つポイントです。

01羊毛フェルト刺繍の応用と新たな楽しみ方

羊毛フェルト刺繍は、基本的なステッチを習得した後、さらに応用的な技術を使うことで、作品の幅を広げることができます。 複雑な模様や他素材との組み合わせ、さらには立体的な3D作品まで、さまざまな方向で楽しむことができます。 ここでは、羊毛フェルト刺繍の応用的な技術と、新たな楽しみ方について解説します。

1-1複雑な模様刺繍への挑戦

羊毛フェルト刺繍では、単純なデザインから始めることが一般的ですが、慣れてくるとより複雑な模様に挑戦することで、新しい楽しみ方を見つけることができます。 複雑な模様刺繍は、一つ一つのステッチの組み合わせが緻密になり、作品全体に深みを与えます。 これにより、刺繍が芸術的な表現へと発展します。 複雑な模様に挑戦する際は、まず小さなパターンや繰り返しのデザインから始めると良いでしょう。 例えば、花や幾何学模様など、シンメトリーなデザインは取り組みやすく、完成度も高く見えます。 羊毛フェルトの柔らかさを活かし、刺繍の途中で修正がしやすいため、安心して模様の難易度を上げていける点も魅力です。

デザインの計画と下書きのコツ

複雑な模様を成功させるためには、しっかりとしたデザイン計画と下書きが不可欠です。 刺繍する前に、フェルト上にチャコペンや水性ペンで軽く下書きをし、全体のバランスを確認します。 このとき、中心から外側に向かってステッチを進めることで、均等な模様を作りやすくなります。 また、模様が密集しすぎないように、間隔を適度にとることもポイントです。

1-1他素材との組み合わせで広がる可能性

羊毛フェルト刺繍のさらなる魅力は、他の素材と組み合わせることで作品の表現の幅を広げられる点にあります。 布やビーズ、リボンなどの異なる素材を組み合わせることで、作品に立体感や輝き、さらには個性が加わります。 例えば、刺繍の一部にビーズを加えることで、作品にアクセントをつけることが可能です。 ビーズは、花の中心や模様の一部として使うと、光を反射して美しい輝きを放ちます。 また、リボンを使ったリボン刺繍を組み合わせることで、柔らかな風合いを表現でき、より立体的な仕上がりを楽しむことができます。

素材選びと組み合わせのコツ

他素材を組み合わせる際には、素材の特性と羊毛フェルトとの相性を考慮することが重要です。 フェルトの柔らかさに対して、硬すぎる素材を組み合わせるとバランスが悪くなる可能性があります。 また、色や質感が違いすぎると、デザイン全体がまとまりに欠けてしまうことがあります。 そのため、素材の相性をしっかり確認し、全体のバランスを取ることが必要です。

1-13D作品への応用とその魅力

羊毛フェルト刺繍の大きな特徴は、平面だけでなく立体的な作品も作りやすい点にあります。 3D作品では、刺繍を使って立体感のある表現を加えたり、羊毛自体を用いてキャラクターやモチーフを形作ったりすることが可能です。 このような立体的な作品は、装飾品やインテリアとしても高い人気を誇ります。 立体的な刺繍を作るためには、通常のステッチに加え、刺繍部分を厚めに仕上げたり、パーツを立体的に重ね合わせたりすることがポイントです。 例えば、花や動物などのモチーフを立体的に作り出すことで、まるで作品が生きているかのようなリアルな表現を可能にします。

立体刺繍の作り方とポイント

立体的な刺繍を作る際には、いくつかのステップを踏むことが大切です。 まず、刺繍を重ねて厚みを持たせる方法として、羊毛を少しずつ足しながら刺していく「重ね刺し」が効果的です。 さらに、パーツを別々に作ってからフェルトに縫い付ける方法を用いることで、より立体的な表現が可能になります。 また、仕上げに軽く手で整えることで、柔らかな質感と自然な立体感を演出できます。 羊毛フェルトの特性を最大限に活かすことで、平面的な作品にはない深みと温かみを感じられる立体刺繍が完成します。

01羊毛刺繍とは?

羊毛フェルトを使った羊毛刺繍。では、羊毛刺繍とはどのようなものなのでしょうか。

1-1布の上に羊毛をのせてニードルで刺す刺繍

羊毛刺繍は、布の上に羊毛を載せて、フェルティングニードルで刺していくタイプの刺繍です。
やり方は羊毛フェルトで立体のマスコットを作る場合と同じ。羊毛をニードルで刺して繊維を絡ませてフェルト化させていきます。
といっても、羊毛刺繍は一般的な刺繍とほとんど変わりません。違いといえば、裁縫をして糸で模様を作っていくか、羊毛を刺して固めていくかという違いだけ。
ただし、ある程度の技術が必要な刺繍とは異なり、羊毛刺繍はただ針を刺していくだけと簡単なので、お母さんはもちろん、お子さんでも楽しめる刺繍と言えるでしょう。

1-2適した生地

羊毛刺繍は、フェルト、デニム、キャンバス、ニット、ツイードなどどのような生地でも作ることができます。
ただし、デニムなどの場合、生地が固いため、フェルティングニードルを刺すときに力が必要で、少し針が曲がっただけで折れてしまうことも。
そのため、初心者の場合には、キャンバス地など、比較的ニードルが通りやすい生地を選ぶとよいでしょう。
また、目の粗い生地の場合、すぐに針が通り抜けてしまうため、羊毛刺繍には不向きです。

1-3作品の例

羊毛刺繍は、スカートやシャツなどのワンポイントに最適。大きな面積に刺繍を入れることができるため、トートバッグなどにも向いています。
その他、ティッシュカバーや、羊毛刺繍でペンダントやブローチなどを作っても素敵な作品になるでしょう。

02羊毛刺繍の魅力

羊毛刺繍は普通の刺繍の楽しみに加えて、さらに別の魅力もあります。

2-1買ってきたものにワンポイント刺繍をすることでオリジナルになる

羊毛刺繍の魅力のひとつは、ごく普通のファッショングッズも、ワンポイントを加えることで手軽にオリジナルのものになるということ。
たとえば、シンプルな無地のバッグにお気に入りのモチーフを入れれば、世界にひとつだけのオリジナルバッグを簡単に作ることができます。
もしお子さんが小さくて文字が読めないときでも、柄によって、それが自分のものだと教えてあげることができます。

2-2初心者でも簡単にできる

普通の刺繍はある程度の技術が必要ですが、羊毛刺繍は基本的には羊毛を針で刺していくだけ。そのため、裁縫が苦手な人や、ハンドクラフトの初心者でも簡単にチャレンジすることができます。
手先が不器用な人にも羊毛刺繍はおすすめです。
また、針にさえ注意していれば子どもでも簡単に楽しめるのも魅力のひとつ。夏休みの自由研究などにも最適です。

2-3立体的にも平面的にもできる

羊毛刺繍は、立体のマスコットづくりと同じで、どの程度ニードルを入れるのかによって滑らかさや表面の質感が変わってきます。
また、羊毛の量を増やすなどの工夫で立体的にも平面的にも作ることができます。
そのため、自分のイメージを形にしやすく、好みの作品を仕上げることができます。

03羊毛刺繍のやり方

様々な魅力のある羊毛刺繍。羊毛刺繍を始めたいと思ったときにはどのような道具が必要なのでしょうか。また、具体的にはどのように行えばよいのでしょうか。

3-1用意するもの

羊毛刺繍で必要なのは、まず何といっても羊毛と、羊毛を刺していくフェルティングニードルです。
フェルティングニードルは、羊毛を絡み合わせてフェルト化させるために必要なもので、縫い針などで代用することはできません。
また、羊毛刺繍を行うためには、作業台になるマットが必要です。
これはニードルが机に当たって傷つけたり、針が折れてしまうのを防ぐためのもの。専用のものが便利ですが、古新聞や厚紙でも代用できます。
また、図案を書くためのチャコペンや、裁ちバサミ、糸きりバサミなどがあるとよいでしょう。

3-2手順

羊毛刺繍を始めるときには、まず刺繍の図案を用意します。
その図案を刺繍したい場所にチャコペンでかたどっていきます。もしチャコペンがない場合、鉛筆などでも代用できます。
次に、羊毛を置いてニードルを刺していきますが、基本的には一番奥にある部分と、図案の中で最も大きいから刺繍を始めていきます。このとき、輪郭部分から刺していくと作業をスムーズに進めることができます。
この輪郭部分がはっきりしていないと、ぼんやりした印象を与えてしまうだけでなく、刺繍がはがれやすくなってしまうためしっかりと針を刺していきましょう。
輪郭が終わったら中の部分を刺していきますが、このとき、中央部に向かって斜めに針を入れていくと真ん中が膨らみ立体的に仕上げることができます。
逆に平面的に仕上げたい場合には、針を垂直に入れるとふくらみを作らずに刺繍をすることができます。
奥にある部分や大きい部分が終わったら、細かいパーツを仕上げていきます。
このとき、一度にまとめて羊毛を載せるのではなく、何度かに分けて様子を見ながら加えていくと、作品がより美しくなります。
刺繍が出来上がったら、裏面を処理して羊毛刺繍は完成です。

04羊毛刺繍のコツ

誰でも簡単に挑戦できる羊毛刺繍ですが、きれいな作品を作るためにはいくつかのコツがあります。

4-1布がマットに絡んでくるので時々剥がす

羊毛をしっかりフェルト化させるためには、何度もニードルを刺すことが必要です。ただし、針を刺していると布の裏から羊毛が飛び出してフェルティングマットにからんでしまうことがあります。
このまま作業を続けていくと、布がマットから剥がすのが難しくなるため、ときどき布を剥がし、状態を確認しながら作業を進めましょう。
また、ある程度作業をしたら、マットを掃除する習慣をつけましょう。マットの中に羊毛が絡んでいると、別の色が混ざってしまうことがあります。

4-2裏から見て絵柄がわかるぐらいしっかり刺す

羊毛刺繍を始めて間もない初心者の頃は、どのぐらいニードルを刺したらいいのか分からないことがあります。
その場合、目安になるのが布の裏側。ニードルを刺した布を裏側から見て、絵柄がぼんやりとしか分からない、どんなモチーフなのかはっきりしないという場合にはまだニードルを刺し足りない証拠です。
逆に布を裏から見て、何が刺繍されているかはっきり分かれば、十分ニードルが刺してあるということになります。

4-3仕上げに石鹸水でこすり、アイロンをあてると定着する

羊毛刺繍で意外と重要になるのが裏面の処理です。裏面の処理がきちんとできていない場合、そこから刺繍が崩れてくることがあります。
裏面の処理に便利なのが石けん水。
刺繍を終えた裏面に石けん水を塗り、その部分を手でこすっていきます。このとき、きちんと手が滑るようにビニール袋やビニールの手袋などを使うとよいでしょう。
裏面をこすっていると、次第にこすった部分が固まってきます。これが裏面まできちんとフェルト化した証拠。
裏面が固まったら石けん水を洗い流して、アイロンを当てるとフェルトをきちんと定着させることができます。
もしブローチなどを作る場合、針を縫い付ける必要がありますが、その作業の前に裏面の処理を終えておくのがよいでしょう。

01まとめ

羊毛フェルト刺繍は、その柔らかい質感と立体感が魅力の技法です。 基本的な道具やステッチを理解し、コツを押さえることで、誰でも美しく仕上げることが可能です。 特に色や素材の組み合わせによって、作品の表現が大きく変わるため、工夫次第で個性的なデザインを楽しむことができます。 初心者から上級者まで、手軽に楽しめる羊毛フェルト刺繍は、独自の作品作りに最適な手芸方法です。
通信講座の諒設計アーキテクトラーニング編集部
280講座以上の資格取得できる通信講座を運営する諒設計アーキテクトラーニング編集部が運営するコラムです。心理カウンセラー、ドッグトレーナー、リンパケアセラピストなど、実践的で需要の高い資格を提供しており、学習者は自分のペースで学べる柔軟なカリキュラムを受けることができます。専門知識を短期間で習得できるよう設計されており、仕事や趣味に役立つスキルを身につけることが可能です。
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