どんなものが必要?華道・生け花の基本道具と、あると便利な道具の名前について
華道や生け花を始めてみたいと思ったとき、気になるのがどんな道具が必要かということです。何を準備すればいいのか、どこで買えばいいのかなど、分からないことは多いもの。今回は華道や生け花の基本的な道具や、あると便利な道具についてご紹介します。
01初心者が生け花の稽古はじめに必要なもの
華道や生け花というと、様々な道具が必要なのではないかと考えがち。しかし実際には、いくつかの道具があれば簡単に生け花を始めることができます。
1-1華道教室でお稽古を始める場合
生け花を習うという場合には、華道教室でスタートするという方がほとんどかもしれません。
もし華道教室でお稽古を始めるという場合、まずは必要になるのが「花ばさみ」。花ばさみは、枝葉や花の根を切って長さやバランスを整えるために必要な道具。生け花では欠かすことはできません。
ただし、教室に通う前に花ばさみを買う必要はありません。
ほとんどの教室では最初は花ばさみを貸してくれるところが多いものなので、まずは貸してもらえる花ばさみを使用しましょう。
また、流派によっては特定の花ばさみを使用することがあるため、自分で選んだものを購入してもそれが使えないということもあります。
そのため、その華道教室に通うことを決めて続けていくうちに自分のものを購入するとよいでしょう。
花ばさみ以外に必要となるのがナイロンの風呂敷です。
これは「花がっぱ」「花包み」などと呼ばれるもので、花材を持ち帰るときに使用するもの。お稽古で使用した花材は濡れていることが多いため、そのままの状態で持ち帰ると服や持ち物なのが濡れてしまいます。
それを防ぐのがナイロン風呂敷の役割。もちろん、ナイロンだけでなく、ビニールや油紙など水を通さないものであればなんでも構いません。
最近では柄や大きさなど非常に様々な種類があるため、自分の気に入ったものをいくつか選ぶとよいでしょう。
これ以外の道具は教室で借りられるものも多いので、まずは道具のことはあまり考えず、気軽な気持ちでお稽古を受けてみるのがよいでしょう。
02華道の基本道具の名前と役割
本格的に華道を習っていると、いくつかの道具が必要になります。では華道の基本的な道具にはどのようなものがあるのでしょうか。
2-1花ばさみ
華道の道具の代表的な存在が花ばさみですが、この花ばさみは一般的なハサミで代用することはできません。
花ばさみは一般的なハサミに比べて非常に切れ味のよいもの。一般的なハサミで代用すると、植物の茎が潰れてしまい、お花が元気を失ってしまいます。
花ばさみは手ごろなものから非常に高価なものまで様々な種類がありますが、最初から高価なものを購入する必要はありません。
といっても、あまり値段の安いものは切るときに力が必要になり、使い勝手の悪いもの。花ばさみは長く使うものなので、教室の方に相談して選ぶとよいでしょう。
2-2花留め
「花留め」とは、花を花器に固定するときに使われる道具です。よく知られている花留めが剣山。剣山は上向きになった針が並んでいる道具で、茎を差し込むことで花を固定します。
この剣山にもサイズや形などで色々な種類がありますが、まず直径十センチ程度のサイズの丸型のものを選ぶとよいでしょう。剣山は器の形や大きさによって使い分けられ、ひとつの作品でも複数のものを使用することもあるため、少しずつ揃えていくのがよいでしょう。
なお、剣山には底に吸盤やシールの付いたもの、プラスチック製でケガの心配が少ないものなどもあります。
また、花留めには剣山以外にも穴の開いた「亀甲」や「七宝」などの種類があります。
一方、流派や作品によってはフラワーテープやワイヤー、接着剤などが使われることも。特に自由な形で花を生けるという流派の場合には思い通りの場所に花を留めることができるため便利な存在です。
これらは必ずしも最初から揃える必要はありませんが、自分が作りたい作品に応じて少しずつ増やしていくのがよいでしょう。
2-3花器
「花器」は草花や樹木などを生けるための器です。花器には水盤(お皿型)や寸胴(筒型)、壺、鉢など非常に様々なものが用いられます。
素材も陶器、金属、木製、ガラス、プラスチックなど非常にバリエーションが豊富です。
まず最初は、自分の所属する流派が使うシンプルなものを購入するのがよいでしょう。特に水盤や寸胴は登場する機会も多いため、まずはこの二つから揃えていきましょう。
なお、花器は家庭にある器やお皿などを使うこともできるもの。生け花を始めるときには、まず家で使っていないお皿や器などをチェックすると良いかもしれませんね。
03あると便利な華道の道具
華道には基本的なもの以外に、あると便利な道具も多いもの。これらの道具を揃えておくと、作業がスムーズになりますます華道が楽しくなります。
3-1花がっぱ、花袋
すでに説明したように、花材を持ち帰るときに使用するのが「花がっぱ」や「花袋」です。
これらはナイロンの風呂敷で代用することもできますが、やはり専用のものを持っておくと便利です。特にナイロンの風呂敷はサイズによってかさばることもあるため、電車などを使って教室に通うときには、専用の道具があると花材を運びやすくなります。
ファスナーや取っ手がついているものを使えば、花も持ちやすく、コンパクトに運ぶことができます。
3-2エプロン、割烹着
華道というと着物で行うものというイメージ。しかし、実際に花を生けるときには水を使うため、汚れが気になることもあります。そんなときに役立つのがエプロンや割烹着。これらを用意しておけば、服の汚れを気にせずにお稽古に集中することができます。
もちろん、エプロンや割烹着は和服だけでなく洋服の場合でも役立ちます。
3-3水さし、じょうろ、バケツ
華道や生け花に欠かせないのが花材ですが、花材を扱うときには水切りなどで水が重要な役割を果たします。そのため、水さしやじょうろ、バケツなどの登場する機会は多いもの。これらは教室で貸してくれることもありますが、自分の物を持っているととても便利です。
たとえば水さしは口が細長くなっているもののほうが扱いやすく便利。じょうろやバケツも、水を入れるとかなりの重さになるため、自分の体力や手のサイズに合ったものを持っておくとよいでしょう。
3-4剣山おこし
生け花で枝を扱っているときなど、剣山の針が曲がってしまうことがあります。そんなときに役立つのが「剣山おこし」。剣山おこしは曲がった針をまっすぐにするなど、剣山のメンテナンスに使われるもの。最初はそれほど必要ありませんが、お稽古が進むと役立つ道具のひとつです。
3-5水揚げ剤・活力剤
お花は鮮度が重要ですが、きちんと水切につけておいてもすぐに元気がなくなってしまうこともあります。水揚げ剤や活力剤を使用すると、花材を長持ちさせることができます。
04作品のレベルがあがってきたときの華道道具
最初は花ばさみだけで十分ですが、より大きな作品を使用する場合には、本格的に花材を切るための道具が必要になります。たとえば剪定ばさみやのこぎりなどがあると、枝をカットするときにも便利です。
また出来上がった作品を置くための「敷板」や「花台」があれば、より美しく作品を飾ることができます。
05まとめ
華道や生け花には様々な道具がありますが、最初に必要となるのはごく限られたものだけ。華道や生け花を始めたいという方は、まずは気楽に取り組んでみてはいかがでしょうか。
1-1華道教室でお稽古を始める場合
生け花を習うという場合には、華道教室でスタートするという方がほとんどかもしれません。
もし華道教室でお稽古を始めるという場合、まずは必要になるのが「花ばさみ」。花ばさみは、枝葉や花の根を切って長さやバランスを整えるために必要な道具。生け花では欠かすことはできません。
ただし、教室に通う前に花ばさみを買う必要はありません。
ほとんどの教室では最初は花ばさみを貸してくれるところが多いものなので、まずは貸してもらえる花ばさみを使用しましょう。
また、流派によっては特定の花ばさみを使用することがあるため、自分で選んだものを購入してもそれが使えないということもあります。
そのため、その華道教室に通うことを決めて続けていくうちに自分のものを購入するとよいでしょう。
花ばさみ以外に必要となるのがナイロンの風呂敷です。
これは「花がっぱ」「花包み」などと呼ばれるもので、花材を持ち帰るときに使用するもの。お稽古で使用した花材は濡れていることが多いため、そのままの状態で持ち帰ると服や持ち物なのが濡れてしまいます。
それを防ぐのがナイロン風呂敷の役割。もちろん、ナイロンだけでなく、ビニールや油紙など水を通さないものであればなんでも構いません。
最近では柄や大きさなど非常に様々な種類があるため、自分の気に入ったものをいくつか選ぶとよいでしょう。
これ以外の道具は教室で借りられるものも多いので、まずは道具のことはあまり考えず、気軽な気持ちでお稽古を受けてみるのがよいでしょう。
2-1花ばさみ
華道の道具の代表的な存在が花ばさみですが、この花ばさみは一般的なハサミで代用することはできません。
花ばさみは一般的なハサミに比べて非常に切れ味のよいもの。一般的なハサミで代用すると、植物の茎が潰れてしまい、お花が元気を失ってしまいます。
花ばさみは手ごろなものから非常に高価なものまで様々な種類がありますが、最初から高価なものを購入する必要はありません。
といっても、あまり値段の安いものは切るときに力が必要になり、使い勝手の悪いもの。花ばさみは長く使うものなので、教室の方に相談して選ぶとよいでしょう。
2-2花留め
「花留め」とは、花を花器に固定するときに使われる道具です。よく知られている花留めが剣山。剣山は上向きになった針が並んでいる道具で、茎を差し込むことで花を固定します。
この剣山にもサイズや形などで色々な種類がありますが、まず直径十センチ程度のサイズの丸型のものを選ぶとよいでしょう。剣山は器の形や大きさによって使い分けられ、ひとつの作品でも複数のものを使用することもあるため、少しずつ揃えていくのがよいでしょう。
なお、剣山には底に吸盤やシールの付いたもの、プラスチック製でケガの心配が少ないものなどもあります。
また、花留めには剣山以外にも穴の開いた「亀甲」や「七宝」などの種類があります。
一方、流派や作品によってはフラワーテープやワイヤー、接着剤などが使われることも。特に自由な形で花を生けるという流派の場合には思い通りの場所に花を留めることができるため便利な存在です。
これらは必ずしも最初から揃える必要はありませんが、自分が作りたい作品に応じて少しずつ増やしていくのがよいでしょう。
2-3花器
「花器」は草花や樹木などを生けるための器です。花器には水盤(お皿型)や寸胴(筒型)、壺、鉢など非常に様々なものが用いられます。
素材も陶器、金属、木製、ガラス、プラスチックなど非常にバリエーションが豊富です。
まず最初は、自分の所属する流派が使うシンプルなものを購入するのがよいでしょう。特に水盤や寸胴は登場する機会も多いため、まずはこの二つから揃えていきましょう。
なお、花器は家庭にある器やお皿などを使うこともできるもの。生け花を始めるときには、まず家で使っていないお皿や器などをチェックすると良いかもしれませんね。
03あると便利な華道の道具
華道には基本的なもの以外に、あると便利な道具も多いもの。これらの道具を揃えておくと、作業がスムーズになりますます華道が楽しくなります。
3-1花がっぱ、花袋
すでに説明したように、花材を持ち帰るときに使用するのが「花がっぱ」や「花袋」です。
これらはナイロンの風呂敷で代用することもできますが、やはり専用のものを持っておくと便利です。特にナイロンの風呂敷はサイズによってかさばることもあるため、電車などを使って教室に通うときには、専用の道具があると花材を運びやすくなります。
ファスナーや取っ手がついているものを使えば、花も持ちやすく、コンパクトに運ぶことができます。
3-2エプロン、割烹着
華道というと着物で行うものというイメージ。しかし、実際に花を生けるときには水を使うため、汚れが気になることもあります。そんなときに役立つのがエプロンや割烹着。これらを用意しておけば、服の汚れを気にせずにお稽古に集中することができます。
もちろん、エプロンや割烹着は和服だけでなく洋服の場合でも役立ちます。
3-3水さし、じょうろ、バケツ
華道や生け花に欠かせないのが花材ですが、花材を扱うときには水切りなどで水が重要な役割を果たします。そのため、水さしやじょうろ、バケツなどの登場する機会は多いもの。これらは教室で貸してくれることもありますが、自分の物を持っているととても便利です。
たとえば水さしは口が細長くなっているもののほうが扱いやすく便利。じょうろやバケツも、水を入れるとかなりの重さになるため、自分の体力や手のサイズに合ったものを持っておくとよいでしょう。
3-4剣山おこし
生け花で枝を扱っているときなど、剣山の針が曲がってしまうことがあります。そんなときに役立つのが「剣山おこし」。剣山おこしは曲がった針をまっすぐにするなど、剣山のメンテナンスに使われるもの。最初はそれほど必要ありませんが、お稽古が進むと役立つ道具のひとつです。
3-5水揚げ剤・活力剤
お花は鮮度が重要ですが、きちんと水切につけておいてもすぐに元気がなくなってしまうこともあります。水揚げ剤や活力剤を使用すると、花材を長持ちさせることができます。
04作品のレベルがあがってきたときの華道道具
最初は花ばさみだけで十分ですが、より大きな作品を使用する場合には、本格的に花材を切るための道具が必要になります。たとえば剪定ばさみやのこぎりなどがあると、枝をカットするときにも便利です。
また出来上がった作品を置くための「敷板」や「花台」があれば、より美しく作品を飾ることができます。
05まとめ
華道や生け花には様々な道具がありますが、最初に必要となるのはごく限られたものだけ。華道や生け花を始めたいという方は、まずは気楽に取り組んでみてはいかがでしょうか。
3-1花がっぱ、花袋
すでに説明したように、花材を持ち帰るときに使用するのが「花がっぱ」や「花袋」です。
これらはナイロンの風呂敷で代用することもできますが、やはり専用のものを持っておくと便利です。特にナイロンの風呂敷はサイズによってかさばることもあるため、電車などを使って教室に通うときには、専用の道具があると花材を運びやすくなります。
ファスナーや取っ手がついているものを使えば、花も持ちやすく、コンパクトに運ぶことができます。
3-2エプロン、割烹着
華道というと着物で行うものというイメージ。しかし、実際に花を生けるときには水を使うため、汚れが気になることもあります。そんなときに役立つのがエプロンや割烹着。これらを用意しておけば、服の汚れを気にせずにお稽古に集中することができます。
もちろん、エプロンや割烹着は和服だけでなく洋服の場合でも役立ちます。
3-3水さし、じょうろ、バケツ
華道や生け花に欠かせないのが花材ですが、花材を扱うときには水切りなどで水が重要な役割を果たします。そのため、水さしやじょうろ、バケツなどの登場する機会は多いもの。これらは教室で貸してくれることもありますが、自分の物を持っているととても便利です。
たとえば水さしは口が細長くなっているもののほうが扱いやすく便利。じょうろやバケツも、水を入れるとかなりの重さになるため、自分の体力や手のサイズに合ったものを持っておくとよいでしょう。
3-4剣山おこし
生け花で枝を扱っているときなど、剣山の針が曲がってしまうことがあります。そんなときに役立つのが「剣山おこし」。剣山おこしは曲がった針をまっすぐにするなど、剣山のメンテナンスに使われるもの。最初はそれほど必要ありませんが、お稽古が進むと役立つ道具のひとつです。
3-5水揚げ剤・活力剤
お花は鮮度が重要ですが、きちんと水切につけておいてもすぐに元気がなくなってしまうこともあります。水揚げ剤や活力剤を使用すると、花材を長持ちさせることができます。
また出来上がった作品を置くための「敷板」や「花台」があれば、より美しく作品を飾ることができます。