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ビーズアクセサリーデザイナー

ビーズアクセサリーの基本、シードビーズについて

ビーズには様々な色や形がありますが、基本となるのがシードビーズです。シードビーズの種類や特徴を知っておけば、ビーズアクセサリー作りもさらに上達するもの。今回はシードビーズについてご紹介します。

ビーズアクセサリーの基本、シードビーズについて
目次

01シードビーズとは

ビーズアクセサリー作りの基本となるシードビーズ。ではシードビーズとはどのようなものなのでしょうか。
シードビーズはビーズの一種で、はっきりした定義はありませんが、多くの場合3.0ミリから0.6ミリ程度のビーズを指しています。
シードビーズの名前の由来は英語で種を意味する「シード」。シードビーズは種のように小さいことから、シードビーズと呼ばれるようになりました。
シードビーズは様々な国で作られるもので、ガラス製が基本ですが、プラスチックをはじめとする様々な素材が使われることがあります。
また、加工の方法や種類によって同じ素材でも異なる風合いが生まれます。
シードビーズには様々なサイズと形があり、穴の大きさや直径、穴の場所もそれぞれ異なっています。
また、ビーズのメーカーやロットによって、同じ種類・色のビーズであっても、少しずつ変化が生まれることも少なくありません。
シードビーズはビーズの基本となるもので、世界中で生産されています。
その中でも、1900年代の始めに生産されたものは、「アンティークビーズ」「ヴィンテージビーズ」と呼ばれて人気を集めています。アンティークビーズやヴィンテージビーズは現在とは生産方法が異なり、色や形に特徴があります。また、色落ちや色あせが起きにくいと言われています。

02シードビーズの種類

シードビーズは形も非常に豊富なビーズ。同じシードビーズでも、形によって異なった名前で呼ばれることもあります。

2-1特小、丸小、特大

シードビーズの中でも代表的な存在が特小、丸小、特大と呼ばれるもの。これらのビーズは円形のもので、サイズによって呼び名が変わります。一般的には、直径2ミリ前後のものが丸小、直径3ミリ前後のものが丸大、直径4ミリ前後のものが特大と呼ばれています。さらに小さな直径が1.5ミリ前後のものは丸特小やマイクロビーズと呼ばれることもあります。
メーカーによって異なりますが、穴は丸型と角形が一般的。

2-2竹ビーズ

竹ビーズは細長く丸みのある形状のビーズです。竹ビーズもシードビーズの一種で、竹の節のような形をしていることから竹ビーズと呼ばれています。
竹ビーズの長さはメーカーや製品のよっても異なりますが、通常は20ミリから1.5ミリ程度と幅があり、メーカーの中には30ミリ程度のサイズの「ロングビューグル」と呼ばれているものを販売しているところもあります。
また、竹ビーズの中には表面にねじれがかかった「ツイスト竹ビーズ」や、穴にねじれがある「シルバーライン」などもあり、用途やデザインによって使い分けられています。

2-3六角、スクエア、トライアングル

ビーズというと円形が一般的ですが、三角形のトライアングル、四角形のスクエアといったシードビーズもあります。また、六角形のものはヘキサゴンや2カットと呼ばれることもあります。
外側の形が異なっても穴は通常は丸型か角形ですが、ビーズのデザインによっては逆三角形が使われることもあります。
また、竹ビーズのように長さがあるビーズの中にも、六角形やスクエアにカットされているものもあります。

2-4ドロップ

ドロップとは、しずく型や涙型のシードビーズです。シードビーズは通常のシードビーズに比べると立体感が生まれるため、ビーズフラワーやビーズマスコットなどにも使われます。
通し穴の位置はビーズの形によって縦向きと横向きがあり、作品によって使い分けることができます。

2-5ファルファーレ

ファルファーレは穴の左右にふくらんだ部分がついたビーズです。ファルファーレはイタリア語で「蝶」を意味する言葉ですが、ピーナッツのような形と丸みと呼ばれることもあります。
ファルファーレビーズはメーカーによってはベリービーズと呼ばれることもありますが、一般的なシードビーズに比べると穴が大き目に作られていることが多いため、穴が見えにくい場合や、ビーズに慣れていない初心者にもおすすめのビーズです。

2-6シリンダー

シリンダービーズは円柱型や筒型のビーズです。丸小と同じようにビーズアクセサリーとして作られることもありますが、表面が揃うため、ビーズ織りやビーズステッチなどにも用いられています。
シードビーズは紹介したもの以外にも、直径が7ミリ前後と大型のマクラメビーズや、縦長で上下に穴があるティラビーズなど、様々な種類があります。

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03シードビーズの加工の種類

シードビーズには、形状の違いだけでなく、加工によっても種類が異なります。ではシードビーズの加工にはどのような種類があるのでしょうか。

3-1スキ

「スキ」は無色透明、または半透明、有色で透明など、ガラスをそのままビーズに成型したものです。ビーズの中では、もっとも一般的なものです。

3-2ギョク

「ギョク」は白または有色の不透明ビーズです。つまり、透明なものが「スキ」、不透明なものが「ギョク」ということになります。

3-3マット

「マット」とは、ビーズの表面にすりガラスのような加工を行い、光沢を消したものです。

3-4ラスター

「ラスター」とは、ビーズの表面に無色の光沢をつけたもので、通常のガラス加工よりもより光の反射が強くなります。

3-5オーロラ

「オーロラ」は、ビーズの表面に虹色の光沢をつけたものです。このオーロラはメーカーによっては「レインボー」や「ABコーティング」と呼ばれることもあります。
また、ビーズが「スキ」か「ギョク」かなどによっても色味が変わり、その場合には「スキAB」「ギョクAB」などと呼ばれることもあります。また、ビーズの通し穴の部分にだけ加工を行う「中染」で、オーロラ加工が用いられることもあります。

3-6メタリック

「メタリック」は黒いビーズの表面に玉虫色や金色の光沢をつけたものです。光沢の色によって、「ガンメタル」「タマムシ」「ブロンズ」などの違いが生まれます。

3-7銀メッキ

「銀メッキ」は、透明のビーズの通し穴の部分にだけ銀メッキ加工を行ったものです。透明のビーズの場合、「銀引」、色付きのビーズの場合は「銀引着色」などと呼ばれることもあります。

3-8外銀

ビーズの通し穴の部分にだけ銀メッキ加工を行うのが「銀メッキ」ですが、「外銀」の場合はビーズ全体に銀メッキ加工を行います。

3-9パラジウム

ビーズ全体にパラジウムメッキを行ったものを「パラジウム」と呼びます。その他にもニッケルや金などのメッキが行われることもあります。なお、パラジウムメッキの場合には外見は銀メッキとほぼ変わらない仕上がりになります。二十四金をビーズ全体にメッキ加工したものは特に「本金」と呼ばれることもあります。

3-10ホワイトハート

「ホワイトハート」は、白いガラスの表面に有色で透明のガラス加工を行ったものです。ガラスが二重になるため、複雑な風合いが生まれます。

3-11ゴールドラスター

「ゴールドラスター」は、「スキ」や「ギョク」のビーズの表面に金色の光沢を焼き付けたものです。

04まとめ

非常にバリエーションが豊かなシードビーズ。特徴や形状を活かして作品作りを行うことで、自分のお気に入りのアクセサリーが完成します。奥の深いシードビーズの世界を楽しんでくださいね。

この講座は!プロの監修を受けています!

講座のテキスト、問題集や添削課題と共に、プロの先生によって監修されています。
平岡望 先生
ハンドメイド作家
1991年生まれ。愛媛県出身、工業系メーカーで技術職として就職後、ビーズアクセサリーのハンドメイド作家になる。 現在は愛媛県内でイベント出店も行う。

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