掃除・清掃に関する資格の種類とは？取得メリットと活躍の場を解説

1-1ビルの清掃や衛生管理、メンテナンスに関する国家資格

ビルの清掃や衛生管理、メンテナンスなどに関する国家資格には、下記のようにさまざまな種類があります。

・ビルクリーニング技能士
ビルクリーニング技能士は、ビルの所有者から委託を受けて行うビルクリーニング作業について、必要な技能を保有していることを証明する資格です。1級・2級・3級・基礎級があります。試験には、学科と実技があり、2級と1級は実務経験も求められます。

・清掃作業監督者
清掃作業監督者は、建築物清掃作業の監督を行うスキルがあることを証明する資格です。清掃業者として登録する際には、必ず清掃作業監督者を配置しなければなりません。ビルクリーニング技能士の試験合格が受験条件となっており、資格の取得には2日間の講習の受講と筆記試験に合格する必要があります。

・ビル管理士（建築物環境衛生管理技術者）
ビル管理士（建築物環境衛生管理技術者）は、建築物の環境や衛生を維持管理するための監督業務を行える人に与えられる資格です。ビル管理士も法律に基づき、面積3,000平方メートル以上の特定建築物において選任する義務があるものです。取得には、2年の実務経験といった条件があります。

・排水管清掃作業監督者
排水管清掃作業監督者は、ビルなどの排水管の清掃作業の監督業務を行える人に与えられる資格です。5年以上の実務経験のある人などに受験資格があり、4日間の講習を修了する必要があります。なお、資格の有効期間は6年間です。

1-2ビルメンテナンス以外の掃除・清掃に関する国家資格

ビルメンテナンスに関連する国家資格以外には、病院の掃除・清掃に関する資格と、家庭の清掃に関する資格があります。それぞれどのような資格なのか見ていきましょう。

・病院清掃受託責任者
病院清掃受託責任者は、病院の清掃に関する正しい知識を有し、清掃の責任者としてふさわしいと認定された人に与えられる資格です。なお、病院が清掃を外部に業務委託する際には、必ずこの受託責任者を配置することが義務付けられています。受験には2年の実務経験が必要です。

・ハウスクリーニング技能士
ハウスクリーニング技能士は、住居内のさまざまな設備を元の美しい状態に近づけるための知識と技術・技能を持つことを証明する資格です。ハウスクリーニングに関する学科と実技試験に合格した人に与えられます。

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3-1通信講座で取得する

通信講座は、本業や家事などで忙しく、まとまった時間が取れない人におすすめです。
自宅で受講できる通信講座には、下記のようなメリットがあります。

＜通信講座のメリット＞
・好きな時間に学習できる
・周りの人を気にせず自分のペースで勉強できる
・何度でも納得いくまで質問できる
・費用がリーズナブル

通信講座でも、養成スクールに匹敵するほど質の高いカリキュラムや権威のある資格が取れる講座もあります。オンライン授業を積極的に取り入れている講座もあるため、「自宅学習では掃除や清掃の極意をマスターするのが難しいのでは？」と心配している人でも安心して受講できます。

3-2専門の養成スクールに通って取得する

勉強するための時間をある程度確保できるなら、専門のスクールに通う方法もあります。1日の短期集中コースから、数ヵ月や数年にわたる長期コースなどさまざまな種類から選ぶことが可能です。
養成スクールに通うメリットには、主に下記のようなものが挙げられます。

＜養成スクールのメリット＞
・実技までしっかり学べる
・仲間ができるのでモチベーションが上がる
・勉強スケジュールを立ててくれる

一人ではなかなかモチベーションが続かないという人でも、同じ目的を持った仲間ができる養成スクールなら楽しく続けられるでしょう。
ただし、養成スクールの雰囲気や講師との相性があるため、できれば体験授業を受けてから決めることをおすすめします。