どうすれば治せる?幼児期の偏食について

どうすれば治せる?幼児期の偏食について

幼児期は身体の成長に重要な時期。そのため、様々な食材を食べて欲しいものですが、好き嫌いが多い子どもも珍しくありません。親としては頭を悩ますことも多い幼児期の偏食にはどのような原因や対策があるのでしょうか。今回は幼児期の偏食についてご紹介します。

幼児が偏食する原因

子どもの好き嫌いはできるだけ直しておきたいと思うもの。そもそも、幼児が偏食をするときにはどのような原因があるのでしょうか。

嫌な記憶、トラウマがある

ある特定の食べ物を嫌うときには、その食べ物について嫌な記憶やトラウマが原因となっていることがあります。

たとえば、最初に食べたとき、美味しくなかった、火傷をしてしまったという記憶がある場合、次に食べたときも同じことが起きるのではないかと考えて、どうしてもその食べ物が嫌いになってしまいます。

また、酸っぱかったり苦かったりというのもトラウマになりやすいもの。そもそも動物は、酸っぱいものは腐っている、苦いものは身体に悪いと判断するもの。そのため、子どもの場合はどうしても酸っぱいものや苦いものを本能的に嫌う傾向にあります。

さらに、食べ物自体が原因となっていなくても、その食べ物を食べたあとに嫌なことがあったというケースなども偏食の理由となることがあります。

食べにくい、かたい

幼児の場合、まだまだアゴや胃腸は未発達なもの。そのため、極端に固いものや大きなものはどうしても食べにくく、それが原因でその食べ物が嫌いになってしまいます。

また、大きさや固さ以外にも、飲み込みにくいといったことも偏食の原因となります。

離乳食時に偏った食事をしていた

もし離乳食の時期に様々な食材を食べさせなかったという場合、偏食が生まれる原因になります。

特に甘い物やおやつなどを与えすぎたという場合、嫌いなものを食べなければ美味しいおやつが食べられるという行動が刷り込みとなり、偏食を起こしている可能性もあります。

親の食生活が偏っている

幼児期はもちろん、離乳食期の子どもは、親が与えるものが食事の中心となります。

もし親自身の食生活が偏っているという場合、子どもが偏食になってしまうのはどうしようもないこと。

また、親が偏食である、好き嫌いが多いという場合、どうしても食卓に上るものは同じようなものになりがち。そうすると子どもは新しい食材と出会う機会を奪われてしまうため、結果として偏食になってしまいます。

アレルギーや発達障害

アレルギーは身体の中の免疫機能が過剰に反応し、じんましんや発熱、腹痛などを引き起こす症状です。アレルギーの中にはこれらのはっきりした反応だけでなく、口の中に違和感が生まれる、息苦しくなるといった症状が現れることもあります。

これらの症状は表から見てもわかりにくいためなかなか気づきませんが、子どもが特定の食物を食べたくないという場合、これら軽度のアレルギー症状が発生している可能性があります。

また、発達障害の子どもの場合、味覚や嗅覚が過敏に反応しているケースもあります。その場合、他の子どもが平気なものであっても、苦味や匂いを強く感じて偏食の原因となることもあります。

それ以外にも、発達障害の子どもには行動へのこだわりが強い場合もあり、調理方法や食事の環境の変化が偏食を引き起こしているということも考えられます。

時期別の対策法

幼児期の子どもの場合、発達に応じて対策を行うことが必要となります。

離乳期

生後8か月から9か月に掛けての離乳期には、使用する食材や調理法に幅が出てきます。また、子どもの内面も成長して、好き嫌いをはっきりと表に出すことも多くなります。

この時期の偏食には様々な理由があり、それによって対策を変えることが必要です。

まず偏食の原因となっているのが、初めて接する食べ物に対する警戒心。その場合には、一度食べないからこの食べ物は嫌いだとすぐに判断せず、調理法や味付けなどを変えて何度か食べさせてみましょう。

また、嫌いな食べ物でも好きなものに混ぜて提供するという方法もあります。

離乳期の偏食の場合、味付けや調理の方法が子どもに合わないということも考えられます。

それを避けるためにも、できるだけ薄味で提供するのがおすすめです。

ただし、アレルギーなどが好き嫌いの原因となっている場合もあるため、無理に食べさせるのは避けたほうがよいでしょう。

幼児期

2歳から3歳の幼児期には、自己主張が強くなるため、いわゆる「イヤイヤ期」に入ることがあります。

これは心が成長している証拠ですが、離乳期に食べなかった食材に苦手意識を持っている可能性もあります。また、嫌いなものと似ている外見の食材を拒否することも珍しくありません。

その場合、料理の見た目や調理の方法を変えるだけでも、子どもが食材を受け入れてくれることもあります。

この時期は子どもの偏食を放置すると大人になっても好き嫌いが治らないと言われることもあります。しかし、無理に食べさせるのは逆効果。

子どもの気持ちを受け入れながらも、食べることに興味を持たせたり、食事は楽しいものだと教えることも重要です。

もし保育園や幼稚園に通い始めている場合、他の子どもと食事をすることで、食べる楽しさを学んだり、嫌いな食べ物でも食べようとする気持ちが養われ、自然に偏食が改善することもあります。

さらにもう少し大きくなった場合には、野菜作りを経験したり、自分の手で料理を作るお手伝いや買い物などに参加させることで偏食が改善することもあります。

偏食の対処法

大人になる前に偏食はできるだけ直しておきたいものです。では、偏食の対処法にはどのようなものがあるのでしょうか。

家族で楽しく食事をする

偏食を直すためには、まず「食事が楽しいもの」ということを教えることが必要です。

そのためには、家族で楽しく食事をすること。食卓を囲み、家族団らんを通じて、好き嫌いのない食事の重要性を子どもに教えることが偏食改善のきっかけとなることもあります。

怒らず、食べたら褒める

偏食になると栄養素が偏り、成長に悪い影響が出るだけでなく、わがままで自分勝手な性格になると言われることもあります。

そのため、子どものことを考えると、多少厳しくても好き嫌いを直したいと考える方も多いかもしれません。

しかし、好き嫌いをしている子どもを強く叱ることは逆効果となってしまう可能性もあります。

というのも、もし好き嫌いをしたことで厳しく叱られた場合、食事をすること自体に苦手意識を抱いてしまう可能性があるからです。

そうなると毎日の食事の時間を嫌な時間だと感じ、怒られることにおびえるようになってしまいます。

さらに、子どもが一口でも食べてくれた場合にはしっかりほめることも必要です。そうすることで、子どもは楽しい雰囲気を感じ取り、自ら偏食改善に対して努力をしてくれます。

一緒に「おいしいね」と食べる

子どもは常に親のすることを見ているもの。もし親が偏食や好き嫌いがあるという場合、どうしても子どもも偏食になりがちです。

もし親に嫌いなものがある場合、一緒に頑張って「おいしいね」と食べてみることも偏食の改善には効果があります。

まとめ

偏食は親にとっては頭の痛い問題ですが、多くの場合には成長するにしたがって食べられるものは増えていくもの。あせらず余裕を持って、子どもと向かいあいましょう。

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