薬膳とは?普通の料理との違い

薬膳とは?普通の料理との違い

中国の伝統医学である「中医学」の考え方を活かした薬膳料理。興味はあってもよくわからないという方も多いかもしれません。今回は、薬膳の基本的な考え方や一般的な料理との違い、日常に取り入れやすい薬膳などについてご紹介します。

薬膳とは?

薬膳料理には健康や美容にいいというイメージを持っている方も少なくないはず。しかし、改めて考えてみると、どういうものが薬膳料理なのか分からないものです。では、そもそも薬膳料理とはどのようなものなのでしょうか。

中医学理論に基づいて作られた食事のこと

薬膳を簡単に説明すると、「中医学理論に基づいて作られた料理」ということになります。中医学理論とは、中国の伝統医学のことで、西洋医学のように病気を治療するというよりも、その人の体調や生まれ持った体質などを理解して、最適な治療を行うことで体質改善などを促し、身体の中にある回復力や治癒力を引き出し、健康な状態に導くというもの。

その治療の中では、自然界の中にある薬効成分を含んだ生薬などの漢方薬が使われることがあります。この漢方薬と食材を組み合わせ、健康維持や体力増強、治療回復のために提供されるのが薬膳料理です。

季節やその人の体調に合わせて作る料理

薬膳は、その人の体質や体調を考えて、健康な状態へと導く料理。そのため、季節の旬を非常に大切にします。というのも、どんな人でも季節によって体調は変化するもの。さらに季節によって、身体に起きるトラブルも異なります。

たとえば、春になると花粉症、夏になると夏バテといった具合に、身体の不調も変化するもの。それをいたわるのが季節の素材です。夏の素材にはウリ類をはじめ、体温を下げる食材が多く、反対に冬の素材には根菜を中心に体温を上げて身体を温めるものが増えますが、このような季節の旬の食材を積極的に取り入れ、体調の改善を目指すのも薬膳の特徴です。

特殊な食材を使うものではない

実は中医学の理論を活かした料理が「薬膳」と呼ばれるようになったのは1980年代ごろからだと言われています。それより前は、食事によって健康管理を行うという意味で「食養生」というように呼ばれていました。

養生とは、身体をいたわり、大切にするということ。つまり薬膳は特別なものではなく、元々は食によって弱った身体をいたわり、健康に導く料理と言う意味でした。

そのため、薬膳では特殊な素材が使用されることはありません。薬膳はごく当たり前に手に入る素材を使用して身体を健康にする料理です。

ただし、薬膳では素材選びと調理法を重視します。

特に調理法は非常に重要で、同じ食材であっても身体に与える影響が変化するというのが薬膳の考え方です。たとえばレンコンは、生であれば身体を冷やす働きがあると考えられていますが、加熱すると性質が変化し、逆に身体を温める方向へと作用します。

このように、同じ食材であっても、その季節や食べる人の体質・体調によって調理方法を変えるのも薬膳の特徴です。

普通の料理との違い

薬膳には独自の思想や理論がありますが、旬を大切にしたり、食べる人の体調を考えたりというのは一般的な料理でも行われること。では、薬膳と普通の料理の違いとはどのような部分にあるのでしょうか。

薬膳の目的はおいしいだけでない体質改善

薬膳の大きな目的のひとつに体質改善が挙げられます。東洋医学の考え方に、「邪気」(悪いもの)が身体に入り、それに自分の治癒能力が負けることによって人間は病気になるというものがあります。

つまり、普段から自分の治癒能力を高めておけば、悪いものが入ってきても人間の身体はそれを撃退することができます。そのために必要なのが体質改善。薬膳は様々な食材や調理法を用いることで、体質改善を目指している料理です。

このときに重要になるのが、個人の体質です。どんな人でも、ひとりひとり体質は異なるもの。また、肉が好き、魚が好きというように、食べ物の好みも異なります。

このような個人の体質や好みを踏まえて、どのようなものが不足しがちなのか、どのような栄養が必要なのかといった点も考えるのが薬膳の特徴と言えるでしょう。

中国には昔から「医食同源」という考え方がありますが、これは食事も医薬も、根本的には同じだということを意味しています。この医食同源を実践するのが薬膳ということができます。

自分に合った食材や調理法で未病を防ぐ

中医学では、「未病」という考え方が用いられます。未病とは、健康と病気の間の状態のこと。はっきり症状があるわけではないけれど、なんとなく身体がだるい、やる気がでないといった状態が、病気ではないけれど健康でもない「未病」と呼ばれるものです。

薬膳が目指すのは、この「未病」を防ぐこと。もし病気になってしまうと治療には非常に長い時間がかかり、患者の体力も必要になりますが、未病の時期であれば治療もしやすく、効果もすぐに現れます。

未病を防ぐために、まず必要なのが原因を調べること。どんな物が足りないのか、それを知り、不足している栄養素を補給することが未病を防ぐ第一歩になります。

また、未病になっている場合、足りないだけではなく、老廃物が身体に溜まっているということも考えられます。その場合には、老廃物を身体から排出することが必要になります。

そのほかにも、考えられる不調の原因を探り、それを改善するのに必要な食材を組み合わせるのも薬膳の特徴です。

むくみや出来物の改善(薬膳での「解毒」)

東洋医学では、多くの病気の原因は「食べ過ぎ」にあると考えられます。多すぎる食べ物はエネルギーとして使いきれず、身体の中に溜まっていきます。それらはやがて毒に変わり、内側から身体に影響を与えてむくみや肌荒れ、できものの原因となるます。

そのため、身体を健康な状態に戻すためには、これらの身体の中で溜まっている毒を解毒する必要があります。

この解毒も薬膳の目的のひとつ。いわゆるデトックスに効果があるものや、身体の解毒を司る部分に栄養を与える食材を使用して、体内の解毒を計ります。

日常にある薬膳

薬膳というと、非常に難しい知識や技術などが必要だと考えがちですが、実は日本の日常的な食卓にも薬膳の知恵は取り入れられています。

お豆腐+生姜の冷奴

冷ややっこの薬味といえば、ショウガやネギが定番ですが、これらの薬味にも薬膳の知識が使われています。豆腐、特に冷たく冷やした豆腐は身体を冷やす食材で、これを食べ続けていると、どうしても身体が冷たくなってしまいます。特に中医学では、身体の不調の原因となるのが冷えだと考えます。そこで冷えを防ぐためにショウガやネギが薬味として用いられます。

実はショウガは西洋医学をベースにした栄養学では、特にメリットのない食材とされていますが、薬膳では身体を温めてくれる貴重な存在。つまり、ショウガで身体を温めるという発想自体が薬膳のものなのです。

お刺身+大葉+ワサビ

お刺身に添えられた大葉やワサビも薬膳の影響によるものです。生の魚であるお刺身は身体を冷やすだけでなく、食中毒のリスクもあります。それを防いでくれるのが大葉とワサビ。大葉やワサビには解毒の作用があり、特にワサビは胃腸の冷えを予防してくれます。このように、気づかないところにも薬膳の知識が取り入れられていることは少なくありません。

まとめ

特別なものと考えがちな薬膳ですが、実はすぐに日常に取り入れられる知恵も少なくありません。健康や美容に関心がある方は、ぜひ一度くわしく学んでみてはいかがでしょうか。

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