現代人の必須知識!食育の必要性や食について知っておくべきこと

現代人の必須知識!食育の必要性や食について知っておくべきこと

「食育」と聞くと、どのようなイメージを抱くでしょうか。多くの人は「食育」イコール「子どもたちに食の重要性を教育すること」と考えるかもしれません。しかし、実はそれは大きな間違い。食育は子どもたちだけでなく、大人やお年寄りなど、すべての世代に必要な知識です。今回は食育の必要性や、食について知っておくべきことについて解説します。

食育の必要性

文部科学省が定める「食育基本法」の中で、食育は生きる上で基本である「食」を通じて、健全な食生活を送れるようにするための力を育むこととされています。つまり、食育は子どもたちが食についての知識を深めるだけでなく、国民が健全な食生活を送ることを目的としています。

食育は子どもからお年寄りまで、全ての人に必要なもの

食事を食べるという行動は、子どもだけでなくすべての人が行うもの。もちろん、これから健康な身体を作っていく子どもにとっても重要ですが、忙しい毎日を送る上で、つい食生活に関心が失われがちな20代から30代、肥満や生活習慣病が気になり始める40代から50代、そして元気で長生きしなければいけない高齢者など、それぞれの年齢層によって、食に関する問題はそれぞれ異なっています。食育は、それぞれの年齢に必要な食の知識や栄養についての関心を身につけ、健康な一生を送るために必要なものなのです。

食育は特別なことではなく、継続的な習慣づけが重要

食育といえば、学校で授業を受けたり、農業体験や調理体験を行ったりといった特別な教育だと考える人も多いかもしれません。しかし、食育は特別なことではありません。

食育は、誰かのために食事を作り、味わうという繰り返しの中で育まれるもの。

というのも食事は勝手にできるわけではありません。食事を食べるには、調理してくれる人、野菜や肉、魚を生産する人、それを流通・販売する人など、様々な人が必要です。普段は意識しない人たちが食に関わっているということを考えることも重要な食育のひとつです。

さらに、食事を食べるときには、「いただきます」「ごちそうさま」といった挨拶や、お箸やお椀の持ち方など、様々なマナーが必要です。これらの正しい食事の食べ方は、一朝一夕の教育で身に付くものではありません。これらは一緒に家族や友人と食卓を囲む中で育てられていくもの。

つまり、食育は授業やイベントのみではなく、毎日の食卓で食事をする中で行われる教育と言えるでしょう。

「こ食」の傾向と影響

現在、大きな問題となっているのが「こ食」の問題です。「こ食」には様々な種類があり、それらはそれぞれ、毎日の生活に深刻な影響を与える可能性があります。

孤食

「孤食」とは、文字が表すようにひとりで食べる食事です。共働きの家庭が増えたことや、塾通いなどにより、一人で食事を食べる子どもは少なくありません。また、一人暮らしの大学生や高齢者、毎日深夜に帰宅する方なども、ひとりで食事を食べているという方も多いことでしょう。

孤食はひとりだけで食べるため、どうしてもインスタント食品やファストフード、コンビニ弁当に偏りがち。これらは栄養的な問題はもちろん、会話をする相手がいないこともあり、どうしても食事を楽しむということができなくなり、食への関心が薄れがちになります。さらに、マナーを注意してくれる人がいない、コミュニケーションを取れないなどといった問題も含まれています。

個食

「個食」は家族で一緒に食事をしていても、それぞれが別のものを食べるというタイプの食事です。それぞれが別のものを食べるということは食卓の一体感が持てないという以外にも、自分が好きなものしか食べないということになりがちで、生活習慣病や肥満などのリスクが高くなります。さらに、この個食でも食がコミュニケーションや楽しみの場であるということを考えられないため、自分が食べているものにしか関心がなくなるといった問題もあります。

固食

「固食」とは、「固定されている食事」という意味で、自分の好きなものや決まったものしか食べないという食事のことです。この固食は偏ったものしか食べないため、栄養も不足しがち。さらに、他人に関心を払うことができない、自分の要求を通さなければ気が済まないといった性格的な問題を引き起こすこともあります。この固食の場合には、食生活に関心を持てなくなるだけでなく、調理してくれる人や、食材を生産している人など、食に関する想像力が乏しいということも問題点として指摘されています。

粉食

「粉食」はパンやパスタといった、小麦粉を主食とする食生活のことです。パンにはジャムやバター、パスタにはソースが必要となるため、どうしても食事の中に占めるカロリーや脂質の割合が高くなりがち。さらに、どうしてもおかずが肉に偏りがちになるため、魚を上手く食べられない、お箸が使えないといったことにもなりかねません。さらに欧米的な食習慣を続けていることで、日本の伝統的な出汁やうまみといった味を感じる力が衰えることも懸念されています。

小食

「小食」とは、食事の絶対量が少ないという場合です。食べられる量は人それぞれで、食べたくないものを無理に食べさせる必要はありませんが、少なすぎるのも問題。単に食事が食べられないというよりも、食事以外のスナック菓子や炭酸飲料などを食べ過ぎている可能性も考えられます。

濃食

「濃食」は濃い味付けの食事しか食べないというタイプです。濃い味付けの食事の場合、塩分や糖分が多く、生活習慣病の原因となることもあります。また、子どもの頃から濃い味付けの食事に慣れてしまうと、繊細な味わいを感じることができず、薄味のものを美味しくないと判断、一生にわたって濃い味付けを食べ続けなければならないということにもなってしまいます。

栄養バランスの重要性

食事に関しては、「どのように食べるか」というだけでなく、「なにをどれだけ食べるか」ということも重要です。

生活習慣病の子どもが増加している

近年、問題となっているのが子どもの生活習慣病です。生活習慣病は、高血圧や糖尿病など、生活習慣を原因とする病気の総称で、これまでは中高年特有のものとされてきました。しかし、現在では食事の中の糖質や脂質、塩分の割合が高くなり、さらに生活環境の変化もあって運動不足の子どもが増加、その結果、子どもでも生活習慣病を発症するリスクが高まっています。

食事バランスガイドを取り入れ、「何を」「どれだけ」食べたら良いのかを考えられるようにする

もし、自分の子どもが生活習慣病になっているかもと心配になった場合、おすすめしたいのが「食事バランスガイド」の活用です。食事バランスガイドとは、一日に「何を」「どれだけ」食べたらよいのかを考える際の参考として、食事の望ましい組み合わせと量をわかりやすく示したものです。

この食事バランスガイドは一日の食事を、主食、主菜、副菜、乳製品、果物などに分類、それらを組み合わせることで、最適の量を導き出すことができます。従来の「食品成分表」などは、食材を栄養素別に分類し、カロリー計算を行うものでしたが、普段の料理では使いにくく、計算が面倒なこともあります。しかし食事バランスガイドの場合、メニューを選ぶだけなので、誰でも簡単に食事のバランスが良いか悪いかを知ることができます。

まとめ

子どもだけでなく、大人にとっても重要になる食育。問題の多い現代社会で健康な生活を送るためにも、食育についてしっかり学ぶことは重要だと言えそうです。

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