意外と知らない、食育の目的やメリットの紹介

意外と知らない、食育の目的やメリットの紹介

食を通じて、生涯にわたって質の高い生活や健全な食生活の実現を目指して行われる食育。食育は現代の重要な取り組みになりつつあります。それでは、食育を行うことは具体的にはどのような目的やメリットがあるのでしょうか。今回は食育の目的やメリットをご紹介します。

食育の目的とは

食事は健康な生活を送るためには非常に重要だということは、多くの人が認識しているはず。しかし、食育は単に健康な生活を送るため、食事に気を付けるというだけの目的で行われるものではありません。

食事は、栄養を身体に取り入れるためだけのものではない

食事の主な目的は、カロリーや栄養素を取り入れることです。人間が生命活動を正しく行うため、カロリーや栄養素の摂取は欠かせないものです。しかし、カロリーと必要な栄養素だけ補給していれば、質の高い生活を送れるかといえばそうではありません。

現代の日本は、食べ物にはほとんど困ることのない社会です。お金を支払えば、すぐに食べるものを手に入れることができます。

しかし、毎日ファストフードやコンビニで食べるものを買い、一人でスマホを見ながら食べていても、決して「食の楽しさ」を感じることはできません。その「食を大切にする心」を育てることも食育の重要な目的のひとつです。

バランスがとれた食事を美味しく食べて、心と身体を健やかに育む

偏った食生活や不規則な食習慣は生活習慣病の原因となります。そのため、バランスの取れた食事を食べることは健康を維持するためには大切ですが、同時に食事は心の健康を維持するためのものでもあります。核家族化や個食化が進む現代では、家族が食卓を囲んでその日にあった出来事を語り合うといった風景は見られることも少なくなりました。しかし、バランスを取れた食事を、誰かとコミュニケーションを取りながら食べるということは、心を育むためには非常に有効です。理想的な食生活や食の環境を整え、継続していくことは難しいものですが、それらが心と身体にもたらす効果は計り知れないものがあります。

食育のメリット

それでは、食育を行うことは具体的にはどのようなメリットをもたらすのでしょうか。

集中力や作業能力、学習能力が上がる

バランスのよい食事を規則正しく食べることは、集中力や作業能力、学習能力のアップに効果があると言われています。たとえば、別のことをしながらだらだらおやつばかり食べていると、どうしてもお腹が空かなくなり、正しい時間に食事を食べることができません。そうなると、集中力も低下、その後の食事の時間もどんどんずれてしまいます。

反対に、きちんとお腹を空かせてバランスのよい食事を取ると、身体はその栄養素をきちんと分解、効率よく栄養に変えることができます。

特に重要なのが朝食。朝食をきちんと食べる子どもは、そうでない子どもと比べると、学習能力などの面で優れていると言われています。

これも人間の身体の仕組みに理由があります。

人間は夜寝ているときに、その日使った筋肉や臓器のダメージを補修、脳を休めることができます。そのとき、補修のためのエネルギー源として使われるのがブドウ糖ですが、朝起きるころには、身体の中のブドウ糖は使い果たされてしまいます。

そのブドウ糖を補給するのが朝食。朝食をしっかりと食べることで、一日のエネルギーを補給することができます。

反対に朝食を抜いてしまうと、身体も脳もエネルギー不足に陥って、思うように勉強や運動ができなくなってしまいます。そのため、正しいバランスの食事を三食食べることは、子どもの成長のためには非常に重要になります。

免疫力がつく

食育で学んだ知識をもとに、きちんとした食事を行うことは、免疫力の面でも効果があります。

免疫力は、身体にウイルスや細菌が入り込んだときにそれを攻撃する、人間が生きていく上では欠かせないものですが、正しい食事生活を行っていない場合、免疫力が低下、すぐ風邪を引きやすい、疲れやすいといったことだけでなく、一度病気になるとなかなか回復しないなど、健康面で大きなリスクを抱えることになります。

さらに最近、注目されているのが添加物や農薬といった化学物質。これら化学物質は、長期間取り続けていくと人間の身体の中に蓄積、免疫に悪い影響を与え、アトピーやアレルギーの原因となっています。

食育で正しい知識を身につけておけば、添加物や農薬などの化学物質が含まれている食品を避けることも可能になります。

情緒が育つ

食育は身体だけでなく、心の成長にも大きな影響を与えます。たとえば、ひとりで食事を食べている子どもと、いつも一緒に誰かと食事をしている子どもでは、心の安定に大きな差が生まれます。誰かと一緒に食事をすると、「食事は楽しいもの」というイメージが定着、自然と食事を大切にするようになります。また、食事中はリラックスできるため、身体も心も緊張することなく、ストレスとは無縁の状態。そのため情緒もコントロールできるようになります。しかし、一人で食事を続けていると、「食事は楽しくないもの」という考えが生まれるだけでなく、心や身体の緊張も続いたままになってしまうため、ちょっとしたことでキレる、暴れるといった、情緒の安定しない子どもに育つ可能性があります。

食事のマナーが身に付く

食育の重要なメリットとして、食事のマナーが身に付くという点も挙げられます。子どもの頃はそれほどでもありませんが、大人にとって食事のマナーは非常に重要。お箸の持ち方や食べ方など、きちんとしたマナーを身につけていない場合、相手にバカにされる、人間関係にひびが入るなど、大きな影響を与えることがあります。特に仕事関係での影響は避けたいもの。そのため、子どもの頃から食育を通じてきちんとしたマナーを身につけられるというのは大きなメリットになります。

食育を実践しなかった場合のデメリット

食育を通じて正しい食事を行うことには多くのメリットがあります。それでは、食育を行わず、乱れた食習慣を続けた場合、どのようなデメリットがあるのでしょうか。

偏った食事に慣れた味覚が出来上がってしまう可能性

人間の味覚は、子どもの頃に基本的な部分が完成すると言われています。そのため、子どもの頃にきちんとした食事を取っている人は、一生その食事を好むといわれています。反対に、子どもの頃にジャンクフードや高脂肪の食事、添加物の多い弁当などを食べ続けていると、大人になっても偏った食事を好むという結果になってしまいます。そうなると、正しいバランスの食事を食べてもおいしくないと感じ、健康にも大きな影響を与えることになります。

子どもの内から肥満になってしまう可能性

味覚と同時に子どもの頃に完成するのが、脂肪細胞。子どもの頃に脂肪を取りすぎると脂肪細胞が膨張、子どものころから肥満になってしまう可能性も高くなります。

生涯の健康における土台が崩れてしまう

食育がもたらすのは生涯の健康。高脂肪の食事は生活習慣病の原因となりますが、子どもの頃からバランスの悪い食事を不規則に食べている場合、正しい習慣が身に付かず、生涯の健康における土台が崩れてしまうこともあります。

性格、行動への悪影響の可能性

食育で行われるのは食べ物への関心だけでなく、食事の準備や調理への興味、食材の生産者に感謝することなども含まれています。もしきちんと食育を行わない場合には、食事を作ってくれる人や、準備をしてくれる人、食べ物自体にも感謝の心を持てない人間になってしまう可能性もあります。

まとめ

様々なメリットがある食育は、身体の成長だけでなく、人格形成にも非常に大きな影響を与えます。そのため、しっかりとした食育の知識を身につけることは、今後の人生にとっても非常に重要と言うことができるでしょう。

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