商品は売れるものでなく、売るもの!です。お客さまに「このような物があります!」と声をかけてこそ、商売です。
そして、それを助けてくれるのがPOP広告です。POP広告は、スタッフの代わりにお客さまに、商品を説明し、語りかけ、購買意欲を掻き立てます。
特に注目をしているのがコンビニの広告・POPです。素晴らしく意図が直球、ストレートでわかりやすいです。
ところで、コンビニカフェが成功した背景は、既存のカフェに負けないクオリティの高さ、値段の安さ、ニーズの流れなどもあります。
ただ、ノボリの力も侮れません。ことにセブンイレブンのノボリは素晴らしいものでした。
“今、その場で豆を挽き、1杯ずつ抽出している”というアピールで、カップにコーヒーがドリップされている写真がノボリに印刷されていました。
そしてそのノボリが、これでもか!という本数、風になびいて、嫌でも目にとまる状況でした。
そんな光景を見て、つい店内に入ってしまった人も間違いなくいるはずです。コンビニPOPの特徴は“季節感”にも敏感です。
例えば節分に食べる「恵方巻き」です。コンビニには、節分前になると、恵方巻きのノボリやポスター、手書きのPOPで溢れています。
もともと関西で、節分に太巻きを食べると縁起がよい!という地方の習慣を、全国に広めたのはコンビニ業界です。
「恵方巻き」という呼び名も、全国にこの習慣が普及して呼ばれるようになったのです。
コンビニPOPが、何度もPOPやノボリで「恵方巻き」を連呼しています。POPが業績に貢献したことは間違いないでしょう。
さて、そんなコンビニPOPが、最近少しずつ変わりつつあります。
季節ごとのクリスマス、おせち、バレンタイン、恵方巻きなど、催事でお薦めしたい商品POPは、全国統一されたセンスとスマートさがあります。
またインパクトもそのままです。加えて、店舗ごとに、スタッフの個性的な手作りPOPがプラスされてきています。
その町に根付いたコンビニ!にシフトチェンジしているのを感じます。
季節感、センスの良さ、インパクト、そして手作りのメッセージと、コンビニPOPは、いろんなメッセージを発信しています。