洗っても大丈夫?羊毛やフェルト作品の洗濯について

洗っても大丈夫?羊毛やフェルト作品の洗濯について

羊毛やフェルトの作品は独特の温かい質感が人気。でもちょっと気になるのがお手入れです。羊毛やフェルトは洗濯できないというイメージがありますが、実際にはどうなのでしょうか。もしうっかり洗濯をした場合、羊毛やフェルト作品は大丈夫なのでしょうか。今回は羊毛やフェルト作品の洗濯についてご紹介します。

羊毛の耐水性

羊毛といえば洗濯できないもの。そう考えてはいませんか?実は「羊毛は洗濯できない」というイメージには、羊毛の特徴が関係しています。

羊毛は少量の水ならはじく性質がある

羊毛には、水をはじく「撥水性」という性質があります。これは羊毛についている「ラノリン」という油と関係しています。羊毛はこのラノリンに表面を覆われていますが、ラノリンはロウソクのロウに近い物質で、羊の身体を雨や乾燥、汚れなどから守る役割を持っています。

このラノリンのおかげで、羊毛は少々の水が掛かってもそれをはじくことができます。

多量の水にぬれると縮んでしまう

羊毛は水だけでなく、汚れを寄せ付けない性質があり、さらに湿度などを吸い込んでくれるため、衣類などに用いられてきました。

ただし、この撥水性にも限度があります。もし羊毛の限度を超えた水がかかったり、多量の水にぬれたりした場合、羊毛は撥水しきれなかった吸い込んでしまいます。

その結果、羊毛は水にぬれると、繊維が縮んでしまいます。

フェルト化した羊毛の水濡れに対する性質

少々の水なら耐えられるのが羊毛の特徴。では、フェルト化した羊毛の場合にはどのような性質を持っているのでしょうか。

羊毛と同様に少量の水をはじく

フェルト化とは、羊毛の繊維同士が絡まって固くしまった状態になること。

といっても、フェルト化しただけで羊毛の性質がまったく変わるわけではありません。もしフェルト化した羊毛であっても撥水性は失われず、少量の水であれば撥水することができます。

長時間浸したり水の量が多ければぬれる

ニードルの先に施されたぎざぎざの加工によって羊毛の繊維が絡み、フェルト化を進めるのが羊毛フェルト。

しかし、羊毛をフェルト化させるには、フェルティングニードルを使う以外にも方法があります。それが水を使う方法。羊毛を水に濡らして表面をこすり合わせることで、羊毛をフェルト化させることができます。

これはフェルト作品を作るときにも使われる方法で、滑りをよくするため、水に石けんなどを加えるのが一般的です。

ただし、石けんを加えなくても、ある程度フェルト化を進めることができます。

フェルトが長時間水につかったり、多量の水が掛かった場合にも同じことが起こります。

羊毛は縮み、繊維同士が絡みあってフェルト化が進み、その結果、羊毛全体が小さくなってしまいます。

これが羊毛が水洗いできない理由。

ただし、すでにフェルト化したものであれば、それ以上フェルト化が進まないこともあります。そのため、しっかり固められた羊毛であれば、水洗いは可能。

逆にフェルト化していても密度が低い場合、羊毛は大きく縮んでしまい、水洗いはできないということになります。

うっかり羊毛フェルト作品を洗濯してしまったら?

羊毛フェルトで作ったアクセサリーなどをポケットに入れたままうっかり洗濯してしまった!もしそんな場合には、羊毛フェルトはどうなってしまうのでしょうか。

コースターなど硬いものなら大丈夫

すでに説明したように、羊毛フェルトが洗濯に耐えられるかどうかは羊毛フェルトの密度に関係しています。

もしコースターのように、しっかり針を刺して密度を高くしたものであれば、洗濯しても問題ありません。

もちろん、固さが足りない場合や、洗濯したあとに早く乾かそうとして乾燥機やドライヤーを使った場合、急速に水分が乾燥することで羊毛フェルトが縮んでしまうことはありますが、水分を取って陰干しをして乾燥させれば、また問題なく使用することができます。ただし、羊毛は繊維が絡んでいる状態で、通常の布とは異なり伸縮性が低いのが特徴。伸縮性が低いということは、引っ張る力に弱いということ。

そのため、洗濯機に入れてしまうと、他の洗濯物に絡まって無理に引っ張られることで、破れたりちぎれたりすることが考えられます。

そのため、できるだけ洗濯機の使用は避けたほうがよいでしょう。

硬いマスコット

それでは、コースターのようにしっかりと羊毛を固めたマスコットの場合にはどうでしょうか。

もしニードルを刺してきちんと羊毛がフェルト化していれば、洗濯しても見た目の支障はそれほど大きくならないはず。

ただし、この場合には洗濯後の対処も重要になります。

羊毛は水洗いしてしまうと、思ったよりも水分を吸収しやすいもの。そのため、その水分をしっかりと乾かすことが必要です。

まず、うっかり洗濯してしまった場合には、脱水前に取り出すこと。洗濯機の脱水機能は思ったよりも強い力がかかります。そのため、羊毛フェルトに無理な力が加わって型崩れしてしまうことも。

そのため、脱水前に取り出すことが大切です。

羊毛フェルトを取り出したら、柔らかいタオルに包んで、大まかに水分を取り除きましょう。力を入れすぎると羊毛フェルトが変形してしまうため、できるだけソフトに羊毛フェルトをくるむことが重要です。

次に、羊毛フェルトの形を指で整えます。もし羊毛フェルトが乾燥してしまうと、そのままの形で固まってしまうため、少し濡れている状態で形を整えましょう。

ある程度水分がなくなり、形が整ったら風通しのよい場所で陰干しします。

このとき、直射日光には注意。早くしっかり乾かしたいと太陽の当たる場所に置いてしまうと、乾燥が早く進みすぎて、羊毛フェルトが縮んでしまいます。また、日光の紫外線は羊毛の色あせの原因になることも。

そのため、羊毛フェルトを乾かすときには陰干しがおすすめです。

乾かす時間は羊毛フェルトのサイズや気温にもよりますが、二日程度の時間をかけると安心です。

このとき、もし羊毛フェルトの内部に水分が残っていると、それがカビの原因になってしまいます。

羊毛フェルトが乾燥したら、ハサミなどで毛羽立った部分をカットします。このとき、極細のフェルティングニードルで表面を浅く刺しておくと、さらに滑らかな状態を取り戻すことができます。

もしも羊毛フェルトの一か所がへこんでいるなど、目立った型崩れがある場合、その部分に羊毛を足して、成型しなおす方法もあります。

ただし、染色された羊毛フェルトの場合、洗濯をすることで色落ちしてしまうことも。複数の色の羊毛を使っている場合、それぞれの色がにじんでしまうことも考えらえます。

うっかりしたという場合以外には、洗濯機の使用は避けることをおすすめします。

人形などやわらかめの作品

羊毛フェルトの中でももっとも注意しなければならないのは人形などのやわらかめの作品です。

すでに述べたように、羊毛フェルトは撥水性がありますが、多量の水分を含んで乾燥すると、縮んでサイズが小さくなってしまいます。

特に空気を含んで密度の低い柔らかい状態の場合、形の崩れが激しくなります。もしその状態になってしまうと、再び成型することは非常に困難。

そのため、柔らかい作品に関しては、うっかり水濡れしないように注意が必要です。

屋外などに持ち出す場合には、雨に濡れてしまう可能性も考えて防水スプレーなどをかけておいたほうがよいでしょう。

まとめ

羊毛は撥水性があり汚れに強い素材です。といっても、基本的には洗濯機で洗うことは避けたほうが無難。せっかくの作品を傷めてしまうことがないように注意するのがよいでしょう。

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