司書資格

司書について

司書は、図書館で資料の収集・整理・提供を行い、利用者の情報探索をサポートする専門職です。

公立図書館や大学図書館、専門図書館など、さまざまな施設で働くことができ、読書支援や情報リテラシー教育など、多岐にわたる役割を担います。

司書の資格を取得することで、公立図書館や学校図書館、企業の情報管理部門などで活躍することが可能になります。

資格の基本情報について

司書資格は、日本において国家資格として認められており、図書館法に基づく資格です。

資格を取得することで、図書館業務全般に携わることができ、情報提供や読書活動支援、資料の管理など、さまざまな業務を担当することになります。

司書資格の特徴

司書資格を取得するためには、大学の司書課程を履修するか、司書講習を受講する必要があります。

試験ではなく、単位の取得や講習の修了が資格取得の条件となります。

学習する主な科目

司書資格を取得するためには、以下のような科目を学ぶ必要があります。

・図書館概論

図書館の歴史、役割、機能について学ぶ

・情報サービス論

レファレンス業務や情報検索の技術を学ぶ

・図書館制度・経営論

図書館の運営方針や管理方法について学ぶ

・図書館情報技術論

データベース管理や電子図書館システムについて学ぶ

・資料組織論

書籍・雑誌・電子資料の分類方法や整理手法を学ぶ

これらの専門知識を身につけることで、司書として適切な情報提供ができるスキルを得ることができます。

役割と仕事内容

司書の主な役割は、図書館における情報管理と利用者支援です。

図書館が単なる書籍の保管場所ではなく、知識を提供する情報センターとしての機能を果たすために、司書の専門的な知識とスキルが求められます。

主な役割

・資料の収集・選定

• 新しい図書の購入計画を立て、図書館の蔵書を充実させる
• 雑誌・新聞・電子資料など、多様なメディアを管理する

・分類・目録作成

• 図書館の蔵書を分類し、利用しやすい形で提供する
• 図書のデータベースを整備し、オンライン検索を可能にする

・利用者サービス

• 図書の貸し出し・返却対応
• レファレンスサービス（利用者の情報検索をサポート）

・読書推進活動

• 子ども向けの読み聞かせや読書会の企画・運営
• 高齢者向けの読書支援や点字図書の提供

・デジタル情報の管理

• 電子書籍やデータベースの活用を促進し、利用者に提供する
• 情報リテラシー教育を行い、利用者の情報収集力を高める

これらの業務を通じて、司書は地域社会の情報環境を支える重要な役割を担っています。

受験資格と条件

司書資格には特別な受験資格はなく、以下の条件を満たせば誰でも取得可能です。

• 大学や短大で司書課程を履修する
• 指定された司書講習を受ける

司書課程を履修する場合は、大学の学部を問わず取得可能であり、社会人でも学びながら資格を取得することができます。

専門知識と必要なスキル

司書として働くためには、専門知識だけでなく、利用者との円滑なコミュニケーション能力や情報整理能力も求められます。

専門知識

• 分類法・目録作成の知識
• レファレンス業務のスキル
• 図書館経営・運営に関する知識

実務スキル

• 貸出・返却処理の正確な対応
• 蔵書のデジタル管理スキル
• 電子資料の活用と提供

ITスキル

• 図書館システムの操作
• データベース検索技術の活用

コミュニケーション能力

• 利用者の質問に適切に答える対応力
• 教育機関や地域社会と連携し、読書支援を行う能力

これらのスキルを習得することで、司書として質の高いサービスを提供することが可能になります。

資格の概要

司書資格は、図書館業務に必要な専門知識を身につけるための資格であり、図書館法に基づいて認定されるものです。

この資格を取得することで、公立図書館や大学図書館、専門図書館などで働くことが可能になります。

資格取得の方法は試験ではなく、大学の司書課程の履修または指定の司書講習の修了 が条件となります。

司書資格を取得するためには、図書館の運営、資料管理、情報検索、利用者支援など、幅広い知識を習得する必要があります。

図書館情報学

図書館情報学は、司書資格取得のために最も重要な分野の一つです。

図書館の基本的な役割を理解し、情報を整理・管理するための理論や技術を学びます。

また、近年ではデジタル化が進み、電子資料やデータベース管理の知識も求められています。

司書資格を取得するために学ぶ図書館情報学の主なトピックは以下の通りです。

• 図書館概論：図書館の歴史、役割、機能
• 情報サービス論：利用者への情報提供の方法
• 図書館制度・経営論：図書館の運営管理、法律と制度
• 資料組織論：図書の分類方法、目録作成
• 図書館情報技術論：電子資料、データベース管理

実務との関連性

図書館情報学の知識は、実際の図書館業務において必須となります。

例えば、利用者からの質問に的確に答えるためには、適切な情報源を把握し、必要な資料を迅速に提供するスキルが必要です。

また、分類や目録作成の知識は、図書館の蔵書を効率的に整理し、利用しやすい環境を作る上で欠かせません。

資料の収集・管理

図書館は、利用者に適切な情報を提供するために、多様な資料を収集し、管理する役割を担っています。

司書は、資料の選定から分類・保存・修理まで、蔵書の管理全般に関わります。

資料の収集・管理に関する学習では、以下のような内容を扱います。

• 資料選定の基準：どのような本を購入すべきか
• 分類・整理の方法：日本十進分類法（NDC）などの分類体系
• 目録作成（カタロギング）：書誌情報の記録と整理
• 保存と修理：劣化した資料の修復や保存技術

実務との関連性

図書館では、新刊書籍だけでなく、研究書・古書・電子資料など、さまざまな形式の情報を扱います。

これらを適切に整理・管理し、利用者が必要な資料をスムーズに見つけられるようにすることが、司書の重要な役割です。

利用者サービスとレファレンス業務

図書館の役割は、単に本を貸し出すだけではなく、利用者の知的探求をサポートすることにもあります。

レファレンス業務とは、利用者が求める情報を適切に提供するための支援活動であり、司書にとって重要な業務の一つです。

利用者サービスとレファレンス業務では、以下のような内容を学びます。

• レファレンスサービスの基礎：利用者の質問に応じた情報提供
• 情報検索技術：オンラインデータベースの活用
• 読書支援活動：読み聞かせ、ブックトークの実施
• 特別サービス：障がい者向けの支援、遠隔地サービス

実務との関連性

レファレンス業務を行うには、利用者の質問に適切に対応する能力 が求められます。

例えば、「江戸時代の食文化についての本を探したい」という質問があれば、関連する資料を探し、利用者に提案する必要があります。

また、子ども向けの読書推進活動や、高齢者向けの音読サービスなど、地域社会に貢献するプログラムの運営も司書の役割の一つです。

デジタル化と図書館の未来

近年、図書館のデジタル化が急速に進んでおり、電子書籍やデータベースの活用が重要視されています。

司書は、従来の紙の書籍だけでなく、オンライン上の情報資源を活用する能力も必要とされます。

デジタル時代の図書館に関する学習では、以下のような内容を扱います。

• 電子図書館の運営：デジタルアーカイブ、電子書籍の提供方法
• データベース検索：学術論文や新聞記事の検索技術
• インターネット情報の評価：信頼性のある情報の選別方法
• 著作権と情報倫理：電子資料の利用ルール

実務との関連性

電子資料の活用は、大学図書館や専門図書館で特に重要です。

例えば、研究者が必要とする論文を探す際には、オンラインデータベースを適切に利用できることが求められます。

また、電子書籍の貸し出しサービスを提供する公共図書館も増えており、司書の役割はますます多様化 しています。

司書資格の取得方法

司書資格を取得するには、以下の2つの方法があります。

・大学の司書課程を履修し、単位を取得する

文系学部を中心に、司書課程を設置している大学で履修が可能

・司書講習を受講し、修了する

すでに大学を卒業した人が、短期間（3か月程度）の講習で資格を取得できる

司書資格は、試験に合格するのではなく、必要な教育課程を修了することで取得できる資格 である点が特徴です。

司書の３つの魅力について

司書は、図書館をはじめとする情報機関で活躍し、知識や情報を整理・提供する専門職です。

公共図書館や大学図書館、学校図書館、専門図書館など、多様な職場で活躍できるため、本や情報に関わる仕事がしたい人にとって魅力的な資格といえます。

また、情報管理の専門家として、デジタル資料の活用やリテラシー教育にも関わることができ、社会的な貢献度も高い職業です。

ここでは、司書の仕事の魅力を 「情報の専門家としての役割」「読書支援を通じた社会貢献」「多様なキャリアの可能性」 の3つの視点から詳しく解説します。

情報の専門家として活躍できる

司書は、図書や電子資料など多様な情報を整理し、利用者が求める情報をスムーズに提供する専門家です。

単に本を貸し出すだけでなく、分類・検索技術を活かして、効率的に情報を管理する役割も担います。

また、近年では電子書籍やオンラインデータベースの活用が進み、司書の役割はますます重要になっています。

情報の整理と管理のスキルが身につく

司書は、図書館の蔵書や電子データを適切に分類・管理するスキルを持っています。

図書館で扱う情報は膨大であり、適切に整理されていなければ、利用者が必要な情報を見つけることが困難になります。

具体的には、以下のようなスキルを習得できます。

• 図書の分類法（日本十進分類法など）を活用し、効率的に資料を整理する技術
• 目録作成（カタロギング）による書誌情報の管理スキル
• データベース検索の活用による迅速な情報提供

これらのスキルは、図書館業務だけでなく、企業の情報管理部門や教育機関でも活用できます。

デジタル時代に適応した司書の役割

従来の紙の書籍だけでなく、デジタル化が進む現代では、電子書籍やオンラインデータベースの管理も司書の重要な仕事になっています。

大学図書館や研究機関では、論文データベースを利用した情報提供が求められることも多く、司書にはデジタルリテラシーの知識が不可欠です。

司書が関わるデジタル業務の一例として、以下のようなものがあります。

• 電子書籍の導入と管理
• オンラインデータベースの活用支援
• デジタルアーカイブの構築と提供

こうしたスキルを活かすことで、司書は情報の専門家として、さまざまな分野で活躍できるのです。

読書支援を通じた社会貢献ができる

司書の仕事の大きな魅力の一つは、人々に読書の楽しさを伝え、知的好奇心を育む支援ができることです。

図書館は、子どもから高齢者まで、あらゆる世代にとって貴重な学びの場となっています。

子どもの読書推進と教育支援

学校図書館や公共図書館では、子どもの読書活動をサポートする司書の役割が重要です。

子どもの成長にとって読書は欠かせない要素であり、読書習慣を身につけることは、学力の向上にもつながります。

司書が行う読書支援活動の例として、以下のようなものがあります。

• 読み聞かせイベントの実施
• ブックトーク（本の紹介活動）を通じた読書推進
• 児童向けのおすすめ図書リストの作成

子どもたちが読書を楽しめる環境を提供することで、司書は教育現場において大きな役割を果たします。

高齢者や障がい者への読書支援

公共図書館では、高齢者や障がいを持つ利用者へのサービスも充実しています。

司書は、多様なニーズに対応しながら、すべての人が本に親しめる環境を整える役割を担います。

具体的なサービスには以下のようなものがあります。

• 大活字本（文字が大きく読みやすい本）の提供
• 点字図書や音声読書サービスの充実
• 移動図書館を活用した地域支援

こうした活動を通じて、司書は社会的に大きな貢献を果たすことができます。

多様なキャリアの可能性がある

司書資格を取得すると、図書館だけでなく、企業の情報管理部門や研究機関など、さまざまな分野で活躍できます。

本を扱う仕事だけでなく、情報を管理し、人々に適切な情報を提供する役割が求められる職種にも応用できます。

さまざまな図書館で働ける

司書資格を活かせる職場は、多岐にわたります。

• 公共図書館（地域住民のための情報提供）
• 学校図書館（児童・生徒の学習支援）
• 大学図書館（研究支援・学術情報の管理）
• 専門図書館（法律・医療・企業内情報管理）

これらの図書館は、それぞれ異なる役割を持ち、求められるスキルも異なります。

自分の興味や専門性に応じて、さまざまなキャリアの選択肢が広がるのが司書の魅力の一つです。

企業や研究機関での活躍も可能

司書資格で得たスキルは、企業や研究機関でも活かすことができます。

企業の情報管理部門では、社内文書の整理や市場調査資料の管理を担当することもあります。

例えば、以下のような職場で司書の知識が求められます。

• 企業のデータ管理部門（資料整理・情報提供）
• 法律事務所や医療機関の専門図書館（専門情報の管理）
• 出版社・書店業界（書籍分類・編集業務）

このように、司書の資格を取得することで、図書館以外の分野でも幅広いキャリアを築くことが可能です。

司書の収入と将来性について

司書は、図書館や情報機関で資料を整理し、利用者に情報を提供する専門職です。

公共図書館、学校図書館、大学図書館、専門図書館など、多様な職場で活躍することができます。

また、近年ではデジタルアーカイブの管理や情報検索の専門家としての需要も高まっています。

ここでは、司書の収入の実態やキャリアの将来性 について詳しく解説します。

平均年収と給与水準

司書の年収は、勤務先の種類や経験年数によって大きく異なります。

ここでは、一般的な給与水準について詳しく説明します。

平均年収の目安

司書の年収は、勤務先によって大きく異なります。一般的な年収の目安は以下の通りです。

・公共図書館勤務（地方公務員）

年収300万円～600万円

・学校図書館勤務（非常勤・専任）

年収250万円～500万円

・大学図書館勤務（専任職員）

年収400万円～800万円

・専門図書館（企業・研究機関）

年収500万円～900万円

特に、公務員として勤務する場合は、勤続年数に応じて安定した昇給が見込めます。

また、大学や企業の専門図書館では、高い専門性が求められるため、比較的高収入が期待できます。

経験やスキルによる収入の変化

司書は、経験を積むことでより高度な業務を担当し、収入を上げることができます。

・新人司書（1～3年目）

年収250万円～400万円

・中堅司書（5年以上）

年収400万円～700万円

・管理職（図書館長・部門長）

年収600万円～900万円

また、デジタル資料の管理やデータベース運用などのスキルを身につけることで、より専門性の高いポジションに就くことが可能です。

資格取得後の初期収入

司書資格を取得した後、最初に就職する職場によって収入は大きく変わります。

・公共図書館（臨時職員）

月給15万円～20万円程度（契約更新制）

・学校図書館（非常勤）

月給18万円～25万円程度

・大学図書館（嘱託職員）

月給20万円～30万円程度

正規職員として採用されるまでの間、非常勤職や契約職員として経験を積むケースも多いため、キャリアプランを明確にすることが重要です。

勤務形態による収入の違い

司書は、公立図書館、学校、企業、大学など、多様な職場で活躍できます。
それぞれの勤務形態によって、収入や業務内容が異なります。

公共図書館勤務（地方公務員）

公共図書館で勤務する場合、地方公務員として働くことになります。

基本的に安定した給与体系があり、長く勤めることで昇給が見込めます。

・新人司書（公務員採用後）

年収300万円～400万円

・中堅司書（10年以上）

年収500万円～600万円

・管理職（図書館長）

年収600万円～800万円

また、地域によっては司書採用の競争率が高く、正規職員としての採用枠が限られていることもあります。

学校図書館勤務（専任・非常勤）

小・中・高校の学校図書館で勤務する場合、専任司書や非常勤司書として働くことが一般的です。

公立学校の専任司書は地方公務員として安定した給与が得られますが、非常勤の場合は契約更新制になることが多いです。

・非常勤司書

月給15万円～25万円（契約更新制）

・専任司書（公務員）

年収350万円～500万円

学校図書館では、児童・生徒向けの読書支援活動や教材の管理 などが主な業務となります。

大学図書館勤務（専任・契約）

大学図書館で働く場合、研究支援や学術論文の管理、専門データベースの運用 など、高度な業務を担当することが求められます。

・嘱託職員・契約職員

年収250万円～400万円

・専任職員

年収400万円～800万円

・管理職（図書館長）

年収700万円～900万円

特に、専門図書館の経験やデータベース管理のスキル を持つ司書は、大学図書館で高く評価される傾向があります。

企業・研究機関の図書館（専門図書館）

企業や研究機関の図書館では、市場調査や特許情報の管理、専門資料の提供など、より特化した業務を担当します。

一般的に、公共図書館や学校図書館よりも給与水準が高い傾向にあります。

・新人司書

年収400万円～600万円

・中堅司書（5年以上）

年収600万円～800万円

・管理職（情報管理責任者）

年収900万円以上

特に、外資系企業の情報管理部門では、英語の読解力やデータ分析スキルを活かすことで高収入を得ることができます。

職業の安定性

司書の仕事は、デジタル技術の発展とともに大きく変化しています。
特に、電子書籍やオンラインデータベースの普及により、従来の紙の本を扱う業務だけでなく、デジタル情報の管理も重要になっています。

デジタル情報の活用が求められる時代

近年、図書館では電子書籍やオンラインデータベースの導入が進んでいます。

司書は、デジタル資料の管理や検索支援など、情報技術を活用した業務を担うことが求められています。

• 電子図書館の運用
• データベース検索のサポート
• リモートアクセスサービスの提供

デジタルスキルを持つ司書は、より多様な職場での活躍が期待できます。

高齢化社会と読書支援の重要性

高齢化が進む日本では、高齢者向けの読書支援がますます重要になっています。

音声読書サービスや大活字本の提供など、高齢者が本を楽しめる環境を整えることが、図書館の大きな役割となっています。

司書資格に関するQ＆A

司書資格は、図書館業務に携わるために必要な資格であり、大学や短期大学で指定科目を履修し単位を取得することで取得できるものです。

司書の仕事は、単に本を貸し出すだけでなく、情報管理や利用者支援など幅広い業務を含みます。

ここでは、司書資格の取得方法や学習内容、資格取得後のキャリアなど、よくある疑問に回答しながら解説します。

司書資格はどのように取得できますか？

司書資格は、大学や短期大学で指定科目を履修し、単位を取得することで取得可能です。

司書資格は、国家試験を受ける必要はなく、以下の方法で取得できます。

大学や短期大学で取得する方法

• 4年制大学：司書課程が設置されている学部で指定科目を履修し、卒業時に資格を取得。
• 短期大学（2年制）：必要な科目を修了すれば資格を取得可能。

大学・短大の卒業資格とともに司書資格を取得できる のが大きな特徴です。

社会人が取得する方法

すでに大学を卒業している方や、働きながら司書資格を取得したい方は、以下の方法が利用できます。

・通信制大学の司書課程（放送大学、日本大学など）

1〜2年で必要科目を履修し、資格取得可能

・科目履修制度（大学に在籍せず、必要な科目のみ履修）

社会人向けに開講されることが多い

通信制や夜間講座を活用すれば、仕事をしながらでも資格取得が可能 です。

司書資格を取るためにはどんな科目を学ぶの？

図書館運営や資料の管理・提供に関する知識を学びます。

司書資格を取得するためには、図書館業務に必要な専門知識を学びます。

司書資格の主な学習内容

・図書館概論

• 図書館の歴史と役割
• 公共図書館・大学図書館・専門図書館の違い

・資料組織論（分類・目録）

• 日本十進分類法（NDC） を使った図書の分類方法
• 書誌情報の作成、MARCデータの活用
• OPAC（オンライン目録検索システム） の運用

・情報サービス論

• レファレンスサービスの基礎知識
• データベースや電子図書館の活用
• 利用者の情報検索支援

・図書館情報技術論

• 図書館システムの管理・運用
• デジタルアーカイブの活用
• AIやビッグデータを活用した図書館サービス

・図書館法規

• 図書館法、著作権法、公文書管理法 の基礎
• 公共図書館と自治体の関係

これらの知識を身につけることで、実際の図書館業務に直結するスキルを得ることができます。

司書資格を取得したら、どんな仕事ができる？

公共・大学・専門図書館の司書をはじめ、情報管理やアーカイブ管理の仕事も可能です。

司書資格を取得すると、図書館業務だけでなく、データ管理やアーカイブ管理などの分野でも活躍できます。

司書資格を活かせる職場

・公共図書館

• 市町村の図書館での資料管理、貸出・返却業務
• 地域住民への読書支援やイベント運営

・大学図書館

• 学生・研究者向けの専門資料の提供
• 学術論文の管理やデータベースの活用支援

・専門図書館（企業・研究機関・官公庁など）

• 企業や官公庁の内部資料の管理
• 医学・法学など特定分野の専門文献の提供

・学校図書館（司書教諭）

• 小中高校の図書館で、生徒の読書支援を行う
• 学校教育と連携し、調べ学習をサポート

司書資格を活かせる職業

司書資格は図書館だけでなく、以下のような仕事にも活かせます。

• アーカイブ管理者（歴史資料や文化財のデジタル保存）
• 企業の情報管理部門（データベース運用、ナレッジマネジメント）
• 編集者・リサーチャー（出版業界や学術機関の調査業務）