叱るだけでは逆効果?犬に信頼される主従関係の築き方

叱るだけでは逆効果?犬に信頼される主従関係の築き方

犬を飼うときに重要なのが飼い主との主従関係です。飼い主と主従関係が築けていない場合、飼い主だけでなく周りの人にも迷惑をかけることになり、飼い主にも犬にも不幸な結果をもたらすことがあります。では犬に信頼される主従関係を築くためにはどうすればよいのでしょうか。

主従関係を必要とする理由

そもそも、なぜ犬を飼うときには飼い主との主従関係が必要となるのでしょうか。

人間社会のルールで暮らすため

犬は他のペットと比べると、人間社会とかかわることが多い生き物です。たとえば猫などの場合、室内で飼うことがほとんどですが、散歩が必要な犬の場合、どうしても外の世界に出て行かなければいけません。

そうなると、飼い主以外の人との関わりは不可欠。

そんなとき、主従関係が確立されていなければ、他の人に危害を加えてしまうことにもなりかねません。

愛犬を危険から守るため

主従関係を確立させることは、愛犬を危険から守ることにもつながります。たとえば散歩などの場合、犬が行きたいタイミングで行きたい方向に走り出してしまったら、どんなことになってしまうでしょうか。

広いドッグランなどでは犬が走っても事故が起こらないよう安全に配慮させていますが、一般的な場所ではそういうわけにはいきません。結果として、車との事故に巻き込まれてしまうことも考えられます。

また、犬が言うことを聞かず、他の人を傷つけてしまったら、最悪の場合、ペットは飼い主から引き離されてしまうでしょう。

そういった危険から愛犬を守るためにも、きちんと主従関係を築くことが重要です。

飼い主が責任をもたなければいけない

ペットに人間社会のルールを教えるのは、飼い主の役割です。もちろん、愛犬にしつけを行う教室などもありますが、その教室から帰ってきた犬を迎えるのは飼い主の役目。

もともと、犬は自分より強いリーダーの指示に従う習性を持った生き物。そのため、飼い主がリーダーとなり、しっかりと犬をしつけることが必要なのです。

関係が逆転した時に愛犬がとる行動

犬との関係で主従関係は重要ですが、その関係が逆転することも少なくありません。

ではその場合、犬はどういった行動をとるのでしょうか。

最も多いのが「マウンティング」です。犬のマウンティングとは、クッションやぬいぐるみ、人の足などに抱き着いて腰を振る行動。発情期の犬にも見られる行動ですが、犬の場合、発情期だけでなく自分が優位にあることを誇示しようとしてマウンティングを行うこともあります。

特に飼い主に対してマウンティングを行う場合、自分が強いと思い込んでいる場合があります。

もちろん、遊びの感覚や興奮しすぎてマウンティングを行うこともありますが、放置するとしつけができなくなってしまうこともあります。また、その他にも吠える、唸るといった威嚇行動をとることもあります。さらにそれがひどくなると、飼い主にかみついてしまうこともあります。

主従関係のチェックポイント

それでは、犬と主従関係が築けているかどうかをチェックするにはどのようなポイントがあるのでしょうか。

呼んだらすぐ来るか

犬との主従関係をチェックするときまず行うことは、犬の名前を呼んでみることです。名前を呼んだら犬がすぐ来るという場合には、犬は飼い主をリーダーだと認めていることになります。

逆に、犬が来ない、何度も名前を呼ばなければ反応しない場合、主従関係が逆転している可能性があります。

体を触らせるか

犬は身体を触らせるのを好まない生き物です。犬が身体を触らせるのは、気を許した相手だけ。特に、口元や足などは犬にとって重要な場所なので、これらの場所を触らせてくれるようであれば、主従関係がしっかりしている証拠です。逆に少しでも嫌がる場合などは、犬との関係が逆転しているかもしれません。

お腹を見せるか

犬が寝転がってお腹を見せるのは服従の証です。もし犬が飼い主を主人だと認めている場合には、簡単に犬の身体を横にすることができますが、逆に主従関係が逆転していると、なかなか横にならない、唸る、逃げようとするといった行動が見られます。

問題行動が多い

犬の問題行動とは、人間社会のルールを守れないということ。たとえば、飼い主の言うことを聞かない、家具をかじる、おもちゃを取り上げようとすると吠えるといった場合、飼い主を主人だと認めていない可能性があります。

散歩中に引っ張られる

散歩のときには、飼い主が先に立ち、犬はそれについてくるもの。しかし、犬が行きたい方向に飼い主を引っ張るという場合、自分が主人だと考えている可能性があります。本来群れ社会で暮らす犬にとって、先頭に立つのはリーダーの証。そのため、自分が前に行こうとするのは危険なサインと言えるでしょう。

主従関係の築き方

それでは、犬との主従関係を築くためにはどうすればよいのでしょうか。

ホールディング

犬との主従関係を築くために行いたいのがホールディングです。ホールディングは、犬の身体を固定する行為。主従関係ができていない場合、身体を固定されると犬は嫌がりますが、声を掛けながらしっかり犬の身体を固定することで、どちらが優位にいるのか、犬に教えることができます。

要求に素直に応じない

犬が自分が優位だと勘違いする原因としては、飼い主がなんでも要求を聞いてしまうことにあります。遊びや散歩などは、犬のペースではなく、人間のペースで行いましょう。

そのときに必要なのが、犬が要求しても毅然とした態度で無視すること。また、要求を叶える前にひとつ指示を出すといった方法も効果があります。

飼い主が先を行く

すでに説明したように、先頭に立つというのは群れのリーダーである証しです。

そのため、散歩などのときには常に飼い主が前に立ちましょう。もし犬が先頭に立つようであれば、そこで方向転換するという方法も効果的。

なお、家に入るときにも飼い主が先に入るように注意しましょう。犬にとって家は自分のなわばり。そこに先に入るのは、主人だということをしっかりと教えてあげる必要があります。

主従関係をつくる際の注意点

犬と飼い主にとって主従関係は重要です。もし主従関係を作る場合には、いくつかの注意点があります。

成犬の場合は根気強く指導

しつけは子犬の頃から行うもの。そのため、大人になってからしつけてもなかなかいうことを聞かないこともあります。その場合にはとにかく根気強く指導しましょう。当然のことですが、犬がいうことを聞かなくても暴力を振るうといった行動は論外です。

かわいそうと思っても甘やかしすぎない

主従関係が乱れる最大の理由は、人間が甘やかしてしまうこと。かわいい愛犬には出来る限りのことをしてあげたいというのは当然の心理ですが、一度甘やかしてしまうと、すぐに主従関係が逆転してしまいます。

体調不良、問題が合って鳴いている、吠えている場合もある

無駄吠えも大きな問題がありますが、単に自分が優位だとアピールしたいだけではなく、体調不良などの問題や犬なりの理由があって吠えていることも少なくありません。

もし体調不良で吠えているなら、すぐに病院に連れて行くことが必要になります。

そのためにも、普段から愛犬の様子をしっかり見てあげること。

また、信頼関係ができていなければ、犬とは健全な主従関係は作れません。日常的にコミュニケーションを取っていることも重要なポイントです。

まとめ

主従関係を作るのは根気が必要ですが、きちんと努力すれば、愛犬との絆を深める効果もあります。犬にとって、よい飼い主を目指すことが信頼関係を作る第一歩となるでしょう。

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