ダイエットにも!食欲が増幅する色と減退する色

ダイエットにも!食欲が増幅する色と減退する色

色は人間の感情や心理に様々な影響を与えるもの。中でも特に大きな関係があるのが食欲です。色によって食欲は増幅することも減退することもあるもの。今回は食欲と色との関係や、食欲に関係する色についてご紹介します。

食欲と色の関係

料理や食卓の色によって食欲には違いが出るものですが、そもそもなぜ食欲と色は密接な関係があるのでしょうか。

五感の中で視覚の情報がほとんどを占めている

人間には視覚や嗅覚、聴覚、味覚、触覚という五感が備わっています。私たちは日々の生活の中で、この五感をフルに活用して情報を収集しています。

その中でも、特に大きな情報源となっているのが視覚です。人間が外界から得る情報の約80パーセントが視覚によるものと言われていて、これは食事に関しても変わりません。

食事のときに重要となるのは嗅覚や味覚、舌ざわりなどの触覚だと考えがちですが、ここでもやはり多くの情報源となっているのは視覚です。

つまり、人間はまず視覚を通じて料理や食卓を認識し、美味しそう・不味そうといった感情や欲求を感じています。

色が食欲をコントロールしている

このように、人間は何かを認識するとき、視覚からの情報をもとにその対象を判断しますが、中でももっとも重要なのが色という要素です。

というのも、生まれてすぐの赤ちゃんははっきりものを見ることができません。赤ちゃんが見ることができるのは、ぼんやりしたものの形や輪郭だけ。しかし、そんな赤ちゃんの視力でも、ものの色の判別は可能です。

つまり、人間は生まれながらにして色を判断、口にしてよいものか悪いものかなどを区別しているのです。

お皿やランチョンマットを変えるだけで食欲が変わる

このように、人間にとって色という要素は視覚の中でも非常に重要なもの。特に日本料理は「目で食べる」と言われるほど、見た目や色を重視した食事で、私たち日本人は生まれたときから料理に関しても視覚から情報を得ることに慣れています。

さらに色の要素が影響するのは料理の彩りだけではありません。

食事において料理の彩り以上に重要になるのが食卓です。お皿や食器、ランチョンマットなどの色も食事の内容以上に大きな影響力を持っています。

たとえば、お皿やランチョンマットの色を変えるだけでも、料理がおいしそうに見えたり、逆にまずそうに見えたりすることは珍しくありません。

このように、食欲と料理の彩りやテーブルコーディネートとは非常に密接な関係を持っています。

食欲が増幅する色

色の中には、料理や食卓に使用すると食欲を増幅させる効果を持っているものがあります。

赤・オレンジ・黄色など

赤や黄色、オレンジには食欲を増進させる効果があると言われています。特に鮮やかな赤や黄色、オレンジにはより一層食欲を感じさせてくれます。

たとえば、色鮮やかなトマトやマグロのお刺身などは、くすんだものに比べてはるかに新鮮で美味しそうに見えるはず。これは食材だけではなく、テーブルウエアや照明にも同じことが言えます。同じ食卓でも、蛍光灯よりもオレンジ系の照明を使用すると、料理をさらに美味しそうだと感じさせることができます。

暖色系

赤などのあざやかな色だけでなく、暖色系の色は食欲を掻き立ててくれます。

特に日本人にはこの傾向が強く、和食には欠かせないお味噌汁や醤油を使った煮物、老若男女を問わず人気の唐揚げやカレーといった茶色など暖色中心のメニューに食欲を感じるのも、色が重要な要素となっています。

赤を引き立たせる緑との組み合わせ など

また、食欲を感じる場合には、赤や暖色以外の色も大きな役割を果たしています。たとえば、赤の捕色である緑色。同じトマトでも、緑のハーブが添えてあるほうが美味しそうだと感じるように、料理に赤を引き立たせる緑を組み合わせることで、さらに食欲を増幅することができます。

また、お刺身などに添えてあるワサビやシソなども同様の効果を担っています。

食欲が減退する色

食欲を増進させる色があるのと同様に、食欲を減退させる色も存在します。

もしダイエット中など、できるだけ食欲を抑えたいときには、この食欲を減退させる色を使うのがおすすめです。

青・青緑・紫など

食欲を減退させる色の代表的な存在が青や青緑、紫といった色です。特にあざやかな青色は食欲を減退させる効果が強いと言われています。

たとえば、青く着色されたお米などは、ちょっと想像するだけでもあまり食べたいとは思わないもの。

実際には青い食材というものはあまり見当たりませんが、食欲を抑えたいときには青い食器やカップなどを使う、目に入るランチョンマットやテーブルクロスなどを青くするというのも、食欲を抑えたいときには効果があります。

寒色

全体的に、青をはじめとした寒色は暖色に比べると食欲がわかないものです。たとえば紫。紫はファッションなどにも使われ、高貴で神秘的といったイメージもある色ですが、食べ物に関して言うと、青と同じように食欲を感じる色ではありません。

これは紫が腐った肉を連想させ、本能的に「口に入れてはいけないもの」だと感じることが理由だとされています。

このほかにも、くすんだ緑や黒といった色も食欲を抑える効果が期待できますが、こちらもカビや傷んだ食物などを想像させることが理由だと考えられます。

自然界に存在しない色

もともと、青などの食べ物はあまり自然界には存在しません。そのため、どうしても脳が「青」イコール「食べ物」という認識ができないため、食欲を感じず、結果として食欲が抑えられます。

もしダイエットなどで食事量を抑えたいときには、食紅などで食べ物を青く染めるとよいかもしれません。

それが面倒な場合や青い食紅が手に入らないというときは、食卓の照明を青みの強いものに変えるというのもおすすめです。

料理を美味しく見せる3つの基本

特別な理由がある場合を除いて、食卓の料理はできれば美味しく見せたいものです。そんなときには、押さえておきたい色の三つの原則があります。

補色調和

「補色調和」とは、補色関係に当たる色を組み合わせる方法です。捕色とは、正反対の色のことで、白と黒、赤と緑、黄と紫などが補色関係にあたります。この補色関係は相対する色の組み合わせであるため、それぞれの色を引き立てるという効果があります。

食卓の中で代表的な補色調和は、赤と緑の関係。たとえばサラダなどで緑の野菜だけがたっぷり入っていると、どうしても全体がのっぺりと見えてしまいますが、トマトやパプリカといった赤をほんのわずかに加えるだけで、全体の色合いが華やかになります。

類似色調和

「類似色調和」とは、類似した色の組み合わせを使用する色の使い方です。赤とオレンジ、緑と黄緑、黄色と茶色などがこの関係に当たります。

この類似色調和はもともと似通った性質の色同士を組み合わせることで、全体にまとまりと安定感が生まれます。

同系色調和

「同系色調和」も類似色調和と同じく似た色を組み合わせる方法ですが、こちらは色の濃淡を変えることが特徴です。

たとえば濃い茶色と薄い茶色などのグラデーションを用いることで、見る人に安心感を与えるという効果が期待できます。

同系色調和は料理だけでなく、料理と器の組み合わせにも有効な方法です。

まとめ

少し工夫するだけで、料理をおいしそうに見せることができる色使い。興味がある方は、さらに詳しい色のルールを学んで毎日の食卓に取り入れてみてはいかがでしょうか。

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