バッハのコーヒー・カンタータは抵抗の音楽

コーヒーと音楽

コーヒーをテーマにした音楽は数多くあります。クラシック音楽の世界も例外ではありません。ドイツの作曲家ヨハン・セバスチャン・バッハが作った『コーヒー・カンタータ』がその一曲ですが、この曲こそ、すべての音楽ジャンルを通じてもっとも有名なコーヒーの音楽でしょう。

『コーヒー・カンタータ』が初めて発表されたのは1732年ですが、当時のドイツでは、女性はコーヒーを飲んではいけないという主張が声高になされていました。理由は女性がコーヒーを飲むと不妊になる、というもので、もちろん科学的な根拠はないものでした。それでも当時の政府は、女性がコーヒー飲むことを禁じる様々な規則を作ったほどです。当時のドイツではコーヒーと女性は遠ざけられようとしていたのでした。

このころのドイツでは家庭でコーヒーを飲む習慣がまだなく、街に作られた、今で言うコーヒーショップに集ってコーヒーを飲むというのが唯一のコーヒーの楽しみ方でした。当時のドイツではコーヒーは最新流行の飲み物で、コーヒーショップに出かけることが最先端の文化でした。ただしコーヒーショップに集うのは男たちだけで、女性は出入りしてはならない、というわけです。

こんな風潮を皮肉った詩人がいて、その詩にバッハが曲をつけたのが『コーヒー・カンタータ』です。カンタータとは楽器の演奏がつく歌曲のことです。原題はドイツ語で『静かにしてください。おしゃべりはやめてね』となっていて、『コーヒー・カンタータ』という題名はこの歌曲がヨーロッパ各地に広まるにつれてつけられたものです。詩の内容は、厳格な父親が娘にコーヒーを飲ませまいと努力して、結局は失敗する、というものです。バッハの作品では珍しいユーモアがある一曲になっています。

『コーヒー・カンタータ』はバッハの作品の中でも傑作の一つに数えられています。初演以来、ヨーロッパ中で流行して、イギリスでは一幕物のオペラに作り替えられてて上演されました。曲の優秀さもさることながら、コーヒーを飲むという行為が、社会的な話題になる新しい現象だったことも、この曲が流行した理由のひとつだったでしょう。当時の新大陸のアメリカでも流行して演奏されました。そのアメリカ版の『コーヒー・カンタータ』では、娘が歌う一節に「なんて甘いコーヒーの味わい。千回のキスよりすてき」とあります。

音楽の父と呼ばれて宗教曲を数多く作り、性格も厳格だったと伝えられるバッハですが、女性がコーヒーを飲むことを禁じる規則や風潮に抵抗した一曲とも言われています。またバッハ自身が大のコーヒー好きだったことは間違いはないでしょう。

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