人件費が変動費にクラウドソーシングは雇用をどう変えるか

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・変動費の割合増加はリスクへの対応策

 クラウドソーシングは発注側にも様々なメリットがあるツールですが、最も大きな発注側のメリットのひとつが、人件費を変動費として扱うことができるということでしょう。

 

 従来より、経営において人件費は大きなアキレス腱であり、固定費の中でも必ず大きな部分を占めていくというのが会社組織の宿命だったと言えます。人件費を削るためには社員の給料を減らし、あるいは社員をやめさせなければならないので、なかなか減らすことの難しい部分であると言えます。

 

 一方で、経営において固定費の増加は大きなリスクを抱えていることと同義だと言えます。固定費が増加することで自分の首を絞めてしまい、崩壊へと突き進んでいった企業は特にバブル期以降珍しいものではなくなりました。

 

 経営においてリスクを抱えないようにするためには、いかに固定費を減らして、固定費の部分を変動費にするかという部分が大きいと言えます。人件費においても基本給を低くし、賞与の部分で社員の給料を維持する企業が増えているのも、この固定費を変動費に変換するという流れの一環であると言えるでしょう。

 

・社員が必要なくなる? クラウドソーシングがもたらす未来の「働く形」

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人件費を変動費とするという試みを効果的に行うには、クラウドソーシングを利用するのが良いでしょう。クラウドソーシングによって外注を行うことで、企業は人件費を「利用する分だけ」支出すればよくなるという点が最大の利点です。

 

 クラウドソーシングを上手く利用すれば、プロジェクトの拡大も縮小も自由自在。人件費を固定費にしていると採算の合わないプロジェクトが出ても人件費を捻出し続ける必要がありますが、変動費ならばプロジェクトをたたんでしまえば人件費はかからなくなるのです。

 

 では、人件費が変動費になることで、将来的な働き方はどのように変化していく可能性があるのでしょうか。人件費が固定費でなくなることは、突き詰めると「社員」という概念が必要なくなることになりますので、社会の中における雇用の流動性はより進んでいくことになります。その結果、一人一人が自分の能力によって仕事を得て仕事を遂行するような状況が生まれる「完全実力社会」が到来し、現在以上の格差社会が到来することも考えられるでしょう。

 

 もちろん、社会の先行きに関しては様々な見方がありますので一概には言えませんが、いずれにしても雇用の流動性が進むことは確実だと言えるでしょう。その中で自分の身の振り方を考えることも、これからは必要になってくるかもしれませんね。

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